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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-09
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「対テロ戦争」という言葉には、踊らされない。・・・終わりのない戦争なんて勝手に始めるな!03

この記事、0102と書いてきたのですが、そのたびに真摯なコメントをいただき、ありがとうございます。
でも・・・まだ気が済みません(笑)。
どうして僕が「テロ」という言葉の使われ方に違和感を持つのか。しつこく考えてみようと思います。

メディアが扱うテロという言葉

最近では「政治的主張により、その国の政権に脅しをかける目的での暴力行為」のことを広義にテロと呼ぶようになったようだ。
ただ、今回のロンドンの事件で「テロ」と真っ先に語られたことは
やっぱり解せない出来事だった。
なぜなのか。どうやら・・・
メディア批評になってきた。


おかしなこと・・・
①犯人が絞られていない段階から
メディアが「テロ」という言葉を使い、ほぼアルカイダの犯行であると騒ぎ立てたこと。

②犯人が絞られていない段階から
ブレア首相がサミット参加各国の首脳を従え、「対テロ」声明を出したこと。
→イギリス政府へのテロなのだとしたら、
他国の首脳が「共同声明」のごとく画面に収まって映る必要はない。

③イギリス政府へのテロなのだとしたら
「我々に対するテロである」と宣言できるのはイギリス政府だけであるはず。
→それを報道するメディアは
「イギリス政府によりテロと名づけられた事件」という前提を忘れてはいけないと思う。
ことに政治的主張を含む問題なので、ちゃんとした証拠で「犯行声明」などが認定されるまでは「テロ」と名づけること自体が時期尚早である。
犯罪者も罪が確定するまでは「容疑者」と呼ぶのだから、「テロ」も「テロ容疑事件」と呼ぶべきである。

ジャーナリズムの本来の役割

報道メディアというものは本来、政府が暴走しないように政府から独立して、われわれ市民のために政府を監視する役割を担うはず。
(権力というものは、ただでさえ暴走しやすい。第二次世界大戦のナチス・ドイツや日本の大本営発表等の反省から、ジャーナリズムの独立性はますます重要視されるようになったのに・・・。)

政府の情報をそのまま垂れ流すようではジャーナリズムとはいえない。
それは「政府広報」という。(例:NHK・・・←もちろん皮肉。NHKもジャーナリズムでなければいけないんだ本当は。最近のNHKの報道は死んでます。)
だからたとえイギリスのメディアといえども、「政府」とは別の機関である以上、
やはり「イギリス政府によりテロと名づけられた事件」という立場を貫くべきだと思う。

さらに、日本のメディアがイギリス政府の言う「テロ」をそのまま「テロ」というのもおかしなこと。日本はイギリスではない。独立した別の国だ。なおさらイギリス政府に対して距離をとって報道する姿勢があってしかるべき。

ならばアメリカのしたことも「テロ」と呼ぼう。

もし今回のことを「テロ」と名づけるのなら、公平に最近のアメリカの行状に対しても適応すべき。

アメリカのイラク攻撃は、アメリカという国が起こしたイラク政府への「テロ」であると言えてしまうのだから。

イラクが持ってもいなかった大量破壊兵器を「持っている証拠をつかんだ」という虚偽の情報を流し、国連の国際法を無視して攻撃を開始したアメリカ。

国連では「相手国からの攻撃があった場合の自衛による交戦権」しか認めていないはずなので、イラクからなんの攻撃も受けていないのに攻撃を開始したことは明らかに犯罪。
メディアによって宣戦布告がされたが、そもそも国連による国際法違反なわけだから、宣戦布告とは認められない。アメリカはパールハーバーを批判できないのである。
しかも攻撃開始後は予告もなしに平気で一般市民が住んでいる地域に攻撃を繰り返す。
・・・イラク政府から見ればこれは明らかにテロだろう。

イラク側は強力なメディアを持っていないから主張できなかっただけ。というより、イラク政府自体がアメリカにより壊滅させられたので「テロである」と宣言できなかったのだ。

冷静に考えてみたらまったく筋の通らないことを、強引に「筋が通ってるかのごとく」情報操作してきたのはアメリカ。それにそそのかされて自衛隊を派遣してしまった日本なんて、テロ国家への支持を表明したようなもの。つくづく馬鹿。反感を持たれて当然である。

