「トランスアメリカ」上映前のマダムの会話

公開初日の初回上映。わくわくした雰囲気が好きなので行ける時にはなるべく行くようにしています。今年は「ブロークバック・マウンテン」と「プルートで朝食を」に引き続き今日で3回目。シネ・スイッチ銀座での11:50からの初回上映に行ってきました。
やっぱりいいもんですね~劇場にいる宣伝会社のスタッフたちの、引き締まった緊張感のある笑顔が素敵です(笑)。 30分前に開場したのですが、通りにはだいぶ前から行列が出来ていたようで、映画好きの人たちから発せられる初日独特の高揚感に満ちていましたよ。

マダムA「このフェリシティ・ハフマンって演技うまいのよ~、テレビでほらやってるじゃない『デスペラートな妻たち』。わたくし、あれで目を付けて観に来ましたのよ。」
マダムB「そうですの。わたくしも見てみたいですわ。(パンフレットをめくりながら)それにしても男の役なのに綺麗ですわね~。」
マダムA「男の役と言っていいのか女性の役って言っていいのか。あらっ、この写真は汚いですわね。」
マダムB「本当。でも、こっちは綺麗ですわよ」
マダムA「わざとメイクを男らしく汚くしてるのかもしれませんわね~。」
マダムB「そういえば昨日、テレビでおすぎざんが褒めてましたわよ、この映画」
マダムA「あら。おすぎさんって綺麗な男の子が出てると甘いのよね~、この映画の場合はどうなのかしら。」
マダムB「ほほほ。そういえばこれからはますます、こういう映画が増えるみたいですわよ。ご覧になりました?『ブロークバック・マウンテン』」
マダムA「見ましたわ。」
マダムB「実際にも、たくさんいらっしゃるらしいですわ~、あのような方たち。」
マダムA「そうらしいですわね~。」

絵に描いたような「マダム風」な口調で優雅に繰り広げられた会話には思わず噴き出しそうになりました。本当にいるんですね~こういう口調で語る人って(笑)。主人公が「男の役」だという勘違いもありますが、こういう会話が繰り広げられているということ自体は嬉しかったです。映画を観た後ではきっと、「男の役」だの「女の役」だのと自分たちが会話していたことが、違う意味で捉え返されるのではないかと思いますから。その「きっかけ」を作ることの出来る映画だと思います。

初回の上映は立ち見も出る大盛況でした。さらなる拡大公開と、大きなムーブメントを巻き起こして欲しいと思います。→FC2 同性愛Blog Ranking
関連記事・・・●ダンカン・タッカー「トランスアメリカ」●MOVIEレビュー
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コメント
この記事へのコメント
つい笑ってしまったので
akaboshiさんたら、いつの間にお笑い路線に転向されたのかしら・・・と
錯覚するほど笑いました。でも現実の会話なんですよね。面白いですね、
東京のマダム!自分の旦那が「あのような方たち」かもしれないという可能性は
全く持って無さそうで、彼女たちにとって「しょせん他人事」なんだろうなあと。
でもそんな方たちが興味を持ってくれて、理解してくれようとしてくれるのは
嬉しいですね。あとはそれを実生活で出会った時に、どれだけ心理的に
受けとめられるかが問題ですが。
教育と実践みたいですわ。
錯覚するほど笑いました。でも現実の会話なんですよね。面白いですね、
東京のマダム!自分の旦那が「あのような方たち」かもしれないという可能性は
全く持って無さそうで、彼女たちにとって「しょせん他人事」なんだろうなあと。
でもそんな方たちが興味を持ってくれて、理解してくれようとしてくれるのは
嬉しいですね。あとはそれを実生活で出会った時に、どれだけ心理的に
受けとめられるかが問題ですが。
教育と実践みたいですわ。
すごい!
スネ夫のママみたいな人たちだ…。
「ごめん遊ばせ」とか使っているんでしょうねえ。
「隣に座ってます。」
これね、人権問題の研修会とかでLGBTの話題が出ると
いつも言いたくてたまらなくなる言葉なんですよ。
「ごめん遊ばせ」とか使っているんでしょうねえ。
「隣に座ってます。」
これね、人権問題の研修会とかでLGBTの話題が出ると
いつも言いたくてたまらなくなる言葉なんですよ。
RECENT COMMENTS
自分のコメントタイトル見てびびりました。
「すごい」ばっかり。
ボキャなさすぎですね。もう「すごい」は使いません。
「すごい」ばっかり。
ボキャなさすぎですね。もう「すごい」は使いません。
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