フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-11
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LGBT可視化に向けて050●LGBTの家族と友人をつなぐ会・初参加

 かねてより参加したかった「LGBTの家族と友人をつなぐ会」に、1月13日(土)に行ってまいりました。この日の参加者は20名ほど。LGBT当事者たちも含め、年齢やセクシュアリティーが様々な人々が集まりました。

 この日は、「はじめて会に出席した」という夫婦がいました。なんでも、お子さんに一年前に「LGBT当事者であること」をカミングアウトされて以来、「そのことをどう受けとめたらいいのか」悩んで泣き暮らす日々が続いてしまっているらしいのです。会の最中もずっとハンカチを握り締めて涙を拭っています。話の中心はいつの間にか、その親御さんの頭と心の中に巣食っている「ホモフォビアとの戦い」に焦点が絞られました。

 僕はゲイ当事者であり、親にはまだカミングアウトをしていません。だからどうしても「今の自分の問題として」切実な思いで聞いてしまいます。だから、その親御さんの口から目の前で繰り出される「ホモフォビア丸出しの発言の連続」には正直、胸にチクチク刺さるものがありました。今の自分にはまだ、あまり免疫が出来ていないことを知った次第です(笑)。

 しかし他の当事者の多くは、それを笑顔で聞いています。しかも懇切丁寧に自分たちのことを説明しています。「家族と友人をつなぐ会」の親御さんたちも、「自分たちだって長い間悩んだ上で、やっと受け入れるようになったんだ」と語って聞かせています。特に当事者の皆さんは、よくぞキレずに聞いているもんだ、本当に凄い・・・と内心では驚きながら僕はその光景を見つめていました。

 でも。
 たしかに「ホモフォビア丸出し発言」を連発してはいましたが、この御両親は、ある意味では立派だと思います。「なんとか子どものことを理解しよう」と勇気を振り絞って、会に出席して来たのですから。子どものことを「どうでもいい」と突き放しているような親は、そもそもこういう会に出席すらして来ないでしょうし、問題を放置することでしょう。そういった意味では、大きなハードルを既に一つ越えているのです。

 たくさんの思いを率直に吐き出し、たくさんの当事者を実際に目の当たりにし、たくさんの励ましの言葉を浴び、たくさんの人間的なふれあいを経験した御両親の内面は、今度どのように変化して行くのでしょう。どうか焦らず、ゆっくりと気持ちを整理しながら、僕ら当事者が日々ぶつかっているものの根深さに気づき、お子さんも同じように悩んだ上でカミングアウトしたんだということに、冷静に思いを馳せて欲しいなぁと思いました。

 会の後半では、アメリカの人気TVシリーズ『モーガン・スパーロックの30デイズ』の中から『ゲイと一緒に30日間』のDVDを見ました。異性愛者でクリスチャンの「ホモフォビアを抱えた男性」が、サンフランシスコにあるゲイ・タウンで一ヶ月過ごす様子をドキュメンタリータッチで描くという内容。

 人は、出会ったことのない他者に対して過大な妄想を抱きがちです。しかし、実際に出会って身近に接して日常生活を共にしてしまえば、親近感も沸きますし「同じように泣いたり笑ったりする人間なんだ」と感覚的にわかります。そんな「当たり前のこと」に、どうして人は想像が及ばないのでしょう。僕は、そんなことを考えながら、どんどん柔らかく自由になって行く主人公の「男性」の変化を見つめました。

「モーガン・スパーロックの30デイズ」

 会の終了後、居酒屋で新年会がありました。僕は正直、会で行われたやりとりを聞いて気持ちが変なテンションになっていました。しかし、会の中心メンバーである父や母のような世代の方々の「あったかくて和気あいあいとした雰囲気」に溶け込んでいるうちに、心に突き刺さった棘も一緒に溶けて行くような気がしたし、不安も吹き飛んで行くような気がしました。

