フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2018-06
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辛 淑玉さんをはじめ充実の講師陣。パフスクール受講者募集中!

 一時は存続が危ぶまれましたが、4月から新オーナーのもとで運営が無事に継続されているパフスペース。地下鉄東西線・早稲田駅からすぐの場所で、セクシャル・マイノリティー関連のイベントが安く開催できる場所として、パフナイトなど多くのイベント・講座が行われてきました。

 この6月からは、いよいよ第3期になる「パフスクール」が開講されるとのことで、関係者たちは広報に奔走中。当ブログにも「宣伝してください!」という依頼が舞い込みました。主宰者の方には本当にお世話になっているので、微力ながら協力させていただきます。受講者の申し込み受付は、すでに開始されています。今回はけっこう刺激的かつ実践的なテーマと、ユニークな講師陣が揃ってますね。

■6月17日(火)19:00開催
「マジョリティを巻き込む法  ―黙っていたら殺される。声をあげれば叩かれる。それでも生き抜くために―」
講師:辛 淑玉 (しん すご) 
・・・「そんなつもりじゃなかった」「知らなかった」ととぼけて言える人ほどやっかいな輩はない。「そんな人ばかりじゃないのよ」と加害者の罪を隠蔽する言葉が、なぐさめだと思っている輩とどう向き合うか。反対にひどい質問を投げかけてくる人たちは、本当に敵なのか?無知を説得するほど人生は長くない。ならば、理解し合える人たちとどう、手をつなげるか。手をつなぐ相手は、いい人や心安らぐ人ばかりではない。その現実と向き合いながら、確実な1ミリを次の世代につなぐために、共に考える。
詳細はこちら。

■6月14日(土)15:30~3回シリーズ
「選挙で「地域」を自分のものにしよう!」
講師:遠藤智子(えんどう ともこ)
・・・今の日本で、選挙くらい成果の上がる活動はありません。Personal is Political(個人的なことは政治的なことだ!)を実践するには最適。法治国家の市民たるもの、選挙で勝って「友だち」を議員に送り出し、「個人的な目標」を実現させようではありませんか!
詳細はこちら。

■6月21日(土)15:30~2回シリーズ
「『往復書簡 宮本百合子と湯浅芳子』を読む ~「Y.Y.カンパニー論」をサブ・テクストに~」
講師:黒澤亜里子(くろさわ ありこ)
・・・「Y・Y・カンパニー」は二人の旅行カバンの名前です。「Y・Y」には、百合子、芳子のイニシャルとにぎやかなおしゃべり、「カンパニー」には「仲間」「連れ」、「相棒」、少し大げさにいえば、結社、団体の「盟友」のニュアンスもありそうです。そこでは何が発明され、何が見失われたのか、一緒に考えましょう!
詳細はこちら。

■6月28日(土)15:30~5回シリーズ
「セクシュアル・マイノリティのためのカウンセリング入門」
講師:金城理枝(きんじょう りえ) 
・・・人の話を「聴く」ことは、同時に自分自身を見つめる作業にほかなりません。単に「聞く」のとは違う技術が必要です。セクシュアル・マイノリティや、理解のある方、または支援や援助をしたいと考えている方を対象に、互いに深く向き合える関係を築きます。臨床家、研究者、心理専門職、教育関係者、対人援助職、学校関係者の方々も大歓迎!
詳細はこちら。

受講の申し込みはメールでも出来ます。こちらのページを参照してください。

 パフスクールでこれまでに開講されてきた講座「国に意見する方法」からは、実際に国会へ出掛けていき要望書を提出する、「セクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」というチームが生まれたりしています。リアルな場で出会った人々による新しい動きが、少しずつですが社会への実践的な働きかけを開始しています。FC2 同性愛Blog Ranking

パフのこと★02●慰安婦との魂の交感に震え、身軽になった夜

 パフォーマンス・アートは「生」がむき出しであるほど面白い。9月8日(土)にPA/F SPACEで行われたイトー・ターリ パフォーマンスワークショップ07発表会を見て、そう思った。

「答え」は観客みずからが感じたい

 まずはワークショップ受講者の発表から始まった。演劇家でもある水月モニカさんはピンク色のカツラを被り、ピエロのようなメイクでバーのママとして登場。大きなビンから透明でドロドロの液体を取り出し、ジョッキに注いで行く。テレビモニターには手書きの文字。「あなた色のカクテルを作りませんか?」。観客に向かって絵の具がバラまかれ、思い思いの絵の具を入れたカクテルを作らされることになった。ところがこの液体、やたらドロドロしていて混ぜにくい。思わずジョッキに手を突っ込んで混ぜてみたのだが、絵の具の混ざり具合が思い通りに仕上がらなくてイライラする。観客の各々が悪戦苦闘しながらカクテルを作り終えた後、バーのママは、それらを再び最初の大きなビンの中に戻して行く。すると観客の作ったカクテルはそこでも混ざらず、奇妙で不可思議な模様を現出させるに留まるのだ。そこでママはテレビモニターに再び記す。「混ざらなくってもいいじゃない?ジェンダーカクテル屋。」

 なるほど・・・と思いはしたものの、そこまで表現の答えを明確に示されてしまうと正直つまらない。むしろ観客が各々で感じ取れる方が、より豊かな気持ちになれたかもしれない。

 ちなみにカクテルの成分として使用されていたのは、いわゆるSEXの際に性の潤滑油として使用される「ラブオイル」だそうで。モニカさんはこのパフォーマンスのためにわざわざ一斗(いっと)缶で購入したのだとか。

