フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-09
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「クイア」を学び切り拓く007●影坂狩人さんとの出会いは冷や汗から

 『HGの呪い』の著者である影坂狩人さんとの出会いは、僕の一方的な先走りがもたらしました(←ヤラしい意味じゃなくてね。←あ、引かれちゃいそう、爆)。存在を知ったのは10月13日に新宿ロフトプラスワンで行われた「男色博覧会」。このイベントのプロデュースと、当日の座談会の司会進行役を担当していたのが影坂さんです。

 僕はこの日、『薔薇族』の編集長である伊籐文学さん目当てで会場に行ったのですが、その時の記事をこのブログに書いた時・・・次のような意見を、ナマイキにも書きました。

 やたらと販売グッズやパンフレットを売ろうと「宣伝トーク」ばかりをする人がいたのには呆れました。人間心理って複雑なもので、あまりにも「押し」が強いと逆に引いてしまい、売れるものも売れなくなってしまいますからね。その辺のセンスって、実は結構大事なことなのではないかと思います。

 実はこれ、影坂さんのことを書いていたというわけで(笑)。その後、「あの影坂さんってどんな人なんだろう」と気になりネットを調べたら、文志奇狩都のアヤシクない日常というブログを発見。そして「男色博覧会」について振り返っている10月16日にアップされた記事を読んだところ、次のような記述が・・・。

 あとでネットを見ると、司会トークの端々に公式パンフ等の物販告知を入れたことに拒否感をあらわしている人もいるようだが、文化というのはとにかく金食い虫なのだ。“現金収益”というエサを集め、与えなくては死んでしまう。金食い虫という言い方が悪ければ、「社会の寄生虫」でもいい(もっとワルイか)。宿主(社会)が肥えふとっていれば文化もまたマルマルと育つが、景気が衰退し、社会が活気を失えば、それに比例して痩せ細っていく。昨今の出版界の弱体化は、まさにそれを体現している。この「男博」とても文化事業の端くれ(末端もいいトコだけどね)、オアシをより多く頂戴してこそ、大きく育つことができるのだ。もちろん世の中にはいろんな考え方を持っている人がいるわけだから(ゲイムーブメントを商業活動に結び付けることをかたくなに忌み嫌うゲイは多い)、収益という部分を重視することを「否」とするのもまったく自由なのだが。しかし、キレイゴトだけでは文化は育たないのは厳然たる事実。“文化育成”と“消費活性化”とは表裏一体のものなのだ。ゆえに「文化の保護を」とか口にする人間は、まず自腹をきって、文化の現場にお金を落としていってほしいものである。かつては王族や貴族が画家や音楽家たちのパトロンとなって文化を支えていたし、昭和元禄と呼ばれていた頃の日本では医者や地主などが若きクリエイターたちの将来性に対して大金を投資してくれたりもした。しかしこの不況下(好景気なんて政府発表はウソ八百!)、そのような好事家的特権階級などはとうてい見込めないのであるから、やはり文化は一般市民が“消費”という形で支えていくしかないのである。ゆえに、金を出さず、口だけは人一倍、という自称“文化擁護者”のことをオレは信用しないのだ。

 こ・・・これって僕が書いたことへの反応・・・っぽいですよね・・・「うっわ~」と正直焦りました。

 その後、影坂さんのことをさらに調べてみると、ゲイ雑誌『BAdi』に「昭和のゲイ風俗の歴史」を振り返る連載を持っていたり、伊籐文学さんと親交が深い作家さんなんだということがわかりました・・・『BAdi』を読んでいないと、こういう「ゲイ・コミュニティーの一般常識」からも取り残されるというわけで・・・そんな自分を反省すると同時に、自分の関心事とも共通するものがたくさんあるし、これはマズい人を敵に廻してしまったかも・・・と正直、思いました(←相変わらず率直でスミマセン)。

 その後、早稲田大学での尾辻かな子さんの講演会や、YOUTH TALKの会場でも、聴講している影坂さんを発見。こういうイベントにはどうやら、よく出席しているらしいのです。ということは、今後もしょっちゅう顔を合わせますよね・・・(あははは~。冷や汗タラ~ッ。)

 そうやって、ものすごく影坂さんのことが気になった僕は、「男色博覧会」のトークで影坂さんが連呼していた著書『HGの呪い』を読んでみたくなりました。(というより「読まなくちゃと思った」という方が真実に近いかも。爆)。そして買おうとしたのですが、この本はネットや一般書店では発売していない、いわゆる「自費出版」だということを知ります。

