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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2018-09
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中村中の歌世界007●ただ人として恋愛していたし、人として人を見つめていた

 現在発売中の「日経エンタテインメント!11月号」では「エンタ界を変える男と女の新モテ基準」という特集が組まれています。
 その中で「男女の壁を超越する存在がブレイク!?」として、女性キャラを手に入れブレイクした芸能人たちが一覧表で羅列されて紹介。

 美輪明宏、カルーセル麻紀、ピーコ、おすぎ、大高博幸、ピーター、假屋崎省吾、IKKO、KABA.ちゃん、山咲トオル、前田健、藤井隆、さかなクン、真島茂樹、植松晃士、坂井典夫ら「おネエキャラ」のタレントが、イロモロ的に利用されるだけではなくテレビ番組で重要な位置を占めるようになってきたと指摘。「例えば、美容院の接客係がそうであったり、デパートの化粧品売り場の販売員に男性が増えていたり、世の中は”おネエキャラ”を受け入れる素地ができている」というテレビ関係者の言葉が紹介されています。その流れを受け、日本テレビでは10月から、出演者のほとんどが「おネエキャラ」タレントで占められる新番組「おネエ★MANS」がスタートするそうです。(要するに番組宣伝記事ですね、これ。笑)

 さらに記事はこう続きます。
「04年7月に施行された性同一性障害特例法により、戸籍を女性に変更したアーティストらが、カミングアウトするようになったのだ。もはや男女の枠を飛び越えた存在はタブーではなく、新しいエンターテインメントを生み出す原動力になり始めた」。
 その文脈で、中村中(あたる)さんのインタビューが2ページにわたって大きく紹介されているのですが・・・先日の 『僕らの音楽』での安藤優子さんとの対談の時にも垣間見られた通り、GIDであることと音楽表現が直結して捉えられることに対して中村さんが複雑な思いを抱えている様子が窺えるインタビューとなっています。その一部を紹介します。

-デビューのきっかけは?
●コンテストなど“大会ゴト”に何度か出たことからですね。
-コンテスト出場は男性として?女性として?
●性別表記が必要だったら男性として登録していたと思いますね。でもその先、どう見るかは見る人の自由だから。
-今だったら、誰がどう見ても女性じゃないですか。
●そうですか。うれしいな。
-だからこそ戸籍上は男性と聞くと、衝撃が大きいと思います。公表に踏み切った理由は?
●最初は、私が歌を歌っていく上で、公表するとかしないとかが、必要かどうかすら考えなかったんです。私の中では「朝起きて夜寝る」みたいに、普通のチャンネルにあることだから。それを使って商売しようとは考えなかったし、逆に隠そうとも思わなかった。だからさし当たって公表していなかったんですが、でもそれは隠していることになっちゃうんですよね。隠せるなら隠したかったという気持ちもあります。でも、歌で“真っ向勝負”をかけるときにそれはどうなのかなって。いちいちGIDについて言われるのはすごく面倒なことだけど、それよりも、自分が好きな音楽をウソついてやるほうが嫌だなって思ったんです。
-GIDであることを知った聴き手は、ほかの音楽と同じようには聴けなくなるかもしれません。
●それが一番の問題で、すごく邪魔だな、いらないことだなって思ったんですよね。残念ながら私は、100曲も書いてきて、GIDをテーマにした曲なんて2~3曲しかないんです。『友達の詩』もよく聞かれるけど、これは性についての視点はみじんもない。15歳のときに自分がそのことで悩んで、ふっ切れてもいないのに、それをテーマに書けるわけないですよ。15歳の私は、ただ人として恋愛していたし、人として人を見つめていた。もっと普通に聴いてよって気持ちもありますね。
-ほかの音楽と同じように“普通に聴く”必要があるのか、ということもありますね。作り手が意図しなくても、深読みした状態で『友達の詩』を聴いたら、より心をつかまれるという側面もあります。
●それはうれしいし、ステキなことです。聴き方は自由だし音楽は娯楽でありたいから。音楽としてスタンダードでやっているだけなんです。だからもしGIDをテーマにして作ったときは、そういう歌ですってちゃんと言いますから(笑)。もちろん、性のことは随分悩みますけど、それを糧に曲をつくろうなんて、音楽様に失礼な態度は取れないですよ。

