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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-06
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たかがテレビ020●ニューハーフという生き方に興味をもったよ。ありがとう。

 前回の記事で書いた、4/26放送の日本テレビ「Gの嵐!」を録画で見ました。番組欄に「ニューハーフ禁断の恋」とか書いてあるからハデハデしい内容を想像してしまうのだけれど、番組自体はとても自然な態度でニューハーフさんの恋路を応援していましたよ。

 「ニューハーフ」というのは、「ゲイ」の中でも自分を女性化することに関心を持ち、さらにそれを職業上のキャラクターとして受け入れている人のことを言うようです。僕は今まで「ニューハーフ」の人たちが働いているお店には入ったことがないし、実際に話したことがないので知らなかったのですが、「ニューハーフ」のショーを見せるお店は今でもたくさんあるようで、お客さんとしては、ゲイというよりは「女装ショーを観に行く一般客」で賑わっているようです。

 今回、番組で取り上げられたニューハーフさんは、細身で綺麗で、見た目は完全に「女性」に見える格好をしていました。性格も明るくサバサバしていて親しみやすく好感を持てるような感じの人でした。

 彼女は普段、横浜にあるニューハーフのお店で働いているらしいのですが、仕事帰りに立ち寄るカラオケショップの男性店員のことが好きになり、なんとか告白したいと思っていたとのこと。その男性店員は男っぽくて明るくノリがいい人で、ニューハーフさんのことを「女性として」ちゃんと扱ってくれるから好きなんだそうです。
 「なかなかデキた男なのよ~」と嵐のメンバーに嬉しそうに語る彼女はすごく生き生きとしています。カラオケに行く度に自分から積極的に話しかけているので、もしかしたら自分の思いに気付いているかもしれないということを嬉しそうに語っていました。

 この番組では以前にも「ニューハーフが男性に告白」する企画をやったことがあるらしく、その時に成立したカップルが登場して、彼女にアドバイスをする場面もありました。リポーターは嵐の桜井翔さんと大野智さんだったのですが、前回成功したカップルが仲睦まじくしている様子を見ながら不思議そうに「ここにいるの、全員男なんだよね」と言って笑いあっているのが面白かったです。

 その後、大野さんと前回成功したニューハーフさんが「カップル」を装いカラオケボックスに潜入。男性店員にさりげなく話しかけ、彼女がいないかどうか、ニューハーフに偏見がないかどうかを調査します。結果はどちらも○。これは脈がありそうです。

 もしかしたら、本当に思いが叶うのかもしれない。そんな期待を抱いた彼女は精一杯のおしゃれをして、番組が用意した告白場所である横浜・大桟橋で花束を持って彼を待ちます。彼は、誰が待っているのかわからないまま、呼び出された場所に現れます。そして対面。

 彼は驚いたものの、すぐに親しげに会話が交わされ、話の流れでさりげなく告白が始まります。
「なんか・・・私は割と会ったときからすごく好きだったので・・・」
「はい分かってます。」
「分かってたの!?」
「全然分かってますから!(笑)」
「(笑)。この場を借りて告白しようかなって思って。」
「ハイ。」
「してみてもいい?」
「あ、全然いいです。」
「えっと・・・もし良ければ、つ・・・。つ・・・。」
「・・・つ?(笑)。」
「・・・付き合ってください」
「・・・えーっと。じゃあ・・・よろしくおねがいします」
(大声で)「マジー!?」
「マジです。よろしくお願いします!」
「一時の気の迷いとかそういうのじゃない?」
「いやいや違います、違いますから。」

 この展開に驚いた嵐の二人が駆け寄り、こっそり彼にインタビューします。

大野「・・・マジでOKなの?」
彼「OKです、」
大野「勢いとかじゃなくて?」
彼「全然」
大野「彼女のどういうところがいいの?」
彼「元気なところ。」
桜井「へんな話、やっぱ・・・男性なわけじゃないですか。それに関しては・・・」
彼「一応抵抗はありますけど、でも別に、なにがあるんだろうみたいな。」
桜井「一緒にいて気が合ったり、楽しいお付き合いが出来たらいいなぁっていうことですか」
彼「人それぞれ考え方があると思うんで、別に、女だと思ったら女なんじゃないですか?」
桜井「女性として見てるわけですね」
彼「うん」
 戸惑う嵐の二人と、あっけらかんとした彼の態度の対比が面白かったです。
 この番組は深夜番組という自由さもあってか、素直で自然体な編集がなされていたので、番組を見ていれば「男性が女性化している」ことについての偏見はなくなり、むしろ人として好感を持つ人が多いのではないかと思いました。番組制作スタッフや嵐の二人も素直な目で彼らを見つめ、応援していることが伝わってきました。公式サイトの「嵐応援団活動日誌」のところに、大野さんと桜井さんのコメントも出てますよ。

 ショーパブで働くニューハーフの方というのは、仕事として自分のキャラクターを逞しく「活用している」わけで、そんな自分を受け入れるまでの葛藤を乗りこえてる分、明るく逞しくもなれるのかもしれない。僕は今まで「女装」をする人たちのことに関心を持っていなかったのですが、人として興味を持つきっかけをくれたことに感謝します。この番組、見てよかったです。FC2 同性愛Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

ニューハーフ

女友達と遊びに行ったことがありますよ。
いわゆるニューハーフの方々は、心が女性なので
「ゲイ」の範疇には入らないとかいわれてるけど、
そうやってカテゴライズするのも意味の無いことのように思えます。
でもそのニューハーフさん羨ましいなあ。
告白して成功する確率なんてすごく低いものだと思うし、
ゲイでもニューハーフでも、やっぱりノンケよりは難しくなる傾向があると思いますし。

良かったねーそのカップル!

