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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-06
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工藤静香「心のチカラ」●アルバム「月影」レビュー03


シアワセの絵を描くなら 君のコトを思いだそう
そして微笑む気持ちを 悲しい人にわけてあげたい
笑顔は誰のためでもない だけど誰かをあたためる
きのうの雨が
やまないままで 夜明けが来ても


「心のチカラ」
words:前田たかひろ
music,arrangement:h-wonder


●REVIEW●
人はたぶん、「愛された」という記憶さえあれば生きて行ける。
なにかにぶつかって挫折し絶望に打ちひしがれた時・・・
本当に助けてくれるのは、自分の心の中にほんの少しでもある「誰かに愛された」という記憶なのではないか。

それは、ほんの一瞬のイメージでもいい。
自分が今日生きているのは、いろんな人に育まれてきたからなんだ。
自分だって、誰かのそういう存在になりたい。
そう思えることが希望になる。

重厚なストリングスが力強く、爪弾くギターの音色がどこか切ないこの曲は、劇場公開のアニメ映画「ふたりはプリキュア マックスハート」の主題歌として企画され、この作詞家・作曲家とも初顔合わせ。4月にシングルとして発売された。このアニメはどうやら幼い女の子たちに人気らしいのだが、だからといってこの曲は、まったく媚びていない。実は転調を何度も繰り返す複雑な構造のメロディーであり、子どもが口ずさむには難易度が高い。こだわって苦しんで制作しただろう「生みの苦しみ」が感じられる曲だ。

いつもの、抽象世界をさまよう愛絵理の詞に慣れているファンとしては、こういった直球勝負のメッセージソングは逆に新鮮。この場合本人はボーカリストに徹しているのかと思いきや、実は作詞家とは綿密な打ち合わせをしたであろうことが伺える。例えば「シアワセの絵を描くなら・・・」といった表現や「きのうの雨がやまないままで夜明けが来ても」というところ。
「絵を描く」、「雨」、「夜明け」・・・
これらは彼女の歌には実によく出てくるお馴染みの情景なのである。
幼児向けアニメの主題歌というオファーで本人もきっと戸惑いながらの曲制作だったのだろうが、結果的に自分の色に染めることを忘れないところが彼女らしいところ。彼女が醸し出す「色(センス)」が感性的に合わない人は合わないのだろうが、僕にはなぜかフィットする。それは長年聴き続けてきたせいか?元々持っている感覚が似ているのか?。どちらでもあるのだろう。
人は、自分とどこか似ている人のことを好きになるものだ。

この曲のシングル発売は4月27日。JR福知山線事故の2日後。TVで悲惨な事故現場が報道されている時にこの曲のフレーズが強烈に飛び込んできたのが忘れられない。
「誰だって願ってる、悲しむために生まれたんじゃない。
愛されるため。」
歌というものは、なにかの記憶と強く連動して心に刻まれる。





「月影」
information

PONY CANYONサイトで試聴できます。
●「Fe-MAIL」にアルバムについてのインタビューあり。
・・・連載『工藤静香 SHE SEA SEE』Vol.1.2.3.4
Real Guideに動画インタビューあり。
音楽大好き!T2U音楽研究所に「月影」特集ページあり。

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おはようございます。ミュージカルバトンてなモノが回ってきました。テキトーによろしくお願いします。
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「ミュージカルバトン」ってなによ。責任者出てこいっと思い..

 「ミュージカルバトン」なるものが、オレんトコにも回ってまいりました。「cite」さん、ご指名ありがとうございます。たのしい「不幸の手紙」ですか。なんだかよくわかんないけど、ついつい真剣に考えてしまった。誰が始めたんでしょうね。また眠んなくなっちゃう。___

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