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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2019-06
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たかがテレビ028●検証「真夜中の新宿2丁目~自由奔放な魅惑の街」①PRの品性

 お待たせしました。いよいよ5/15(月)に放送された日本テレビ「アンテナ22・真夜中の新宿2丁目~自由奔放な魅惑の街」のPR手法や番組内容について、細か~く数回に渡って検証してみようと思います。

 たぶん、書いているうちに言いたくなることがたくさん出てくるだろうと思います。結果的に、かなりの分量と回数になるであろうことを、あらかじめ予告させていただきます。

 「同性愛=禁断」イメージ補強の罪

 前回も書きましたが、この番組は番組内容以前の問題としてまずPR手法に「センセーショナリズム」が目立ったことが気になりました。新聞に掲載されたサブタイトルが「禁断の同性愛の楽園」という、いかにも興味本位な好気心を煽り立てて視聴者を獲得しようという種類の言葉が使われていたことには、抗議したいと思います。

 自分が「同性愛者」であることを受け入れられずに悩んでいる人が世の中にはたくさんいて、彼らが「禁断」という言葉と結び付けられたらどんな気持ちがするのか。同性愛者を取材した割には想像力が無さすぎると思います。撮影期間中、実際に人間同士として接したはずなのに・・・。

 「ステレオタイプ」を補強するようなインパクトの強い言葉を使った方が注目を引き付けやすいことは事実なのでしょうが、逆にそのことで「失ってしまう視聴者」もいることを念頭に置くべきです。確かに番組宣伝スポットや実際に放送された番組では「禁断の同性愛の楽園」ではなく「自由奔放な魅惑の街」と言うテロップが使われていました。しかし多くの視聴者に記憶されてしまったのは「禁断の同性愛の楽園」の方であるようです。ネット上ではそちらのタイトルによる感想が溢れています。

 この使い分け自体とても不可解です。ひょっとするとこれは、番組制作者たちと広報部との見解の違いなのかもしれないですね。この日は裏番組にフジテレビ「SMAP×SMAP」があり、テレビ朝日「報道ステーション」には中田英寿選手が生出演するなど、視聴率的には苦戦が予想された時間帯ではあります。だからと言って品性のない言葉遣いで興味を引こうという作戦は短絡的すぎるし視聴者への冒涜ではないでしょうか。

 あいかわらずの視聴率至上主義

 日本テレビと言えば2003年10月に発覚して大問題となった「ビデオ・リサーチの視聴率操作事件」のことを忘れてはいけません。
(→Wikipedia「視聴率不正操作問題」参照)

 あの時にさんざんバッシングを受け、社会に対して表明した「反省」は口先だけだったのでしょうか。今ではすっかり事件が風化したと思い込み、相変わらず「フジテレビに追いつき追い越せ」と躍起になっているようではありますが、こんなPR手法でその場しのぎの数字を稼いでいるようでは、「局としてのブランドイメージ」は確立されないのではないかと思います。

 他にも日本テレビは今年に入ってから、DRAMA COMPLEXで放送されたドラマのPRで、「えっ」と思うような表現を連続して使いました。

■2月22日放送
「松本清張スぺシャル・指・スターになりたい!他人蹴落とし、誰とでも寝るわ貧乏は嫌なの!大女優になるためならレズだって、殺人だって!?」
→たかがテレビ011012013参照

■4月18日放送
「“プリズンガール”アメリカ女子刑務所22ケ月・懲役57年アフリカギャング・斧で5人頭を割った白人女性転換のオカマ・1300人の凶悪犯と過した日本の女の子の獄中記」
→たかがテレビ016017018参照

 ・・・特に「プリズンガール」においては悪質です。サブタイトルに明記された「性転換のオカマ」は番組の中で描かれず、それらしきことを匂わせる大柄の黒人女性が「レズビアン」として登場し、主人公を暴力的に誘惑する場面が放送されたのですが、原作本を読んだところ、この黒人女性は実際には「レズビアン」ではありませんでした。暴力的に主人公を誘惑することなど、誰も行ってはいなかったのです。
 さらに、「性転換のオカマ」は、まったくの別人だったのです。つまりドラマには全く登場させないにも関わらず、番組のサブタイトルに「性転換のオカマ」という言葉は使われました。
 このドラマは「ノンフィクション」を原作としていることが番組の冒頭で予告された上で放映されたものであり、原作本を読まなければ「主人公は刑務所内でレズビアンから暴力的に誘惑されたのだ」という誤解を視聴者に与えてしまいます。これは非常に悪質な例として記憶にとどめておくべきだと思います。

 先日、「Act Against Homophobia」の活動の一環として、大阪府議会議員の尾辻かな子さんは日本テレビの総務部長に「アンテナ22」の表現について抗議を行ったそうですが、総務部長は「見ていないから知らない」と語ったらしく、尾辻さんから内容を説明したそうです。

 恐らく「DRAMA COMPLEX」についても彼らは「見ていない」のかもしれません。番組を送り出している会社の責任者が「見ていない」=「責任もとれない」番組が、ものすごい数の視聴者に見られて影響力を持ってしまっているという事実。テレビというシステムは、そんなに杜撰なのですか?

