フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-09
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ブロークバック・マウンテンで見る世界006●戦わない映画




 昨日は興奮のあまり初日レポートに終始してしまいましたが(笑)僕のこの映画への「評価」は昨日書いたとおり。今後はこの連載で、内容面にも踏み込んで行こうと思います。

 何から語るべきか。
 たくさんありすぎて選びきれないほどなのですが、優れた映画というのは観客にたくさんの言葉を生み出させるものです。アメリカでは昨年の12月に公開されたこの映画ですが、すでにものすごい社会現象を巻き起こし、「ブロークバック」という言葉はハリウッドの流行語大賞に選ばれたとか。
 こちらのサイトによると「実際に映画を見た人は1000万人なのに、インターネットで検索すると検索結果が3000万件にも及び、社会現象となった」というほど、たくさんの議論を巻き起こしたそうです。
 よっしゃ。そんならこのブログがそれに輪をかけて増やしてみせましょう~!・・・と言ってもまだ日本では東京で「単館ロードショー」がはじまったばかり(←遅すぎっ!)。映画を観ていない人も当然、多いと思います。したがってネタバレ気味の所は予告しますが、もし防げなかった場合はゴメンナサイ、先に謝っておきます。では、行きまっせ~。

<今回のネタバレ度は、それほどでもありません。>

 男という鎧

 ところでこの映画、アカデミー賞関連の報道ではやたらと「同性愛」の側面ばかりが取り上げられて目立っていますが、それよりもむしろ「男性論」として見た方が、いろいろなものが見えてくるような気がします。

 主人公たちはアメリカ的な「男らしさ」の象徴であるカウボーイです。彼らは、男としてうまれたからには「男らしくある=マッチョである」ことが求められ、幼少からそのように育てられて来ました。「男というものは女を好きになる」ものであり、「将来は愛する女と結婚して幸せな家庭を築く」ことこそが、彼らが当たり前のように思い描く人生のビジョンです。

 しかし、二人は山奥で羊の群れの中で寝食を共にするうちに、心から打ち解け合うようになります。
 奔放な性格のジャック(ジェイク・ギレンホール)の明るさが、内気で寡黙なイニス(ヒース・レジャー)の心を溶かして行くのです。
 このあたり、やたらに体面やポーズばかりを気にして自分の内面を表現しようとしない「不器用な男」のナイーブさを、ヒース・レジャーが見事に表現しています。彼はいわば、かつての高倉健的な美学と相通じる、「背中で語るタイプ」の男なのです。

 彼はきっと、それまでの人生で人と深く邂逅し合ったことがなかったのでしょう。本当は弱気な自分を守るために「男らしさという鎧」で武装することを、いつの間にか身につけて生きてきてしまったのでしょう。
 そんな彼だからこそ、自分を理解してくれる男の前で「自分を開く」ことの悦びは深く大きなものだった。仲良くなった二人は、まるで幼児に戻ったかのように大自然の中でジャレ合います。社会という「しがらみ」から解放されたら、人は子どもに帰るのかもしれないですね。

 鎧を脱ぎ捨て、人になる。

 子どもに帰った二人にとっては、社会的な通念だとか常識だとかは関係ありません。他者の目がないのですから、そこは「解放区」なのです。心を許して打ち解けあった者同士、武装解除していられるだなんて、なんと幸せなことでしょう。

 大人の「男」二人が、社会から強制された「男という鎧」を脱ぎ捨てた時。・・・「その人自身」になって行ったのです。そして、自分を受け入れてくれた相手を好きになった。好きになったら触れたい。もっと一緒にいたいというのが人としての自然な感情。肌を重ねあう事も流れから言って自然なことでしょう。ジャックの誘いに最初はためらったイニスも、やがて自らの欲望に従いジャックを受け入れます。「男としての鎧」がなければ、素直に自らと向き合うことが出来るからです。

