第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭映像公開8●『しみじみと歩いてる』上映後トーク3●誰も違和感を抱かない映画は可能?

5月3日(木)と4日(金)に開催しました第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭。「部落」「女性」「ゲイ」さまざまなステレオタイプで眼差される機会の多い「マイノリティ当事者」としての立場を意識しながらドキュメンタリー映画を製作してきた監督3名で企画し、2日間で6本の作品の上映とトークを行いました。
5月3日(土)の2本目として上映されたのは僕の監督作『しみじみと歩いてる』。上映後には上川多実さんと根来祐さんとで「わかること、わからないこと」というテーマのトークを行いましたので、どうぞご覧ください。前々回そして前回からの続きとなる今回は、質疑応答になります。映画やトークで専門用語を丁寧に説明していないこと、そして、映画の中で描かれたセクシュアル・マイノリティが「セクマイ全体を代表している」と捉えられる恐れがあることについて、どう思うかという質問が出ました。
『しみじみと歩いてる』トーク3●誰も違和感を抱かない映画は可能?
■第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭 PLAYLIST
「違和感を抱く」ということは、思考が始まる機会として、大切にすべきことだと僕は思います。
第1回マイノリティ・ドキュメンタリー映画祭2012『しみじみと歩いてる』上映後トーク
「わかること、わからないこと」
2012年5月3日(木)なかのZERO視聴覚ホールにて収録。
●スピーカー:島田暁、上川多実、根来祐
上映作品
●『しみじみと歩いてる』
(監督:島田暁 2010年/68分/DV。3日16:15上映)

・第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル奨励賞受賞。青森インターナショナルLGBTフィルムフェスティバル、愛媛LGBT映画祭上映。
・YouTube予告編
監督プロフィール:
●島田暁
・・・2005年より「akaboshi」名義でブログ『フツーに生きてるGAYの日常』を開始。YouTubeと連動しながら主に日本のセクシュアルマイノリティに関する情報を発信。2007年『No Border~世界のLGBTからのメッセージ』(尾辻かな子さんと共同監督)、2009年『竜超の現代狂養講座 同性愛とテレビジョン』。共に東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映。2010年「石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会」共同呼びかけ人。翌年、集会やデモを行った後に改名した「レインボー・アクション」代表。2011年、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで『しみじみと歩いてる』奨励賞受賞。
http://akaboshi07.blog44.fc2.com/
話し手(他作品監督)プロフィール:
●上川(長谷川)多実
・・・映画美学校在学中の2000年に「ふつうの家」を制作。現在は映画制作からは離れ、都内で子育て中。部落問題をはじめとするマイノリティについて生活者の視点から考え、動いていくことがライフワーク。部落問題の講演やブログ「いーこんこん あやこんこん」、ウェブサイト~「わたし」から始まる「部落」の情報発信サイト『BURAKU HERITAGE~』などでのんびり活動中。
http://www.burakuheritage.com/
●根来祐(ねごろゆう)
・・・岡山県倉敷市生まれ。二十歳から十年近く摂食障害を経験。数年自助グループに参加。映画、テレビドキュメンタリーの仕事を経てフリーに。97年に依存症をテーマに短編を三本制作。01年に摂食障害を扱った長編ドキュメンタリーを制作。祖母、母、自分の世代の労働とライフスタイルを並べた「her stories」などがある。消費と依存、モラトリアムと成熟拒否、身体、サブカルチャーにおける女子文化、労働行政と移民政策など様々なテーマで作品制作を続けている。
http://d.hatena.ne.jp/negorin/
→FC2 同性愛 Blog Ranking
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