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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-05
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ブロークバック・マウンテンで見る世界030●ディープ大阪にはかなわない 01

 関西レインボーパレードに熱中していた懐かしき10月。僕は、大阪市民でもなかなか訪れることがないという「ディープ大阪」を定宿にしていました。通天閣の周囲に広がる「超」庶民的な街。2000円で(1000円でも)泊まれる、いわゆる「新世界」を愛していました。

 そこで見つけたのが、あの見慣れた「ブロークバックマウンテン」の文字と宣伝写真。おおっ!まだ上映されてたんだぁ~。僕は喜び勇んで看板に近付いてみました。すると、驚くべき事実が・・・。



 なにぃ~っ!「マルキ・ド・サドの調教哲学」と同時上映!

 そ・・・そりゃあ東京で上映されている時に、こっそり観に行ったさ(笑)。純真なお嬢様が、めくるめく官能の世界に浸って解放されて行くアナーキーなエロスの世界の悦びに浸ったさ。でも・・・ま、まさか「ブローバックマウンテン」と同時に上映されるとはっ!

 しかも、もう一本は「イーオン・フラックス」って・・・ますますわけがわからない(笑)。僕はそのまま、猥雑で雑多な魅力溢れるアーケードを抜けて「新世界国際劇場」を探してみました。すると・・・



 ありましたありました。通天閣の東側の、ちょっと裏寂れて人通りの少ない一角に、レトロな雰囲気を漂わせた映画館がありました。

 そこでまず目に付いたのは、地下で上映されているという3作品の看板たち。


 「美人弁護士 発情の悦び」 「人妻痴戯 夫の前で」 「混浴温泉 湯煙で艶あそび」
・・・すごそう(笑)。でもあんま興味ないかも、ゲイだし(爆)。

 そっか~。こういうのを好む人が多くいる土地柄だから、「ブロークバック~」の抱き合わせで「マルキ・ド・サド~」なのかぁ~と納得しかけて目を転じたその先に・・・

 うっわ~・・・

 最近、なにかと「リブ釜化」して来ている僕にとって衝撃的かつ抱腹絶倒の言葉の羅列が、一気に目に飛び込んできたのですぅ~・・・!<つづく>


●「マルキ・ド・サドの調教哲学」
(アウレリオ・グリマルディ監督/2005/イタリア)

 単なる「エロス映画」だと侮るなかれっ!
 マルキ・ド・サド”の『閨房哲学』を原作にした、実はかなり深遠かつ先鋭的なテーマを、映画的な美しさとエロスの娯楽性で魅せてくれる刺激的な名作。
 侯爵夫人と哲学者が結託して18歳の美少女に「官能」を調教し、人間本来の持つ「身体で感じること」の悦びに目覚めさせて行く過程を描きます。身体だって思考する。頭で考えてばかりでガチガチになってると人生損しちゃうよ~ってことを、エロスの官能の中で自然と感じさせてくれる贅沢な映画。超美男子ゲイも出てきますし、レズビアン描写もあります。つまりゲイもレズビアンもバイも異性愛者も、み~んなが楽しめる哲学的エロス映画(笑)FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

何てったって、akaboshiさんにはかなわない

サド侯爵の晩年を描いた映画「クイルズ」は面白かったけれど、これも良さそうですね!
レトロな看板を見ると、可笑しくって、可笑しくって・・・・
でも、それをカメラに収めているakaboshi さんの姿を想像すると、更に可笑しいかな?



十把一絡げ状態に、映画もお好み焼きのようにされちゃうのが大阪ですね~

大昔のヨーロッパでは、性は大らかで、オープンだったようです。娯楽がないから、性が今よりもかなりのウエイトを占めていたのだと思います。
歴史物がこうしてよくある成人映画と並んでしまうと、映画の本質なんかぶっ飛んで、ひたすら好奇の的にしかなりませんね~


職人の活躍の場が減ってますね。

出力したデジタル画像を貼り付けるものでなく、看板屋さんの画による看板が、それは少なくなりました。いわゆる原寸ではなく、引きで画面全体を見ながら描けるわけでもない、ひょっとして下書きもしてないんじゃないの? な状態で、刷毛というかなり大雑把な絵筆でもって、でもちゃんと、どの俳優さんなのかがひと目でわかる。 印刷屋という職人仕事を飯の種にしている会社に居る身として、看板屋という職人仕事がどんどん必要とされなくなっているのは寂しい限り。そんな中で、こういう劇場が残っているのはいいなあ。

