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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2019-04
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ジョン・グレイソン/ジャック・ルイス「プロテウス」●MOVIEレビュー

スリルに満ちた映画体験。

「レズビアン&ゲイ映画祭」でゲイに囲まれながらゲイ映画を見る・・・その状況にドキドキしていた僕は、
かなりボーっとしながらこの映画を見ていた。
(↑お前だってゲイだろっ!)

それに輪をかけてボーっとさせてくれたのが、隣に座っていたゲイの方が付けていた香水の匂い(笑)。
しかもその人がさりげなく足を僕の足に絡ませて来て・・・鬱陶しいから離してもまた来て・・・という攻防戦が暗闇で繰り広げられていたために映画に集中できず。(←そういうことをここで書くなっつーの!笑)。
めくるめく歴史絵巻のような映像美と大画面だったのだが、それどころではない気持ちと戦いながらの映画鑑賞となったのである(笑)。
あ、ちなみにその人はエンドロールが映ったら暗いうちにそそくさと帰って行ったので、顔も見なかった。残念ながらその後の展開はありません(笑)。

禁じられると燃えるんだろうなぁ、特にセックスは。

同性愛の罪で島流しになり囚人労働をしているオランダ水兵リカートが、同じ班の黒人クラースに恋をする。18世紀の南アフリカの孤島での出来事。
黒人クラースは明るく無邪気な性格で、囚人達を管理している白人にもモテている。そのせいで、仲の良かった黒人の親友を、嫉妬により鞭打ちで殺されてしまう。
自分が男たちに愛される魅力を持っていることに気付いたクラースは、その能力を逆手にとり白人たちを篭絡したりもする(なかなか賢い奴である)。

クラースはやがてオランダ水兵リカートからの愛を受け入れ、作業の合間に水汲み場の物置で秘密のセックスにふけるようになる。その描写がなかなかエロチック。禁じられた状況で、いつ見つかるともわからない緊張に満ちた中であるからこそ感じる快感なのではなかろうか。とても気持ち良さそうに至福の表情を浮かべる彼ら。

あまり派手にヤッていると周りから怪しまれるので、ある時期は距離を置いたりするのだが・・・。やはりバレていた。久しぶりに激しくヤッている最中に見つかってしまう。
掟では同性愛行為は死罪だから、二人揃って海に沈められることになる。

二人の死出の旅路を望遠鏡で見守る白人上官の複雑な表情が印象に残った。彼にとっても、愛するものを失うことであったのだから。
人種・身分・権威。
それらのものが複雑に絡み合う中で素直に愛し合えたのは、皮肉にもいちばん下の階層に身を置くものであったわけだ。

センチメンタルに陥らず、乾いたタッチで描ききる。

この物語は実話だという。
こういう題材だとつい「同性愛の悲劇」を強調してセンチメンタルな音楽と共に感動を強制しがちだが、この映画はそうした押し付けがましさからは無縁だ。あくまでも物語の進行を丁寧に、オーソドックスに乾いたタッチで描き出す。その点、とても好感が持てた。

逆境であればあるほど燃えてしまう人間というものの複雑な魅力に満ちた映画だった。


「Proteus プロテウス」
監督: ジョン・グレイソン / ジャック・ルイス
Dir: John Greyson / Jack Lewis
2003年 / CANADA / SOUTH AFRICA
35mm / 103 min

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コメント

この記事へのコメント

セックスに限らず、恋愛って逆境の方が燃えるから。
ゲイの世界で出会った恋愛、セックスには、現代ではさほど、こういう切羽詰った状況は考えにくくなってるんでしょうね。
僕が、経験したノンケの会社の後輩との修羅場は、スリルあり、悲劇あり、狂おしいほど萌えるセックスありでした。確かにああいう恋愛もいいのだけど、非日常がずっと続くとかなりしんどいので、日常の中で自然にお互いにセックスアピールを感じて、肌を重ねるというのも十分素敵だと思います。
しかし、もてますねえ、笑。相手の人、いい男だったかも知れないのに、もったいない、爆。

もてもてですねw
でも、凄いですねその人。映画を観ながら誘うなんて。
拒否られたら気まずいですよねぇ、残りの時間。
話は変わって、、、
何で同性を好きになったってだけで「死罪」なんでしょうね。
互いが了承してるなら、何の問題もないと思うんですけど。
同性愛が「死に値する罪」ならば、「レイプ」や「少年・少女売春」のほうが、よっぽどか罪深いと思います。
う~ん、「未知なるものに対する怖れ」なんでしょうか。
俺は男との経験ってないんですけど、気持ちよければそれもアリかなぁなんて思ったりするんで、余計に何が罪なのかよくわかならいんですよねー。

TB&コメントありがとうございました。
モーションかけられるなんてすごいですね(笑)。
ボクはそんな経験ないですよ~。映画祭に限らず(笑)。
やはり、キリスト教文化の、その文化力が染みついたトコロで育っていたら、もっと、深いレヴェルで感動したり、共鳴できたり、別な想いを感じたりしたのかもしれないと思ったりします。
それから、
> オーソドックスに乾いたタッチで描き出す。
> その点、とても好感が持てた。
というのも、同感です(^o^/

●RYUくん。
そのノンケの後輩との修羅場、本当に凄そうだね。狂おしいほど燃えるセックス・・・。
逆境で燃えちゃったんだね~(笑)。
一回くらいは、そういうスリル満点の経験をしておくと
そのあと気が済んで落ち着けそう(笑)。
あ~、確かにちょっともったいないことしたなぁ。顔を見ようかとも思ったんだけど
プライドが邪魔をして(笑)。どんな人なんだろうという意味でのドキドキもありました。
向こうも暗闇だから勝手な幻想抱いているわけだし(笑)
●shizukame0414 さん。
その人、ひざをくっ付けて来るからよけると、さらに足を広げて来たんです。
その後90分近く、ずっとくっ付いたままでした。
手も伸びてきそうだったんだけど、その度に僕がひざを放して抵抗したから
無事でした。そのうちその状況に慣れて来た自分がおかしかったけど(笑)
同性愛が死罪なのは、そうやって禁止しないと軍隊とかの規律が保てなくなるから
というのもあるのかも。
男だらけの集団で長期間生活するわけだから、
わりとフツーに同性愛は日常化していたみたいだよ。
禁止しなきゃならないのは、それが人間の本能の一種だからです(笑)。

●cygnusさん、ありがとうございます。
暗闇ではゲイは美しく見えるみたいです(←なんじゃそりゃ・・・笑)。
そうですね、洋画を見ていると必ずと言っていいほど
「キリスト教」について考えさせられますね。
でも、いくら勉強したとしても・・・
生まれたときから当然のように
文化として宗教に密接した生活をしてきた人たちの感覚って、
門外漢にはいつまでもわかりようがないだろうから、
そうしたものに感じる「抵抗感」だとか「違和感」こそ、
大事にしなきゃならないのかな、とも思います。
そういう感性の人間だからこそ言えることや、やれることがあるのではないかと。
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