 そ・・・そうだったのか・・・。

 さっそく僕は、影坂さんのブログに直販店として明記してある神保町の「書肆アクセス」に出かけてみたのですが、なんと売切れていて、取り寄せるには時間がかかるとのこと。そうか、こんな風に購入しにくく売れにくい状況での出版だから、あれほどまでに何度も書名を連呼して、イベント会場で売る必要があったのか・・・と、遅まきながら理解したというわけでした。

 1週間後に手に取ることの出来た『HGの呪い』は、ページを開いた瞬間からド肝を抜かれる痛快な内容でした。だっていきなり「私がゲイから憎まれる理由」とか書いてあるんですよっ!(爆)。そして「前書き」の書き出しがまたスゴイ。

 私は「同性愛者」でありながら、ゲイ社会のことをつねに「非当事者的視点」で観察し、
「変じゃねえの?」
 と感じる部分はイジワルく揶揄し、
「納得できん!」
 と思った部分は容赦なく叩いている男である。

 ・・・(再び)うっわ~。

 それから1週間。いつの間にか僕は、どこへ行くにもカバンの中に『HGの呪い』を携帯し、電車の中だろうが食堂だろうが構わず、むさぼるように隅から隅まで読み・・・おもいっきり楽しんだのでした(爆)。いや、これは影坂さんとの今後の関係を考えたお世辞とかそういうのでは全くなく、冗談じゃなく本当に面白いんですよ~読み始めたら止まらなくなります、まるで『呪い』にかかったかのように(←誉めてます。笑)

 内容はと言えば、2005年の一年間に起こった「ゲイ関連のニュースやトピックス」を、影坂さんの視点から(ほぼ)総ざらいした「ゲイ年鑑」とでも言うべきもの。文章だけではなく「一コマ漫画」のような挿絵も豊富に入れられているので娯楽的要素もあり、笑いながらどんどん読み進めることが出来ます。影坂さんの口調は少し辛口なようでいて、実は結構「真っ当なこと」を言っていることも多く、ハッとさせられます。あるいは逆に、読みながら「自分の見解との違い」を意識させられたり、考えさせられることも多いです。それって大事なことですよね。

 そして、ゲイ・コミュニティーに馴染みのない人が読んだとしても「ちゃんと理解できるように」当事者達しか使わない専門用語には解説が付けられています(影坂さんなりの解釈で)。つまり、言葉がちゃんと「外に向かって開いた姿勢」で貫かれているのです。

★『HGの呪い~Gay YearBook 2005~』は限定300冊!購入方法は影坂さんのブログの左側を参照。

 影坂さんは自分を「オタク」というスタンスに置き、「高踏的なアカデミズム的な物言い」ではなく、あくまでも人間の「下世話」だったり「日常的」だったりする部分にこだわって関心を持っている人。言い換えれば「スポーツ新聞的」だとか「三面記事」とか呼ばれるような、あの「ベタな風俗的・世俗的感覚」から世の中の本質を探ろうとしている人です。しかも、出来る限り自分の足で取材することにもこだわっており、あちこちのイベントや会合に顔を出し、上記の通り「揶揄」したりもするために主催者から煙たがられることもあるようです。

 僕は『HGの呪い』を読んで、こういう本を自費出版しているという情熱がスゴイと思ったし、影坂さんの独特の視点とかスタンスの面白さに興味を持ちました。そして、「きっと翌日会うだろう」と予想して及川健二さんのシンポジウムの前日に影坂さんにメールを送り、僕が先日ブログに書いたことは『HGの呪い』が自費出版だという事情を知らなかったからだと詫びました。(←自分が罪悪感から楽になるため以外の何物でもありません。)

 予想通り、翌日のシンポジウムに影坂さんは来ていたので、終了後に一言だけ挨拶が出来ました。そして、なんと翌日に下北沢で行われた「レズビアン・ゲイin世田谷」でも顔を合わせ(笑)、上川あやさんの90分のライフヒストリーを聞き、グループ・カウンセリングも御一緒し、一緒に新宿まで帰ったりしました(←早っ!笑)。その後も12月16日にaktaで行われた、カミングアウトコンサルタントのかじよしみさんの活動報告会とか25日のgaku-GAY-kaiでも、お会いしました。今後もきっと、あちこちでお会いすることでしょう(笑)。

 ゲイ社会に「付かず離れず」を心掛ける独自のスタンスから、ちょっと冷めた(覚めた)目で見つめ続ける影坂さんの活動は、永易至文さんとは別の表現方法ではありますが「尖っている」そして「不偏不党であろうとする」そして「実は誰よりもゲイ・コミュニティーを愛している」という共通点があると僕には感じられます。

 僕も今後、影坂さんには「付かず離れず」を心がけながら(←なんで?笑)、「怪人・伊籐文学さん」への人間的な興味を共有している点では「同志」として、来年以降、なにかしらの活動を共にさせていただければと思っています。
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