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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2018-08
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LGBT可視化に向けて044●「就職活動フェア2007 for ゲイ・バイ男性」参加記04~不安に負けずに切り拓こう

 リーマン・ブラザーズ証券LBGLNの紹介の後、就職活動を終えたゲイの方から体験報告がありました。
 報告してくださったRainbow Collegeメンバーの学生さんは、いずれ就職先の会社内でもカミングアウトするかもしれないことを想定し、自己防衛策として会社選びの際に「男女比」を意識して見ていたそうです。つまり社員に女性が多いということは・・・
 ①結婚圧力が低い
 ②セクハラへの意識が高い
 ③風俗に誘われる恐れが低い 
 =ゲイにとっても過ごしやすいというわけで。

 また、就職活動の場では「不利になるかもしれない」恐れがあるのでセクシュアリティーのことは出さなかったそうですが、Rainbow Collegeのメンバーなので当事者学生同士で情報交換が出来、だいぶ助かったとのこと。来春に入社した後も、いきなり「あの人はゲイ」と思われるところから始めるのではなく、仕事をちゃんと覚えて信頼関係を築いてからにしようと思っているそうです。


 続いて、会場から募集した質問に、パネリストのゲイの方々が答えました。

質問①同性愛者であることの「デメリット」を感じたことはありますか。
●百貨店勤務の方
「ノンケではない以上、メリット・デメリットは表裏一体。『結婚式をあげられないこと』がデメリットかもと感じたことはある。うちの会社では、特にポジション的には不利益が生まれるだろうと感じたことはない。」
●研修医の方
「同僚と話を合わせなくちゃならない時に、面倒くさいと思うことはある。でも、50歳で結婚していない看護士長なんてのはザラにいるので、結婚しないということで特に不利になることはない。」
●新聞記者の方
「いじられることが結構多い。『人をいじって自分を上げる』ような、つまらないタイプの人間がいるけど、軽く流すテクニックを憶えればいい。マスコミは、独身でも不利になるような所ではない。現代では例えば銀行とかでも離婚率が高まっていると聞くし、結局はその人が『どれだけ仕事が出来るか』だ。ちゃんとしてさえいればいい。」
●IT企業人事部の方
「人事配置については、IT系なので『結婚している人』はなるべく移動させないように配慮されたりしている。つまり、結婚していないということは転勤が大丈夫だと見做されがちなので、自分としてはその危険を感じたりもする。中途採用の時にも、結婚しているのかどうかが判断材料となったりもする。」

●リーマン・ブラザーズ証券LBGLN・ヘイデンさん
「外国人が日本に来ると、3ヶ月しか『観光ビザ』が出ないので、遠距離恋愛が成立しにくいという現状がある。また同性同士での結婚制度やパートナー制度がないので、国を跨いでの関係が継続しにくい。以前、ビザの関係上どうしても一年のうちに何回も入国を繰り返していた時、『怪しい仕事をしているのではないか』と疑われ、調査されたことがある。犯罪者のような扱いをされ、入管でいろんなことを調査された。その時にはじめて、ゲイでいることは嫌だなと感じた。その後、3ヶ月の間に就職できたから日本に滞在できるようにはなったけれど、あの時は本当に嫌な思いをした。」

質問②パートナー(恋人)が急に倒れて病院に運ばれた場合、駆けつけますか。その時、会社や上司にはどのように説明しますか。
●百貨店勤務の方
「過去の経験では、駆けつけた。その時はただ『恋人が倒れた』と告げた(同性であると告げたわけではない。)」
●研修医の方
「行く。医者として現場で働いているので、急な患者が出た場合にはまず、家族とか血縁関係にある人に連絡を取る立場でもある。だが、自分はセクシュアル・マイノリティーなので患者さんもそうかもしれないという想像力が働くので、『果たして、伝えるのは家族だけで本当にいいのかなぁ』と思ってしまうことが多い」
●新聞記者の方
「合間を縫って行く。でも、個人として自立した者同士で付き合いたいと思っている。自分は『男は仕事が第一』という価値観を持っている。」
●IT企業人事部の方
「よっぽどじゃなければ行けない。早退しにくい仕事なので。もし行くとしたら『家族』と嘘をついて行くと思う」
●就職活動を終えた学生さん
「『恋人』ということを正直に言うことには抵抗がないかと言えば嘘になる。『家族』と言うだろう」
●司会の学生さん
「夏に(同性の)恋人が入院した時、僕のことは家族や恋人だという風に扱ってもらえなかったので、時間外に面会したくても出来なかった。その時、ゲイとしては、ちょっと悔しかった」
●リーマン・ブラザーズ証券LBGLN・ヘイデンさん
「リーマン・ブラザーズでは、もし『同性の恋人の緊急時に早退・休暇』を行ったことを理由に差別するような上司がいたら、その人はクビにされると思うよ。」