 戦わない映画

 この映画は、こうした過程を「特別なこと」として好奇の視線で描くのではなく、あくまでも普通に自然なトーンで描いています。だからこそ、逆に衝撃的なのです。

 今までのゲイ映画にありがちだった、「奇異なものとして誇張されたゲイ描写」とは一切無縁。だからこの映画は既成の「ゲイ映画」というジャンル(枠組)には入りません。
さらに、「彼らは果たしてゲイだと言えるのか?」という意味でも、観客の既成概念を翻弄します。二人は町に帰った後、互いに女性と結婚し、濃厚なベッドシーンまで披露するのですから。

 「男とはこうあるべきだ」という美学を持った人々にとっては、自らの論理を否定されるような気持ちになるのかもしれません。しかも彼らにとって厄介なことに、この映画は社会問題を戦闘的に「告発」しているわけではありません。それが目的で作られたプロパガンダ映画ではないからです。だから保守派や守旧派が「戦って反論する」と、自らの品性をおとしめる結果に終わるのです。

 そういう意味でも本当に「強い映画」だと感じました。

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アン・リー「ブロークバック・マウンテン」●MOVIEレビュー
「ブロークバック・マウンテンで見る世界」最新記事はこちら

DVD「ブロークバック・マウンテン」

アニー・プルー著「ブロークバック・マウンテン」

オリジナル・サウンドトラック「BROKEBACK MOUNTAIN」

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コメント

この記事へのコメント

今日、観てきました

小さな窓から見える"ブロークバック・マウンテン"が、切ない・・・。
Love has no rules!
もう一度、観にいきます。DVDも買います。

時代を考えると。

物語りの発端、1963年はマルティン・ルーサー・キングがワシントン大行進で「I have a deram」の名演説を行った年。
65年にはトンキン湾事件をきっかけに米軍の北爆開始。
68年 キング牧師暗殺
72年 ベトナム和平協定成立
この物語の下にはこんな時代背景が隠れているような気がします。

akaboshiさんのレビュー、「早く観たい~~」と思わされますわ(><)
楽しみです^^
渋谷シネマライズ、1月の出張のときにここへ観に行きましたよ。
なんかなつかしく思ってしまいました(笑)
それにしても、アカデミー賞は残念でしたね~。。。

強い映画

こんにちわ。 先日は、コメントを有難うございました。 
「戦闘的にプロパガンダをうちあげていないところが、この映画をさらに強くしている」ということに共感します。 男同士とか関係なく、一人の人間と別の人間との結びつきの強さとか、愛の深さを静かに描いていましたよね。 たまたま男同士であり、たまたまマッチョな世界に生きていたために、普通では持たずにすむ葛藤と戦うことになっただけで・・・。

アカデミーは残念でしたが(クラッシュを見ていないので、なんとも言えませんが)、これだけ世の中の注目を集めただけでも、とても大きなことだと思います。 観客動員数では、アメリカでもそれほどではなかったのに・・・。

akaboshi さんのブログ、色々興味深い記事がありそうなので、寄り道してあちこち見せてくださいね。
今後もどうぞよろしく!

うむむ、大絶賛ですね。

これはもう見るしかない。
って、田舎の映画館よ。何とかしてくれ。
大阪まで見に行くかなあ…。
彼を誘って見に行くのもいいかも。
彼の好みじゃないけど、強引に誘おう。
何ていうか、見た後にいい余韻が残りそうですね。