だから、僕は違和感を持っている。
「テロ」という言葉は、強力なメディアを持っている、いわゆる「西欧先進国」の側が一方的に自分たちの敵視する勢力を断罪する目的で使われているように思えるからだ。

今後、ますます使われる頻度は高まるだろう。
僕はその度に、この違和感を忘れないようにしようと思う。
そして、こんな傍若無人がまかり通っていることに、強い憤りを覚える。

帝国は必ず滅びる。そのとき日本は・・・。

歴史上、帝国というものは繁栄を謳歌した後、必ず滅びてきた。
アメリカ帝国の崩壊も、そう先のことではないだろう。
そうなった時、主体性も無く「強いものにまかれる」だけの日本政府の政策も破綻する。

その時・・・どこからも相手にされない醜態をさらすのだろうか。
早く方向転換しておかないと、とんでもないことになる。
・・・もう、手遅れなのかもしれないが。

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コメント

この記事へのコメント

akaboshi07さんのテロという言葉に対する執着は、何となく判ってきたような気がします。(って、ノーテンキな私には、あくまでも気がするだけ!)
たしかに、今の様々なテロとそれに対する先進諸国(特にアメリカ)の対応はまさにイタチごっこって感じがするわね。お互いがお互いの行動を種に、また新たな暴力の繰り返しって感じがするわ。
これは、一方的にどちらかが悪いという風には決められないようにも思うの。
実は、02の記事の中で、日本がキリスト教化してるって、私の独断を書いたけどakaboshi07さんのテロの記事を読ませて頂いて、でもそれも少しは間違いじゃないか成って感じたわ。
私のコメントに返事をして頂いた中にも、かなりキリスト教的なakaboshi07さん考えが書かれてありましたものね。
私がこんな事言ったら叱られるかも知れないけど、今の私達日本人は知らず知らずのうちに、そう言うキリスト教的な考え方でものを見るように、慣らされてきてしまったのかなって思ってしまうの。
それは、いつの間にか世界を対立の構造で観ると言う事を、当然のように受け入れてしまうと言うことじゃないかしら。

続き
akaboshi07さんも言われていた”善”と”悪”というイメージで世界を見ると、そのどちらの側に立つにしても、相手を倒す以外に方法が無いと思うわ。
もちろん世界はそんな世界観だけで紛争が起きている訳じゃないだろ言うけど、大きな紛争にはそんな世界観の対立が原因になっている気がします。

●akumanoaijinさん。
おつき合いいただいて本当にありがとうございます。
独り言ではなく、こうやって対話が出来るからこそ
より考えて行くことが出来るので、本当に感謝しています。
おっしゃるようにイタチごっこが展開されてしまっているわけですが
「どちらが悪いか」と考えた時、僕の意見としては
「どちらも悪いけど、アメリカの方がより悪い」と思います。
いわゆる「富める立場」であり、軍事的にも超強大国なわけですよね。
だったらもっと余裕を見せて、武力に頼らない解決方法を模索するべきなのに
アメリカ政府が現在取っている姿勢は「まず武力攻撃ありき」なのです。
アメリカほどに強大な国に戦争を仕掛けるなんて、
よっぽど破滅覚悟の追い詰められた立場の国しかしませんよ。
武力では相手にならないですもん。
アメリカ政府もそれはわかっているはずです。
なのに執拗に、事あるごとに武力攻撃を仕掛けるのを見ていると
「よっぽど戦争がしたいんだなぁ」としか思えないのです。
富める一部の者たちが、さらに富むために。

●(続き)
世界を「対立の構造」で捉えるように仕向けてきているのは、アメリカ政府です。
もしかしたら危機ではない状況を「危機」と名づけ、
弱者をわざわざ追い詰めているのはアメリカ政府です。
力を持たない者たちが対等に話をしようとしても聴く耳を持ちません。
だから、「テロリスト」と名づけられるのをいとわずに、
ああいう事件を起こしてしまうのです。
北朝鮮だって最近執拗に追い詰められています。
いつ暴発するかわかりませんよ。
それを仕掛けているのもアメリカ政府ではないでしょうか。
僕は、世界を「対立の構造」に持って行こうとする
アメリカ政府のプロパガンダに乗りたくありません。
だから、「テロリスト」と呼んで、人を断罪したくないのです。
もちろん、彼らが引き起こした暴力で亡くなった大勢の人たちの死については
あたりまえに怒りを感じます。
同時に、アメリカによる攻撃で殺されても氏名すら報道されない国々の人々の死にも
同じように怒りを感じます。

