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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-05
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ブロークバック・マウンテンで見る世界028●濃密すぎる二本立て



 僕が今年「ゲイ」として心をかき乱された映画といえば、大木裕之監督「g8-2(カリ)」を抜かせば断然この2本。 「ブロークバック・マウンテン」「ぼくを葬る」なのですが、なんとこの二つが2本立てで上映されるという、とんでもないことが飯田橋ギンレイホールで現在行われています。以前「メゾン・ド・ヒミコ」の時にも紹介しましたが、僕はここの年間パスポート(¥10、000で観放題)を持っているので本当に嬉しい。その気になれば何回だって観てしまうことが出来るのです。

 しか~しっ!。

 さすがに、この濃密すぎる2本を連続で観るというのは「ゲイ」として自分が持ち堪えられるかどうか、いささか不安だったのですが・・・こんな機会は二度とないだろうと思い直し、昨日やってみちゃいました2本連続での鑑賞。

 結果は・・・思ったとおりヘロヘロになりました。神経使い過ぎてグッタリ。心乱されまくって各々一回ずつ涙まで出ちゃうし、正直身体に良いとは言えない体験でした(笑)。精神エネルギーの消費が激しいのであまりお薦めできませんが、もしもそんな稀有な体験をしてみたいというチャレンジャーな東京在住のゲイの方がいらっしゃいましたら、ぜひぜひ飯田橋ギンレイホールに足をお運びください。今週の金曜9月8日までです。

 両作品ともDVDの発売が控えているみたいですが、ロードショー公開からだいぶ経っているにも関わらず二番館や名画座系で上映が途切れずに続いているのが嬉しいですね。あちこちでたくさんの上映が繰り返されて、傷が入るようになった古びた色合いのフィルムで観るというのも、なかなか味があって僕は好きです。また、映画館では劇場空間ならではの観客同士で作り出す一回限りの雰囲気も味わえますしね。僕が観た日のギンレイホールでは両作品ともほぼ満席。ユーモアのある場面では笑いが起こっていましたし、後半では啜り泣きが聴こえてきました。やっぱり「力」のある映画なんだなぁと、改めて感じましたよ。

●「ブロークバックマウンテン」今後の劇場公開予定

<東京>東京の名だたる二番館を完全制覇
 8/27~9/8 飯田橋ギンレイホール
 9/9~9/22 目黒シネマ
 10/7~10/13 早稲田松竹
 10/14~10/20 三軒茶屋中央劇場
<千葉>
 10/14~10/20TOHOシネマズ市川コルトン
<北海道>
 8/29~終了時期未定 蠍座
<大阪>
 10/11~10/17 新世界国際劇場
<兵庫>
 8/30~9/12 パルシネマしんこうえん
 10/14~10/27 CINEMA しんげき
<滋賀>
 9/ 12~9/24 滋賀会館シネマホール
<福岡>
 10/7~10/ 27 小倉昭和記念館
<熊本>
 10/28~11/8 本渡第一映劇


●「ぼくを葬る」今後の公開予定
<東京>
 8/27~9/8 飯田橋ギンレイホール
<静岡>
 9/22~ 浜松東映

●DVDの発売が控えています。
「ブロークバック・マウンテン」9/22発売
「ぼくを葬る」10/6発売

●なお、飯田橋ギンレイホールでは今後もLGBT関連映画が上映されます。今年は本当に多かったんですね~。
▼9/9~22 「ナイロビの蜂」・・・ゲイが主要な登場人物で登場(併映「ブロークン・フラワーズ」)
▼10/7~20 「プルートで朝食を」・・・トランスヴェスタイトが主人公(併映「美しい人」)
▼11/4~17 「ヨコハマメリー」・・・メリーさんを見守り続けていたシャンソン歌手は、ゲイの方です。(併映「嫌われ松子の一生」)

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コメント

この記事へのコメント

貴重な情報ありがとう。参考になりました!

