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やわらかくありたいなぁ。

2017-09
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岡本太郎さんの巨大壁画「明日の神話」が修復へ

その場にいるだけでパッと場を華やかにさせる人がいる。
その華は何から発せられるのだろう。
岡本太郎さんの養女として生きた岡本敏子さん(故人)を見たとき、考えた。

▲長年行方不明だった岡本太郎氏の壁画が発見され、ついに修復されることになった。
「asahi.com」(2005年5月7日) 「中国新聞ニュース」(2005年5月7日)


夢に照れない、いさぎよさ

一昨年の秋、あるイベントで岡本敏子さんの挨拶をビデオ撮影したことがある。ちょうど壁画がみつかった直後だったらしく、軽く挨拶をした彼女は突然・・・
「この前ね、ずぅ~っと探してたタローの壁画が出てきたのよ。す~っごく大きいのよぉ~びっくりするくらい。タローが原爆のことを思って書いたのね。も~う、泣いちゃうわよ~。」と、大きなジェスチャーとともに喋りはじめた。
彼女のキャラを知らなかった僕は最初、呆気にとられたが、その語り口の「アツさ」と「パワー」に圧倒され、目が釘付けになった。
そして、「でもねェ~、バラバラになっちゃってて、直さなきゃならないのよぉ~。すっごくお金がかかるのよねぇ。だれかいい人いないかしらぁ~。」と、ちゃっかりPRまでして帰られたのでした。イベントの主旨とは関係なく(笑)。

嵐のように去って行った彼女を見て、「いいなぁ」と思った。だって、結構なお年のはずなのにまるで子どものよう。顔をくしゃくしゃにして笑いながら全身で語る姿は、過去の映像でたまに見かける岡本太郎氏を彷彿とさせるものがあって・・・本当に太郎氏のことが好きなんだなぁ~と、うらやましく思った。

太郎氏が亡くなった後、敏子さんは岡本太郎美術館の館長となり、巨大壁画さがしに残りの生涯を賭けた。他人に「人生を賭けさせる」ほどの情熱を与えられた太郎氏は・・・やっぱりスゴかったんだなぁ。二人の過去は本当に「アツい」ものだったんだろう。「幸せ」という言葉があるとして、ある意味、人間の生き方としての幸せって、こういう情熱を持って生きられるかどうかなんだろうな。

岡本敏子さん。
「あんな風に歳をとって行きたい」と、僕に思わせてくれてありがとう。長年の夢が叶う瞬間を見れずに亡くなっちゃって残念だけど・・・その方が逆に幸せだったのかもしれませんね。ずっとワクワクし続けられたんだから。

▼リンク切れに備え、asahi.comのニュースを全文、引用させていただきます。

美術家・岡本太郎(1911~96)がメキシコで描いた巨大壁画「明日の神話」が日本で修復・公開されることになった。30年以上も所在が分からなくなっていた傑作で、再生の道を探っていた岡本太郎記念現代芸術振興財団が取得した。
壁画は縦5.5メートル、横30メートル。岡本の絵画としては最大で、68~69年に制作された。題材は核が炸裂(さくれつ)する瞬間で、中央には火に焼かれる骸骨(がいこつ)。コンクリート板にアクリル絵の具で描かれている。
メキシコ市に開業するホテルのために制作されたが、経営状態の悪化で開業せず、壁画は行方不明に。岡本太郎の養女で、4月に亡くなった岡本敏子さんが03年9月、同市近郊の資材置き場にあるのを確認した。
何度も保管場所が変わるなど保存状態は悪く、一部は欠落している。
5月末に日本に運ばれた。今後は愛媛の工場で1年から1年半かけて修復される。プロジェクトには数億円かかる見込みで、財団は企業や個人の寄付を募っている。修復後に壁画を公開し、恒久展示する団体などに寄贈する予定だ。


▼リンク切れに備え、中国新聞ニュースを全文、引用させていただきます。

「明日の神話」わが街に '05/6/7

平和を訴える作品をぜひわが街に―。芸術家故岡本太郎氏の壁画「明日の神話」がメキシコから日本に到着したとの知らせに、作品の誘致運動を進めてきた広島の市民らは期待を高める。自治体の判断も注目されそうだ。
「夢が一つ実現した」と、四、五月に壁画の下絵を展示した広島市中区のギャラリーGの運営企画実行委員長、井沢光徳さん(41)。「『太郎と作品の存在を最もアピールできるのは広島』と強調されていた」と、開催中に急逝した太郎氏の養女岡本敏子さんをしのぶ。
太郎氏、敏子さんと親しかった市現代美術館の竹沢雄三副館長(61)は「作品のテーマからも恒久設置するのにふさわしいのは、やはり広島」と誘致機運の高まりを期待する。「敏子さんが望んだのは平和記念公園近くだが、現代美術館でも展示は可能」と語った。
広島市は一昨年、岡本太郎記念現代芸術振興財団側から展示について打診を受けたものの、現在は具体的な動きはしていない。市民局の松出由美文化担当課長は「大きいので展示場所など課題は多い」と慎重で、「現段階ではコメントできない」と他の自治体の動向を見守る構えだ。
一方、誘致を表明している尾道市の亀田良一市長はこの日、東京に出張中。花谷慶孝・市長公室室長は「市長は当然、強い関心を持っているが、今日は詳しい状況を知り得ていないので、あらためてコメントすることになりそう」としている。