 本人にとっては「普通のチャンネルにあること」が、周囲からは奇異の目で見られる。だからこそ本人は周囲の目と自分の価値観との違いに敏感になり、抵抗しがちになる。・・・こうした中村さんの発言を聴いていると僕は思います。ことさらに「歌とGIDは関係ない」と切り離そうとすることは、やっぱり不自然なのではないかと。

 本物の表現って自分の血肉を通して表に出るものだと思うから、どんな歌も必ず「中村中という人間のフィルターを濾過して」生み出されているはず。GIDであることは中村中にとって「朝起きて夜寝る」のと同じくらいに存在の根幹に関わることとして日常化し、血肉化していることは本人が自ら語っていること。だったら「関係ない」と突っぱねるのは、かえって不自然。それは中村中という存在にとって切っても切り離せない大切な一部分なのだから。このインタビューでも、インタビュアーがその辺をちょっと指摘しているのが印象的です。

 今後もこうした質問は常にされ続けるのでしょうが、むしろ「関係あるかもしれないし、無いかもしれないです~」と、やわらかくサラ~っと受け答えしておく方が、本人にとっても、より「自然」なのではないかと僕には思われます。

 突っ張る必要は無いと思いますよ、中村さん。多くの人たちは今回の「GID公表」であなたの音楽を知るし、『友達の詩』を「GID当事者の思い」として深読みして聴くのでしょうが、たとえ入り口がそこからだとしても大丈夫。音楽は勝手に聴き手の心の中で育って行きます。そして、あなたの音楽は「一色」の捉えられ方を確実に蹴散らすことの出来る豊かな魅力にあふれていますから。もっと自信を持ってください。

 そんな風に声をかけたくなるインタビュー記事でした。FC2 同性愛Blog Ranking

日経エンタテインメント ! 2006年 11月号 [雑誌]

●You Tubeで「名唱」が見られます。
中村中「友達の詩」in 音楽戦士
僕らの音楽 中村中×岩崎宏美「友達の詩」

1st SINGLE「汚れた下着」
2nd SINGLE「友達の詩」
「友達の詩(1万枚限定生産盤)」
岩崎宏美「Natural」

中村中公式ホームページ
ブログ「恋愛中毒」

NEWS!
●10月10日22:00~日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんはミュージシャン役でドラマに初出演。
●10月14日・21日「友達の詩」リリースイベント・・・ラゾーナ川崎プラザ2Fグランドステージ

中村中の歌世界006●「友達の詩」ついに売り上げトップ10入り!

 トランスジェンダーであることを公表した歌手・中村中(あたる)さん。街中でよく『友達の詩』を耳にするなぁと思っていたら、ランキングサイトのデイリーチャートでついにトップ10入りしました。
ORICON STYLE
 10月6日と7日付で8位をキープしています。「僕らの音楽」出演前は150位だった週間ランキングも39位に上昇。次週はさらに上昇すること間違いなし。ヒットが売上の結果としても現れてきました。

 それにしても、中村さんを紹介するメディアは総じて「性同一性障害」という言葉を使っていますが、僕はこの言葉が好きではありません。「障害」というのは「正常」という概念があった上で使われる言葉であり、本来疑われるべき「正常」という固定した観念を補強する機能を果たしているように感じられるからです。LGBT当事者である我々は、その「正常」の押し付けに日々悩まされています。

 どうせLGBT当事者であることが注目されるのだったら、ぜひこの機会に「トランスジェンダー」という、当事者にとっての積極的な意味合いを持つ言葉を使うようにして、LGBTの「T」を認知させるきっかけにしたいですね。

 中村さんは「トランスジェンダー」だという側面が注目を集めただけで終わるはずのない、本物の実力を持ったシンガーソングライターです。彼女の名唱は、「正常」だの「異常」だのといったつまらんレッテル貼りを見事「無化」し、蹴散らしてしまうことでしょう。

●You Tubeで「名唱」が見られます。→僕らの音楽3 中村中×岩崎宏美「友達の詩」

1st SINGLE「汚れた下着」
2nd SINGLE「友達の詩」
「友達の詩(1万枚限定生産盤)」
岩崎宏美「Natural」

中村中公式ホームページ
ブログ「恋愛中毒」

NEWS!
●10月9日23:24~日本テレビ「NEWS ZERO」出演
●10月10日22:00~日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんはミュージシャン役でドラマに初出演。
●10月14日・21日「友達の詩」リリースイベント・・・ラゾーナ川崎プラザ2Fグランドステージ
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中村中(あたる)の歌世界005●中村中中毒宣言