お初お目にかかります

初めまして。私は同性愛の人を今まで見たことがないので、貴方のブログはものすごく衝撃的でした。もちろん否定しているわけじゃなくて、ただ純粋に驚いているだけです。ゲイやレズの方々は動物の本能を逸脱しているようで不思議です。それはまるで私達人間がどんどん原始的なものから離れていってることをあらわしているようで、どこか切ない気がします。男であれ女であれ、人を好きになれるってことは素敵なことだと思います。私の父親は酔っ払うととんでもない奴でした。だから私は酔っ払いが嫌い。娘も出来れば生みたくない。でも、しらふのときは愛すべき父親なんですよ。人間っていいところもあり、悪いところもある。悪いところを許してしまえることが、愛してるってことだと最近気づきました(←あくまで私の考えです)。                         ここきっと映画に関していうべき場所なんでしょうね。でも、私はその映画きっと見ません。シリアスな映画だと、泣いてしまいそうだから。泣くのは嫌いですし。笑うのが好きなんですよ。長ったらしくつらつら書いてごめんなさい。ただ、貴方に話しかけてみたかったんです。興味深くて。人間を興味の対象としてみてしまうのは、私の悪い癖なんですけどね。では、失礼しました。 

恐る恐る・・・拝読

祝!監督賞受賞。
アン・リー監督がこれを映画化しようとしたことと、その時引退を考えていたという記事を再度読みに行ってしまいました。
よかったね監督っ。でも私は作品賞とるとおもってました。ちょっと残念。
早く観にいきたくてウズウズ・・・。

●アポロさん。

見に行かれましたか。
Love has no rules!
僕もDVD出たら絶対買います(笑)。

●無名子さん。

そうですね。
彼らが年をとって行くのと同時に社会の様子も
少しずつ変化する様子が描かれていましたが・・・
僕としてはあまり時代の変化が強く印象には残らならなかったです。
設定が田舎町の話ということもあるのでしょうが。
映画も、あまりそこの部分に重点を置いて描いては
いなかったようにも感じました。

●kajukajuさん。

アカデミー賞、ほんと残念でした。
両映画を比較してみるとなおさら、悔しさが増します(笑)。

渋谷のシネマライズは、わりと先鋭的な映画を好んで上映するので
よく観に行ってます。
「メゾン・ド・ヒミコ」もここが上映の拠点でした。
監督の舞台挨拶とかもやってたし。

●有閑マダムさん。

「男」だ「女」だという明確な線を引くことによって
人として本来持っている大きな可能性を閉ざしてしまっていることを
常々感じます。
この映画は、その事にに踏み込んでいるにも関わらず
静かに誠実に、丁寧に描いていたことがすばらしいと思いました。
アメリカでは早くもDVDが4月に出るようなので、
いろんな事情があって映画館には足を運べなかった
たくさんの人たちに見てもらいたいです。

こちらこそ、今後もよろしくおねがいします。

●kazuccineさん。

全国的な視野で見ると、けっこう「公開されない県」もたくさんあるんだよね。
シネコン系列が、もっと積極的に拡大公開してくれるようになるといいんだけど。
彼と手を握りながら見るのがオススメ(笑)

●舞さん。

僕も、自分が「ゲイなんだ」とはっきり自覚するまでは
実際の同性愛者を目撃したことはなかったので
その衝撃、よ~くわかります(笑)。
動物たちの中にも同性愛があることが判明しているので、
動物的本能から逸脱した現象ではないみたいですよ。
僕も、大多数のゲイたちと同じく普段は
フツーの「男」として社会で生きているので
意識して学ばなければ同性愛者のこととか、わかりません。
皆さんと一緒です。
このブログを始めたことで、前よりも意識的に考えるようになってきたので
自分でも驚いているくらいです。

お父さんのことが書かれていますが、やはり
家庭環境とか家族って、自分を形作る上でもっとも密接なものですよね。
そこで感じてきたいろんなことが、
今の自分の感性なり、愛する人の好みなどを形作っているのだと思います。
すべてが複雑に絡み合っている。一つではない。
この映画が素晴らしいのは、そういう哲学を持って世界が構築され、
簡単に答えを出そうという「怠惰な姿勢」とは無縁だということです。

今後もなにか言いたいことがありましたら、
ぜひコメントしてください。よろしくお願いします。

●Renさん。

アン・リー監督は、だんだん「大作映画」ばかりを作るようになって
精神的に疲れていたようですね。
そんな状態のときに、この映画の原作を思い出して
希望を見出せたと語っています。

