フツーに生きてるGAYの日常

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2017-11
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メディアと性的マイノリティ15●ネット普及は草の根的には広がるが、マスメディアのような巨大なものに突破口を開くことにはつながらない?



 2010年10月17日(日)に開催されたメディアと性的マイノリティについて考えるディスカッション。(主催:dislocate。会場:「3331 Arts Chiyoda」

 あれっ?この連載終わってたんじゃないの?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、まだ3回分も映像が残っていたんですね~。このシリーズの前回の掲載は昨年の12月7日、つまり見事に石原都知事が同性愛者差別発言の第2弾を放った日を最後に中断していたわけですが、ようやく再開できる運びとなりました。あの発言のおかげでレギュラー連載が中断を余儀なくされてしまったこのブログ、載せようと思っていた映像がどれだけ溜まっているのか考えるのも嫌になるくらい大量にあるわけですが、焦らず徐々に復旧して行こうと思います。

 さて。このシリーズ連載は質疑応答の場面になります。次から次へと新たな方法が開発され普及していくインターネットというメディア状況の特性と不足点、両面を考える機会になりました。なお、このトークは昨年10月に行われたものであり、その後の石原都知事の同性愛者差別発言に抗議する有志の会などの動向はまだ「まったく予期していない」時期に当たるため、現実分析面において若干、現在の感覚とは違うと感じられる箇所があるかと思います。それだけ年末から今日に至る間の変化って、大きかったという事なのかもしれないですね。

メディアと性的マイノリティ15●ネット普及は草の根的には広がるが・・

パネリスト
伊藤悟さん(すこたんソーシャルサービス)/三橋順子さん(女装家・性社会史研究者)/akaboshi(島田暁/ブログ「フツーに生きてるGAYの日常」)
メディアと性的マイノリティ~「ジェンダーとセクシュアリティの媒介」PLAYLIST

こちらの記事からの続きになります。

質問

 皆さん御本をお書きになったりとか、YouTubeをお上げになったりとか、ある程度マスコミ的なものを・・・YouTubeはマスコミと言えるかどうかわからないですけども、探せば見れるようなものを発信なさっているんですが、ここ数年ですが、形として残るものではなくて、生放送で放送するということがけっこう流行っていて。Twitterなんかでも、以前だともうちょっと、プライベートだけど放送しているというか、Ustreamとかあったんですが、それがもっともっと私的なものになってきていて。

 今、Twitcastingというのがあって、それを同時でなんて言うかというと「モイする」と言うんですけれども、Twitcastingというのが流行っていて、特に若いんですよ、10代か20代のゲイの子たちが自分たちの生活をi-Phoneで流しているんですね。それは、何か可能性があるのか。あるいは、流行って廃れて行くのか。お考えのところがおありでしょうか。

三橋順子

 さっきakaboshiさんがおっしゃった「インターネットの時代になってからの流れ」というのは、たしかに個人が発信することが容易になってきた、誰でも自分の思いなり自分の生活を発信できるようになってきたという点では、たしかに凄い進歩だと思うんですよね。で、今御紹介いただいたような事例は、それはもうどんどん究極に行ってる形だろうと思うんです。だけども、私なんかはインターネットの前の、いわゆるパソコン通信時代、BBS時代からの人間なんで、その違いはすごくわかるんですけど。

 BBS時代っていうのは、どっかにホストコンピューターというのがあって、センター機能があった。そうすると、そこに情報を入れれば情報の共有ってのが非常に簡単だったんですね。ともかくそこに一日一回アクセスすれば、女装業界なら女装業界のことがある程度わかる。それがインターネットになってこの10年間で本当に分散化して行って、今度はその情報を集約するのがすごく難しくなって。でもそういうサイトも出来てるんですよね。先ほど御紹介いただいたゲイ関係のブログを集めた・・・

akaboshi(島田暁)

 そうですね、ブログの新着記事が。(GBrのこと)。でもそれもブログでしかも「ゲイ特化」なので、他のセクシュアリティが入ってない。

三橋順子

 だからそうやって個別分散化して行くっていうことが、今日のテーマに即して行くと。セクシュアルマイノリティが社会に働きかけていく時に、草の根的には広がっているけども、何か大きな、マスメディアみたいな巨大なものに対して皆で力を合わせて突破口を開いていくようなことには、私はちょっと繋がらないのかなと。むしろ、分散化・希薄化しちゃってることが、この何年間の、事態が一向に改善しないことの一つの原因かなぁって、思ってしまうんですね。悲観的ですけれども。

