フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2008-10
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薔薇族は生きている050●秋号の特集は「結婚と100号とアダルトビデオ」



 「歴史ムック」というコンセプトで発行している自力復刊薔薇族ですが、これまでの2号では草創期を取り上げてきました。

 3号目となる今回は一気に時代を10年飛ばし、1981年を大特集。薔薇族が乗りに乗っていた時代だからこそ出来た、驚きのビッグイベントが目白押し。紙面からあふれる市井の人々の生々しい生活感情や、編集部の人々の苦闘を通して時代の空気が感じられることでしょう。主な記事の再録も満載で「歴史の証言集」となっています。当時の薔薇族を手に取って見ることの出来る機会はなかなかありません。ぜひこの機会に御覧になってみてください。それでは、本日収録してきたばかりの伊藤文学さんからのメッセージです。
 
01●結婚と100号とアダルトビデオ
  

 1981年といえば、たのきんトリオや松田聖子の人気がブレイクし、映画『セーラー服と機関銃』がヒットした年。その頃の同性愛者に向け、文学さんたちはどのような紙面を作っていたのでしょう。文学さんのお宅から1981年の薔薇族12冊をお借りして全部に目を通したのですが、ものすごく充実した中身に驚かされましたよ。結婚問題をはじめ、現在とは社会状況が違う部分もありますが、とにかく当時はものすごく真剣に「読者の生活に寄り添い、向き合おう」という姿勢で雑誌作りが行われているんです。僕の感想も含めて今後少しずつ、紹介させていただきます。

BARAZOKU No.394 CONTENTS
●検証:ゲイ&レズビアン友情結婚プロジェクト顛末記「薔薇の木に花は咲いたか?」(提坂文化)
●再録:読者座談会「どうしても結婚したい」(お話おじさん、伊藤文学ほか)
●コラム:石の上にも10年…「読んで知れ、百号の重み。」 (文志奇狩都)
●再録:『薔薇族』十年の編集うら話「明るいところへ出ようと歩いてきました。」〜気長と気短かのコンビで作り続けた『薔薇族』の歴史(伊藤文学、藤田竜)
●再録:初期『薔薇族』人気小説家 創刊百号記念随筆「『薔薇族』は歴史を持った」(楯四郎)
●検証:「ゲイビデオという『黒船』が『薔薇族』にもたらしたもの、およぼした罪」(文志奇狩都)
●コミック:「エロスもやっぱり元祖は薔薇族」(ソルボンヌK子)
●コラム:akaboshiの薔薇ひらくとき見えるもの「狭い了見女々しいわよ」(akaboshi)
●伊藤文学のひとりごと「世の中、さびしい人ばかりだ!」
●検証:BACK TO THE 薔薇族「昭和56年の巻」(文志奇狩都)
●未発表ヤマジュン劇画連続掲載第3弾「SHOW BOY ショー・ボーイ〜彼と僕との愛のステージ」(山川純一)
●後期「編集室から…」(伊藤文学/文志奇狩都/akaboshi)

昭和の同性愛文化を、そして本誌自身を「前向きに」ふりかえる…薔薇族は「読むタイムマシン」です。
■下記の店舗あるいは影坂狩人・akaboshiから直接、お買い求めください。
池袋→ビッグジム池袋店  
上野→ビッグジム上野店
中野→中野プロードウェイ3F「タコシェ」

■通販での購入方法は月刊『薔薇族』編集長伊藤文學の談話室「祭」を参照。伊藤文学さんが自ら梱包してくださいますので、ぜひ御利用ください。

★新規取り扱い開始!
 下北沢のスズナリ横丁にある古書ビビビにて、自力復刊薔薇族の販売がはじまりました。シネアートン下北沢、ザ・スズナリとつながる建物の一角にあり、けっこうマニアックな本が集まった濃厚なテイストあふれる古書店です。文学さんが薔薇族以前に出版した同性愛モノの単行本も売ってたりします。お出かけの際にはぜひ、お立ち寄りください。
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薔薇族は生きている049●伊藤文学さんのところにゲイ雑誌Badi(バディ)の取材がっ!04●断絶の時代に終焉を