こんにちは

こちらにもお邪魔します!
既成概念という鎧を自分で着てしまう事のつらさは当人でないと分かり得ない事とは思いますが、なんだろう、この作品かなり自分自身へもリンクしてましたよ。
イニスが鎧をなかなかはずせなかったのは、やはり幼い頃からのトラウマももちろんですが、それと同時に自分が自分で立て直せない位の激情をもうすでに感じていたのだと思います。
鎧があるからこそ、理性的になれるというか。
この辺は人の心の弱さというより、強さをも感じてしまうのは私だけでしょうか。
鎧を外し素のまま欲望に従って燃え上がるのがこわかったけれど、その鎧があるからこそ自分というものを確立することもできるんだと思います。
鎧を着け続ける強さとでも言うべきかな。
どちらにしてもこの作品は色んなことを感じた映画でした。できるだけ見たい、と思ってます。

同感です、同感です。赤星さんがどんな意見をもたれるか、楽しみでした!

はじめまして

先行上映観てきました。この映画は恋愛をするごとに、年齢を重ねるごとに変わって見えてくるすばらしい映画だと思います。
私が見ていて思い出したのは、、、
過去に同姓の子から告白されたことです。
異性愛者ですが同姓愛を否定はしないし良いことだと思っています。ですが、当時は受け入れることが出来ませんでした。
告白された時「愛に同姓も異性もない!」といわれたのを思い出します。
今回ブロークバックマウンテンを観て、その気持ちが痛く解ったような気がします。きっと、当時この映画を観たならば違う考え方も出来たんだろうなと切なくもなりました。
性別関係なく愛することはとても素敵な事です。それを貫けるようになるよう世の中が変化していくといいなと思っています。
駄文失礼しました。

お初にコメント差し上げます

はじめまして。gooで映画レビューを書いているmasktopiaと申します。先日、この映画のレビューを書いた時にどうしてもわからなかった点が、akaboshiさんの記事を読んで氷解しました。

私には、イニスとジャックが大らかな自然の中で互いに無垢な愛を感じ合ったとしても、それがなぜあのような行為に結びつくのかが理解できませんでした。結局、二人には最初から同性愛者としての素地があったのだろうと考えましたが、上の記事を読んで、二人が結んだ親密な関係は、解放された魂が共鳴しあった果てにたどり着いた究極の絆だったことに思い当たりました。ほんとうに稀にみる愛の物語だと思います。

(akaboshiさんの詩も読ませていただきました。私も詩作をしていますが、感じるものが多々ありました。また訪問させていただきます♪)

●charlotteさん。

そうですね。
僕も、彼は幼い頃から自覚があったのではないかと思います。
僕もそうでしたし、だからこそ過剰に自分を嫌悪した時期がある。
必要以上に「男らしく」なりたがってしまった時がある。
自分を守るために鎧をつけるからこそ、強くなれる。
だけど中身は弱いまま。
そんな矛盾した両面を抱え続けてしまうんですね、きっと。
・・・三島由紀夫を連想してしまいます(笑)。

●ぽぽさん。

そうですか。同性から告白されたことがあるのですか。
でも、受け入れられない人にとっては受け入れられないものだし、
ダメだったら「ごめん」とはっきり言うことも大事だと思います。

僕も女の子から告白されたら、引いてしまうタイプの人間だから(笑)
男女間の恋愛しか受け入れられない人と同じように
僕は、自分にとっては「男男間の恋愛」しか出来るとは思えない。
(↑あくまでも自分個人の「恋愛」として。)
みんなが
自分の常識を、他人にも強制しなければいいんだと思います。
人それぞれ、違ってあたりまえだから。

この映画の二人は、たまたまお互いがお互いを受け入れられたのであって
そういう「相思相愛」になれることって、奇跡的なことなのかもしれない。
人生で滅多にあることじゃない。
それがたまたま「男同士」だっただけであって・・・
「男同士だった」ということは、それほど重要なことではないのかもしれない。