そっかあ、ブロークバックも

DVD出るんですね。よし買わなきゃ♪
ところで、「ヨコハマメリー」の文字を見てびっくりしました。
これ、Mixiか何かのニュースで見てすっごく気になってたんです。
こんなところでゲイが関連しているとは…。

おひさしぶりです

この映画館、前から気になっているのですが、この2本立てはスゴイ!ですよねー。
akaboshiさん、パスポートをお持ちなのですね。キレイじゃないところだったらやだなー(4時間も耐えられるのかなぁ?)と、思っていたのですが、大丈夫そうですね^^

今週は、やっとこさ、「トランスアメリカ」が観に行けるのでうれしいです!

ありゃ、昨日私もギンレイチェックしてたんですよ~。「ナイロビの蜂」がみたいな~
大学の近くなんで早めに定期買って観にいこうかなあ。課題もあるし…
個人的には「キンキーブーツ」という映画も面白そうです。

『ブロークバック・マウンテン』私も見ました!

はじめまして、こんにちは。ブログランキングから初めておじゃましました。
『プロークバック・』私も先日再見したところです。やっぱり何度見てもキツイ!キツイけれど、とっても感動した映画です。見ていろんなこと、いっぱい考えました。
ただ、「悲しい」物語ではない、と思っています。映画のふたりの行動は前向きだと思います。長くなるのですが、記事数個トラックバックさせてください。この映画を継続してとりあげていらっしゃるこちらで読んでいただければ、と思います。
『ぼくを葬る』も面白かったです!あれももう一度見たい!

●タケシさん。

どういたしまして。お役に立てたのなら二度も泣いた甲斐がありました(笑)。
ぜひ映画館で観れるこの機会をご活用ください。

●Kazuccineさん。

「ヨコハマメリー」は、ロードショーがいつの間にか終わってしまっていたので
ギンレイホールで観られるのが嬉しいです。
ギンレイで公開された直後くらいに、大抵はDVDが発売されるので
12月頃にはレンタル・ショップ等で見られるのではないでしょうか。

●chobi さん。

お久しぶりです。
僕はここのパスポート、かれこれ5~6年は持ち続けてます(笑)。
映画館はわりと綺麗だし、座席は段差が付いていて見易いし、
パンフレットもちゃんと売っていますし上映プログラム選定もなかなかいいので
大好きな映画館ですよ。
二週間に一度は必ず行っているのですが、
今ではここに行くと「あ~、帰ってきた」という感覚すら憶えてしまうようになりました。
だから、好きな映画が上映されると本当に嬉しい。

「トランスアメリカ」観に行かれるのですか。感想書いてくださいね~。

●かがみさん。

大学が近くなら、空き時間を潰すのに最高の場所じゃないですか(笑)。
「ナイロビの蜂」僕も楽しみです。
最近では僕、「この映画ギンレイでやりそうだなぁ」と思ったら
我慢して待つようになってしまっているほどです。
(しかも、だいたいその勘は当たる。←おそろしい・・・笑)。

●j.f.s.さん。

はじめまして。
「何度見てもキツイ!」←同感(笑)。
かなり元気のある時に、一大決心をして観なければ危険です(笑)。
原作本、買ったのにまだ読んでません。そろそろ勇気を出して読もうとは思ってますが
一度映画に触れると、余韻がものすごく後を引くもので
なかなかそこから次へ行かれないという感じです、この映画に関しては。

はじめまして。
私は映画館に小学生の甥を連れて行き、予備知識が全くない状態で一緒にBBMを観て、ラブシーンで完全に固まってしまった不甲斐ない伯母でございます。
今回、DVDを購入する事にしたので甥に「もう一度観たいか」と訊いたら、「是非、観たい」と言ってくれたので、再度一緒に観るつもりです。
男同士の恋愛についてどう思うか甥に訊いてみたところ、世の中にはそういう人もいるってお父さん・お母さん・伯母さんによ~く説明されたから、理解出来た訳じゃないけど心に刻んでおくそうです。
余談ですが甥は保育園の頃、仲のいい男の子を無理矢理全裸にして後ろから羽交い締めにし、チンチン掴むという恐ろしいお子様でございました・・・。