■施設整備 熱意問われる

メキシコで「ヒロシマナガサキ」の名で呼ばれ、岡本太郎氏の最高傑作とも評される「明日の神話」がついに日本にやってきた。岡本太郎記念現代芸術振興財団は修復後、作品にふさわしい受け入れ先に寄贈すると表明。理念からすれば広島市は最適地であり、展示施設の整備などに向けた地元の熱意が問われる。
壁画は長く放置されたため傷みが激しく、百ピース以上に割れ、欠損部もあるという。修復費を中心とする再生プロジェクト全体の事業費は四億円を超えそうだ。
しかし財団は、協賛企業の開拓や募金でそれをまかない、「(作品を原則として売らなかった)岡本太郎流にいく」(平野暁臣ゼネラルプロデューサー)方針を決めた。経済行為ではなく、壁画の持つメッセージを広げる芸術運動として事業を進める決意だ。
修復は、いわば協賛企業の第一号が名乗り出た愛媛県東温市で始まるが、プロジェクトは運動の広がりと盛り上がりによってのみ完遂される。広島がそれを傍観する手はない。 (道面雅量)


本文中の写真は、下記のWebより引用させていただきました。
NEC教育プラザ内 Interview「子どもたちとは人間どうしとして向き合うことが大切」
Sponichi Annex(2005年6月7日)
DAZED&Excite「恋愛芸術家のススメ」

こちらにもこのニュースの掲載があります。
ほぼ日刊イトイ新聞「なんだ、コレは! -岡本太郎は生きている-」

関連リンク
川崎市岡本太郎美術館
南青山岡本太郎記念館
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コメント

この記事へのコメント

ちょっと前から、プログ拝見しています。 はじめまして。 その絵、実はうちの近所のある工場で今、修復中です。 ちょっと前に知り合いに誘われて見てきました。 すごかったです。(笑) 

はじめまして。
・・・と、いうことは愛媛県にお住まいなんですね。
実物を見たなんていいなあ。かなり大きそうですね~。
かかるお金も莫大ですが(笑)。
完成したらいったいどこが引き受けることになるのか・・・
やっぱり広島でしょうかね。

こんにちは。コメントとトラバありがとうございました。
ていねいにまとめてらっしゃって参考になりました。是非見に行きたいですよね。上の謙介さんうらやまし~。
アインシュタインのニュースはわたしも気になったニュースです。興味の対象がかぶるのかもしれませんね。またお邪魔したいと思います。

こんにちは!
TBありがとうございました~
ときどき遊びにきますね。

プリマさん、マリームさん、はじめまして。
近所で修復が見られるなんていいですよね~。
どういう人たちが作業するんでしょうか、美大の学生とかですかね?

はじめまして!トラバ有り難うございました。
なんとすごい絵。これ、たしかに実物見たら泣くでしょうね。最近岡本太郎の本をよく読んでいたのですが、やはり本業の絵は圧倒的パワーです。お金の問題などもありますが、公開される日が待ち遠しいです。全人類に向けたメッセージとなることでしょう。

訪問ありがとうございます。
この絵だったら生涯賭けて捜しだす気持ちわかりますよね。
埋もれてちゃもったいない。
相当なエネルギー使って制作したでしょうし。

補足説明を、、。(笑)
修理してるのは、学校の黒板とか、ボードを作っている会社の工場です。
がらーんとした大きな広い空間が、ということで、白羽の矢がたったのだろうと思います。修理しているのは、こちらに美系の学校はないので、
その辺は聞いていませんが、東京から来てる、ということを漏れ伺い
ました。 しばらくかかる(来年くらいまで)ような話でしたよ。

TBとコメントありがとうございました。
岡本太郎はフランス留学時代、マルセル・モースという超有名な文化人類学者に弟子入りしたことがあるんですよ、知ってました?人類学者になっていたら、また違う道が開けていたんだろうなーと思います。
修復は文化財保存の専門家がやるんじゃないでしょうか。考古学なんかでやるアレです。欠落部分を復元する作業はアート関連の方がやるのだろうと思いますが。作品を間近で見られる謙介さんは本当に羨ましいですね。