●masktopiaさん。

はじめまして。
僕は、人には様々な可能性があると思っているので
もしかしたら「同性」を好きになるのかもしれないという可能性も
閉ざさずに生きた方が、より豊かに人生が楽しめるのではないかと思います。
と、いいつつも僕は「ゲイ」だと自認して「男しか性の対象として見れない」と
思い込んでいるわけですが(笑)。
・・・これも、もしかしたら変わる時が来るのかもしれないし、
それは現在の自分にはわからない。
人のアイデンティティーって、他者との出会いによっていくらでも変わるし
そのくらい「振り幅」があるものだと思っています。

また遊びに来てください。よろしくお願いします。

Making Love

記憶からほとんど消えていたのですが、このブロークバックマウンテンの話題を読んでいて思い出した映画があります。今から24年ほど前に作られた映画です。akaboshiさんは若すぎて知らないでしょうかこの映画。
映画版「ラマンチャの男」などを監督したアーサー・ヒルの作品で「メーキング・ラブ」といいます。
この作品もゲイを特に得意なものとして扱ってませんし、ゲイの主人公は普通の人としてえがかれています。

ハリソン・フォードやリチャード・ギア、マイケル・ダグラスなどに役を提供しましたが彼らはこの役を断ったとの事です。24年前ですからゲイの役をするというだけで、役者としての将来に大きな影響を与え兼ねなかったようです。

ストーリーとしては欠点もある映画ですが当時としてはゲイの主人公を普通にそして好意的に描いていて良い映画だと私は思います。

主人公と彼の恋人とのキスシーンがありますが、アメリカの劇場では当時はこのシーンを見るや多くの映画の観客が不快感を表し劇場を出て行ったと聞いています。

私はこの映画をアメリカのテレビで見たのですが、このキスシーンは当然カットされていました。

●だん兵衛さん。

アーサー・ヒル監督って知らなかったので「メーキング・ラブ」も初耳です。
↓こちらのサイトを見ると、1982年の作品のようですね。
http://www.allcinema.net/prog/show_p.php?num_p=40174
日本では公開されていないようですね(定かではないですが。)
キスシーンがあるとは、当時としてはかなりスキャンダラスだったのでしょうか。
それとも、時代の雰囲気が後押しして実現したのでしょうか。
その辺が気になりますね。
・・・と、思って検索してみたら、かの有名なドキュメンタリー
「セルロイド・クローゼット」で言及されているようです。↓
http://72.14.203.104/search?q=cache:sdfcJV-EFnwJ:cinema.intercritique.com/plot.cgi%3Fu%3D3090%26mid%3D12736+%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%AB+%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BD%A5%E3%83%A9%E3%83%96&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=20

「ゲイ映画」の受容の歴史みたいなものを
ちゃんと知ることにも興味があります。
時期を見て、このブログで少しずつやろうかなと思ってます。
「ブロークバック・マウンテン」に辿り着くまでの歴史を
振り返るという意味で。

●だん兵衛さん(続き)

さらにこんなサイトも発見!
「淀川長治の生涯 ゲイ映画史 年表」
・・・すげ~。(笑)↓
http://72.14.203.104/search?q=cache:b46kRXKlCgAJ:www.hcn.zaq.ne.jp/noranekonote/yodogawachronological.htm+%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%AB+%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BD%A5%E3%83%A9%E3%83%96&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=31

淀川さんって「ゲイだったらしい」という噂がありましたが
噂どころか・・・正々堂々と「男と男のいる映画」っていう著書を出したり、
あちこちでゲイ映画を賛美してるんですよね。忘れてました(笑)
偉大な先達がいた・・・!