イニスとジャックが初めて結ばれるシーンの事ですが、それに対するakaboshiさんのコメントに衝撃を受けました。同性愛者と異性愛者の視点の違いについて今まで考えてみたこともなかったので、ここまで違うものかと感動すらしてしまいました。
私は二人の行為は完全に勢いだと思ったので。でも、それは『性欲処理のためにセックスできるのが男』という固定概念からの発想かもしれない。
結ばれる前のイニスって愛情表現どころか感情表現を押さえているので、読みとりづらいし。
原作者によれば羊飼いの間では獣姦すら行われるような環境で同性愛『行為』自体はよくあることなのだそうです。寝てみたら惚れてしまったという状況なのかもしれない。けど、そもそも嫌な奴とは寝ないもんなぁ。
いくら溜まってたって、男を性的対象としてとらえられない人間だったら頑張ったところで途中で萎えるような気がする。
男友達曰く「いくらニューハーフが綺麗にしてても、体臭とかが男なんでセックスは無理だ。男とやるようなことになったら、男の体じゃ欲情できないからやられる側だけど、それは痛そうなので死んでもやだ」
・・やっぱりイニスも意識してたと考える方が自然ですね。


原作、面白いです。映画のイメージが強すぎると淡泊だと感じるかもしれないですけど、文体も含めて私はいいな、と思いました。
映画は映像なので映像的にはなれないんですけど小説は日が暮れていく様子がとても映像的だったりします。
特記すべきはブロークバックでのジャックの思い出でしょうか。あと、ジャックがゲイになった原因も書かれてます。(こういう理由でゲイになるのが、どうも納得いかないんだけどなぁ、う~ん、分からない・・)

うだうだと長文失礼しました。

『ブロークバック・マウンテン』と『プルートで朝食を』

それぞれに良かった映画でした。予告で見た『ぼくを葬る』は未見ですが、良さそうですね!『ナイロビの蜂』は、アフリカの貧困に関する映画で、この秋に私が受講する講義とダブるので楽しみです。見逃してしまっても、ギンレイホールは、そんな人間を抱え込んでくれるのですね。(嬉しい限りです)
『ブロークバック・マウンテン』は、脳裏に刻まれたシーンが多い割には、自分の中ではさほど、重くない映画でした。『プルートで朝食を』は、『トランスアメリカ』の良さには遠かったのですが、ゲイをファンタジー化した映画として思うと、楽しめました。

今年はゲイ映画の当たり年なのでしょうかね~

●さすけの友さん。

はじめまして。
うわ~すごいですね。予備知識がなく、小学生の甥と見られたとは・・・。
ロードショー公開ではなく、まさにギンレイホールならではの現象ですね(笑)。
僕もよく、「何の映画を観るのか知らずに」見てしまうことがあります(笑)。
しかも「ブロークバックマウンテン」は宣伝イメージ(ポスター)だけだと、
内容がわかりませんからね。
そういうことも、これからDVDが発売されると結構起こりえるのではないでしょうか。
・・・わくわくします(笑)。

「世の中にはそういう人もいるってお父さん・お母さん・伯母さんによ~く説明されたから」

真の意味で、健全なる家族のあり方ですね~。
普通は「タブー視」して、「そんなこと口にするんじゃありませんっ!」の一言で
闇に葬られてしまうことの方が多いのではないかと思うのですが(笑)。

エニスとジャックのシーンについては、やはりエニスが父親から
あれほど強烈なホモフォビア(同性愛嫌悪)を植えつけられていたにも関わらず
ジャックの誘いを受け入れた「あの瞬間」に
全てが凝縮されているのではないかと思います。

●seaさん。

僕も「ナイロビの蜂」楽しみにしてるんですよ。
「きっとギンレイでやるだろう」という勘が見事に当たったし(笑)。
アフリカの問題に関する講義を受講なさるのですか。
あの映画には、ゲイの活動家の姿が描かれているらしいので
その団体の背景についてなど、映画を観ることで得られる知識が結構、ありそうです。

