フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-10
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たかがテレビ012●松本清張スぺシャル「指」感想(直後編)

 後藤真希さん主演の日本テレビ・ドラマコンプレックス「松本清張スペシャル『指』」。
 とりあえず、見終わって直後のホットな感想を書いておきますね。落ち着いた感想は改めて書こうと思います。
(番組詳細はこちらを参照)

 考えてみたら、「レズビアン」が主要な登場人物として出てくる作品を見ること自体、僕にとっては「はじめて」に近いので、かなりドキドキしながら見ました。きっとレズビアンの人たちがゲイの映画やドラマを見る時は、こんな感覚なのかもしれないと思いながら。同じマイノリティー同士なのに、お互いのことがわかっているようでわかっていない。ゲイは基本的に女性に性的魅力を感じないし、レズビアンは基本的に男性に性的魅力を感じない。だから、意識しないと「交わり」が生まれないんですよね・・・な~んてことを考えながら、ツッコミどころ満載のドラマを見ていました。

 まずいちばん思ったのが、女性って綺麗(笑)。このドラマ、男がバカに見えて来ますね~(←これはゲイの発言か?笑)。主要な男性キャストは西村和彦氏と石田純一氏だけだったのだけれど、基本的に物語の主軸を握っているのが女性陣ばかりなので完全に男は「添え物」扱い(笑)。後藤真希さんは演技はともかくルックスはピカ一だし、どことなく少年っぽいかと思いきや「女」になっても見違えるほど美しく、レズビアンたちを翻弄する色気をおもいっきり発散していました。全編にわたってとにかく「女性陣の美しさ」が強調される画面作りだったため、途中でCMに出てくる男たちのことも「邪魔っ!」って感じたし「現実に引き戻さないでっ!」と思ったりしてしまった。(←繰り返す。これはゲイの発言か?笑)

 美しい女性だけの世界って、独特の「異空間」を作り出すみたいですね。宝塚にハマる女性の気持ちが、わかったような気持ちになりました。このドラマは、視聴者をもレズビアン的感覚に陶酔させてくれる魔力を持っていたという意味では成功だったと言えるでしょう。

 物語上、後藤真希さんを巡って壮絶な火花を散らしあったのが高岡早紀さんと萬田久子さん。特に萬田さんは登場シーンからして寂しい中年女性の悲哀が滲み出てました。綺麗な若い子にメロメロになり、財力にものを言わせて主人公のパトロンになることを生きがいにしてしまう。「あなたをスターにしてあげる」と必死に主人公を自分に繋ぎ止めようとする憐れさと滑稽さを、ちょっとカリカチュア気味ながらも上手く表現していて、さすがでした。

 対する高岡早紀さんは、主人公が売れない時代に所属していた小劇場劇団の看板女優。こちらも主人公のことが好きなので、自分が働くレズビアン・バーで主人公が働くことを斡旋し、自分が演じるはずだった主役の座も与えてあげたりする健気な役。中年パトロン(萬田さん)をどう操るべきかを主人公に伝授したりと、なかなかしたたかに自分の思いを遂げようとします。高岡早紀さんは表情をあまり作らずとも、あの独特の妖艶な目つきと分厚い唇による色気が「レズビアンらしく」見えるため、演技にも抑制が効いていて一番リアルに役を造形できていたのではないかと思いました。

 萬田さんも高岡さんも結局は、主人公がスターの階段を上る際に邪魔になるため殺されてしまうのですが、この二人のレズビアン描写に共通するのは「健気」だから「美しさに翻弄」されて「破滅」してしまうということ。

 隠れて生きている者が愛する対象を見つけた時に、過剰なまでにのめりこんでしまう。これぞ同性愛を描くときの定番中の定番「王道」でしょう。要するに「フツー」じゃない(笑)。まあ、これが松本清張原作の限界なのかもしれないですね。

 一つ、レズビアン描写で気になったのが、主人公が働くレズビアン・バーのママの役(高畑淳子)。星野真里演じるレポーターが主人公の過去を調査しに訪ねた時、ママは「お店の子の過去は喋らないよ」と言っておきながらいきなりドアの鍵を閉め、「私と付き合ってくれたら喋る」と言って星野真里の指を「カポッ」とくわえました(笑)。いくらレズビアンが影の存在だということを強調したいからと言って、バーのママがあそこまで若い女の子に飢えているとは思えません。そもそもバーのセット自体、地底の鍾乳洞みたいな暗くジメジメした怪しい空間として造形されており、「やっぱりこう来たか」という、悪い意味での期待をそのまま実現してくれていました。