 同じ痛みを乗り越えて、互いの傷がわかるからこそ心の武装解除が出来るし他人を思いやることが出来る。そんな温かさを感じ、嬉しくなった時間が確かにあった。そのことをどうしても記録したくなり、僕はビデオを廻させてもらいました。

 飲み屋で、かなり酔いが回っている時にいきなりぶしつけなお願いをしたにも関わらず、快く引き受けてくださったことに本当に感謝です。「あったかい時間」の片鱗が、少しでも伝わればと思います。

●「LGBTの家族と友人をつなぐ会」尾辻孝子さんからのメッセージ
  

●「LGBTの家族と友人をつなぐ会」馬場三郎さんからのメッセージ
  

 馬場三郎さんの息子さんである馬場英行さんは、1995年、29歳の時に両親にカミングアウト。以後、「ゲイ・フロント関西」(現「G-FRONT関西」)や「動くゲイとレズビアンの会(アカー)」などで活発に活動したLGBT活動家です。ニッポン放送・扶桑社制作『野茂とホモの見分け方』の書籍回収と放送での謝罪を勝ちとったり、マスメディアのホモフォビア表現への抗議活動等、たくさんの活動を「まるで生き急ぐように」行っていたそうです。2004年に、お亡くなりになっています。

『ゲイと政治~馬場英行さん追悼文集』
(題字・北丸雄二さん)
編集・発行:馬場英行さん追悼文集編集委員会
●1月13日のことについては、「LGBTの家族と友人をつなぐ会」のブログにも記事が掲載されています。→第7回ミーティングを行いました。



●「LGBTの家族と友人をつなぐ会」次回ミーティングのお知らせ
日時:2月11日(日)1時半~4時半
場所:神戸市立総合福祉センター
  神戸市中央区橘通3-4-1(TEL.078-351-1461)
  ・神戸高速鉄道高速神戸駅徒歩2分
  ・地下鉄大倉山駅徒歩4分
  ・JR神戸駅徒歩6分(湊川神社西門前)
ゲスト:繁内 幸治氏・・・性感染症予防啓発ボランティアBASE KOBE代表
★詳細はこちらをご覧ください。→第8回ミーティングのお知らせ~BASE KOBEのご紹介



当ブログ内「LGBTの家族と友人をつなぐ会」登場記事
LGBT可視化に向けて012●←というより可視化そのものの(笑)パレード明日開催
関西レインボーパレード誕生記011●「PLuS+」テント設営参加。朝日新聞に涙。
尾辻かな子さん国政へ向けて002●身内とつながる。家族とつながる。
大阪に「帰って」来ました。

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コメント

この記事へのコメント

受け入れる家族の事を…

魅力的な会ですね。
僕は家族にはカミングアウトしていませんが、やがてはしたいと思っています。
今回の記事を読ませてもらって、考えが深まりました。
家族も受け入れやすいように、努力したいです。

リンクフリーとの事なのでリンクさせていただきたいです。
よろしいでしょうか?一応確認をしたくて…

どんなときも。

初めまして!
頻繁にakaboshiさんのサイトに来て、LGBTについて勉強させて
もらっています。
親御さんの映像を見てホロリときてしまったので勢いで書き込みます(笑)
本当に今年はLGBTにとって大きな年になりそうですね。
最近マッキーこと槇原敬之さん(のスタッフさん??)が配信動画で
カミングアウトっぽいことをしているのを見て、本当に驚きました。
個人レベルのカミングアウトとは、全く違うと思うので、
マッキーの勇気に大きな拍手を送りたいです。
一刻も早くLGBTが自分らしく生きられる社会になるといいですね。いや、みんなでそんな社会をつくっていきましょう!!
僕が僕らしくあるために。
どーぞ、よろしくお願いします。