 ど~も。最近、完全に「中村中中毒」あるいは「中村中マニア」と化してしまっているakaboshiです。彼女の歌声に心を鷲づかみにされてからというもの、メディア露出を出来るだけチェックしているのですが、知れば知るほど彼女の人柄に魅了されております(笑)。
 サバサバしていて率直で基本的に明るくて、でもちょっと棘があって翳りもあって・・・岸惠子さん、左幸子さん、工藤静香さんなど僕がリスペクトする女性のパターンに見事当てはまる、素敵なキャラクターの持ち主なんですよ彼女。(尾辻かな子さんもここに当てはまるかも。笑。)いや~嬉しい。

 そういえば、僕がゲイであることを知っている女の子から以前「どうして岸恵子が好きなのにゲイなの?」と不思議がられたことがあります。僕が普段から「恵子さん恵子さん」と騒いでいたものだから、まさかゲイだとは夢にも思わなかったらしい(笑)。言われて始めて気が付きましたが、それは不思議なことなのでしょうか?。そのへんを分析したことはありませんが、なぜか僕は今まで、 人として尊敬する対象は圧倒的に「女性」が多いです。性的な対象としてではなく、その人の生き方とか感性とかキャラクターに惹かれるんですね。あ、そうか。これっていわゆる「ノンケ男性」が中田英寿選手とかイチローに憧れるのと同じような感覚なのかも。そうかそうか。

 さてさて「中村中中毒」(←中が3つ。笑)に罹りたての僕としては当然買いましたよ『友達の詩』とデビューシングル『汚れた下着』をしかもDVD付で。特にサプライズだったのが『汚れた下着』。いや~マジでかっこいいっ!。もしこの曲に先に出会っていたとしても確実にファンになっていたことでしょう。
 恋人がいるのに浮気してしまった主人公の心情が、アップテンポのロックで独特な「毒気」のある歌詞で描写されていて、そのリアリティーにはゾクゾクしてしまいます。PVには女の子のバンドが映っているのですが、演奏している全ての人が中村中さんなんです。その刹那的で汚れた感じがたまりません。
You Tubeで「解像度の悪いガクガクした映像」で雰囲気を知ることは、できます(笑)。

 それにしても彼女のプロモーション戦略は、非常にうまく組まれていますね。彼女を世の中に認知させる「本命曲」である『友達の詩』をデビュー曲ではなく2曲目に持ってきて、その前に全然違うタイプのデビュー曲を発売しておく。

 『友達の詩』は、否が応でもメディアが取り上げる「性同一性障害」というキーワードとともに注目を集めるでしょうから、それだけではイメージが固定されて、下手すると「一発屋」的な印象で終わる恐れがあります。そこをどう回避するかが戦略的に巧妙に練られたリリース方法だと言えるでしょう。

 『友達の詩』で彼女のことを知った人は必然的に「他にどんな曲を歌っている人なのか」と過去の作品を探してみたくなります。だからこそ、全然違うイメージの曲を先にリリースしておくことで、彼女のアーティストとしての幅の広さを認知させることに繋がります。すなわち「イメージの固定化」を防ぐ大切な役割を果たすシングルでもあるんですね、『汚れた下着』は。

 実際、その戦略が功を制する位に、彼女の実力は本物だと思います。シングルのカップリング曲も含めてどの曲も、驚く位に個性が強く「ハッとさせられる」魅力を放っています。早くも11月15日には3rdシングル『私の中の「いい女」』が発売されますし、CD未発表曲『愚痴』を有線放送で流して話題性を高めてもいます。先日の「オールナイトニッポン」では『愚痴』を弾き語りで披露していましたが、これまた面白くて独特の情緒に溢れたスゴイ曲です。有線放送で酒場で流れるのがとっても似合うような、21歳の若者が歌っていることが驚きに感じられるような曲でした(笑)。

