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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-12
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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭に行ってみた。

普通に映画を観に行くつもりで出かけたら、ちょっとびっくりした。
華やいだ雰囲気。浮き足立った人たち。
そうか、映画祭だったんだ。
はじめて「東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」に出かけた。去年までの僕には考えられなかったことだ。
「知っている人に見かけられたらどうしよう」とか「なんとなく怖い」という先入観があり、本当は出かけてみたくても躊躇していた。ところが今年はどうだろう。特に意識することもなく何の気なしに出かけてしまった。

最初に「夜の彼方へ ボーイズ短編集」を観に行ったのだが、上映開始ギリギリに着いたのにロビーには溢れんばかりの人の波。どうやら前の予定が押していて、待機状態になっているらしい。

いっぱいいる。
・・・そう思った。
ここにいる人たちの大多数は、僕と同じ同性愛者。
普段二丁目に出かけることがほとんど無い僕は、そうした空気に正直慣れていない。
普段の生活では、周りに同性愛者がいることなど滅多にないから。
受付の近くで開場を待ちながら、所在の無さと目のやり場に困った。なぜなら・・・
みんな、目がキラキラしているのだ。ほぼ例外なくすべての人が。

なんなんだろう不思議だ。同性愛者ってそういうものなのか?それともこの映画祭という場の作り出す魔術か?。
恋人同士で連れ立ってきているカップル。
僕のように一人でいる人。
男女のカップル。
さまざまな人たちが混在しているが、皆なにかが似ている。
持っている空気感が似ている、ここに集まる人たちは。
・・・そういうもんなんだなぁ、と思った。

15分遅れで開場し、場内へ。ホールの両壁には虹をイメージしたライティング。スポンサー企業のコマーシャルが5分ほど流れたあと、主催者の挨拶。

やっぱり映画祭なんだ。
・・・落ち着かない。
周囲を同性愛者に囲まれながら映画を見るということに、自分が慣れない。

「あの人もこの人もそうなのか。あのカップルお似合いだなあ。あの年の差カップル素敵だなあ・・・ゲイ向け映画でも、女性の観客もけっこういるなあ。とりあえず知り合いはいなくて良かった。・・・えっ!あの人もそうなの?そうは見えない・・・」などなど・・・
「お前はホントにゲイかっ!」と自分で突っ込みたくなることを心でつぶやきながら、好奇心は膨れ上がる。内心はキョロキョロ。でも悟られないように表情は冷静を装う。・・・そんなこんなで、映画が始まる前にすでに疲れてしまった。
僕って、自分が思っている以上に、「同性愛者の集団を見る」ということに対して・・・ピュアだったみたい(笑)・・・なんなんだ僕って。

いちばん浮き足立っていたのは、僕だったのだ。

<映画は3プログラム見ました。順次感想を書いていこうと思います。>
ロビー・ボルドウィン「ワンダフル・デイ」●MOVIEレビュー
グレッグ・アラキ「ミステリアス・スキン」●MOVIEレビュー
ジョン・グレイソン/ジャック・ルイス「プロテウス」●MOVIEレビュー

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コメント

この記事へのコメント

私にもそういう時期があった。
(もしかしたら未だに、かも)
今でも二丁目やこういう映画祭に行くときは
一人だと躊躇する。
異常に緊張する。
だから友人に誘われた時しか足を運ばない。
40代にして情けない話ではあるが・・・。
東京在住にも関わらず
この映画祭の時期は
仕事の関係で東京にいることが少ない。
今年も例に漏れず・・・・残念!
映画、面白かった?

あのう私はギリシャに住んでいます。以前にコメントをいただきました。
思うにギリシャは夏休み大国なのでたくさんそういうカップルが来ます。男性はミコノス島に多いかなぁ?女性はレスボス島にいます。レスボスのスカラ・エレソスという海岸に多く見かけます。この島はサッポーの生まれた島です。レズビアンの語源にもなっています。この海岸の村は普通の田舎の村で、ほかに家族連れ(子連れの夫婦)もたくさんいます。私は同性愛者ではないけれども、エーゲ海のそういう集団の中にいることもあります。

感想書こうと思ったらレスボス島とサッポーのレポート(?)にちょっと感動!
akaboshiさんが感想書いてくれて良かったー。
自分は日本出てからクイア自認が出たので今でも日本クイア
の方達のきらきらしたうれしそうな集まりに行くとちょっと戸惑いますわ。
自分の町のクイア映画祭には関わっていて東京の方とも交流は
ありましたが参加したことはないんですよ。
私もまわりを見てちょっと観察(笑)したい!
でもね、以前のパートナーがお手伝いしてるらしのでそれもちょっと・・・(笑)そういった集まりではど~しても会う事になっちゃうんですよねえ。

僕は最後に行ったのが、2000年かなあ。当時付き合っていた彼氏と、おそろいのTシャツで、るんるんで行きました、笑。今に至るまでカムアウトしてませんが、いい度胸していたと思います。当時の彼氏のお蔭?その後は、僕が日本を離れたり、このタイミングは仕事や休暇でたまたま日本にいないことが多く行っていません。
米国でも、NYやSF以外の都市で行ったことありましたけど、それなりに賑わってました。
事前にチケットとって、早めに並んで、かなり大変ですよね。

●変態さん。
ゲイだったら二丁目で遊んで・・・っていう
なんか「そうしなきゃならない」という不思議な心理的プレッシャーってありますよね。
あまりゲイを知らない人がまず連想するのは「二丁目のゲイバー」というイメージだし
ゲイたちにとっても、いつの間にかそういうシンボルになっている。
それに縛られる思考はどうなのかな~と思いつつも、
そう思う自分もやっぱり「縛られている」ことには変わりない。
そんなことを考えてしまいました。
映画は、2本目からは徐々にリラックスして見られるようになりました。
書きたくなったら書こうと思います。
僕、見てから何日間か寝かせてから書くのが好きなんです(笑)。