●Kazuさん。

kazuさんも、ご家族にはまだですか。
家族が受け入れやすいように、ショックを少しでも軽減できるように慎重に行いたいですね。

カミングアウトコンサルタントのかじよしみさんもおっしゃっていましたが、
多くのLGBT当事者は、いちばん近しい家族に対して「なかなか言えなくて」
抱え込んで悩んでしまう場合が多いそうです。
僕もまだですから、その気持ちがよくわかります。

なんで、こんな「精神的重圧」を感じなければならないのか。

「日本にホモフォビアはない」だなんて短絡的に語っている人たちが
たま~にネット上で見受けられますが
もっと「実社会」に関心を持ったり、自分以外の人たちのことにも興味を持って欲しいです。

リンク、どうぞよろしくお願いします。僕のほうからも、させていただきます。

●マサキさん。

はじめまして。親御さんの映像にホロッと来ましたか(笑)。
僕も今、自分にとって切実な問題なので・・・同じくホロッと来てしまいます。

ところで、槇原敬之さんの情報ありがとうございます。
映像を見たところ、自然な形で語られてますね。
でも槇原さんがこのような情報をメディアに載せているのは「はじめて」のことだと思うので
記事にさせていただきました。
http://akaboshi07.blog44.fc2.com/blog-entry-620.html

最近、正月のテレビでも假屋崎省吾さんが堂々と
同性パートナーの存在を自然なこととして語っていましたし
(やはり美輪明宏さんの番組でしたが。笑)
そろそろ、政治家とかスポーツ選手でも「カミングアウト・ラッシュ」が起こる
時期なのかもしれませんね。

家族と友人をつなぐ会 御苦労様でした。

「~つなぐ会」参加御苦労様でした。イヤ~しかし女のひとは強い!ってのが正直な感想!私が会に今回出席させていただいたのは、「女性の社会的地位の向上?」について尾辻さんにお話があったのと、Gフロント関西の会員の方に教えていただいた馬場英行さんのお父様にお会いしてお話が出来ればと思って会に足を運んだんですが、息子さんにカミングアウトされて苦しまれているお母さまの迫力?に負けて何も言えずにおわりました(笑!)  勿論!事務所でakaboshiさんにお会いできたことで充分ですが。

びっくりしました

いつもブログ楽しみにしています、「つなぐ会」でお会いしたものです。僕はこの会にまだ2回しか参加していませんが、まさかakaboshiさんにお会いできるとは思ってなかったので、あのakaboshiさんに会えるなんてって内心めっちゃテンション上がってました。
僕はこのブログで尾辻さんのことや「つなぐ会」のことを知り、参加するようになりました。初めて参加しようと思ったときは、連絡するのに戸惑って、連絡してからも参加するのに躊躇したりしてました。でも会のみなさんは本当に温かい人ばかりで、今では何も気にせずにおられる場所であり、いつかはカミングアウトして母と一緒に「つなぐ会」に参加することが今の目標になってます。

●涼(りょう)さん。

馬場英行さんは今後も「世話人」として会に参加なさるでしょうから
次こそはぜひ、お話なさってください。僕もまだまだ語りたいことがたくさんあります。
パレードの場などでお会いできる日が楽しみです。

ええ。僕もあのお母さんの迫力には圧倒されましたけど、
子どものために、あそこまで一生懸命になれるということはスゴイことだと思いました。
そして、彼女をあそこまで追い込んでしまうものに対しては、激しい憤りを感じました。

●enqvistさん。

僕も、まさかこのブログを見てくださっているとは、びっくりです・・・
テンション上がってたんですか?言ってくれればいいのに~(爆)。
「つなぐ会」に出ていると、本当に色々な人生模様が目の当たりにできるでしょうから
いざ自分の親に向き合いたくなった時に「想定されるケース」がたくさん溜め込めるし
力になりますよね。いざ、自分の親が悩んだとしても相談できる場所があると思うと
肩の荷が少し軽くなった気がするし。
お母さんと一緒に「つなぐ会」・・・いいなぁ、実現できるといいですね。
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