 彼女がはじめて買ったCDは研ナオコ『泣かせて』だそうです。日本の歌謡曲が大好きでたくさん聴いているようなので、ある意味「正統派的」な感性も持っていながら、そこに独特の「毒気」をまぶすことの出来る稀有な存在。そこにこそ、彼女の成長過程にあった様々な体験が、いい意味で生かされるのだと思います。
 しかもギターとピアノで弾き語りが出来、ドラムの腕前もすごいらしいですから、ライブ・パフォーマンスも本格的。天下のavexが放っとかないわけがわかります。このまま順調に活動が継続できればこれから確実に「大化け」し、日本の歌謡界に大きな業績を残す存在になることは間違いないでしょうっ!・・・って、完全に「中毒」になってますね~(笑)。このブログ、これから彼女に関するかなりの数の記事がアップされることになると思いますが・・・引かないでね~(爆)。

●You Tubeで「名唱」が見られます。→僕らの音楽3 中村中×岩崎宏美「友達の詩」
研ナオコ「愚図/泣かせて」

1st SINGLE「汚れた下着」
2nd SINGLE「友達の詩」
「友達の詩(1万枚限定生産盤)」
岩崎宏美「Natural」

中村中公式ホームページ
ブログ「恋愛中毒」

NEWS!
●10月9日23:24~日本テレビ「NEWS ZERO」出演
●10月10日22:00~日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんはミュージシャン役でドラマに初出演。
●10月14日・21日「友達の詩」リリースイベント・・・ラゾーナ川崎プラザ2Fグランドステージ
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中村中(あたる)の歌世界004●ヒットの予兆



 今日、コンビニの店内とスーパーの隣の自転車屋のラジオから「友達の詩」が流れてくるのを聴きました。中村中さんの歌声は雑踏の中でも通りがよく、ダイレクトに耳に届いてきます。メロディーも憶えやすく、詩もかなりインパクトがあります。実はこの曲けっこう、ヒット曲の条件を満たしているのではないかと感じました。街の喧騒に埋没しない強さがある歌声なのです。

 誘われるようにそのまま、思わずCDショップに行っちゃいました(笑)。彼女は新人歌手なので「ま行」の棚を地道に探す必要があるかな・・・と思いきや、なんと店頭に堂々と「中村中コーナー」が設けられているではありませんかっ!。しかも先日放送された「ぼくらの音楽」のビデオが流され、岩崎宏美さんのカバーアルバムと共にデビューシングルまで並べられています。あの番組の放送は相当に反響が大きかったようですね。レコード会社やCDショップの店員さんが急ごしらえで強力プッシュしているのがわかります。

 そのまましばらく、モニターで流れる「僕らの音楽」を再び見てみたら、すごく真摯であたたかい番組だったのだと再認識しました。若い彼女のはつらつとした受け答え。お母さんとのエピソードでつい零れ落ちる涙。安藤優子さんの優しく包み込むような眼差しと激励。そして、大御所・岩崎宏美さんと堂々と共演した「友達の詩」・・・。

 特に「友達の詩」は最高の歌唱でした。2人とも一言一言を丁寧に、詩を噛み締めながら、言葉を優しく聴き手の心に「置く」ようにして歌っているのです。表現者としての互いの熱や思いが静かに伝わりあい、刺激しあってどんどん高まり合って行く過程がスリリングで引き込まれます。聴き終った後、しばらくボーッとしてしまいました。

 本当に、すごい歌手が出てきたものですね。


●You Tubeで「名唱」が見られます。→僕らの音楽3 中村中×岩崎宏美「友達の詩」

1st SINGLE「汚れた下着」
2nd SINGLE「友達の詩」
「友達の詩(1万枚限定生産盤)」
岩崎宏美「Natural」

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NEWS!
●10月4日25:00~ニッポン放送「オールナイトニッポン」出演・・・『15歳』というテーマでメールを募集中。15歳のときに思っていたこと、悩んでいたこと、15歳のときの恋、など。
●10月6日25:00~日本テレビ「音楽戦士MUSIC FIGHTER」 出演
●10月9日23:24~日本テレビ「NEWS ZERO」出演
●10月10日22:00~日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんはミュージシャン役でドラマに初出演。FC2 同性愛Blog Ranking