この記事を読んで気になり、今日は10時から2本共、観ました。
『ぼくを葬(おく)る』は、予想を遥かに超えて、素晴らしい映画でした。フランソワ・オゾン監督は、30代後半の若さで、<死>を冷静に捉えていて、短い時間に言いたい事を上手く凝縮していながらも無理を感じないし、ロマンがゲイだと言う事にとらわれない広がりを見せてくれたので、とても自然だったと思います。
『ブロークバック・マウンテン』は2度目でしたので、じっくりと表情の一つ一つまで読み取れた感じがします。
やはり、映画は一度観ただけでは、解らない事もあるものです。で、今日観た限りでは、ジャックもイニスも、ゲイという枠の中で生きてきたのではなくて、最初は大自然の中での勢いだったのではないか?と思いました。惹かれた相手が、異性ではなくて、同性だっただけの様に思えたのです。

勿論、私もギンレイの会員になりましたので、これから上映される映画は全て、観る予定です。(10,500円は、安い!)

ふと思いました。
「もし、予備知識があったら甥に観せられただろうか?」
・・観せられなかったかもしれない。
「えっ?同性愛?!あちゃ~、甥にはちとまだ、早すぎるよなぁ」くらいの気持ちで。
だけど、知る機会がなければ何も始まらない訳で。誰か伝える人がいないと知らないままで通り過ぎて行ってしまい気づかずにいる可能性も充分ありうる訳で。
甥にとって知るきっかけがBBMだったというのはとても幸運な事かもしれない。

見終わった直後は「これはゲイのカウボーイの話ではない。もっと普遍的な愛の物語だ」という売り込み文句に納得していた私ですが、あれがゲイのカウボーイの話でないなら、一体何なのでしょ~か?!
「なぜ、人を殺してはいけないのか」という問いに対して簡単に答えは出せないけど、逆に「人なんて抽象的な概念ではなく、存在する誰を殺したいのか言って。殺人って概念ではなく存在を消し去ることなんだけど」と訊いてみたらどう答えてくるのでしょうか。
大多数の人は勝手に作り上げたゲイ像で同性愛者を括り、同性愛者の現実がどういうものなのか、どんな思いを抱えて生きているのかについて思い至れない状況かもしれないけど、でも、存在してるんだよね。

●seaさん。

10時からご覧になったのですか。ギンレイホールは本当に、
さまざまな人が観やすいように時間も設定されているから助かりますよね。
seaさんが「30代後半の若さで」って書いてるから「あれっ?」って思って
監督のプロフィールを見てみたら、たしかに1967年生まれですからまだ30代なんですね。
・・・もう少し年上なのかと思っていたので驚きました。
30代でこれほどの、ある意味「悟り」きった作品が作れるなんて凄いですよね。
「ブロークバック・マウンテン」はこれから、まだ映画館での上映が続きますし
DVDも出るので、何度も観てみるとその度に、印象が違ってくるかもしれませんよ。
登場人物の女性たちに共感できる部分もあるだろうし、
ジャックとエニス、どちらか一方の視点で捉え返してみるとまた全然違う感想を
持つかもしれません。何度でも楽しめる映画です。

ギンレイホールの会員に!。じゃあ、これから僕がここに書くレビューを
同時進行で見ていただけることになりますね。
これまでに書いたものも、かなりの映画がギンレイで観たものなんです、実は(笑)。

●さすけの友さん。

このブログで2月頃に寄せられた情報では、
オーストラリアでの上映では映画館に子供づれでこの映画を観に来る家族が
けっこう見かけられたそうですよ。
日本的な感覚だと、まだまだ「同性愛」というと子供に見せてはいけないっ!という感じですが
そうではなくなって来ている国が現にあるということも、このブログを始めてみての発見でした。