質問③研修医の方は、面接の時にカミングアウトしたとおっしゃってましたが、抵抗はなかったのですか。
●研修医の方
「面接でカミングアウトする時には、やはり『怖いなぁ』という気持ちがあったけれど、精神科を志す動機として『自分がゲイであること』があったし、集団精神療法(グループ・カウンセリング)に興味を持ったきっかけも、『ゲイである自分を語る会』への参加だったわけだから、経歴を話す際にカミングアウトは必然だった。勇気は必要だったし、飛び込むような気持ちだったことは確かだが、マイナスになるようなことは今のところ無いと思う。」

質問④IT企業人事部の方へ。やはり『セクマイ・ライク』な会社の方が当事者達にとっては、いい環境であるはず。現在はその選択肢がほとんどないということ自体が問題なので、人事担当者として今後提案していくべきではないのか。
●IT企業人事部の方
「たしかに、その方が学生の『通過率』が高くなると思うので、考えて行きたいと思う。」

質問⑤ヘイデンさんに。本当に2000年の東京レズビアン&ゲイ・パレードの実行委員だということを履歴書に書いたのか?
●リーマン・ブラザーズ証券LBLGN・ヘイデンさん
「本当です。履歴書に関しては、いくつも種類を用意することも作戦としては有効かもしれない。面接や採用へのプロセスは、けっこう長いものだから、ゲイとしての社会活動歴等を段階によって書いたり書かなかったりすることも出来るはず」


 同性愛者は独身だと見做されるので「転勤」の対象とされやすいこと。そして、ヘイデンさんの発言にあるとおり、日本に同性パートナー・シップ制度がないために、国籍を跨ぐ恋人同士はビザ等の関係で不利益を被るなどの問題点があることを知りました。

 今回の就職活動フェアのパネリスト4名は20代~30代と若い世代に偏っていたので、パートナーとの関係を築いていたりゲイとしてのライフスタイルを生活面でも模索している段階の人がいなかったのが、残念といえば残念でした。たとえば、同居生活を始めた上で社会人としての生活を送ると、何かしら実際問題として浮かび上がるものがもう少し出てくるのではないかと思います。

 また、もう少し上の世代のゲイ社会人の話も聴いてみたいなぁと思いました。管理職になったり社内での地位が向上した場合、また違った感性で社会を見ているのではないかと思います。「ゲイであることがバレたら地位が脅かされるかもしれない」という脅威は、大企業勤務者や地位が高い人ほど強いらしいので、こういう場に出てきて語ること自体が難しいのかもしれません。でもそうした立場の人々が感じていることの中にこそ、今の日本社会の問題点が多く含まれているような気がします。

 このイベントは「ゲイ学生に就職活動の不安を軽減させる」ことが目的なのでしょうから、それは充分すぎるほどに達成できていたのではないかと思います。主催されたRainbow Collegeの皆さんの尽力と、リーマン・ブラザーズ証券LBGLNの先駆的な活動に感謝します。そして、早く同性愛者の権利擁護を積極的に打ち出す、先見性のある日本企業の出現を願ってやみません。

●「就職活動フェア2007 for ゲイ・バイ男性」参加記
01 ヒルズはやっぱりセレブな空間
02 当事者社会人が語るライフヒストリー
03 同性愛者であることを個性として尊重する会社

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コメント

この記事へのコメント

はじめまして。Rainbow Collegeスタッフをしておりますたろーと申します。
詳細な記事とご感想、ありがとうございます。RCのイベント記録そのものよりも詳細で、感心を通り越して少々驚愕しながら読ませていただきました。

RCにとっても有料で行ったイベントとしては初めてで、活動期間も短く至らない点もたくさんあったかと思われます(スピーカーに40代50代が確保できなかったのは失策でした)。それらを踏まえながら、今後も学生ならではの視点で、今までになかったようなイベントや活動を繰り広げていく予定でおります。

今後もRCの活動にご期待ください!

