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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-10
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大学時代、ゲイを演じることになり・・・08

いよいよ追加シーンの立稽古が始まりました。
僕は前の晩の徹夜がたたり、頭がかなりボーっとしてました。しかもその日ばかりは歯ブラシを持参し、歯を磨いて稽古に臨むという念の入れよう(笑)。
相手役である男の先輩も、なんだか落ち着かない様子。普段からとても明るい人なのですが、不必要なくらい饒舌に話かけてきます。
「俺、マジでドキドキしてきちゃった~。アソコ起っちゃたらごめんな~(笑)」
「頼むからそこで止めといてくださいね~」
・・・そんな馬鹿な会話をした記憶があります・・・。
まあ、その人には彼女がちゃんといるし、僕もべつに同性として好きという感情は持っていなかったので(=タイプじゃないということ。)そういう意味では大丈夫でした。
しかし・・・僕にとってはファーストキス。
「こいつに奪われるのかよ~」と内心では思いつつ、演出家に嘘をついてしまったため、未経験であることがバレないかと、そのことばかりに気をとられていました。

僕の役が車に轢かれる場面まで稽古は進み・・・いよいよ抱きかかえられてキスをする場面に。
ん?ちょっと待てよ。
考えてみたら、僕は車に轢かれて死ぬ直前なわけだから、瀕死の状態。
ただ脱力してればいいんじゃないか。
相手が勝手に抱き起こして、キスをしてくれるわけだ。
要するに僕はなにもする必要がない。相手にただ任せておけばいいのだ・・・その時になってはじめて気付く僕。変な下準備なんて、なにも必要なかったわけです(笑)。
ホッとしました。

さあ、いよいよです。
「大丈夫かあー!?」と車にはね飛ばされた僕を抱きかかる先輩。
「ダメ・・・かも」と死期を悟った僕(展開早っ!・・・笑)。
「しっかりしろ!お前がいなくなったら俺はどうすりゃいいんだよ!」
ますます強く抱かれ、僕の役はついこんな事を口走ります。
「・・・僕・・・シアワセ。」
そして、「目を閉じるなっ!!」と言って先輩がいきなり口づけしてくる設定なのです。
僕は覚悟を決めました。内心では「うわ~・・・っ!!」と叫びながら目をつぶって覚悟を決めたそのとき・・・

「はいっ!!」

と、いきなり演出家が手を叩いて稽古を止めました。

「ちょっとまって。・・・休憩。」

・・・僕はフェイントを食らい、唖然呆然。先輩は・・・汗ダラダラ(笑)。
二人で「おいおい頼むよ~」とか言いながら、仕方がないので休憩に。
演出家を見ると、なにやら台本に書き込み始めています。
えっ、また変えるの・・・?

<続>

・・・しかし、よくもまあこんな筋の物語を一生懸命やったもんだと
当時の若さに感動するとともに、若さの怖さについても考えてしまいます・・・。

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コメント

この記事へのコメント

なんだか読んでいて見入ってしまいました。しかし、えー所でとめますねぇ、女の先輩!!

また台本変わるの???
なんかそっちのほうも気になってきたなあ・・・
車にひかれてキスって・・・どんなんやねん!!

ベッタベタな展開の脚本みたいだけど相手が男性だし初キッスだしドッキドキですねー。その女の先輩はなーにを企んでるんすかー。そんでそれを見ていた女友達の役の反応は?(”この二人はどうしちゃったの?”という反応なんでしょうか、それともわかってたわ。。。みたいなやつ?) 満員だったというお客さんの反応も興味あります!

●momoさん。
あの女性演出家は、周囲がなにをしていてもマイペースな人で、
止めたくなったらどんな時でも止めるんです(笑)。
もちろん、僕としてはそこで止めてくれてとりあえず、助かったわけですが(笑)。
●モッさん。
ホント、どんな物語やねん!と突っ込みたくなるよね(笑)。
今回思い出してみて、自分でも「うわ~・・・」という感じです。
当時は・・・かなり熱中して演じてしまっていました・・・。
●flowfreeさん。
この女の先輩、かなり「つわもの」です。
奴のたくらみにまんまと乗せられ、僕はもっと深みにはめられて行くのです・・・。

何か意地悪ですね・・・(笑)演出って言うより思いっきり楽しんでますよね~?こっちまで続きが楽しみになってきます(笑)すいません(汗)

あぁ、寸止め!?そりゃないよ~(笑)

●SHIN'YAさん。
意地悪って、僕のことかと思いました~(笑)。
さっさと先を書けって?
ふっふっふ・・・。
●うめぽちさん。
寸止め・・・欲求不満になっちゃいますよね(笑)。
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