 番組予告CMのインパクト

 放送当日は朝から数回にわたって、「アンテナ22」の予告CMが日本テレビで流されたようです。僕が見ることが出来たのは20:50に流れた12秒CM。その内容を文字に起こします。

<二丁目仲通りを歩くドラァグ・クイーン二人連れ(顔はボカシ入り)>
SE:「アンテナ22」
テロップ:「アンテナ22今夜10時/ゲイタウン・Gay Town/真夜中の新宿2丁目/自由奔放な魅惑の街」
音楽:♪ヤッホッホ~ヤッホッホ~と唄う女性の甲高い声が印象的なコミカルな曲
<仲通りを歩く、水色ビキニ姿でかつらを被った体格が太目の女装者(顔ボカシ)>

ナレーション「ここが噂の新宿2丁目。」
<ゲイバーの店内。番組に登場する20歳の最年少ママが、観客(ボカシ入り)に名詞を渡している光景>
ママ「ホモで~す。」
テロップ:「(ママの言葉に合わせて)ホモです」(文字色ピンク)

ナレーション「怖いもの見たさのあなたに送る禁断のツアーは、今夜10時」
<競泳水着(競パン)姿のゲイが、バーのお立ち台で踊る姿(顔ボカシ)。お尻が大映しにされる>
<再びタイトルのテロップ>
注:残り3秒は、別番組の出演者による「ア~ンド日テレ」。

 ・・・12秒に凝縮されて短い分、かなりのインパクトです。衝撃的で奇妙な部分ばかりが次々とスピーディーに映し出されています。そして極めつけはナレーション。「怖いもの見たさのあなたに送る禁断のツアー」って・・・本当に取材した人が言える言葉なのでしょうか?そうだと信じたくないので、これもきっと広報部が作ったものなんだと思うことにしておきます。それにしては、番組の公式ホームページでも同じような文句が使われて、さらに長く編集された映像が公開されてはいますが・・・。

 なによりも怖いのは「怖いもの見たさ」という下品な言葉には釣られないタイプの人が、この番組を「見るのをやめよう」と思ってしまうだろうということ。その人たちの脳裏にはずっと、この10秒間のインパクトが残ってしまうかもしれないのです。「新宿2丁目」「ゲイ」に対するイメージと共に。

 や・・・やばい。細かく振り返ると「怒り」が湧いてくることに気が付きました(笑)。健康に悪いので今回はこの辺にしておきます。今回はあくまでも「PR手法」についての抗議を記させていただきました。

 次回からは、いよいよ番組の中身に入ります。評価すべき点、非難すべき点を細かく洗い出し、僕の主観ではありますが記録しておこうと思います。あなたの印象もぜひ、この場を利用して記録してください。今後、もっと素晴らしい番組が作られることを願って。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

怖いもの見たさだって・・・?

これ、サイッテーだね。
多くの人にとって(田舎暮らしの私にとってもだけど)、「2丁目」は
非日常の空間だ。これは事実だと思う。
しかし、「禁断」だの「怖いもの」だの、まるで無法地帯に
踏み込むかのようではないですか。
そこに集まる人たちを、とにかく「向こう側」に追いやろうというのが見え見えですね。
番組の内容自体がいいものだった(見てないので何ともいえないけど)だけに
本当に残念だと思う。

「禁断」
ある行為をすることを禁じ止めること。厳重に禁止すること。  「大辞林」

でさ、誰が禁じてるの?いつ禁止されたの?
禁止したいのはそんな言葉を使ってる本人なのでは?