中村中(あたる)の歌世界003●まっすぐな21歳の進化と深化

 9月29日に放送されたフジテレビ系「僕らの音楽」について、中村中さんが自身のブログ「恋愛中毒」で記事にしているのを読んで、ちょっと嬉しくなりました。すごくあったかいスタッフに囲まれているようですし、本人も日々、たくさんのことを吸収して感動して変化して行っていることが伝わってきます。

 彼女の人間的な魅力は、ものすごく「まっすぐ」なところですね(笑)。テレビや雑誌での発言を見ると、どうやら思ったことを素直に口に出す性格のようですし、気持ちが変わったとしても、そのことをちゃんと認めて相手に伝えることの出来る人のようです。・・・これって、変にプライドが高かったりする人にはなかなか出来ることじゃありませんし、実はすごいことだと思います。

 自分が変わって行くということを怖れずに、むしろ「喜び」として感じているかのような彼女の佇まいの「まっすぐさ」。クリエイターとしての必要最低条件を彼女はちゃんと持っている人です。だから周りの人間も「彼女になら」素直に思いをぶつけられるし、聴く耳を持ってくれるだろうから真剣にアドバイスをしたくもなるのです。

 番組の中で安藤優子さんも「人生の先輩として」言うべきことを言って発破をかけていたように、彼女には「なんとかしてあげたい」と周囲の人間が自然に思わされるような魅力があるのだと思います。デビュー後も公には伏せられていた「性同一性障害(GID)」を、最近になって公表したことばかりが注目されがちですが、彼女のこの「まっすぐな魅力」と周囲の人たちの支えがあれば、実はそれほど大きな障壁として立ちはだかる問題ではなく「サラッと」認知されるのではないかなぁと思いました。

 僕がいちばん嬉しかったのは、「友達の詩」についての彼女の下記の発言です。番組の放送をスタッフたちと一緒に見て、自分の歌う姿を客観的な視点で捉えた時、彼女はこう思ったそうです。

「恥ずかしながらあたしは、今日見てみて、やっと「友達の詩」の事を理解でき始めてきたかな?と思っています。
あぁ、こんな歌だったんだなぁって。何故か今頃…。」

 ちなみに彼女は「yes vol.4」に掲載されたロング・インタビューの中では、「友達の詩」について、こんな風に語っていました。

「最初に書いた曲だから思い入れはあるけど、一番大事というわけではない。でも大事かどうかより、絶対つきまとうんだろうな、この曲、と思ってる。特別なんでしょうね。嫌いでも悪くても、特別。ホントに説明できないんですよね、歌詞の韻を踏むとか、そんなこと全くできなくて、思ったことを書いただけだから。あんまり色々言われると、この曲が嫌いになっちゃいそう(笑)。実は、いい思い出があんまりないんです。だから、この曲が出来て、何も救われていない。ただ、自分のオリジナルができたということで、多少の自信になった」

・・・せっかく新曲のプロモーションのために雑誌に出ているというのに、どうでしょうこのあまりにも無防備な「率直ぶり」はっ!(笑)。そういえば僕が好きな工藤静香さんも、今の彼女位の年の頃は尖りまくっていましたから「この曲あまり好きじゃない」とか平気で雑誌やラジオで言ったりしてハラハラさせられました(笑)。なんだか同じ匂いを感じてしまいます(←反逆児=クリエイターという意味での。笑)。

 そんな彼女がようやく「あぁ、こんな歌だったんだなぁって。」と素直に感じ、ある意味自分から自立した「作品」として捉え返すことが出来るようになったことはとても大きなことだと思います。曲を作ってから6年。本当の意味で向き合うのにそれだけの年月が必要な位、やはり彼女にとっては「特別な存在の曲」なんだと思います。きっとこれから、本当の意味で彼女は「友達の詩」を愛でて大事に成熟させて血肉化し、人に届けられる「歌手」になって行くのではないかと思いました。

 日々進化し続けている可能性いっぱいのクリエイター、中村中の今後の展開に僕は注目し続けようと思います。彼女が今の「まっすぐさ」を持ち続けている限り。

●中村中 1st SINGLE 「汚れた下着」

●中村中 2nd SINGLE 「友達の詩」

中村中公式ホームページ
NEWS!
●10月10日放送の日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。中村中さんがミュージシャン役でドラマに初出演するそうです。