  ゲイ以外の方、あるいは「ゲイ・コミュニティー」に疎い方には馴染みがないかもしれないのですが、『バディ(Badi)』というゲイ雑誌があります。14年前に創刊され、今やゲイマガジン業界では売り上げNo.1を誇っている(らしい)のですが、編集部の相沢さんという方が伊藤文学さんに取材を申し込んだということを聞きつけ「これは一大事っ!」と思い、10月23日行われた取材の様子をカメラに収めました。

 01〜03の映像はこちら。

 04●断絶の時代に終焉を
  

 なぜ一大事だと思ったかって?。『バディ』と『薔薇族』(伊藤文学さん)は今でも、精神的に敵対関係にあるのではないかと思い込んでいたからです。

 僕は今年の初夏からドキュメンタリー映画の撮影のために、新宿二丁目の「尾辻かな子事務所」に通うことの多い日々を過ごしていました。そこで出会う、いわゆる「ゲイ・コミュニティーの活動」に長く関わっている方の中に、僕が自力復刊薔薇族の編集に関わっていることや「伊藤文学」というキーワードを口にする度に、「感情的な忌避反応」のようなものを示す人が少なからずいました。そうした反応を示す人は皆、いわゆる「90年代リブ」の時代からコミュニティー活動に関わっている人たちでした。

 90年代に入ってからの日本の同性愛者ムーブメントは、誤解を恐れずに言ってしまえば「先行世代のクローゼット主流な生き方と、偽装結婚を『止む無し』として実行すること」を変え、「カミングアウトを進めて新たなライフスタイルを創造しよう」という空気が強くなった時代だったようです。革命というのは基本的に、先行世代を否定することで遂行されます。それは一部ゲイメディアや言論人によって、いわば「戦略的に」行われたものだと言ってもいいでしょう。

 1991年にマス・メディアで起こった「ゲイ・ブーム」の波に乗り、90年代初頭のゲイ出版界は未曾有の好景気を迎えたそうです。1994年には『バディ』が創刊され、当時の編集者・小倉東さんによって「ハッピーゲイライフ」がキャッチフレーズとして打ち出され、それまで『薔薇族』の独壇場だった「若年層」を読者ターゲットとしたキャンペーンが繰り広げられます。その際に、わかりやすい攻撃対象の一つとして設定されたのが「当事者ではないにも関わらず売り上げ第一位のゲイ雑誌を発行している伊藤文学氏」だったのではないかと僕は推察しています。当時の『バディ』を見返すと、「これまで20年間、日本の同性愛事情はなにも変わらなかった」というようなことが書かれたりしているので驚かされます。まぁ、狭い市場の中でシェアを奪い合う「ライバル誌」だったわけですから、よくある話しではあるんですけどね。

 でも、攻撃対象にされたのも無理はないかもしれません。文学さんの方も脇が甘かったわけですから(笑)。このブログで映像を御覧になっている方はおわかりでしょうが、文学さんっていわゆる「変人(←褒めてます。笑)」の部類に属するキャラクターなので、思ったことを全て、後先考えずにポンポン言ってしまうんです。政治的な戦略とか全く考えずに(爆)。だから、あの調子で「君たちは被害者意識が強い傾向にあるんだよ」とか「ホモは末っ子に多いんだよ」とか決め付け口調で言われたら、神経質な人は「キーッ!」と感情が逆撫でされてしまうことでしょう。文学さんに対して「当事者ではないくせに、わかったような口を利くな」と言いたくなる気持ちは、ある程度わかります。しかし裏を返せば「当事者ではないからこそ言えてしまう真実」もあるとも思うのです。完全否定して聞く耳を持たない態度は、その大事な果実をみすみす取りこぼすことに、なりはしないかと危惧します。

