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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2019-06
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アカデミー賞は日系3世のドキュメンタリーにも注目

 フツーの視点で原爆を語る。

 今年のアカデミー賞。
 「ブロークバック・マウンテン」や「トランスアメリカ」以外に、僕としてはこちらの作品にも注目しています。

 短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた「ザ・マッシュルーム・クラブ」(原題「The Mashroom Club」 )という作品で、監督は日系3世のスティーブン・オカザキさん。
→公式HP

 彼は米カリフォルニア州バークリー在住の映画監督で、これまでにも1985年に「公式命令9066/日本人強制収容所」(原題「UNFINISHED BUSINESS~The Japanese American Internment Cases」が長編ドキュメンタリー賞にノミネート。
 1991年の「待ちわびる日々」(原題「DAYS OF WAITING」では、短編ドキュメンタリー賞にノミネートだけではなく受賞も果たしています。一貫して第二次世界大戦という歴史を基点に日本とアメリカの関係にこだわり続けているドキュメンタリストです。

 毎日新聞2/21夕刊「ひと」欄のインタビューによると「ザ・マッシュルーム・クラブ」を作るきっかけは、1979年に友人が英語に翻訳した漫画「はだしのゲン」を読んだことだそうです。戦後50年目の1995年に、米国ではあまり原爆のことが話題にならなかったことに問題意識を持ち、戦後60年を機に昨年、作品を完成させました。

「日本側は被害者の立場だけを強調し、米国側は放射能汚染に触れたがらない」

 ・・・そんな両国それぞれの原爆言説の偏りにかねてから疑問を持っていたというのが、彼ならではの着眼点。日系3世という立場は、日本とアメリカのどちらにも距離を感じるらしく「日米のはざま、太平洋に漂っている」ような感覚をもたらすようです。どちらにも属していないという意識は、どちらにも批判的な視点を持つことにつながります。むしろ彼のようなドキュメンタリストには必要なことであり、財産でもあるのでしょう。

日米とも、加害の歴史に触れるのは「怖い」のだ。

 長年アメリカに住んでいるだけあって、「米国人の心のつかみ方は心得ている」というのが彼の強み。「米国人は原爆の話や映像が怖いのだ。怖がらせず、被爆者の話を聞いてもらえるよう工夫した。」・・・彼の発言からは、率直で真っ直ぐな人柄が窺えます。日本がアジア各地での加害責任と向き合わずに隠蔽しがちな態度を取っているのと同じように、アメリカの人々が原爆被害から目を背けがちであることを「怖い」ということばで表現しているのが印象的です。
 そういえば、ハリウッド映画で原爆を扱ったものはまだ制作されていませんね。原爆投下を「第二次大戦を終わらせた歴史的な出来事」と見ている割には冷たい扱われ方です。やはり「怖い」し「触れたくない部分」であり、出来れば考えたくないのでしょうね。

「原爆を政治問題化せず、被爆者の話を聞こう。数年後に彼らはいないかもしれないから」

 「原爆もの」というと、日本でこれまでに作られてきた作品はどうしても、被害の悲惨さや人命の尊さを情緒的に訴えてくるものになりがちでした。
 もちろんそうした作品は「あの悲劇を忘れない」ためには必要だし意味のあることですが、日本人の既成の原爆観を補強する役割しか果たせていないようにも思います。

 「原爆投下」については様々な歴史的解釈が存在し、なかなか対話が進まないままでいる現在。そこには政治的な思惑も複雑に絡んでいます。そして、安易に一昔前の「イデオロギー対立」の時代の図式に結び付けて感情的に捉えられがちである状況は続いています。この作品がそうした現状に対して何か思考を深めるものになっているのかどうか、未見なのでわかりませんが、彼のような立場の人が作ったということで新しい柔軟な視点が獲得できているのではないかと思います。もし日本で公開される機会があったらぜひ、見てみたいと思います。

 「原爆投下は正当だった」とほとんどの国民が思っているとメディアによって伝えられているアメリカにおいて、アカデミー会員たちがどんな評価を下すのか。原爆を真正面から扱ったこの作品の動向に注目したいと思います。

 スティーブン氏は現在、アメリカで若者に人気のケーブルTV「HBO」の依頼で、2007年から原爆シリーズを放映するために広島、長崎、米国の被爆者を取材しているそうです。
 彼のように「宙ぶらりんで、どちらに対しても批判的な立場を取れる」ことをプラスにして最大限に生かしている姿勢は、ゲイである僕に、なんだかとても勇気をくれます。

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コメント

この記事へのコメント

はじめまして。いつも興味深く拝見させていただいています。
戦争のみならず、殺人などでも被害者側からの視点からその悲惨さや悲しみを語られる機会は(耳を傾けるか否かは別としても)あります。
しかしそこに加害者側の「怖い」という感情が加わってより強く「反戦」等の意識が生まれてくるのかもしれない。むしろ自己中心的な人間にとっては、加害者側の「怖い」感情こそが最善の「反戦運動」なのかな、文章を拝見しながら、そんなことを思いました。もちろん、その「伝え方」にもデリケートな問題があるのかもしれませんが…。
私も是非この映画を見てみたいです。
長々と失礼しました。