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中村中(あたる)の歌世界。出会えたことにありがとう。
中村中(あたる)の歌世界002●「僕らの音楽」安藤優子さんとの対談記録
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中村中(あたる)の歌世界002●「僕らの音楽」安藤優子さんとの対談記録

 中村中(あたる)さんが出演したフジテレビ系『僕らの音楽』を見ました。
 真っ赤なドレスが鮮やかで美しかったし、すごく魅力的な輝きを放っている人だと思いました。
 対談相手の安藤優子さんは、さすがお姉さんですね。ちょっと臆病気味な彼女に「もっと恋愛で当たって砕けなさい」とアドバイスしたりして、温かみのある素敵なトークが繰り広げられていましたよ。・・・気付いたら思わず番組内容を文字に起こしちゃっていました(笑)。よかったらお読みください。

<経歴紹介>
ナレーション:
シンガーソングライター・中村中(あたる)さん。1985年6月に、男の子として生まれた彼女は、幼い頃より自分の性に違和感を抱き、誰にも相談出来ない孤独な日々を送ります。一方で、Winkに刺激を受け、大好きになった「歌」。いつしか彼女は、自分の中にある不明感を紛らわすため、誰に聴かせるわけでもない曲を、作り続けて来ました。まずは安藤さんが、彼女の抱えてきた心の葛藤に迫ります。

<対談>(対談相手:安藤優子)
安藤「性同一性障害ということを、今回、表に出してアーティスト活動をおやりになるって言う・・・それは、いろんなそういう思いの流れの中で、大きな決断だった?」
中村「もともと、出来れば、そういうことを言わなければ、それでいいと思ってたんですね。イロモノ扱いされたりとか、すごく・・・音楽が聴きたい人とかに邪魔な情報になってしまうんじゃないかって思ってたんです。」
安藤「あぁそうか、『こういう人が書いたこういう曲だ』って言う・・・」
中村「はい。そういうものがすごく嫌だったので、皆さんが聴いてくださったように、解釈してくれればいいと思ってたから。ただ、純粋に歌だけで勝負しようと思っているとか言っているくせに、隠していること・・・行動が、あんまり真っ向勝負じゃないような感じがして。」
安藤「表に出てる性と自分が思っている性が違うということに関して向き合うというのは、これまた壮絶な時期だったんじゃないですかね。」
中村「なんだか自分の中に違うものがいるような感覚があって。自分自身に憤りを感じたりとかしていて。」
安藤「あぁ・・・、う~ん・・・苛立つわけですね。」
中村「そうですね。どの部分について怒っているかわからないんですよ、その。自分の・・・もう、性なんかどうでもよくって、どうして自分のことなのに認められない自分がいるんだろうという、そっちに対してもイライラ~ってしていたり。」
安藤「・・・やり場がないですよね。」
中村「そうですね。」
安藤「でもそんな時いつも、やっぱり、音楽が・・・」
中村「だいぶ、そうですね。救われています。単純に自分が煮詰まっていたり、言えないことを、曲にぶつけていたりということが凄く多くて。」
安藤「歌にだったら何でも思いを託せる。」
中村「託せるような、気持ちだったんです。」
安藤「歌を信じてたんですね。」
中村「あぁ・・・そうですね。歌っている間っていうのは、すごく、やっぱり。夢中になれたというか。ただ・・・一度、歌を諦めたことがありまして。」
安藤「どうして諦めちゃったの?」
中村「それは、変声期が来てしまって。単純に、そういうことなんですけど。すごく自分の声が・・・すごく嫌いな所まで落ちてしまって。そうした時にやっぱり、歌が好きっていうだけで始まった音楽なのに、自分自身の持ってることで嫌いになるなんて思ってなかったから。あたし、歌うたえないやって思って。すごく最近まで、本当に思ってたんですよね。」
安藤「もう、すごく物理的にっていうか生理的に嫌なわけですか。」
中村「嫌なんですよ。なるべく・・・」
安藤「聴きたくない?」
中村「聴きたくなかったし。ただ、やっぱり音楽は捨てられなかったからうまく逃れてたんですね。あの、作品作りですとかピアノを弾くっていう事とかに。うまく逃げてたんですけど。」
安藤「歌わないで・・・」
中村「歌わないで、音楽はでも好きだしって。そうじゃないと、もしかしたらちょっと・・・人生そのものを諦めかねないなっていう・・・こともあって。」
安藤「そういう苦しさみたいなのを、お母さんとかに訴えたことなんてのは、あったんですか?」
中村「あんまり・・・無かったですね。私がこういう性格ですから、母も似ていて。すごく『気にしぃ』で、あの・・・真正面から向き合っちゃうんですね。『そんなことないのに』って思うんですけど、すごく、私を、その~・・・なんでしょうね・・・。女性として産んであげられなかったことを、すごく気にして・・・。」
安藤「う~ん・・・。そこは・・・ではお互いに辛い思いをしちゃいましたね。」
中村(涙ぐみながら、うなずく)
安藤「でもそれは、お母さんのせいじゃないもんね。」
中村「そうですよね。(涙をぬぐう)」
安藤「でも今は、お母さんも誇りに思ってらっしゃるんじゃないですか?・・・ね。ご一緒に乗り越えたっていうことですね。」
中村「(涙を流しながらも笑顔で)そうですよね。すごく、そう思います。」