「メーキングラブ」は日本でも公開されました。当時私の付き合ったいた人が見て主人公が医師なのに自分がゲイだと大人になるまで気づかないのはおかしいと文句を言っていました。

セルロイドクローゼットは見ました。興味深いドキュメンタリーですが、部分的にちょっとあまりに都合よく編集されすぎているような気がしました。でも楽しめます。わたしはそのドキュメンタリーの元になった原作本を持っています。

私は80年代半ばからアメリカにしばらくいたのですが(今は日本と行ったり来たり)その頃アメリカでは2時間テレビ映画が流行でゲイの話題の作品もわりと多く(といってもそう多数でもないですが)放送されていたような気がします。
記憶にあるのに
「コンセンティング・アダルト」
これは一人悩んだ末、息子が両親にゲイを告白し、母親は苦悩した後息子を受け入れるが、父親や決して受け入れることが無く、「お前のような息子は死んでくれたほうがいい」と冷たく突き放します。
アメリカでは実際によくあるような話の気がしました。

「早霜 An Early Frost」
これは日本でもNHKで放送されたとか聞きました。エイズを話題にした作品でゲイとエイズと問題を取り上げたものでアメリカでは放送前からかなりの話題になりました。非常によくできた作品だと思いました。

「Second Serve」
前のどこかのコメントで描いたと思いますが、バネッサレッドグレーブが性転換した実在のテニス選手を男性時代から演じました。

「Our Sons」
アンマーガレットとジュリーアンドリュースがゲイの息子の母親を演じています。エイズでしに行く息子の母親をジュリーアンドリュースが熱演。

こういった風にかなり真面目なゲイに対して好意的なテレビ映画が多く放送されていました。

私は見ていませんが、70年代の初めにある意味革新的なTV映画が作られました。当時のアメリカのテレビがゲイを主人公にした作品にゴーサインを出したことに驚きます。
その作品は「That Certain Summer 」という作品で初めて平均的な普通のゲイを描いたとしてかなり絶賛されたということです。
ストーリーは離婚した男が週末会いに来た息子に自分がゲイだと告白するというもの。息子は父親の愛人の存在に敵愾心を抱き、その告白を受け止められず父親から逃げ去っていくというのが発端のようです。「コンセンティングアダルト」で息子のゲイを受け入れられない父親を演じたマーチン・シーンがこの作品では父親の愛人を演じているというのはなんか皮肉な感じがちょっとします。

アメリカのテレビの作品の場合ゲイ本人の悩みよりその周りにいる人々の苦悩が描かれた作品が多いように思いますね。確かにゲイ本人も悩み苦しみますが、告白された周りの人たちもある意味困惑し悩むということは日本ではあまり問題にされていないような気もします。アメリカではゲイの子を持つ親の団体もあり、お互いにサポートしていたりするようです。

もう一つメーキングラブに関連のことで一つ付け加えておきたいのは、劇場で男性同士のキスシーンに観客が拒否反応を示したということですが、これはアメリカだからなのでしょうか?メーキングラブより11年も前に作られたイギリス作品「Sunday Bloody Sunday (日曜日は別れのとき)」で中年の男と若い男の激しいキスシーンやベッドで一緒に寝ているシーンなどがあります。ヨーロッパのほうがそういったことに関しては実はアメリカより進んでいるということなのでしょうか?

メーキング・ラブ

akaboshiさん、はじめまして。
「メーキング・ラブ」の話題に参加させてください。
私は公開当時、映画館で見ています。結婚後8年して自分がゲイだと気づく医師の苦悩。そして最後は「BBM」と違い奥さんの理解を得て離婚。後に男性のパートナーと暮らすようになります。
拙ブログに感想を書いてますので、よろしければどうぞ。URLの1月29日の記事です。

だん平衛さんが言及された「早霜」ですが、確かにNHKで放映されました。再放送もあったように記憶しています。私も見ましたが、ゲイでエイズになった息子と、彼を拒絶していた父が最後に和解する話だったかと。とても真摯な作品でした、また放映されるといいのですが。