 きっとその頃の文学さんは、20年間も部数第一位の雑誌を出し続けて来たわけですから、ある意味では「権威」になっていたという面もあるのでしょう。でも、あの性格だから自分が本当に感じることしか言わないし、納得してもいないのに「義務」で動くような人でもない。だから90年代のムーブメントに『薔薇族』はどんどん乗り遅れていったようなんです。そしてますます「編集長が当事者ではないから駄目だよね」と短絡視され、攻撃されたというわけで。

 僕は「90年代リブ」の頃は大学生でしたし「ゲイ」であることに向き合う暇もないほど忙しく過ごしている「演劇バカ」だったので、パレードの開催とか「90年代ゲイ・ブーム」がメディアの世界で起こっていたことを全然、知らずに過ごしました。文学さんの過去に対しても自分の経験としての予備知識がないので、何の感情も湧きません。ただ単に「おもしろいおじいちゃん」だと思ってるし、まっすぐに言いたいことを言える性格とか、好奇心が旺盛で少年のような感性をうらやましいと思って尊敬しています。

 たしかに、「90年代リブ」という急進的な「革命の時代」があったからこそ、今では「映画祭」や「パレード」を楽しむことが出来ます。その一方で、急進的であるが故に盲目的だったり、意識的に戦略的に切り捨ててきてしまった大事なことが、たくさんあると思います。狭いコミュニティー内での市場原理や政治を優先するあまり、取りこぼしてしまった大切なことが、たくさんあるように思うのです。

 その一つは、先行世代の人々との構造的な「断絶」がそのままにされ続けていることだと思います。初期の『薔薇族』誌上では読者からの投稿の掲載が中心となっていたのですが、読者同士や編集部との豊かな精神的コミュニティーが、たしかに形成されていました。その人間的で生き生きとした交流や、「隠れていないで表へ出よう」と創刊当初から呼びかけた文学さんのメッセージにより、個別に自らのライフスタイルを創造するための勇気を得た人たちも少なからずいたはずです。

 しかし現在の語られ方では「90年代リブ以前の世代=『薔薇族』世代」は自らを偽って偽装結婚をし、クローゼットで悶々と生きていた。それは同性愛者としての生き方ではない」と言う単純な図式に当てはめられてしまったりします。果たして本当にそうなのでしょうか?。そして僕は思うのです。他人が人様の人生に対して「偽りだ」と語る資格など、本当にあるのだろうかと。そういう物言いをする人や文章に出会うたびに「何様のつもりなんだ」と言いたくなります。

 若い頃『薔薇族』に親しみ、自らを「ホモ」と言い表していた世代と、『バディ』に親しむ「ゲイ」世代との断絶。そのツケは少なからず、この夏の尾辻かな子さんの選挙結果にも表れたのではないかと思います。今回の『バディ』取材陣の文学邸訪問のようなことは、本来ならばもっと早くに、行われるべきことだったのではないでしょうか?。それこそが健全なメディア状況ではないでしょうか?

 この取材は12月20日頃発売の『バディ2008年1月号』に掲載される「日本ゲイメディアの歴史」を扱う特集記事のために行われました。文学さん以外の方にも取材が行われたようです。まずは今回の相沢さんの決断にエールを送り、どのような記事として掲載されるのか、期待して注目しようと思います。FC2 同性愛Blog Ranking

薔薇族は生きている046●内藤ルネさんを偲ぶ01●半世紀以上の同性パートナーシップに乾杯!