TBありがとうございます。きれいなBROGですね。
早く修復された、完全版を見に行きたいです。

健介さんへ
修復の補足説明ありがとうございます。
なるほど、業者に頼んだんでしょうね。
東京からそのために住み込みで作業をする人たちがいるなんて、
なんだかロマンですね(笑)。なかなかない、面白い日々だと思います。
なにか進行状況の噂が漏れ聞こえてきましたら、
さらなる続報を(笑)。

gocitoさんへ
なるほどそういうバックボーンがちゃんと彼の作品には反映されてますね。
作品には作家の思想とか哲学がどうしても入ってくるだろうし、
そうでなければ人の心に引っかかるものにはならないだろうと思います。

noboruさんへ
一青窈さんのファンでいらっしゃるんですよね。
今回の「明日の神話」をモチーフにした衣裳を
すでに2年前に紅白歌合戦で着ていたというのを知って、
かなり好きになりました。
そういえば最近「ミュージックフェア」に工藤静香さんと一緒に出演してて、
裸足で歌うエピソードや美容の話が面白かったですよね(笑)。
彼女も、ちゃんと自分の意志を持って芸能界に存在している
数少ない表現者の一人だと思います。

初めまして。トラックバックありがとうございます。
この『明日の神話』は、『燃える人』という作品とともに、岡本太郎氏にとっての“ゲルニカ”のようなものだそうです。ぜひふさわしい場所に展示されることを望みます。

はじめまして。
今後の動向がかなり流動的なだけに、どうなるのかワクワクしますよね。
こういう夢なら大歓迎。

TBありがとうございます。興味深く記事を拝見いたしました。
敏子さんの屈託のない笑顔は非常に印象的です。
本当に岡本太郎をそして彼の作品を心から愛していたんだなぁと思います。
私もあんなふうに年をとりたいです!

どろんさんどうも。
この敏子さんの笑顔は本当に屈託ないですよね。
たぶんご自分のパブリックイメージもちゃんと意識していたんでしょうが、
哲学さえ感じさせる笑顔です。

TBありがとうございます。
きのうは敏子さんのお別れ会に行ってきました。
壁画のこれからに注目していこうと思っています。
修復作業は時が来れば公開されるそうです。見てみたいですね

お別れ会があったんですね。
いろんな幅広い人たちが集まったんでしょうね。
ご報告ありがとうございました。
壁画の今後の推移についても、情報交換しましょうね。

こんばんは。素敵なTBありがとうゴザイマス!!そして敏子さんが亡くなっていたなんて知らなかった......ショックです。
おととし、南青山の太郎記念館に遊びに行ったら敏子さんに偶然お会いすることができ、感動でした。とっても優しそうでいて、凛とした方でした。会釈を交わすほどで、お話しができなかったのが残念でなりません。でも太郎さんも敏子さんも、私の中でこれでもかとエネルギーを爆発させています。
太郎さんは、私の師匠ですから、今もまだ身近な存在です。
うちのサイトに来ていただきありがとうゴザイマス。またいつでも遊びに来てくださいね。愛について語りましょ★でわ

●mayuさん。
敏子さんが亡くなられたのは本当に突然で
かなり驚いた出来事でした。
あんな元気な方が・・・と信じられなかったです。
太郎記念館、美術館には一度も行った事ないので
一度ゆっくり行ってみようと思っています。

謙介です。
今、入院中なんですが今日は、一時外泊になったので家に戻っています。壁画の追加報告を。
壁画は裏に鉄骨が張り巡らされてて、おまけにそこに約1000個のボルトが打たれてあったんだそうです。それを全部外して、表面にできた割れ目にそって裏も同じように割っていったそうです。正確に修復するために割れ目の記録を作ってそれをメキシコに持ち込んで裏も割っていったんだそうです。こうして、5センチ四方から、2メートル×4メートル四方の
ピースに分解したんです。 そう、ジグソーパズルにして壁画を割った、
ということです。俺が先に見たのは、試行で物流会社が先に運んだダミーだった、ということなんですね。慌て者のすっとこどっこいを笑ってやってください。よく確かめもしなかったミスです。
壁画の痛み方は、一メートル四方の欠落が二ヶ所と野ざらし状態で雨風にやられてしみが出来てたり、割れ目が一杯あって。
ただ色については、用いた画材が工業用のペンキ
だったので、汚れはそれは何とか
なるとのこと。
修復は吉村美術研究所の吉村絵美留さんのところのスタッフが
愛媛に滞在して行うとのことです。
ではまた。

●謙介くん久しぶり。
体調どうですか。
最近HPを覗きに行ったら入院のことが書いてあったので心配してました。
外泊、ゆっくりと静養してくださいね。
壁画の情報サンキュー。近所で作業が行われてるんだよね。
謙介さんが見たのがダミーだったとしても、
プロジェクトの大事な過程が見られたわけで、それだけでもワクワクするね。
メキシコから運ぶのに、そんなに細かく分割したのか。
そうだよね、実物大を飛行機でそのまま運べるわけないもんね(笑)。
大きさもバラバラで本当にジグソーパズルみたい。
作業に携わる人たちにとっては、苦労が耐えないだろうね。
命が吹き込まれた修復の完成を楽しみにしてようね。
また、状況が許す時に遊びに来てね。カラダ気をつけて。
今日は情報ありがとう!
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