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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-06
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中村中の歌世界011●明るくても軽くならない「野太さ」

  中村中さんの3rdシングル『私の中の「いい女」』を買いました。ジャケットがまず衝撃的。グレーの衣服を着て寝そべった人々が一面に転がっている「死の世界」から、ただ一人目覚めた「いい女」が立て膝をつき、「生の世界」へと歩み出そうとしているかのような光景。歌の世界観を見事に表していて、CDショップで最初にじっくりと見た時にはゾクッと来ました。

 中村さんの場合はこれまでのシングルも、ジャケットデザインだけではなくPV(プロモーションビデオ)が面白かったので、もちろんDVD付きの方を買いました。今回も期待を裏切らずに映像は凝ってます。冷蔵庫の中身を「ヤケ食い」している姿とか、バスルームでのキュートな入浴シーンとか(←ほんとにかわいいよ。笑)。部屋の中で悶々と引き篭もりながら、いつか外の世界へ飛び出す機会を窺っている一人の女性の日常風景が描かれています。どこか翳りのある彼女の表情が魅力的です。

 歌声は、『友達の詩』の繊細な歌唱とはガラッとイメージチェンジして全篇とにかく声を張って出しています。こういう歌唱だと、下手をすると無表情になりがちなのですがギリギリのラインでなんとか表情を持たせているところに、こだわりと実力を感じます。一度聴いた時にはそれほどキャッチーには感じなかったメロディーラインですが、二度・三度と繰り返して聴いていると次第に僕の感覚の中に忍び込んできました・・・これは「スルメ・ソング」の一派ですね(笑)。

 明るい曲調でメッセージソングのようではありますが、薄っぺらくならずにその背後にある様々な「重く暗い淀み」のようなものまでも感じさせる詞の世界。暗がりにいることに慣れてしまった人間がいざ明るさの中へ踏み出すためには、様々なしがらみを突き放す真の意味での強さが要る。もちろんそこには苦しみも伴う。こうしたセンスを醸し出せるのは彼女ならではの持ち味ですね。

 彼女の歌はなんだかいつも、どっしりと「地に足が付いている」かのような野太さを感じさせてくれます。

1st SINGLE「汚れた下着」
2nd SINGLE「友達の詩」
3rd SINGLE「私の中の「いい女」」

1stアルバム2007年1月1日発売(タイトル未定)

中村中公式Webブログ「恋愛中毒」

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コメント

この記事へのコメント

音楽戦士で見ました

中ちゃん昨夜真夜中にたまたま見れました。
そしたらドラム叩きながら歌ってました。ちゃんとパンツでした。
スカートだったらどうしようと母心でドキドキしてしまいました。
地に足がついた野太い感じ。いい表現ですね。
益々彼女から目が離せないですね。私はこのCD後日買わせていただきます。

●じゅぼんさん。

ドラム叩きながら歌うのって、すごいですよね。
彼女は本当に努力家なんだと思います。
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