 もしあのママと客の関係をゲイに置き換えて考えても、あそこまであからさまに他人に対して自分の「飢え」を表現する人はいないと思います。普通に社会で生活している人間なのですよ。ここにも松本清張ならではの「サスペンス的に展開させるための前時代的な力技」を感じ、強引だなァとちょっと引きました。結局「男目線」だしご都合主義なんですよね、人間描写が。「火曜サスペンス劇場」は終わるべくして終わったんだなあと感じたし、こうした「誇張したドラマ」による人間描写の限界と、そうした安っぽい表現が引き起こしてきた弊害を感じます。

 貧しい女の子が芸能界で「スター」としてのし上がる為に、人間的な感情や愛情を捨て、男でも女でも利用できるものは利用し、利用できなくなったら捨てて有名になって行く。このドラマにおけるレズビアンたちは、そのための踏み台であってレズビアンである必然性はありませんでした。ただ単に「インパクトのある素材として」使われただけなのではないでしょうか。

 全体的にサラーッとドラマが流れてしまったのは主演女優さんの個性によるのでしょう。持ち味が「ルックス」にしかなく、ギラギラしてドロドロした「ハングリーな人間としての」エネルギーを表現しきれていないのです。彼女は「人とベッドを共にする」ということをどのように捉えて演じたのでしょう。

 たとえ女たちを「スターになるために利用した」にしても、二人きりの時間やベッドで愛し合う時などには、もっと熱烈で親密な雰囲気が醸し出されたはずです。だって主人公は女性と「寝ることが出来る」人だったわけだから。本当に嫌だったらあんなに回数を重ねることは不可能なはずです。(人間って、けっこうそういう生き物だから)。本当に女が嫌ならさっさと利用できる「男」を見つけてしまえばいいはずなんです。美貌で世間を渡り歩く設定なのだから。どうしてわざわざ同性である「女」を利用したのか。そこらへんに演技者としてのリアリティーを持たないと、冷酷に人間を切り捨てて行く際の「冷酷さ」すらも浮かび上がらず、なんだか山場のない薄っぺらい物語で終わってしまいます。

 もしや現代の若手女優でこの濃厚な世界を体現できる人はいないのかも・・・と思ってしまいました。物語の設定自体がどうしても、70年代~80年代の若者たちのテイストを感じさせてしまうのです(←要するに、古臭い。)現代では、ここまでハングリーな人は既に「絶滅」していると言えるのでは・・・。

 「指」というタイトルは、やはりベッドで愛し合うことを象徴していました(笑)。
 「女は指で愛し合うのよ」という過激な台詞もあったのだから、もっと本気で演じてドキドキさせて欲しかったなぁ~。
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コメント

この記事へのコメント

観ましたよ~。
ゴマキちゃん、アイドルの殻を破る勢いで
演じるかと期待してたんですが、
期待はずれやったっていうのが素直な感想です。
もともと、ゴマキちゃんにはあまり魅力を感じられないのですが
(ゴマキファンの方、ごめんなさい。)
あまりお芝居の経験もないでしょうし、
若さゆえ、ドロドロした経験も少ないでしょうしね。
(あくまでも、年齢からの推測ですが)
ん~。残念。
akaboshiさんと同じく、もっとドキドキしたかった(笑)

えー、指だけじゃないのにい~(笑)。まあ、男視点を中心に作ったドラマとして見れば楽しめるかも。だけど同感したのが、どうして女性とも寝るのか、というのをもうちょっと演技で見せてくれたらよかったですね。やっぱりどう考えても芸能界にしろほとんどが男性が上に立ってコントロールしてるんだから、っていうのあるけども、今思い出したのがある芸能事務所の女社長は・・・・・だとか。まあ、そういうこともあるけども。主人公は話題性を中心に後藤さんを使ったというのがありそう(もちろん、おっしゃっていたように少年のような魅力もあるしなんか色気は感じますね)。それこそ星野まりのほうがかなり演技で見せたと思うけども。正直女性のパトロンってあるようだし、高岡早紀の役どころも凄く理解できる。やっぱり見たいっすねー^^

ゴマキは演技の経験からすると、がんばっていたでしょうが、やはりkajukajuさんのおっしゃるように、若さから来る経験不足が見え見えでした。仕方ないですけれど・・・

それにしても、『指』にそれぞれの年齢が反映されていて、『指』は、その人の年輪でもありました。
全体的には、構成が淡々としていたのではないでしょうか?まつわりつく様な感触が少ないと思います。

感想を読んで笑ってしまいました。TVが家に無いのでドラマを見てませんが、どんな感じかはかなり分かりました。ありがたや。
バーのドアの鍵をいきなり閉めて関係を迫るって、ぼっ●くりバーじゃないんだから・・・。
芸能界が舞台ということで無理が出ちゃったんでしょうね。権力を持つ人は圧倒的に男性の方が多いでしょうし、そっちを集中的に狙った方が話が早いんじゃないの?って気はしますよ
ね。これが「女性がトップに君臨するべき業界(いわゆる女将とか)」の話だったら、女性を狙う必然性も出てくるし、もう少し説得力が出たかもしれないですね。
再放送は・・・期待しにくいかなあ?