No.1
こちらこそ、ノーテンキオバサンのお馬鹿な話に本気で付き合ってくださって有り難うございます。
>世界を「対立の構造」で捉えるように仕向けてきているのは、アメリカ政府です。
私の、覚束ない判断力でもまさにそう思っています。
ただ、イスラム教とキリスト教の対立は元々同じ神を信仰している訳で、その神との仲介者と認めるのがマホメットかキリストかと言う違いなので(って、ずいぶん乱暴な言い方ですけど)元々対立構造でものを見るという世界観はお互い持ち合わしていた訳だわ。
この両者の世界観を変える事はちょっと簡単な事ではないと思うの。
ただお互いの武力による問題解決をどちらがより悪い、と言うとらえ方にはイマイチ賛成出来ないのだけど。
結局どちらも五十歩百歩という感じがするわ。とは言え、本当に武力以外の解決方法なんか見あたらないのも確かよね。

No.2
武力の破壊力の差はそれは桁違いで比較にならないかも知れないけど、エゴの構図はアルカイダのようなテロ組織も北朝鮮もそして西側の経済大国もほとんど変わらない気がします。
そして、ブッシュが必ずしもアメリカ国民やいわゆる西側先進国の人々の代表者では無いように、アルカイダなどのテロ組織もまたイスラム諸国やアフリカや南アメリカ、アジアの貧しい人たちの代表でも無いはずだと思うの。
そこにどちらがより良い、より悪いというような線引きをすれば結局武力による解決を正当化する根拠を与えるのじゃないかしら?

No.3
akaboshi07さんの言われる対立の構造を押しつけているのがアメリカだと言うことに私も賛成するのは、そのアメリカの戦略が日本のキリスト教国化と重なっているように感じるからなんです。
日本には白か黒かをはっきりさせるのではなく、お互いが共存し合うという様な問題解決の道があったはず。最近は”玉虫色の解決”というようにマイナスイメージしかないけど、そう言ういかにも日本的な解決方法も悪いばかりじゃない気がするの。
だから、日本が潜在的にキリスト教国化していく事に、何だかとっても不安を感じてしまうの。(って、私はホントに罰当たりな不信心ものだけど!)
そうそう、別記事で話し合われている、生の問題にしても同じ事が関係しているって気がしてるんだけど、違うかな?!
それにしても、オバサンの世迷い言に長らくお付き合いくださり、ホントごめんなさいね!!でも良い勉強になりました。

今朝のネットでアメリカの6者協議についての見解を読んで「あーあ、またかよ」と思いました。また独断での「圧力」。akumanoaijinさんのいうように、国際社会でどちらがいいか悪いか、でしか物事を判断できないというのは問題だなあ。経済制裁もけっきょく富めるものが勝ってしまう。「敵に塩をおく」って対等になる覚悟じゃないと、国際秩序は生まれないんじゃないでしょうか。

●akumanoaijinさん。
お返事をまたしても記事にしちゃいました(笑)
お時間ある時にお読みください。長くてスミマセン。
●nicoさん。
問題は、富める者が、富めない者を「対等」だという発想に立てないところに
あるのではないかと思います。
アメリカ兵によるイラク人収容所(刑務所)での虐待なども、
根本にそういう差別意識があるから、まかり通るのではないでしょうか。

先日はTB,コメントを頂きありがとうございました。
帰省していましたものでお礼が遅くなってしまいました(笑)
メディアには本当に僕も違和感を感じてしまいます。
イラク戦争中の女性救出ありましたよね。
あれだってやらせだった訳で、あれをもって世論を盛り上げた。
本当に公正に報道していたのはアルジャジーラだけだったんじゃないでしょうか。

●クッキーさん。
そうですね。ジェシカ上等兵でしたっけ。
あれもデタラメだったということがはっきりしたのに
誰もその咎めを受けていないということはどういうことでしょう。
アメリカ国民は騙されてアツくなっちゃったんですよね。
ちゃんと責任が追及されるべきだし、
簡単に盛り上がって政府を意後押しする世論を盛り上げてしまった自分たちを
反省するべきです。
・・・ナチスと変わらないじゃないですか。
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