●「恋」(1980年。松山千春の歌のカバー)・・・ギター一本で歌う。

<ライブハウスでの出会い>
男として生を受けながら、年齢を重ねる毎に大きくなる「女としての自分」。当時17歳。思春期を迎えた中村さんは自分の声にも絶望し、人を信用することが出来なくなっていました。そんな彼女を救ったのが、逃げ場としてすがるように続けた音楽と、ライブハウスで出会う仲間の存在でした。

(かつての仲間との再会場面)
ライブハウス店長「どうやって・・・」
中村「この子の心を・・・?」
店長「まずそこだよね。」
中村「開くか・・・(笑)。
店長「ノックしてるんですけどぉ~って。」
中村「うふふ。」
店長「出てきません?そろそろぉ、みたいな。(笑)。
中村(笑い転げる)

(ライブハウスでのインタビュー)

中村「はなっから嫌う人とか、はなっからバカにしたりする人ばかりだったから。・・・そういうことが無かった。まず、『この人はなんなんだろう』の興味からみんな入ってくれる人ばかりだったから、よっぽど人間らしい人たちだなと思って、あ、ここなら上手く行くかもと思ったのかも。」

ナレーション:
ライブハウスでの出会いによって人付き合いを学び、少しずつ世間に心を開くようになった彼女は、当時住んでいた近所の成田駅で路上ライブを始めます。

大好きだったタコ焼き屋さん「ひっぱりだこ」へ。

オーナー「最初来た時はね、かわいいって・・・言っていいの?」
中村「いいよ。」
オーナー「かわいい男子高生だった。」
中村「ハハハ」
オーナー「詰襟にオカッパで。あの頃から女らしかったわよ」
中村「あはは~」(飛び跳ねて喜ぶ)

ナレーション:
心は女性。けれど身体は男性。葛藤する彼女に容赦なく浴びせられる周囲の冷たい視線。長く閉ざしていた中村さんの心を癒してくれたのは、彼女を「一人の人間」として迎えてくれた、人の温かさだったのです。

●「友達の詩」
(岩崎宏美とコラボレーション。向き合って二人で歌う。)
・・・15歳の時にはじめて書いた。5年間、片思いだった人と友達にすらなれなかった思いを綴った一曲。

→岩崎さんはアルバム『Natural』で「友達の詩」をカバーしている。その歌詞を「幼い頃から戦い抜いた人の言葉」だと感じたそうです。

岩崎宏美「Natural」 (「友達の詩」収録)