伊藤悟

 私もほぼ同じ意見なんですね。もちろん可能性があるっていうか、ネットのおかげで出会いが簡単になったりとか、メリットも無くはないどころか、ものすごくあって。たとえば今、私がやっているNPOのワークショップだってネットで宣伝をするから人が来てくれるということはあって。そういう意味においてはネットの活用というのは、されていると思うんですけれども。でも今、三橋さんがおっしゃったこととほぼ同意見なので、それを違う角度から言うと。

 今、個人が発信するために情報の混乱というのが起きているんですよね。たとえば今までは情報が少ないが故に、たとえば、すこたんソーシャルサービスがウェブサイトを作った時が1997年なんですけれども、まだゲイ関係、レズビアン関係のサイトっていうのは全部一日でネットサーフィンできるくらいしかなかった。その頃は、比べたりして、それこそリテラシーですよね。どの情報がもっともらしいか判断することは難しくなかった。

 だけど今はもう、あまりに膨大に各個人が発信してるから、比べようと言っても大変だから、時々、思い込みで信じちゃう子がいるわけですね。たとえばワークショップをやってると、ネットとかで見たんだけれども「ゲイは2丁目に行かないと一人前じゃないんですか?」とかって。いやいや別に2丁目の良い所悪い所があるわけで、一人前かどうかとは関係ないんで。

 それぞれの好きな人が、2丁目の好きな人は利用すればいいし、合わないなと思う人はべつに行かなければいいんだけれども。「○○しなければいけない」っていう、自分の知った情報を自分の中で思い込んで絶対化するという。比べてみない。あるいは疑ってみないということが起きていて、それは先ほど三橋さんがおっしゃっていたように、あまりに分散してしまっているがために、それぞれの人がどう情報を判断していいかわからないということもあるし。それからまだまだまだ確立していないんですね。メールをやりとりする時のトラブルも多いし。

 その中で「つながる」という時に、つながりを作っていくというのが逆に難しくなっている側面もあるので、どんどん、これから先必ずしも「良い方向」に向かっていくかどうかはわからないという面もあるので。だから、たとえば「どんな風にネットを活用するか」ということを、それはそれできちんと考えないといけないと強く思っています。

akaboshi(島田暁)

 僕はたぶん、この3人の中ではいちばんネット接触率が高くネットで表現をしている者なので、少し聞いていて違うなと思ったのが、僕は悲観はしていない。むしろこれからもっともっと可能性が増えて行くだろうし、でもその時にインターネットだけでは確実に限界があるので、やっぱり既存のマスメディアですとか、そういう風に力を持ってこれまで情報を発信してきた人たちと、いかに連携しながら、相互相乗効果で「セクシュアル・マイノリティってこんなに世の中にいっぱい居るんだよ」というのを、まだまだ出していける余地がたくさんあると思います。

 それは何故かというとやっぱり、尾辻かな子さんが(2007年に現職政治家として日本初の同性愛)カミングアウトをしたという、今から考えるとものすごい大ニュースなのにも関わらず、インターネットを毎日すごい時間見ていたにも関わらず、全くそれに触れなかったという自分の経験もありますし、同じようなことというのは今でもいっぱい起きていますし。

 で、今質問された方がUstream、いわゆる映像が生中継でどんどん個人が発信できるようになって。今日たとえばこのトークもUstreamでやろうと思えば出来る、けれどもやっていない。それで何故僕がそれをやっていない、あるいは主催者にそれをやるように要望しなかったかというのは、僕の感覚ではまだ、セクシュアルマイノリティ絡みのことで、こういう公的な場で、公的に、不特定多数の誰が見に来るかわからない、誰がYouTubeを覗きに来るかわからないという形で発信するものに関しては、発信者として責任があると僕は思っていて。これを生中継でもし流した時に、たとえば、お二人が話している発言の内容に、「ちょっとこれは・・・」という本当に内部で知り得た情報で、個人名が入っていたりとかいうことが「ポロッ」と出る可能性がゼロではないと思うんですね。