これ、見ました^^そしてこちらの感想、凄くおもしろかったです^^やっぱり萬田久子さんの演技がドロッドロしていてさすがだと思いました。もっと後半にも出てて欲しかったけど、すぐ殺されちゃいました(笑)後藤真紀ちゃんは残念ながら薄ーい演技でした。主役なのにほんと残念。台詞とかアレンジしてあるんだろうけど、ホント全体的に古臭さが抜けきらない印象でした。最後のドレスでご挨拶私には「?」でした。

あと、どーして「今」「このドラマ」がリメイクされたんだろう?と思いました。これも世間がLGBTに注目しはじめているという動きの一端なんでしょうか?

女性は美しい…

ほんと、ゲイらしからぬ発言(笑
これもゲイに対するステレオタイプでしょうが、
「ゲイは女嫌いである。」っていうのがありますね。
いえ、実際女嫌いの人も知ってますが、私の場合は
友達はほとんど女ですので…。
ドラマ観てないのでわかんないんですけど、高畑ママのシーンは「餓え」より、
たちの悪い悪戯のシーンのようにも思えますね。

私もみましたよ

「後藤真希かぁ…」と思いながらみました。
観終わった私の感想は「他に誰かいなかったのか?」でした。もっとドロドロした感じを期待していたのですが…。
萬田久子さんは流石!!ドロドロさを出していたように思います。高岡早紀さんは、一見穏やかそうでいて怖い感じを上手に表現していたように思います。これは彼女の得意分野ですね。
主役の後藤真希よりも星野真理の方が存在感がありましたが、後藤真希の肌がとてもキレイで惚れ惚れしました(笑)
希望としては20代半ばくらいの女優さんに主役をやってほしかったなぁ。内容的には悪くないと思うので、演技力のある女優さんだったら深みが増したのでは?と感じました。

●kajukajuさん。

後藤さんを見ていると、本当はドロドロとした内面を抱えてそうなのに
「アイドル笑い」を「作る」癖がついてしまっているから魅力的に感じない。
見ていて痛々しく感じることがあります。
彼女の場合、もっと素顔をさらした方が魅力的だと思うのですが。

●flowfreeさん。

どうして女性と寝たのか・・・。
おそらくその設定を成り立たせるための「伏線」として、
売れない頃の主人公が所属していた劇団の演出家は、
いわゆるナヨナヨした「おかま」として描き出されていました。
つまり彼女の周囲に、男性の実力者がいなかったんですね~(笑)。
都合よく「おかま」が使われてるなぁと、思わず失笑しながら見てしまいました。

●seaさん。

後藤さんは、「私は可愛いのよ。」という余計なプライドをかなぐり捨てた時に
女優として大化けするのかも。
気取らなくても十分かわいいんだから、安心してどんどん汚れ役に挑めばいいのに(笑)。

●凪さん。

ほんと、ぼっ●くりバーのような設定のレズビアン・バーの場面は
このドラマの質を一気に落としてました(笑)。

同性愛者を知らない人たちほど
ゲイは男なら誰でも狙うと思ってるし
レズビアンは女なら誰でも狙うと思ってる。
だから「恐怖感」を持ってるのかも。
そのイメージどおりの描き方だったから、見ていて「あ~あ、やっぱり」という感じでした。
人間描写が浅すぎ。(←誰だ脚本家!怒)
「店の子のことは喋らないよ」と言っておきながら
たった一回寝ただけで、従業員の過去をべらべら喋る非情なママがいるかっつーの。
そんな口の軽いママがやってるバーが、あんな風に繁盛するかっつーの(笑)。

●すぷさん。

う~ん。このドラマに限っては、最近のLGBT注目の風潮とは関係無さそう。
ただ単に「ドラマコンプレックス」が苦戦していてピンチだから
テコ入れのために伝説の高視聴率ドラマを持ってきて
「同性愛」を宣伝文句に使って注目を集めようとしただけって感じ。(←モロにコケたけど。笑)
サブタイトルを見てもわかるけど、節操のないテレビ屋根性が見え見え。
視聴者の品性をナメてるとしか思えない。

●kazuccineさん。

僕も、友だちと呼べる人はけっこう女の子だな。
しかもサバサバしてて女っぽくない人ばかり(笑)。
「女らしい」タイプの人はやっぱり・・・感覚的に避けてしまう。
遠くから見ている分にはいいんだけどね。
高畑ママのシーンは、「女優だったらこんなの演じるの断れよ!」と言いたくなるほど
安っぽい場面だったと僕は思う。高畑さんのこと嫌いになった(笑)。

●purple-roseさん。

高岡早紀さんは本当に、こういう役をやるとハマりますね。
あの、彼女の全身から発散されている独特の色気(妖気)は
すごいですよね。ファンになっちゃいました(笑)。
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