ふとした「素」こそが面白い

 続いて登場の河村あづささんは、アルミ箔で自らの全身をかたどって分身を作るというパフォーマンス。足先から丁寧に型を取り始めたのだが全身分を終了するまでに時間がかかり、「エッ、このままこれを、ずっと見させられるのか?」という気持ちが正直湧いた。もっと予想外の展開でドキドキさせて欲しかった。

 ただ、途中でチラッと観客を見て「あ、すみません時間がかかって。もう少しで終わりますから」と「素」で申し訳なさそうに語り、緊張が解けて笑いが起こった瞬間が素敵だった(笑)。

顔が説明してしまうと損

 3番目に登場した吉村恵美子さんも、芝居経験者なんだそう。やはりそうだったか・・・と思ったのが、冒頭の場面。ハサミを喉に突き立てようとする直前で放り投げ、以後、ものすごい形相で空間を七転八倒して見せたのだが、その感情を「顔」で説明してしまっていた。顔というのは表現者の使う道具として、ものすごく強い。だから感情を説明してしまうと、表現が単純になってしまうことが惜しい。

 やがて糸や模造紙で自身の身体をぐるぐる巻きにした彼女は、必死の形相で観客のところに歩み寄り、ハサミを提示して救いを求めてきた。しかし心から彼女を「救ってあげたい」という気持ちにはならず、迫力に気圧されて糸を切ってあげたという感じが否めなかった。なぜなんだろう。押しが強すぎて引いてしまったのかな。

ポーカーフェイスという魅力

 受講生としてはラストの発表となった永島節子さんは、デジタルカメラを空間の中央に置き、液晶画面に花や路地裏などの風景を映し出しながらのパフォーマンス。そして彼女は綿をバッグから取り出し、カメラの周りに置いて行く。無機質だった空間が、一気に花畑になったかのような視覚効果をもたらしていた。さらにシーツを取り出して切り裂き、身体に巻きつけて行く彼女。

 彼女の持ち味は飄々としてポーカーフェイスなところ。無駄に感情表現をしないため、観客の意識としては行為の一つ一つに集中できる。多様なイマジネーションを掻き立ててくれるという点では、最も優れていたように思う。

慰安婦の魂を生きる

 最後には、主宰者のイトー・ターリさんによる「慰安婦」をテーマにしたパフォーマンス。これには文句なしに圧倒された。プロジェクターから背景のスクリーンに映されているのは、日本軍の従軍慰安婦として働かされたハルモ二たちが描いた絵。素朴でシンプルなタッチであるからこそ、思いがダイレクトに伝わってくる傑作だ。ターリさんはその絵を背景にしながら、呼吸を激しくしたり鎮めたりすることで彼女らの「生」を舞台上に表出した。緑色の衣裳は彼女の息を含みながら、乳房やお腹、腰のあたりが膨らんで行く。男たちに陵辱された痛みが体内に蓄積し、重くのしかかって身動きが取れなくなって行く過程を見ているかのようだ。それでも彼女は必死に呼吸を続け、生き続ける。

 ついに膨らみきった乳房やお腹は破裂する。疲れ果て、倒れる彼女。やがて蘇生した彼女は観客のところへ歩み寄り、一人ひとりの目を見据え、そっと柔らかく手を出し握手する。力強く握りながら微笑みを浮かべるが、やがて哀しげな表情を浮かべて手を離す。僕の手には彼女の握った感覚が、痛みとして残される。ものすごく濃密な魂の交歓が起こり、身震いがした。

 その後彼女は、ただひたすらにタマネギを剥く。涙を流しながら、がむしゃらにタマネギを剥き続ける。生き続ける為に繰り返される労働の日々。重い記憶を背負ったままで生き続けなければならない、ある女性の生き様が、たった数十分のパフォーマンスの中に濃縮され、たしかに浮かび上がって感じられた。

 すべての演目終了後、お茶を飲みながら車座になって座り、皆で感想を語り合った。たくさん笑い合った。日常で降り積もっているストレスが飛んで行き、身軽になることの出来た夜だった。パフォーマンスとは、セラピーの効果ももたらすらしいことを知った。FC2 同性愛Blog Ranking

パフのこと★01●イトー・ターリ パフォーマンス・ワークショップ07発表会

 イベント企画集団パフナイト★でおなじみ、イトー・ターリさんが主催するパフォーマンス・ワークショップの発表会が行われます。僕はまだターリさんの表現を実際に見たことがないので楽しみです。左のイメージ画像も、ちょっと過激で期待をそそりますね~(笑)。生徒さんの発表と共に、ターリさんのパフォーマンスもあるそうです。お時間のある方は是非、パフスペースまでお出かけになってみてはいかがでしょう。

イトー・ターリ パフォーマンス・ワークショップ07発表会
Me Being Me ~わたしがわたしであること~

日時:2007年9月8日(土)19時~
会場:PA/Fスペース(東京都新宿区馬場下町18 フェニックスビル3F
TEL&FAX:03-3207-0856 E-mail:tari@gol.gom )
入場料:1000円
出演:河村あづさ 永島節子 水月モニカ 吉村恵美子 イトー・ターリ



★パフスペースが「貸しスペース」として開放されているのをご存知ですか?。会合やイベント、上映会、教室など幅広い用途に使用でき、料金設定も格安。そしてなにより「セクマイ・フレンドリー」(笑)→詳しくはこちら。

 10月からはグループ運営に切り替わり、笹野みちるさんのヨガ教室をはじめ、パフスクールの更なる発展など新たな企画がスタートするのですが…使用率が上がらないと経営的に苦しい状態が続いてしまいます。(実際、今のところ赤字なんです。)パフスペースの活動が今後も継続できるように、ぜひぜひ積極的に御利用ください!FC2 同性愛Blog Ranking

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