 なので今日も始まる前に「撮影させていただいてこれをYouTubeに載せさせていただきますが、もしオフレコ発言があったと御自身で気付かれましたら、その部分はカットさせていただきます」と言ってから始めてます。なので僕は生中継をすることには抵抗がありますし、やっぱりこれをYouTube化する時に、必ず何回か見ることになるんですね。1回目見て「どこで区切るか」というのを決めて、「本当にこれをこのまま載せていいのか」というのをもう一度見て、それで自分の中でOKが出たものだけを今まで載せてますので、そういう意味で僕はそこで発信者責任を持ってますので。

 マスメディアほど影響力も無いですが、いわゆるインターネットを検索した時に、この関連ワード、たとえば今日、芸能人の名前がいっぱい出てきたので芸能人の名前で検索されて見られるという可能性がけっこう高くなりますし、お2人のお名前とかお2人の所属している団体とか、関わっていらっしゃる大学とかの検索をした時に出てくる可能性がこれから増しますので、それに関しては僕はすごい責任を感じますので、そこで事実と違うような内容のものが載っていたりとか、曲解されるような表現の仕方でそれが載っているというのは僕の本意ではないので、そこに関してはちゃんと責任を持とうと思って出しています。だから僕はUstreamの生中継というのは、僕個人は、手を出していないです。

 けれども、それをやっている友人というのはけっこう周りにいて、Twitterで「こういうのをやりました~」っていうのを日常的に見るようになっているんですけれども、そうするとまた新たに・・・今までブログ→mixi→Twitterという形で、どんどんセクシュアル・マイノリティが自己受容したり、周りの人たちとの関係を、自分がゲイです、レズビアンです、トランスジェンダーです、バイセクシュアルですというのを名乗った上での関係を築くのがどんどん楽になって行っているのと同じように、そこに映像を使いながら、今まで文章のテキストと画像だけだったところに動画、いわゆる「動いている自分」と「動いている自分の声」「映している人の声」というのが、よりリアリティをもった形で出て行くということに関しては、僕は可能性をすごく感じていますし、それを専門にやっている人たちが、その可能性を今後どんどん広げて行くだろうし、自分が楽になって、いろんな人と繋がるというのはどんどん始まっていると思うので、僕はそこのところは悲観ではないです。

 で、何が問題かというとやっぱり「センター機能」的なものがインターネットというのは確実に無いですし、それを作るということはインターネット上では「よろしくない」。それはインターネットの特性とか役割とは違うと思うので、その「限界がある」というのを確実に認識できた人が、「じゃあ、もう少し不特定多数の人に届けられる方法として今、なにがあるんだろう」と考えたらやっぱり、いちばん大きな影響力を持っているのは明らかに今、テレビですので。テレビであり続けてるとは思います。地上波テレビが最大の影響力を持っているところ。

 そこで放送された、いわゆる若者向けのテレビドラマが、統計に表れる位の影響を与えてるっていうのが今日わかったと思いますので、そこでやっぱり「おかしな表現」とか「相変わらず居ないものにされたまま笑いものにされていたり」とかっていうことがあった時には、具体的に制作者に声を届けて行って、ちゃんと改善を促すなり、「私はこれをおかしいと思いました」っていうのを、個人が持っている自分のメディアでいいので、声を発することを諦めてはいけないと思います。

三橋順子

 今けっこうインターネットのおかげでテレビ局も番組ごとに感想が送れるように、けっこうなってきてるじゃない?あれは使わない手はないんじゃないかと思いますよね。だから抗議のお電話よりも抗議のメール。抗議っていう形じゃなく、もうちょっと柔らかい感じでもいいから「あれはどうなんだ」っていう改善ポイントみたいなものを、それからメディアリテラシーみたいなものを、それぞれの人がやらないと、面倒くさがらずにやらないとダメじゃないですかね。FC2 同性愛 Blog Ranking



座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル奨励賞ありがとうございます。

『しみじみと歩いてる』
 
★3月に東京で自主上映会を開催します。

3月21日(祝)13:20/15:20(2回上映入替制/1200円)
会場:なかのZERO視聴覚ホール
監督:島田暁/2010年制作 77分■制作:akaboshi企画

 2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く『関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤、苦しみ、そして喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめました。
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