●たろーさん。

はじめまして。
すっごく面白いイベントだったから、記憶に残したくてメモをしまくっていました(笑)。
主催した方々の意気込みが強く感じられたし、程よい緊張感が良かったです。
Rainbow Collegeは半年前の尾辻かな子さんの講演会を機会に結成されたそうですが
よく半年で、これだけの活動を展開できる組織に育ちましたね。
スゴイと思います。今後も期待してますし、大いなる刺激を与えてくださいね。

はじめまして、高校3年のひろしと申します。
映画が好きなので、映画のレビューを中心に密かに読ませて頂いてました。

この記事を読んで、なんというか何か軽くショックを受けました。
私は一応女子でノンケなんですが、一番の友達が自称ゲイよりのバイで、その人のことが心配になりました。彼が社会人になる時他人とは違うことで苦労するんじゃないかと。そして働いたことが一度もない自分は本当に無知なんだとも思いました。
仕事に異性愛者であるとか同性愛者であることが関わってくるとは一度も思ったことがなくて予想外というか不思議に思いました。多様性とか個性を大切に育てさせようとしながら、少なからずいる人たちのことをきちんと受け止めないような現在の社会が残念で仕方ありません。
でも、日本でも同性結婚が可能になるなど、マイノリティーの方々が社会的に認められるような社会に早くなってほしいです。

何を書きたかったのか…支離滅裂で稚拙な文章で申し訳ありませんm(_)m

●ひろしさん。

はじめまして。

「仕事そのもの」には、異性愛者とか同性愛者とか
セクシュアルな側面は関わってはこない場合が多いのですが
やはり人間、「仕事」だけで割り切って周囲の人と付き合っているわけではありませんからね。

クローゼットとして職場で振る舞っていると、日常的な世間話とか、振る舞いとかを
やたらと自分が「意識してノンケっぽく」振る舞わなくちゃならないんです。
イケナイことをしているわけじゃないのに、常に自分が犯罪者であるかのように
「何かがバレる」のを怖れて、常にドキドキしている感覚。
必要以上に人の視線に敏感になってしまうし、猜疑心も強くなってしまうし。
・・・こういう日常に「慣れてしまっている」こと自体、おかしなことですよね。

個人が「カミングアウト」という形で可視化するのにも、やはり人それぞれ事情がありますし
戦いきれなくて傷ついてしまう場面も出てくると思う。
だから、本当にさっさと「世間の風潮」自体が変わって欲しい。
ひろしさんの一番の友達が社会人になる頃には、
もっと楽にありのままに過ごせる世の中になってて欲しい。

そのためにも、来年いよいよ政治の場が大きな変革を迎えるので
本気になって「自分達の問題として」関わり、活動しようと思ってます。

実情は難しい

昔リーマンに在籍していました。 確かに会社としてはきれい事を沢山いいますが、実情はそんなにオープンでないと思います。 特に日本人の多い部署では、肩身狭い思いすると思います。 また、女性の割合も他社と比べて(特に表舞台では)少ない会社です。 それを変えるためのアピールが実情よりはるかに先行しているイメージです。

GLBT学生向け就職セミナー開催のご案内

リーマン・ブラザーズ ダイバーシティセミナーのお知らせ

リーマン・ブラザーズ証券会社では国内大学に在籍するゲイ・レズビアンの学生を対象としたセミナーを下記の通り開催いたします。
当日は弊社の業務内容や企業文化、また弊社のDiversity(多様性)に対する考え方を広く理解して頂くべく、各部門及び弊社の
ゲイ・レズビアンネットーワークより多数の社員の参加を予定しております。

ご興味のある方は6月29日金曜日までに、氏名、学校名、学部をを明記の上、Recruit-LBGLN@lehman.com
まで御連絡下さい。 尚、送信の際は 『LB Diversity Seminar』 と題して頂けますようお願い申し上げます。

日時: 2007年7月5日 木曜日
午後4時00分 ~ 午後7時00分
場所: リーマン・ブラザーズ証券会社東京支店 

* 参加申し込みをされた方にのみ詳細を追ってご案内致します。当日は軽食をご用意いしております。

皆様にお会いできるのを社員一同楽しみにしております。 
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