 とてもショックな報せが舞い込みました。薔薇族の初期からイラストレーターとして活躍し、薔薇族の人気編集者だった藤田竜さんと50年以上にもわたる同性パートナーシップを続けて来た内藤ルネさんが、昨夜お亡くなりになりました。

 自力復刊薔薇族では、内藤ルネさんと藤田竜さんに、二人の「パートナーシップ」についての話を近々聞きに行こうと伊豆の修善寺に文学さんと出かけることを構想したりしていたのですが…間に合いませんでした。とてもショックですし残念でなりません。

 1950年代には、街を歩けば多くの女の子が「ルネ・グッズ」を持っていたと言われています。日本のファンシーイラストの草分けとして若い頃から有名だったルネさんは、1970年代に「ルネパンダ」のイラストで更なる大ブームを起こします。1971年に薔薇族が創刊され、パートナーの藤田竜さんが編集に関わるようになるのですが、しばらくは二人の仲は伊藤文学さんにも秘密だったそうです。

 その後、ルネさんは薔薇族にイラストを寄せるようになったのですが「内藤ルネ」という名前があまりにもビックネームだったために薔薇族誌面では名乗ることが出来ず「佐原サム」のペンネームを使っていました。1984年からは表紙のイラストを担当するようになるのですが、皮肉にもその頃は「内藤ルネ・ブーム」が終焉していたため、薔薇族誌上でも本名を使うようになったのです。そして薔薇族の売り上げ全盛期の「顔」として長期にわたって「ファンシーな男の子」の絵を描き続け、大事な役割を担われました。

 ルネさんの急死は、これから各メディアで報道されることでしょうが、竜さんとルネさんのパートナーシップについて言及する記事は、恐らく無いのではないかと思われます。また、「薔薇族」との関わりについてもニュースで報じるメディアが果たしてあるのかどうか…。期待せずに注目しましょう。

 ちなみに産経新聞の報道では、藤田竜さんが本名である本間真夫氏として登場していますが、「友人」と表記されています。50年にわたるパートナーシップを続けていてもいまだなお、同性パートナーは「友人」として表象されてしまうという現実があります。

★伊藤文学さんのブログに、近年の内藤ルネさんに関する記述があります。
心の豊かさだけは持ち続けて(2005年7月31日)
ルネさん、竜さんからの二冊の本の感想文(2006年8月4日)
ルネさん、死なないでよかったね。 2006年9月19日

<再掲載>
伊藤文学「薔薇族」創刊の頃を語る03●日本ゲイマスコミの誕生
…ルネさんと竜さんに関するエピソードが語られています。
  

 実は僕、今年の3月に上野の松坂屋で行われた「内藤ルネ展」でのサイン会で、ルネさんの姿を撮影していました。次回はその模様を御紹介します。FC2 同性愛Blog Ranking

薔薇族は生きている044●薔薇族394号 入稿



 前回の記事で文学さんが座骨神経痛を患ったことをお伝えしたのですが、もはや寝たきり常態化か!?と覚悟の上で下北沢を訪ねたところ…奥さんと一緒に元気に寿司屋で「遅いねぇ〜君たち〜ぃ」と出迎えてくださいました(あ〜元気でよかった)。なんでも、お孫さんの運動会で6時間も座ったままでいたことが身体に響いてしまったとのことで、今はだいぶ楽になってきたとのこと。薔薇族394号(10月下旬発売)を印刷所に入稿するための最終チェックを行ってくださり、いつもの「文学節」は健在でした。

  

 日常生活ではつい「ギスギス」しがちなのですが、文学さんのところでホワ〜ンとした時間を過ごすと明日への活力が蘇って来ます。なんなんでしょうねぇ、不思議なオーラを放つ文学さんの「人間的な魅力」の秘密を知りたくて、今後も僕は下北沢に通い続けるのでしょう。

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薔薇族は生きている043●伊藤文学・創刊の頃を語る08●めちゃくちゃ面白い破天荒な人生を歩んでください