安藤「今の気持ちって、どうですか?」
中村「今ですか?。今はもしかしたら・・・。今これから、少しずつ楽になって行くのかなって。自分の中のルールとしては許せないことなんですよ。お仕事をしながら、自分のことについて、ちょっとずつ向き合って行こうなんて。そんなの『しながら』はいけないでしょって。そういうのはちゃんと『やってから』仕事をしなさいって。」
安藤「それはでもね。全然違うと思いますよ。倍以上の立場から言わせてもらうと、みんな、仕事をして、仕事をする中で、自分を育てるんですよ。仕事でいろんなことに向き合ったりする時に、自分にこんな面があったのかって。自分の嫌な面も見るし、で、自分のいい部分もちょっとわかったりして、また努力して、また新しい自分が出来て・・・。特に中村さんの場合は、自分自身の思いを託していく『歌』っていうことと、自分自身の生き方とか生き様っていうのは、絶対に切り離してはいられないんじゃないかなって。」
中村「あぁ・・・そうですね。」
安藤「うん。切り離したら不自然ですよ。」
中村「そうですよね。不自然なことを・・・しそうになっていました。」
安藤(笑)
中村「危ないところだったなと思って・・・」
安藤「うん。うん。・・・これからも、恋愛をしたりとか。・・・今もされてます?」
中村「・・・ええ。」
安藤「そりゃそうですよね。好きな人必ずいますよね」
中村「います。」
安藤「失礼いたしました(笑)。
中村「いえいえ(笑)。」
安藤「どういう恋愛が理想ですか?」
中村「どういう恋愛が理想?」
安藤「うん。距離感とか・・・友達でいいよってのは駄目ですよ(笑)。」
中村「あははははは・・・そうですよね。単純に、幸せであれば・・・恋愛でなくても幸せであればいいかと思います。」
安藤「ほらぁ、またそうやって」
中村「あ~ン(笑)。」
安藤「(笑)恋愛でなくてもとかって、ちょっと『おっかながり』で。」
中村「はは・・・」
安藤「それはガンっと行かないと駄目ですよ。いいじゃないですかそれで。当たって砕けちゃっても。」
中村「うん。」
安藤「また、当たればいいんですよ、どっかに。」
中村「そうですね。」
安藤「中村あたるっていう・・・」
中村「中村当たる・・・ほんとだ。ありがとうございます~いけない忘れてた(笑)。」
安藤「ちゃんと当たるんですよ。」
中村「ちゃんと好きだって言うように・・・したいです。」

●「冗談なんかじゃないからネ」(2006年)
→「友達の詩」のカップリング曲。ピアノ弾き語り。

●中村中 1st SINGLE 「汚れた下着」

●中村中 2nd SINGLE 「友達の詩」

中村中公式ホームページ
NEWS!
●10月10日放送の日本テレビ系DRAMA COMPLEX「私が私であるために」で「心は女性だが身体は男性で生まれてきた1人の“女子大生”」が主人公のドラマ放送。
中村中さんがミュージシャン役でドラマに初出演するそうです。

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中村中(あたる)の歌世界。出会えたことにありがとう。
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中村中(あたる)の歌世界。出会えたことにありがとう。


憧れだった人とはじめて会った日。
その人は、彼女の歌に心酔していた。
僕はただ彼を見ながら
「そうなんだ」と思うだけだった。

「好きなもののこと」を他人に伝えるのは難しい。
思いが強すぎると、なぜだろう・・・
他人が介入する隙が無くなってしまうことがある。

独りの時。
改めてふと、彼女の歌に触れてみた。
素直に聴いたら、
わかった。
彼が心酔するわけが。
彼があんなにこの曲に惚れ込み、全身で感応して歌っていたわけが。

    触れるまでもなく先のことが見えてしまうなんて
    そんなつまらない恋をずいぶん続けてきたね


歌い出しの詞からすぐに
僕も捕まった。
そしてそのまま
彼女の作り出す歌世界の住人になった。
いや、すでに住人だったのかもしれない。
抜け出したくても抜け出せなかったあの頃の焦燥。
抜け出したいと思うことすら億劫で逃げていた日々。
ひたすら笑顔を作ってばかりで「とりあえず」やり過ごし
真の自分に向き合わなかった日々。

彼女の歌声は呼び覚ます。
あの頃の苦い記憶を呼び覚ます。
突き刺さってくるイメージと付き合いながら気が付いた。
ひょっとしたら僕は今でも
「あの頃の自分」を受け入れることから
逃げたがっているのではないかと。

彼女の歌は不思議なことに
やさしい音色でそんな僕の弱さを
大きくやさしく包み込んだ。
これから新たなイメージを
描き出す勇気を与えてくれた。

出会えたことにありがとう。
出会わせてくれた人にありがとう。


中村中「友達の詩」

中村中 公式ホームページ→「友達の詩」の試聴もできます。
NEWS!
●本日9月29日23:30~フジテレビ系「僕らの音楽」に中村中さん出演。安藤優子さんと「性同一性障害」のことなどをトーク。歌も披露するようです。→こちらに文字起こしあり。
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