むずかすぃー><。ただ、こういうタイプの映像がアカデミー賞にノミネートされていて、尚且つ過去受賞経験があるというのは今はじめて知りましたっ。無知だわっ;
是非見てみたいと思いました。戦争について語り継がれる事柄はその事実を風化させてはならないって感じのものが大多数な気がするんですけど(あくまで私見です。ほんとこの類のは自分は知らない方だと思うので)
これはちょっと違いそうです。きっと目を背けたくなる映像の連続というのとは違う何か、戦争に対する考え方深まる映画なんでしょうねっ。ってちょっと、幼稚なコメントになってもうた(笑)


なかなかこの人の視点、重宝できそうですね。結構原爆の話しはタブーだしアメリカと日本の視点は極端のようなところもあるし。サイト見てみたらかなり多く作ってるので驚きました。日系が入れられたキャンプのこと日本ではあまり知られてないので原爆の話しと同時に語られたらなあ、と思います。

●hareさん。

シェークスピアの「マクベス」みたいに、
自分の加害責任の負い目が自分を滅ぼすということもありますよね。
当事者たちに出来なかったのだとしたら、冷静に見つめ返す事が出来るのは
むしろこれからのことになるのだと思います。

●すぷさん。

僕も・・・今年のアカデミー賞の一連の報道ではじめて知りました(笑)。
いままで生きてきて、一度もアカデミー賞に興味を持ったことがなかったから。
今年は作品賞が充実しているから「はじめて」興味を持っていろいろと見ています(笑)。

●flowfreeさん。

自分の立ち位置をしっかり認識することで、はじめて
その人の「意見」とか「思想」は本物になるんだと思う。
だから異文化の中に出たり、他者と関わることが大事。
flowfreeさんの視点も、そういう意味で鍛えられてると思うから面白いですよ(笑)。
日系人の強制収容所は、井上ひさしが戯曲に書いたりしているので
日本ではわりと知られているんじゃないかと思いますが、
アメリカでは知っている人、少なそう。

スティーブン・オカザキさんは、両者の「足りないところ」を上手く衝いて
表現することに使命感を持っているようですね。すごく大事なことだと思う。

coming outをすれば日本はどうですか ?知りたいんですね...

集団?(苦しめて)(銀)は極めて少ないです... 会う人がいるが...社会で同性愛者なので交友関係が割れるとかする仕事はないです^
友達を大事に思わなければならないと言う韓国式教育の效果^_^ と言いましょうか?

同性愛者を責める友達が実際に非難を浴びていて... "どうであれ君逹は友達者や
... と言われています.

ps. 커밍아웃[coming out]をすれば日本はどうですか ?知りたいんですね...

軍隊も...
大部分の同性愛者たちは無事に除隊していますが
^_^...
軍隊は t/gではない以上韓国男性なら
当然行かなければなりません... 国防の義務が韓国人には 3台義務事項だから...

●날애さん。

日本ではカミングアウトした場合、まだまだ
ありのままを受け入れてくれるケースは少ないんじゃないかと思います。
実際にしている人は少ないですし、
同性愛者を見かけることも、仕事場などの日常生活ではありません。
新宿などのゲイ・コミュニティーや、ネットで知り合って合うなど
あくまでも「私的」な場面では交流できますが、
普段の社会生活では「公」にしない人が、大多数です。
みんな、普通に生活している人たちですから。

僕は、まだ日本のこの現状では、カミングアウトはしなくていいと思うし、
本人が必要ないと思うのならば、する必要はないとも考えています。
そもそもゲイがあたりまえの存在なのだとしたら、
わざわざカミングアウトなどという特殊な行動をとる必要は
ないはずであると、今の僕は考えています。

akaboshiさん。

以前 Tokyo Gay Pride Parade 2005 動画を見て頻繁に嬉しかったです^_^
ところで韓国内に比べて日本内, 同性愛者の人権敷布団だねその地位があまり高くないようです.
日本の経済的水準に比べれば...
集会参加者も数字が少ない... がっかりしました...
(意味伝達にならないようです... 日本では当たり前なのが韓国ではないかも知れないから (笑) 悪いと言うのではないです. 誤解しないでください.!
"もうちょっと努力してください政府に法的平等を要求してください日本同性愛者皆さん..."
こんなに言いたいです...★ ^_^

●날애さん。

そうですね。
今の若者の間では「人権活動」とか「運動」をやるということへの
感覚的なアレルギーが強いみたいです。
僕もまだ、LGBTのそういう活動に参加したことはありません。
このブログを始めたことで、だんだん興味が出てきました。
そのうち参加しはじめるかもしれません。

努力してください...
日本と似ている経済的規模の欧米圏に比べて
日本政府の国民の人権, 大宇は
不当です...

なぜ?? 日本は集会をしないことですか?...
変でした...
非常に個人主義的だ思いました...

もちろん日本人と韓国人は考えが違うしかないが...

日本国民は現在日本の経済的水準に政府が当然した大宇を
しないようです...

●날애さん。

「個人主義的」というよりは、
「骨を抜かれている」という方が妥当なのかもしれないです。
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