はじめまして

akaboshiさん、お初にお邪魔致します。10日も前のエントリに・・・と思いつつもTBさせていただきました。
BBMに対するakaboshiさんの熱烈な愛と、作品をとりまく事柄に対する情報収集力と洞察に、とても感銘を受けました。
私は、作品を観たいと思ったキッカケは監督とジャック役のジェイクのファンだったことなのですが、原作を読んでアニー・プルーの作品に衝撃を受け、映画を観て更に重く余韻と感動に浸っております。

いよいよ今週末から全国公開ですが、これだけ素晴らしい映画なのだから、その力で観客を呼び込んでいくことができると信じたいと思ってます。

では、はじめましてのコメントなのに長くなり失礼しました。

●だん兵衛さん。

わあ。たくさんの情報をどうもありがとうございます。
「メーキングラブ」ぜひ見てみたいです。
「セルロイド・クローゼット」は、僕も以前観た時には、
アメリカのドキュメンタリー映画にありがちな「プロパガンダ色」が強くてちょっと引きました。
一方の主張ばかりを強く押し出すと、逆にあまり効果的ではないんですよね、映画として。
それに、やたらとインタビューの「言葉」を多用して論理で説明しようとするのも
典型的な「アメリカ的」ドキュメンタリーのスタイルだし。
映画に「隙間」がないから、観ていて疲れる(笑)。
でも、今の僕はどう思うのかを確かめたいので、近々見直してみようと思います。

テレビドラマでは、ずいぶんと早くから同性愛を正面から描いたものが作られていたんですね。
全然知らなかったので驚きました。
映画はやはり、予算の問題なんでしょうか。
テレビに比べて「普通に」同性愛を描いた作品の数が少ないですね。
(というか、ほとんどない。)
奇をてらうか、感動モノにしてしまうか、告発するか・・・。
はっきりとした「色」を付けたほうが興行的にも成功しやすいのでしょうけど
そのせいで強調されてしまったイメージというものはあると思います。

ヨーロッパとアメリカ・・・あまり意識して考えたことがないのでわからないですが
アメリカでは、「ブロークバック・マウンテン」で描かれているような
カウボーイの世界(西部劇に代表される「男」のダンディズムの世界)があるし
宗教的な背景からも、ホモフォビア(同性愛嫌悪)の風潮は強いのでしょうね。
・・・その辺、もっとちゃんと歴史を勉強して知ろうと思います。

●びあんこさん。

「メーキング・ラブ」のこと、知れば知るほど画期的だし興味深くなりますね。
奥さんと離婚することや、その後パートナーと暮らすことになるという部分が、
「メゾン・ド・ヒミコ」の卑弥呼の生き方を連想させます。
それにしてもアメリカのテレビ局は、ずいぶんと意欲作を作っているんですね。
タブー視して触れようともしなかったり、触れたとしてもセンセーショナルに扱う
日本のテレビ局に、もっとそういうところも真似してほしいです。
バラエティーやクイズ番組の「コピー」だけではなく(笑)。
あ、そういえば日本で同性愛を描いた作品で画期的なものといえば
日本テレビがかつて放送した「同窓会」がありますね。
あの頃は、僕はまだ「ゲイ」だということを自認していなかったので
ちゃんと意識的に見た記憶はないのですが、ちょっとだけ見たときにかなり
ショックを受けた覚えがあります。

●shitoさん。

訪問ありがとうございます。
ジェイク・ギレンホールさんのファンなんですか。
「ジャーヘッド」見ましたよ。真っ黒になって可愛そうでした(笑)。
今度、レビューをなんとか(笑)書こうと思います。けっこういろいろと衝撃的だったし。

「ブロークバック」の原作も買いましたよ。字が大きくて読みやすそう(笑)。
でも、内容は濃そうですね。読むのがとても楽しみです。

こんばんは

なるほど、男性論としての映画ですか。
面白い視点だと思います。
確かにこの映画はセンセーショナルな話題にはなっていますけど、同性愛うんぬんはあまり関係ないですよね。
内容的には非常に内的な私小説に近いものだし。
結構観る人の人生観で感想が分かれる映画だと思いました。