グランシャトーでおなじみの京橋という地域にも昔は結構ありました。子供のころは、大人のためのエッチな看板をこっそり盗み見しながら、ちょっとドキドキして前を通ったものですw  

おそらく同系列であろうと思われる、こちらはロードショーものの上映が中心の「千日前国際劇場」で、10年ほど前に映画を見た時、チケット売り場の売り子さんを何気なく見て度肝を抜かれた記憶があります。金髪で眉毛のない、ついでに愛想もない、姉ちゃんおばちゃんだったんです。一応受け付け嬢やんな?立場的には と思って、ミナミの奥深さをまたひとつ知った って感じでした。

東京の下町にも、新世界あたりと雰囲気のにたところはありますか?

懐かしさで胸が一杯になりました。これですよ、昔の映画館の看板は・・・
だからこそ、映画を見るということが、冒険にもなったし、禁止の対象にもなったんですね。
このあたりはよく行きますが、動物園とかフェスティバルホールに行くぐらいなので、こんど、前まで行って、タイムスリップ感覚を味わってみようと思います。
しかし、よくakabosiさん、ここいらに泊まりましたね、ゲイバーさえ未経験だというのに?

看板アートっていいですよね。下町にもあると思う。葛飾の方とか上野の方とか。でも最近はわからないなあ。

このマルキ・ド・サドは見てないですー。でも絶対に観る!

でも一番受けたのは
リブ釜。。。
キター!って感じです(笑)

すごい・・・

このブログでこんな記事にお目にかかるとは。笑
わたし、結構ピンク映画とか好きなんですよ。
ノンケAVはおもしろくないですが、ピンク映画はおもしろいですよ。
調教哲学もおもしろそうですね。

●seaさん。

これ、この映画館がある「新世界」の雰囲気の中で見ると
ちっとも「レトロ」だとは思えなくなってくるのが不思議です。
周りに、同じようなセンスの建物とかお店がたくさんあるので、
町全体が人間臭くて泥臭くて、どこか温かみがあるんです。

僕は「旅人」的な視点で見つめたから、そう感じるのかもしれないですけど。

●鮭太朗さん。

東京の下町で新世界に似ているところといえば・・・やっぱり浅草あたりでしょうか。
浅草寺の付近には、やはり3本立てでジャンルもごちゃまぜで上映している
映画館が今でも健在です。でも、こうした手作りの看板は無かったような気がします。

この映画館、一週間ごとに上映作品を入れ替えているようでしたから
考えてみると、ものすごい手間とコストがかかってますよね・・・。
採算は取れているのでしょうか(笑)。

●Biancaさん。

実行委員会の人たちにも「よくあそこに泊まれるねぇ~」と、目を丸くしながら
何度も言われました(笑)。でも、僕が泊まった宿は、安い割には綺麗にしてあるところで
女性客も若者もたくさん泊まっていましたし、多国籍の方々で賑わっていました。
大阪で「安く泊まる」には、すごくいい場所ですよ、動物園前の辺りって。

夜中にも出歩いてみたのですが、思ったよりも治安は安定していました。
警察のパトカーが頻繁にパトロールしていて、むしろそこらの住宅街よりも安全な感じ(笑)。
新宿の歌舞伎町も、最近はパトロールが厳しくて治安が安定してきているようですし
世の中、そういう流れになって来ているんですね・・・。
ある程度のスリルを求めていた僕にとっては、ちょっと残念ではありました(←無邪気すぎっ!)

●flowfreeさん。

マルキ・ド・サド、お薦めです~flowfreeさんならきっと喜んでいただけると思う(笑)。
看板アートは東京では・・・最近見かけたことがないような気がします。
浅草でも無いような・・・、今度行く機会があったらチェックしときます。

●Kazuccineさん。

ふっふっふ、そうかな。
これがこのブログの本来の姿だと、僕的には認識してますけど(笑)。
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