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ブロークバック・マウンテンで見る世界018●アン・リー監督、GLAADメディア賞おめでとう!

「ブロークバック・マウンテン」を表彰
今まで、本当にたくさんの映画賞を受賞してきた「ブロークバック・マウンテン」ですが、新たな受賞のニュースがロイターによって配信されました。日本のいくつかのメディアでも取り上げられ始めています。
→エキサイトニュース3/29
→朝日新聞3/29
今回の賞はアメリカの同性愛者団体GLAADから贈られたもの。「同性愛者の社会を公正かつ正確に、また包括的に表現したメディアに贈られる」というGLAADメディア賞です。
マンハッタンでの受賞式でアン・リー監督が述べたスピーチが印象的です。
「やっと実際に大きな意味を持つ賞をいただけた」
この映画を創り出し世に問うということが、同性愛者たちの歴史において、そして人類の歴史においてどのような位置づけになるのかを、監督が自覚していることを示すコメントです。
GLAADとは「The Gay and Lesbian Alliance Against Defamation」の略称で、日本では「中傷と闘うゲイとレズビアンの同盟」と訳されることの多い団体。実際に中傷表現への抗議活動も活発に行なっているらしく、ネットで日本語のページを検索しただけでもいくつも事例が出てきます。アメリカでは、こうした大きな組織体が活動し、社会の中でも影響力を持ち、成果も挙げているようです。こうした団体が「存在感を持っている」というだけで、アメリカのLGBTにとってはどんなに心強いことかと思います。
→2004年「全米TVネットワークFOX同性愛者中傷番組の放送中止」 (すこたん企画HP)
→2005年「同性愛者団体、スミス監督の新作映画に抗議」 (bjニュース)
ちなみに昨年の同賞はクリスティーナ・アギレラのビデオ「Beautiful」に対して贈られています。(→bjニュース) 近年、LGBTマーケットの潜在力が注目されてきているアメリカ社会においては「GLAADにお墨付きをもらえた」ということによる広告効果とブランド価値の向上も、かなり期待できるのではないかと思います。LGBTたちによるリピーター観客が映画館に足を運び、さらなる上映の延長につながるかもしれませんね。こうした「トレンド」を積極的に創出して行こうという実際的な運動のあり方というものに、学ぶべきところはたくさんあるように思います。
台湾出身で、アメリカ社会では「アウトサイダー」であるアン・リー監督は、マイノリティーとしての苦悩や闘いも自身の経験として知っているのでしょう。そして、マイノリティーたちが、無知なもの達にとっては「些細な」ことだと映る「差別意識」や「偏見による歪んだ表現」に非常に敏感であることも知っているはずです。それだけに、この賞の受賞は表現者として、本当に嬉しかったのだと思います。
僕個人としても、文句はありません。本当におめでとうございます!
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●アン・リー「ブロークバック・マウンテン」●MOVIEレビュー
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『靖国問題』高橋哲哉著去年のいつだか忘れたけど、かなーり前に図書館で予約してやっと借りれた。借りといてなんですが買えばよかった。てゆーか買いますもう。高橋氏の主張の内容とその是非についてはぐりは意見を述べない。なぜか。めんどくさいから(爆)。めんどくさい