 ちょっと心配なことになりました。今日、文志奇狩都氏(薔薇族副編集長)が原稿を貰いに伊藤文学さんのお宅を訪ねたのですが、なんと文学さんが座骨神経痛を患って寝たきりの状態になっていたというのです。どうやら座っていると痛みが止まらないらしく、次号に掲載予定の原稿を仕上げることもままならないので奥さんが口述筆記したとのこと。15日あたりに病院で診断してもらうことにはなっていますが、無事に回復できるかどうかは今のところ定かではありません。文学さん自身はとても元気なのだそうですが…。思うように身体が動かせないのってストレス溜まるでしょうし、心配です。

 さて当ブログで連載してきた銀座でのトークショー「七夕の夜に逢おう」の模様は今回が最終回。文学さんの大ファンだという画商の方からの熱いメッセージと、文学さんの「締めの挨拶」です。それではどうぞ〜。

08●めちゃくちゃ面白い破天荒な人生を歩んでください
  
★この方がハマッてくださったという映像は、今年の2月に文学さんと僕が出会ったその日に収録したものです。「薔薇族」が30年以上にわたって発行されていた第二書房の社屋。その解体の過程を記録しました。→薔薇族城落城

09●忘れるってことがいちばん、大事なのかなと。
  

 まだまだこれからもたくさんトークショーやインタビューを収録したいですし、一緒に訪ねようと計画している場所もあります。文学さんの身体、なんとか回復して欲しいです。

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薔薇族は生きている042●伊藤文学・創刊の頃を語る07●他人事とは思えない何かがあるんです、ゲイの人には。

 「なんでも鑑定団」の放送紹介で中断しましたが、銀座で行われた「七夕の夜に逢おう!」の映像の続きです(もう秋だっつ〜に。爆)。これまでは専ら伊藤文学さんのトークを紹介してきましたが、今回は会場を訪れた20名ほどのお客さんのうち、撮影をOKしてくださった方の自己紹介映像をお届けします。これが面白いことに、見事に「ノンケさん」ばかりになりました〜(爆)。

07●他人事とは思えない何かがあるんです、ゲイの人には。
  

 まず最初の写真の方は漫画家のソルボンヌK子さん。サブカルチャーの評論家として著名な作家の唐沢俊一さんの奥さんであり、2005年に薔薇族がメディア・ソフト社によって復刊された当時から原稿を寄せてくださっています。今回の「自力復刊」も引き続き支援してくださっていて、なんと原稿を無償で提供してくださっているのです。本当に頭が下がります。3月に行われた邪宗門でのお茶会にも来てくださっているので映像にも出てきますよ。

 伊藤文学さんのイベントは不思議です。セクシュアリティーや年代を問わず、幅広い人びとが集結するんです。しかも普段LGBTコミュニティーでは見かけないような人が多く、開催するたびに新鮮な出会いがあります。

 右の写真の男性もその一人。なんと現役の自衛隊員だそうで、山梨からわざわざこの会のために出てきたとのこと。ご本人がおっしゃるところによると「ノンケさん」なのですが、ネットを通して文学さんのことを知り、著書『薔薇ひらく日を』を読んでますます興味が深まっているとのことです。8月に邪宗門で行ったトークショーにも引き続いて参加してくださり、本当に文学さんのファンなんだという気持ちが伝わって来ます。今後もあちこちでお会いできるのではないかと思うと楽しみです。

伊藤文學著・「薔薇ひらく日を―『薔薇族』と共に歩んだ30年」

 そしてこちらの女性は絵描きさん。周囲にゲイの知り合いがたくさんいるとのことで、とても印象的なことをたくさん言ってくださいました。

 「本物のゲイの皆さんごめんなさい」と恐縮したりもしていたのですが、そんな風に恐縮させてしまっているのだとしたら逆にゴメンナサイです。僕には彼女が語った「他人事とは思えない何かがあるんです、ゲイの人には」という言葉が、すごく心に残りました。そして、もっと幅広い人びとと「ゲイとしての自分を開示しながら」交流したり語ったりして行きたいなぁと、思いました。(日常生活ではまだまだ、なかなか出来ませんからね。)