僕らは「同性愛者」としては存在しているようには見られていないけれども
現に日常生活を普通に行っているわけで、確実に存在しています(笑)。
それもかなりの数の人たちが。
「存在していることを想像してほしい」という欲求もありますが、
今まで隠れてきた自分たちにも、「想像されない原因」はあるわけで。
そろそろ、もっと声をあげて素顔を見せて行くべき時なのではないかと思います。
昨今の日本独自の不思議な現象である「バックラッシュ」に負けてはいられません。

akaboshiさん、こんばんわ。
私も先日ギンレイホールでこの2本(ブロークバックはプラス1本で2回観ました)の映画を会社を休んで観て来ました。(ほとんど病気です)
前に観た時はスルーしていたアルマの気持ちが、何故か今回は切なくて、離婚してもなおイニスに対する愛情が垣間見れたキッチンでの喧嘩のシーンに、彼女の切なさの程が伺われ、悲しくなりました。でも、それでもやはり彼らの愛に応援したくなるのは、主人公の素朴な、あまりにも不器用で痛々しい愛情表現が切なすぎたからなのかもしれません。
そして今回もまた、イニスの保護者のような気分で観てしまいました。なぜか…。
年齢は中盤のイニスと変わらないのに…(笑)

『ブロークバック・マウンテン』ですが、
情けないことに、見ていてパニック発作を起こしてしまいました。

エニスとジャックが喧嘩別れするシーンあたりから気分が悪くなってきて、
ラストシーンでは息が上がって、失神寸前状態で。何とか最後まで見続けましたが。
友人に電話して話しをしたら、何とか落ち着いたけれど、
発作の原因は自分でもよくわからず、カフェで落ち着いて考えてみました……

セクシャリティの問題は物心ついた頃からあったけれど、
それはそのうち考えよう。
生きてくためには、とにかく先ずは、
いま抱えている「障害」をコントロールできるようにならないと、
まともに仕事もできやしない、食べていけない。
それに「障害」はクローゼットに収まってくれない。
勝手に飛び出していってしまうから、大問題だ。
もともと一人でいるのが好きなほうだし、このさき一生独りだとしても、
たいした問題じゃないだろう。
セクシャリティは、我慢すれば何とかクローゼットにしまっておけるから。

…と思ってたはずが、思い出した。
ずっと親友としてつきあってきた友人の結婚話し(しかも海外移住)を知ってから、
毎晩のように泣きはらしたあの夜。
あの時は、一緒にいるのが当たり前だった日々が突然断ち切れられて、
単純にさびしくて泣いたのだと思ってたけれど(恥ずかしいやら)
10年たった今になってやっと気がついた。
自分のセクシャリティが深くかかわっていたのだと。

劇中エニスの様子を追いながら、何故か一緒に自己嫌悪に陥ってしまった。
エニスの行動ひとつひとつにイライラした。こんな奴、早く消えてくれ、とまで思った。
感動どころか、パニック発作。

長く通院していても、「障害」が一向によくならないのはアイデンティティに問題がある、と医師から言われたものの、仕事には関係ないからと、ずっとセクシャリティに向き合わないでいた自分。実は、自分の人生の根っこに深くかかわっていたとは。茫然自失…

100回の通院より、一回の『BBM』
エンターテイメントのすごさを思い知った映画でした。

●yukaさん。

僕も今回観なおして、あのキッチンでの喧嘩の場面にゾクゾクしてしまいました。
ものすごく、彼女の「やりきれなさ」が伝わってきたし、
エニスの悲哀とか寂しい生き方が浮き上がってくる場面でした。
実は一回目に観たときには、ほとんどこの場面の印象は僕の記憶に残っていなかったのですが
今回はだいぶ、主人公二人以外の人たちの心理描写に自分の関心が向かったようです。
観返すたびに全然違った印象を与えてくれる映画のようですね。

「エニスの保護者的な視点」・・・うん、わかります。そう観たくなるのも(笑)。
僕の場合は、「エニスのようにはならないようにしよう」と、今回さらに思いを強く深めました。

●ろくさん。

発作、大丈夫でしたか?
すごく人の心の奥深くまで浸透してくる映画ですね。
ろくさんのコメントを読んで、改めて思いました。
僕も自分のセクシュアリティーに向き合わないでいた時期がけっこう長かったです。
でも、そんな時期の自分も気付いていなかったわけではなかったです。
セクシュアリティーがけっこう、人生の根っこに深くかかわっているということを。
だから、逃げている自分にずっと「罪悪感」のようなものを抱えていました。
エニスの生き方を観ていると、その頃の自分の嫌な面と向き合うような気がしたりします。
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