●ノラネコさん。

「男性論」と「同性愛」は、かなり密接した事柄だと思いますよ~(笑)

あ、「男性論」と「同性愛」はそうですね。
ただこの映画に描かれてる内容って、これほどセンセーショナルな話題になるほど同性愛ならではって部分は多くなかったと思うんです。
もちろん同性愛を扱ったから描けたという部分もあるとは思いますが。
言葉足らずで失礼しました。

●ノラネコさん。

それに関しては、当事者意識を持っているかどうかによって
感度が違うのではないかと、こちらの記事を書きながら考えてみました。
http://akaboshi07.blog44.fc2.com/blog-entry-277.html

はじめまして。
私も最近この映画を観ました。
その前に「ぼくを葬る」を観たのです。
同性愛の映画って実は初めて観たのですが、嫌悪感とかは全く感じず、
むしろ愛する人がいるってうらやましいなって思いました。
それに魅力があれば同性だろうが異性だろうが惹かれるのは当たり前だよな~って思いました。人間は美しいものに惹かれる生き物ですし。

イニスは可哀想だと思いました。
いろんな呪縛から逃れられないのですもの。
ジャックが死んだ時点で初めて自由になれたのかも知れませんね。

●dimさん。

「ジャックが死んだ時点で初めて自由になれた」
・・・すごくシビアな言い方かもしれないけど、確かにそうとも言えますね。

「ぼくを葬る」の方の感想もぜひ。
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 “ブロークバック”という名から読み取れることの一つに「重荷を負わす」という意味があると、原作の文庫巻末のあとがきに翻訳者である米塚真治氏が書いており、その言葉が私の中で深く腑に落ちた。 そう、原作を読み終えたとき、これはどうしようもなく背負うことになっ

ブロークバック・マウンテン

   2006.3.8               昨年は触れた アカデミー賞 だったが      今年は書かなかった。       理由は特に無いけれど        お祭り騒ぎ的ではなく         地味だけれども深く刺す映画が          

ブロークバック・マウンテン

本日1本目は心待ちにしていた『ブロークバック・マウンテン』です。ホモのカウボーイの話だとか・・・はたして私には受け入れられる映画だったのでしょうか・・・?1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。農場に季節労働者として雇われたイニスとジャッ...

ブロークバック・マウンテン・・・・・評価額1600円

「BROKEBACK MOUNTAIN」とは、直訳すれば「壊れ背の山」。ワイオミングにはスキーや山歩きをしに何度も行った事があるが、この地名は記憶に無い。映画から想像するに、ロッキー山脈かテ

「ブロークバック・マウンテン」人を愛することの幸せと残酷さを知る

「ブロークバック・マウンテン」★★★★ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール主演アン・リー監督、2005年アメリカ大自然を前にしても人の心は開放されない。人生は思うようにならないもの、ならばやはり人は何かを自ら選び取らなければならないの...

ブロークバック・マウンテン

 正直申しあげてちょっと拍子抜け。  アカデミー賞候補としては当初から大本命だったということですが、それほどのものかという感じ。  たしかに

「ブロークバック・マウンテン」

アメリカ西部ブロークバック・マウンテン。季節労働者として雇われた青年ジャックとイニス。20年にもわたる愛情の物語が始まる・・・。各国の賞を総なめにしたこの作品、あなたの感想

納得いかねぇなぁ

 『ブロークバック・マウンテン』      /2006 アメリカコラ――っ!! なんじゃそりゃ―っ!!(怒)1960年代のかなりド田舎でゴチゴチに保守的なキリスト教ブリバリのアメリカ西部での学なし、金なしカウボーイ2人の性別という障害を越えた、ピュアなラブス

ブロークバック・マウンテン

オスカー確実と言われて、「クラッシュ 」にさらわれた作品。「クラッシュ 」は好きな作品ではなかったので早く観たいと思ってました。DVDで鑑賞。1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。羊の放牧に季節労働者として雇われたイニス・デルマーとジャック

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