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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-05
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尾辻かな子さん国政へ向けて008●イベント開始前は驚きの連続



 尾辻さんのキックオフイベント当日。例のごとく映像を撮らせていただこうと場所取りのために早めに会場に向かったのですが、16:00の時点では搬入がやっと済んだところ。Junchanがエレベーターに最後の機材を積み込むところでした。

 Junchanは尾辻さんの東京事務所のスタッフとして、このイベントの準備のために早くから走り回ってきた人です。普段は「G.O.Revolution」という名でドラァグクイーン活動も行っているパフォーマーであり、かつてゲイ雑誌「Badi」編集部で活躍し、現在もAll About同性愛等で執筆しているライターでもあります。まだボランティア募集を行う前から尾辻事務所の東京での雑務を一手に引き受け、今回のイベントのために要した労力は大変なものがあったと思います。始まる前なのにちょっと疲れ気味なJunchanの表情を見て、僕もボケボケしていてはいけないな、と(今更ながら)気合が入りました。

 ゲイバー「九州男(くすお)」に入ると、入り口付近では尾辻さんとパートナーの木村真紀さんが隣り合って座り、なにやらブツブツと言い合っています。どうやら今日喋る挨拶を最終的にチェックしている様子。真剣な表情で集中している二人の世界が出来ていたので、あまり近寄るのはやめておきまして(笑)、会場の設営を手伝うことにしました。

 ふだんはゲイバーとして使われている場所に、ステージを設けて音響機材をセッティングするわけですから準備もそれなりに手間がかかります。関西レインボーパレードの司会でお馴染みのカケジクさん(彼女もパフォーマー)たちが、テキパキと動き回っていました。カケジクさんにとっては年末に「年の瀬ライブフェスタ」を行っている会場でもあり使い慣れている様子。ポット出版の沢辺さんらも参加して重たい机や椅子を動かし、次第にライブ会場らしい雰囲気が出来上がってきました。

 尾辻さんたちが少し落ち着いたようなので御挨拶。「今日、会社の同僚の女性を誘ったら見に来るって言ってるんですよ。それが一番うれしい」と尾辻さんに言ってみたら「あらスゴイ~。ついに『オープンに生きてるGAYの日常』になるんですねぇ~」との御返答。あぁ・・・この人と話すといつも自分の中の既成概念が覆されて「マゾ的な快感」が呼び覚まされます(←意味わかる?爆)。次第に関西テレビの取材クルーや番組制作会社の取材陣、ライブゲストの笹野みちるさんらも来場して賑やかになってきた会場では、いよいよリハーサルが始まりました。

 まずは音響チェックということで、カケジクさんが歌って機材の調子を整えます。新宿2丁目の仲通りにはノリのいい音楽がこだまして、「これからイベントが始まるんだ」という高揚感が増して来ます。そしていよいよ僕の大注目事項である、尾辻さんの歌のリハーサルを「目撃」することになりました(笑)。

 今回初披露される尾辻さんのキャンペーンソングは、カケジクさんの作詞。そして南部直史さんの作曲。この日のステージではバックコーラスをJunchanと木村真紀さん、受付を担当する英司君とゆうきさんが務めます。この2人は関西レインボーパレードで最後尾の車でアナウンスを担当していたコンビでもあります。


 さぁ肝心の尾辻さんの歌声はというと・・・おぉ~っ!力強い!いい意味でプリミティブな魅力に溢れています。よく、喋り声と歌声にギャップがある人っていますけど、尾辻さんの場合は「尾辻さんだなぁ」と納得できる感じ。曲調も「明るいポップス」調でなかなか格好いいですし、なによりも雰囲気が尾辻さんのイメージにマッチしています。

 パフォーマンスとしての見栄えを良くするために、立ち方とか手拍子の叩き方、歌い方等を、カケジクさんが演出家のようになって出演者に指導していました。荒削りの中に「勢い」が感じられる素敵なパフォーマンスになりそうで、期待が膨らみます。

 続いて笹野みちるさんとフジモトマミさんがリハーサル。司会のエスムラルダさんも到着してメイクを始めます。時間が迫り、バーの外の階段には列が出来始めているようです。スタッフと取材陣が円陣になって挨拶し、いよいよ開場時間となりました。

 この時点で受付にはとりあえず120人分の「レインボーニュース」等の配布物が用意されていたのですが、まさか、それをはるかに上回る入場者が押し寄せることになるとは、この時点では誰も予想していなかったのでした・・・。