私の友達に多分ニューハーフの子がいます。多分というのは、まだしっかり確認がとれていないので。ファッションが微妙で、これは・・・女の子らしくしようとしているのかな?という感じなので。その子はやっぱり男の子がすきなんだけれども、アメリカのゲイの友達って普通におしゃれでネールサロンに毎週通う男の子とかも多いし。その子はちょっと、味のある顔立ち+体格+ファッションなので、ちょっと趣味が悪いからそうなってるのか、それとも女性の格好をしようとしているのか・・・・わかりません。

で、私は何を言いたいのでしょうか?すみません。

●Kazuccineさん。

女友達と行ったなんて、いいなぁ。僕も今度行こうかな。
この番組は、「ニューハーフ」に対する僕の先入観を
見事に払拭してくれたので、本当に感謝です。
ゲイの僕でさえこうなんだから、
嵐の二人とか番組制作スタッフの驚きも大きかったんだろうし、
だからこそ今回、続編もやってみようと思ったんだと思う。
テレビにしては珍しく、単なる「覗き趣味」ではなく
本当に興味を持って取り組んだ企画であることが伝わってきたから、
見ていて嬉しくなりました。

「人それぞれ考え方があると思うんで、別に、女だと思ったら女なんじゃないですか?」
↑彼のこの発言、スゴイと思う。

●ephaさん。

そのお友達のキャラ、なんとなく想像つきますよ。
僕の過去の友達でも、不思議な中性的なファッションを好む人がいました。
その人の場合は、ゲイであることを隠そうとしていたみたいだけど
周囲から見ればバレバレだったけどね。
ダンスとかパフォーマンスなどの表現活動をしている人に、そういう人ってけっこう多い。

ニューハーフの人たちって、ゲイにモテたいというよりも、
やっぱり「ノンケ男性」にモテたいんだろうな・・・(←推測だけど。)
そして、女性として扱われることに喜びを覚えるんだろうな。

ゲイにモテたいんだったら、
どちらかというと男性的な格好をしていた方がモテやすいだろうから。
でも、ゲイでも自分を完全に男性化させることに喜びを見出す人もいるから
(=三島由紀夫のように。笑)
そういう人とニューハーフさんとは、案外いい組み合わせなのかも。
「男」と「女」として付き合えるわけだし。
・・・勝手なこと言ってます(笑)。

お見それしました。

先日否定的な意見を書いてしまった凪です。
今回の感想を読ませていただき、「あ、良い話だったのね」と確認しました。
心の中で「おめでとう」と申し上げました。確かにニューハーフの方には、
本物の女性よりずっとキレイで色っぽくて健気な人もおられますから、
異性愛者の男性から見て、女性より魅力的な場合も多かったりしますよね。
「女であること」に甘えられない分、努力するのでしょう。
恋愛は戸籍と遺伝子でするもんじゃないって、つくづく思いました。

●凪(なぎ)さん。

僕も、番組を見る前は「またかよ~・・・。」と、猜疑心の塊だったのですが(笑)
出来すぎるくらいによくまとまった展開で、ほっとしました。
嵐の二人の素直なキャラクターがよかったのかもしれない。
こういう好奇心の持たれ方ならすごくいいと思う。
まずは「混乱」からでもいいから、人間として素直に見てくれればそれでいい。

「女であること」に努力しようとする感性は僕にはないけど、
「男であること」に努力する気持ちは少なからず持っているので(笑)
彼女たちの気持ちは理解できます。
しかも彼女たちは自分で選び取ってやっているわけですから、本当に逞しいと思った。

結構この番組はそういった人たちを出したりするんだよね。以前から(Cの嵐、Dの嵐両方)実はチェックしてました。こういう番組がすきなのとあとこの子達の誠実で素直な態度に結構感銘受けたりするんだよね。この相手のカラオケ店員の青年の心もちょっと伝わるね。テレビにでてもしっかり自分の意見を言って表現してるのがいい。なかなか歳をとってて頭がよくて偉いと見られている人でもこういう人っていない。こういう人間性を氷解したいし見習いたいよね。

●flowfreeさん。

そうですか。この番組は担当ディレクターとかプロデューサーが
見識のある人たちなんでしょうね。
こういう態度を保てるのは、深夜番組だからなのかもしれない。
深夜番組って、ゴールデンに進出した途端に「死滅」するものが多いですからね。

歳をとって「天狗」になる人よりも
歳をとればとるほど「謙虚」になって好奇心旺盛で柔らか頭でいる人のことを
僕は尊敬します。
そんな人、いないって?
・・・いや、実際にいるんです。少ないけれどこれがまた(笑)。
そういう人に出会うと、「長生きするのも悪くないなぁ~」と思います。

私もそういう人でありたいしそういう人になりたい、と思ってしまう。時々いるよね。

この番組の構成・企画がいいんだと思うよ、私も。深夜番組ではこの10年ほどレズビアンカップルやオナベが出たりしてたんだよね。たまにはゴールデンで結婚企画も作られたりしてたし。意外に気をつけて作られたりして驚くこともあったけど深夜番組のほうが断然良かったな。

●flowfreeさん。

深夜番組はいつまでも、実験精神を大事にしてほしいですね。
そして、出来れば「ゴールデン」に昇格したとしても、その精神は保って欲しい。
メジャーになるためには、難しい部分もあるのかもしれないけど。

テレビでどのようにLGBTが描かれているのか、今後も注意深く見ていこうと思います。
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