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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-12
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LGBT可視化に向けて043●「就職活動フェア2007 for ゲイ・バイ男性」参加記03~同性愛者であることを個性として尊重する会社

 前回は社会人として働いているゲイたちの生々しい職場事情の報告を紹介したわけですが、やっぱり今のところは「ビミョーなライン」で周囲の様子を窺いながら、職場での顔とプライベートでの顔を完全に使い分けている人が多いんですよね。(自分も今のところその一員ですが。笑)。

 出来れば数年後には「そんな時代もあったんだよねぇ~」と笑い飛ばせる位に楽に過ごせる日が来ることを願ってしまいます。だって息苦しいですもん実際。「バレたらどうしよう」とか常に心の片隅にあり続ける状態って。ストレス以外の何者でもない。

 さて続いては、Rainbow Collegeメンバーの方から、大学就職課の方にインタビューした報告を紹介します。

●「就職活動」に絞って言えば、ゲイやバイセクシュアルであるということは関係ない。どの仕事が自分の適性や能力に合うのかを重視するべき。
●現在の就職活動の場では家族やセクシュアリティーについて質問することは「してはならないこと」と規定されているので、まず聞かれることはない。ただしインフォーマルな「飲みの場」などでは、あるかもしれない。
●女性の場合は「結婚や出産が予定されているのかどうか」という質問が、されている場合が多い。

 ・・・ということです。表向きには聞かれなくてもインフォーマルな場では平然と差別がまかり通っていたりしますが、なんという「日本的な光景」だろうといつも思います。先日のシンポジウムで大河原雅子さんも言っていましたが、本当にこの国の企業社会はまだまだ、基本的に「強くて、障害が無くて、大人の男性」に仕切られているのが現状。男女の賃金格差も待遇差別も平然と行われているというのが、僕としても現場で感じる社会認識です。

 だからこそ、そういう現状を変えて行くべく先陣を切って取り組んでいる企業の先駆性が輝くわけで。リーマン・ブラザーズ証券のヘイデンさんが説明してくれた内容は、驚嘆すべきものでした。

 リーマン・ブラザーズ証券には「LBGLN(リーマン・ブラザーズ・ゲイ・アンド・レズビアン・ネットワーク)」という組織があるそうです(そのこと自体が驚異的っ!)。そして「ダイバーシティに対するポリシー」で同性愛者の人権擁護を打ち出しています。
リクナビにもLBGLNの存在が明記されてます。

 ゲイであるヘイデンさんは転職する際にそのことを知って応募し、履歴書に「2000年に東京レズビアン&ゲイ・パレードの実行委員会だった」ことを明記した上で採用されたんだそうです。つまり、ゲイとしての社会活動歴や、ゲイ・コミュニティーとのネットワークを持っていることが認められた上での採用だったのです。

★ダイバーシティ・・・外見上の違いや内面的な違いにかかわりなく、すべての人が各自の持てる力をフルに発揮して組織に貢献できるような環境をつくること。

 しかも驚くなかれ!リーマン・ブラザーズ証券では同性パートナーの「結婚式(パーティー)」を行う際に会社からお祝い金が出るそうです。しかも、そのパーティーは「有給休暇」として扱われるというのです!
「もしもLGBTであるということで差別をする上司がいたりしたら、まず間違いなくうちの会社にはいられなくなるでしょう。LBGLNがありますから。」
 ヘイデンさんは、事も無げにそう言い放ちました。

 あぁ、夢のよう・・・と羨ましがっていること自体やっぱり過去形にしたいですよ、なるべく早く。日本では同性愛者の人権が国から保障されていませんし、そもそも国際的には人権問題として扱われているのだということすら一般的には認知されていないのが現状。よくよく社会のあり方を見てみると、日本の同性愛者はまだまだ危うい均衡の上に存在しているんだなぁと感じてしまいます。

 次回は、今年の就職活動を終えた学生さんのお話と、質疑応答でのやりとりをご紹介します。FC2 同性愛Blog Ranking
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