はじめまして。

はじめてコメント致します。時々このブログを拝見しては、いろいろ勇気づけられたり一緒に悩んでしまったりしています。結婚して8年、主人とは友達恋人みたいな感じで生活していて幸せですが、うすうす本当の自分に気付いてしまっている・・・つまり性的には本当は女性を望んでいるという感覚に戸惑っている状態です。
「女は(男も)好きな人と結婚して子供を産んで育てるべき」=それが幸せ!という構図から逸脱するということは、別にLBGTでなくとも一時期の負け犬本でも論じられたように、非常に生きにくくしんどい状況でおそらく一生ついてくる問題のように思います。したくても結婚できなかった、結婚しても子供に恵まれなかった、離婚してしまったなど。差別などしていないと持てる者が声を大にして言っていても、持たざる者(逸脱してしまった者)にとっては差別意識を感じてしまう、それが差別問題だと感じています。私はその根本の構図さえなければどんなによいだろう!と思っているのですが、それが世間や親からいくら消そうと思ってもたやすくどうこうできないという諦めもあります。

一方、TVや映画は禁断が大好きです。やはりLBGTでなくても、余命何ヶ月の女性と男、妻帯者との恋愛、女性教師と少年、挙げればきりがないほど全てのドラマは禁断がなければ盛り上がらない。世間は上に述べた構図を実生活では押し付ける一方、劇として禁断を観て大いに楽しんでいるのです。

消極的なようですが、私はそのような世間を相手にする、というよりは自分の心持を広く穏やかに人類愛!をもってより美しく、と思って生活しています。他人を変えるのは難しく自分を変えるのはたやすいというよく言われること、これに挑戦しているというか。でも実際は「少子化問題」がニュースで流れるとどよーんときたり、本当の自分をこのまま押し隠して生きるのか・・・とか悩んでばっかりですけれど。
長々とすみません。こんなことどこにも書いたことないんです。でも私はこのブログを見てとても勇気づけられたのでついお邪魔してしまいました。
(ちなみに私はこの記事の番組、夫婦でみました。主人も私もとても温かく2丁目の方々を取材しているなあと感想をもちましたが・・・。)

●Kazuccineさん。

そうそう。Kazucchineさんの言うように、感覚が「向こう側にいる人たち」って感じなんだよね。
だから平気であんなナレーションを付けられる。
すぐ隣に、もしかしたらそのナレーションを書いた人の隣にいる人が
当事者なのかもしれないという発想が、まったくされていない。

●yuさん。

はじめまして。
おっしゃるとおり、「これが幸せな生き方のお手本だっ!」というイメージは
あいかわらずマスコミや広告・CM・雑誌・ネット広告等で撒き散らされているし
そうした「幸せな人生のレール」に乗ることを喜びとする風潮は根強いですよね。
特に広告からそういうイメージを、僕らは強烈に刷り込まれているように感じます。

この国では、まだまだ「無神経な男たち」が主流派としてのさばっていて、
旧来の「男性観」「女性観」を尊重すること=秩序を保つことだとする考え方が
なんだかんだ言いつつも、根強くあると思います。

会社勤めをしていると、そのことはヒシヒシと感じますよ。
「男性優遇、女性冷遇」の勤務形態は僕の勤めている会社でも
まるで「当然のことのように」続いてますからね。
女性はかなり、損をし続けていると思います。

僕としては、僕らLGBTが可視化されることが必要なのと同じ位に
女性たちも、もっともっと自分らの思うことを主張するべきだと思っています。
世の中の「主流派」とされている人たちの鈍感さに不満を持っているという点では
同志だと思っています。

経済格差があるから結局は男性に「従わなくてはならない」状況というのは、
同じ人間として、やはりおかしいと思うし
個人の意志と言うよりは「生きていくためにやむを得ず」男性と結婚している女性も
実はたくさんいるのではないかと思います。

多くの男性はその辺のことがわかっていない。
なぜならそれが「マジョリティー」というものだから。
「マジョリティー」というのは自分のことを疑う必要がないので、鈍感になりやすいんです。
そしてある意味では、その鈍感さを許してきたのは女性たちでもあるのかもしれません。

yuさんのおっしゃるように、「心持を広く穏やかに人類愛!をもってより美しく」という風に
思うのは素晴らしいことだと思うし、多くの女性が抱くそういう優しさというのは
「本当の意味での強さ」なのかもしれません。
しかし多くの男性は、女性がそういう思いを抱く心理的な背景に
「気付いてさえいない」のではないかと思います。

それを受け入れるのか、やっぱりおかしいと思うのか。
人それぞれなのでしょうが、「受け入れる」ということは、その裏にある心理的葛藤すらも
「なかったことになってしまう」という不条理でもあるような気がします。

すみません、今の僕の稚拙な能力ではこんなことしかお返事できませんでした。
女性問題についても、非常に関心があります。今後もぜひ、思うことがありましたら
積極的に書き込んでくださいね。
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