 開場時間。DJ担当のあさこさんがBGMを流し始め、扉が開かれて続々と人が入ってきます。あっという間に用意していた席が埋まり、思った以上の客足の速さに「これはマズイ!」と直感した僕は、撮影場所を急遽変更して前の方に移動します。なぜなら僕の持っていた小さな三脚では人垣に埋もれてしまうと撮影できなくなると思ったからです(笑)。いや~本当に、そこで咄嗟に移動しておいて良かったです。すぐに、ちょっと移動するのでさえ不可能な状態にまで混み合ってしまいましたから(笑)。ステージのギリギリまで桟敷席が作られたり、壁際に立ち見スペースが設けられたりしたのですが、それでも階段には行列が出来ているとのこと。場内はどんどん熱気に満ちて来ます。

 と、そこへ僕を見つけた会社の同僚(ノンケ女子)が「あ、○○さぁ~ん」と手を振りながら大声で実名を叫び、僕の目の前に座りに来るではありませんかっ!(爆)。
 驚いた僕は「っていうかお前、実名で呼ぶなっ!」と突っ込みを入れてしまったんですけど「ごめ~ん、ルールわかってなくってぇ」と、すかさず事情を飲み込むあたり彼女もサスガです(笑)。

 彼女は僕のことを深く知っている人であり、LGBTに関する話題を色々と喋れる間柄。今回も誘ったら興味を持って、ちゃんと来てくれたので本当に嬉しかったです。(ちなみに上川あやさんの著書「変えてゆく勇気」も、本屋で薦めたら買ってくれました。)

 でもね。彼女に突っ込んでしまった後で思いました。「別にいいじゃん2丁目で実名で呼ばれたって」って。その位、最近の僕はサバけて来てます。

 ネット上だけでなく、リアルな場で「akaboshiさん」とか「akaboshi君」とか呼ばれる機会が多くなってくると実名とakaboshiの両方に同じくらいの愛着が生まれるもんですね(笑)。今では「どちらも自分」なんだと感じますし、切り替えているということすら時に忘れてしまっています。でも咄嗟に言われるとまだ抵抗があるようで・・・それすらも平気になった時に、ブログ名が『オープンに生きてるGAYの日常』になるのかもしれません(←嘘です。変えるつもりはありません。爆)

 さて。文字通りの「スシ詰め状態」になった会場では、エスムラルダさんの司会によっていよいよイベントが始まりました。白いドレスと金髪のウィッグがゴージャスで、さっきまでの「素の状態」とのギャップには驚かされますが(笑)、ビジュアル的に華やかなのって嬉しいですね。そして尾辻さんが登場し、会場のあまりの混雑ぶりを見て「顔が見えない人がいるのではないか」と本気で心配し、急遽、後ろの台の上に乗っての挨拶になるわけです。

 なんとか台に乗ろうと手こずりながら試行錯誤している尾辻さんを見て、僕の後ろに座っていたゲイのカップルが「姉さん危ないから気をつけな~、落ちちゃうからぁ~」「あ、危ない。無理しちゃダメ~」「大丈夫かねぇ・・・。あ、でも上手く乗れたじゃない、良かったぁ~」と、つぶやき合っているのが聞こえてきました。まるで授業参観に来た両親のような視線で、ハラハラとしながら尾辻さんを見守っているんです。会場を埋め尽くした多くの人が、同じような感覚だったのではないでしょうか。

 尾辻さんって今、多くの人たちからそんな風に「しっかりね」という気持ちで見つめられている存在なんですね。FC2 同性愛Blog Ranking



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コメント

この記事へのコメント

相変わらずガンガン動きまわってますね。
スゴイスゴイ!
皆さんの表情がいきいきしているのがいいですね。最後の写真なんか最高。

「スシ詰め状態」になった会場、って凄いですね。あの九州男でこのようなイベ
ントが開かれることになろうとは、ちょっと昔までは全然思いつきませんでした。

実名とブログ名、前にもこのテーマの時にコメントしましたが、akaboshiさんの
言う通り俺も両方の名前で呼ばれることに慣れてきて、ブログ名にどんどん愛
着がわいてきているところです。

●龍児さん。

僕も、あの「九州男」にあそこまで人が押し寄せている光景は初めて見たので
床が抜けやしないか、ビルの耐久度をマジメに心配してしまったほどです(爆)。

そうなんですよね。一人で部屋でブログを書いている時だけではなく
リアルな場でも「akaboshiさん」と呼ばれることに自分が慣れてしまうと
愛着が湧くし、今更変えるのも正直めんどくさいですし(爆)

カミングアウト云々は別にして、この名前はこのまま使い続けるような気がします。
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