 映像では紹介できませんが、この倍以上の方々が興奮しながら思いを語ってくださり、それぞれの人生が滲み出る素敵な自己紹介タイムとなりました。『薔薇族』という雑誌の36年間の歩みはゲイ当事者だけではなく、幅広い人々に「同性愛者」の様々なイメージを喚起させ、生き生きとした交流を生んできたんですね。なんとな〜く頭の中だけで捉えていた「歴史」の厚みというものを、肌身に実感することの出来るトークショーでした。次回はさらに出席者の声、そして伊藤文学さんの「挨拶」をお届けします。

自力復刊薔薇族3号は現在、編集中。今度は『薔薇族』が創刊から10周年を迎えた1981年を特集します。レズビアンとゲイとの「結婚」が薔薇族誌上で呼びかけられたり、日本初のゲイ・ポルノビデオが発売されたり、新宿二丁目に藤田竜さんのゲイバー「ドラゴン」が開店したりと、トピックが満載のこの年。いよいよ「薔薇族時代」が円熟期を迎えた勢いが誌面から溢れかえっています。お楽しみに!

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薔薇族は生きている041●「開運!なんでも鑑定団」で文学さんのガレの壺、480万円スタートでオークション中!



 9月11日にテレビ東京系で放送された「開運!なんでも鑑定団」ご覧になりましたか?(注:地方によっては放送日時にズレがあるようです。)文学さんは「お宝売ります」のコーナーに出演し、ガレが1914年に製造した花瓶を鑑定してもらいました。

 実はこの花瓶、植物や動物の文様を描くことが主だったガレにしては珍しく、政治的なメッセージを込めた逸品なんです。故郷が攻め込まれ、戦火にさらされることに抗議して創ったメッセージ性の強い作品であり、そうした稀少性が評価され、480万円スタートという高値で売り出されることになりました。

現在、「開運!なんでも鑑定団」のサイトでオークションが行われています。

★ちなみに文学さんのお宅では最近まで、こんな風に飾られてました(笑)。←写真の右上に大きく映っている茶色の不思議な物体が、まさかガレの花瓶だったとは…(無造作すぎっ!爆)。

 放送では他にも「薔薇族」について、とても詳しく紹介されました。日本初の商業同性愛雑誌だということ。創刊しようと思った動機は単行本を発行してからの反響だったということ。発行当初は間違って書店の園芸コーナーに並べられることもあったエピソードなどが、下北沢の「邪宗門」で収録されたインタビューとともに紹介されました。

 僕はスタジオ収録の現場も見学したのですが、なんと司会者の石坂浩二さんは薔薇族を3、4冊程持っているそうです。また、御自身としても600万円位は出してもいいからこの花瓶、欲しいと語っていました。また、島田紳助さんが「同性愛の人もだんだん市民権を得て来ましたね」と言った時、「だから雑誌も売れなくなって来たんでしょうかね」と石坂さんは発言。この部分は残念ながら放送ではカットされていましたが、注目すべき見解ではないかな、と思います。たしかに制度上、実際に市民権を得ているかと言うと違うのですが、芸能界にいるタレントさんや裏方さんたちのリアルな感覚を感じ取ることの出来る会話ではないかと思いました。

 さて。それでは前回に引き続き下北沢の邪宗門で行われたコメント収録の映像を御紹介します。たった数秒のコメントを撮るために、時間をかけて何テイクも重ねる必要があるんですね。文学さんの場合はこれでもスムーズに行えた方だそうで、いつもはもっともっと苦労するのが当たり前なんだと取材クルーの方がおっしゃっていました。

伊藤文学さん「なんでも鑑定団」収録風景02●男は女のことを考えるのがあたりまえだと思っていたのに
  

 事前の打ち合わせによってコメントの内容は決められていたのですが、編集で使いやすいようにまとめるのって…苦労するんですね〜。収録は1時間以上かかりました。FC2 同性愛Blog Ranking


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