● lemonodasosさん。
ギリシャでは昔は同性愛に対して寛大であり
かえってそれが上流階級の「ステイタス」になっていたということを
最近読んだ同性愛の歴史の本で知りました。
神殿の壁にある彫刻や絵画などにやたら裸体が多く、
その作家の多くが男性であるということからも証明できますよね。
哲学者たちもみんな同性愛者。
スポーツも、そういった面があって発達してきた。
・・・明らかにかつて「そうであった」はずなのに
学校で習う世界史や一般的に語られる歴史においては
「触れないことにしてきた」っていうのが・・・面白いな~と思いました。
少なくとも日本の歴史教育では「一言たりとも触れませんね(笑)
そうしたことが隠されるということに「怒り」を持って立ち上がって来た世代のおかげで
最近はそういうことも徐々に語られるようにはなってきたけど、
僕や、僕らの世代は正直言って「怒り」を感じるというよりは
「そうなんだ。」と受け取って、
ある意味冷めた目で分析するようになってきているように思います。
ギリシャの現在はどうなんでしょうね。

●flowfreeさん。
以前のパートナーが・・・それはちょっと気まずいかも(笑)。
今回はじめて映画祭に行ってみて、
スタッフの方たちの目が特にキラキラしていて驚きました。
ああいう目や、全身から発せられている輝きのオーラは
なかなか普段、見かけることがありません。
だから戸惑ったのですが
自分もそういう場に身を置くと変わって行くんだろうな~と思います。
ただ・・・一人で行くものではないですね、ああいう場は(笑)。

●RYUくん。
そっか、
そういうある意味覚悟のいることを「えいっ!」って思い切ってやっているからこそ
発せられる輝きなのか・・・。なかなかそういう場ってないもんね。
普段の日常では無意識に演じちゃってる分、
「発散できる場」での発散エネルギーって大きいんだろうね。
だから、上手に発散できる人にとっては「同性愛者である」という事って
そういう快楽を与えてくれているのかも。
僕らにとっての日常って、発散のためのエネルギーを充電しているようなもの。
・・・そう捉えよう。(←楽天的すぎっ!)
今回の映画祭、僕は全部当日券で入ったよ。
「そういえば今やってるんだ~」って、開催中に思い出して出かけたから。
・・・そういうゆるいテンションでフラフラと行ってしまったので
衝撃が大きかったのかも(笑)。

昔のギリシャの同性愛者といえば、ソクラテスではなく、プラトンです。ソクラテスは似非知識人を敵に回していました。彼の行くところには若き成年男子が集まり耳を傾けるのでやきもちもあったのでしょう。
プラトンはソクラテスの弟子で、愛の必要性を説いた最初の哲学者かもしれません。勉強不足ですが・・・。
私は女性ですが、プラトンが好きです。アリストテレスは好きにはなれません。クールすぎます。
しかしキリスト教新約聖書はギリシャ人のスクリプターによって書かれました。哲学的素地のあるギリシャ語で書かれたのです。
現代ギリシャは日本と同じようですが、人のことはかまわない点が違うかもしれませんね。

ロンドンにもゲイ&レズビアン映画祭がありますよ。ゲイクラブや、ゲイパレードやその他色々。何故か。それはカンタン。フツーだからです。アタシの中ではまず、ソノ人の魂を好きになってそれからジェンダーがあるってかんじですが、ジェンダーなんて近い将来なくなるだろうと思う。ゲイパレードでスピーチしてた人が言ってた。“愛に正しい、間違いはない”同感。

●鍵コメさん。
そういう勇気が持てるようになったら、行ってみようと思います。
僕は普段から、あまり「飲む」ということが習慣にはなっていないので
行かない・・・という理由もありますが(笑)。

●lemonodasosさん。
ギリシャの哲学についてはあまり詳しくないのですが、
哲学を熱く語る人を魅力的だと感じて集まる気持ちはよくわかります(笑)。
自分が思っていてもなかなか言葉には出来ないことを言葉に出来る人って
すごく魅力的ですよね。愛が芽生えるのも必然でしょう。

●typicaltype4さん。
ロンドンのゲイパレードの記事、面白かったですよ。
そうですね、おっしゃるとおり。
魂に惚れれば男も女も関係ない。
カラダを求める際には必要になって来ますが、それより以前から
男だ女だと人を分けて捉えることが、可能性を閉ざしているんですよね。
本当の意味での魂の交流を、人は求めている。
でもなかなか踏み出せない自分の弱さを、ジェンダーのせいにしている
という風にも言えるのかもしれない。

この映画祭を観にくる人って必ずしもゲイ&ビアンでない印象
があったので、akaboshiさんのその時の心境なんかを想像
するととてもほのぼのします♪(言葉の使い方間違えてます?)
私は小学生の時からたまたま周りに同性愛者がいる環境なので
フツーなんですけど、フツーって意味もよくわかりませんね(笑)

●じゃみ(ぃ)さんの言う通り。僕も今となってこの記事を読み返すと
ほのぼのしてしまいます(笑)。
実はこの翌日にまた行ったときには、
映画祭の独特な雰囲気にも慣れて、わりと堂々としていました。
初日や初回のドキドキというものは、かけがえのないものですね(笑)
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東京国際レズビアン&ゲイ映画祭

毎年恒例の映画祭。俺はここのところ毎年参加させてもらってる。今年も松山から飛行機で飛んでいく。もう7回くらい参加しているのかな?初めての映画祭で味わった興奮は今でもはっきり覚えている。地方の俺としてはこんなに多くのゲイを初めて目の辺りにしてびっくり。とても

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