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2017-10
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石原都知事の同性愛者差別発言を受けて21●沢部ひとみさん●自分に対する、他者に対する、世界に対する信頼を、あの発言はこなごなにしちゃう。だから許せない #ishihara_kougi



 1月14日(金)開催「石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?」の映像公開第5弾は、沢部ひとみさんのお話です。

 沢部ひとみさんは80年代という早い時期からレズビアンを読者に想定したミニコミを発行。1987年に『女を愛する女たちの物語 (別冊宝島 64)』の編纂に関わるなど、日本のレズビアン関連の出版において先駆的な活動を展開されてきました。

 また、もうすぐ公開される浜野佐知監督の映画『百合子、ダスヴィダーニヤ』の原作本『百合子、ダスヴィダーニヤ―湯浅芳子の青春』を1990年に発刊。2000年代に入ってからはパフスペースにてパフナイトの企画・運営に携わり、現在はパフスクールの主宰者でもあります。

石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?05●沢部ひとみさん


YOUTUBE「石原都知事の同性愛者差別発言、なにが問題か?」PLAYLIST 

島田暁(司会)

 つづきまして沢部ひとみさんです。沢部さんは早稲田にあるパフスペースという、最初にパフォーマンスをやられたイトー・ターリさんが稽古場として開設したスペースで、今は性的マイノリティの交流スペースとしても使われているスペースで、パフスクールというスクールを主宰なさっています。また、もうすぐ公開が始まることになっている浜野佐知監督の映画「百合子、ダスヴィダーニヤ」の原作者でもあります。さまざまな活動をなさってこられた沢部ひとみさんに、まず石原都知事発言について、最初に聞かれたとき、どう思われたか、そこからお話いただければと思います。よろしくお願いします。 

沢部ひとみ

 沢部です。よろしくお願いします。わたし、こういうところに出てくるのがとても苦手で、人前に出るのが好きでないというか苦手なので、今ドキドキしてるんですね。それでうまく話せるかどうかわからないけれど、今回は出なきゃいけないと思って来ました。

 それで石原都知事の話ですけれども、すぐ思ったのは「またやったな」ということですね。「これは普通のオヤジの本音だな」と思いました。異性愛、男と女の愛情の形とか生活の形とか、そういうものしか見ていない者にとって、男同士のペアとか女同士のペアというものに違和感を持つというのは、ある意味しかたがないというか、そういうものだと思います。それは自分がいっとう最初に、ずいぶん昔70年代のことですけど、初めてMtFの人に会ったとき、本当にびっくりしたんですよね。そういうことを考えると、人間っていうものは、見知らぬもの、得体の知れないものに怖れを抱くということがあると思います。

島田暁

 MtFというのはMtFトランスジェンダーですか?

沢部ひとみ

 ええ、手術もして女の人になっていたんです。後で前は男だったと聞いてものすごくびっくりしたという経験があるんですね。そんな風に自分のことを振り返ってみても、知らないものに対してびっくりしたり怖がったりするところがあるから、異性愛の人が最初、違和感を持つというのはしょうがないと思うんです。ただそこで、これが「足りない」と言い、それを公的な立場にある都知事が言ったということ、これが問題だとわたしは思いますね。何が問題かと言うとですね、一つの集団、これはたとえば一つの30人くらいのクラスとか、村とか町とか、あるいは東京都という大きなレベル、さらに国になっていっても、一つの集団の代表が、あることについて何を言うかは、その集団の大多数の人たちがそっちに動くということなんですね。ですから、ホモフォビアを自分で持っている人、それはストレートであっても、自分が性的マイノリティであることに気がついている人でも、そこにホモフォビアを喚起するような発言をされると、そっちに動いていく。「あっ、やっぱりそうだな」と後押しされたり、「あっ、じゃあ隠さなきゃ」と思ったりする、それがいちばん危険だと思います。

島田暁

 ホモフォビアというのは同性愛嫌悪のことですね。

沢部ひとみ

 わたしは東京が好きなんですね、地方の出身なんですけれども。なんで好きかというと、「都市の空気は自由にする」ということばが昔あったけど、「みんな違ってみんないい」っていうか、多様性ということがこの都市の特徴だと思うんです。それはいいところだから、代表である都知事がそれを否定して、ばかにして言うようなことは許されないことだと思っています。

島田暁

 沢部さんはまた映画の原作を書かれるなど、それ以外にも70年代、80年代あたりからレズビアン当事者の方たちに向けたムックを制作されたり、ミニコミを制作されたりなどのお仕事をなさってきているんですけれども、そのへんについてはいかがですか?

沢部ひとみ

 『百合子、ダスヴィダーニヤ』の話をちょっとすると、これはこの主人公の湯浅芳子さんという人に今から25年ほど前に会ったんです。そのとき彼女はもうすぐ90歳だった。湯浅さんは若いときに、作家の宮本百合子と恋愛をしたんですね。百合子は当時、荒木茂という人と結婚していたんですけども、結婚生活は破綻してて、そこに湯浅さんが登場して、とても自由な生き方をしていた彼女と恋愛をして、7年間いっしょにぴったりと暮らすんです。ところがその後、日本共産党の宮本顕治と恋愛をして、湯浅さんを捨てるんですね。二人は深い深い友人、親友であり、恋人であり、家族であった。それなのに、その湯浅さんを捨てた後、小説の中で、「異常」であって「プチブル」であったというふうに排斥するんですよね。

 自分自身が結婚して、宮本顕治を守るために、異性愛を守るために。もう本当にひどいなと思って。湯浅さんは「これは小説だから」と言って、何も言わなかったんです。わたし、90歳の湯浅さんに会って、「亡くなる前に本当のことをぜひ話してほしい。本当のことを知りたい」と言って、彼女から手紙や日記をもらって、話もいっぱい聴いたし、関係者にも100人くらい会いました。それで伝記というか物語を書いたんですね。本当のことを話して、それで百合子に「さようなら」って言ってほしかったんです。「ダスヴィダーニヤ」というのは、ロシア語で「さようなら」という意味なんですけれども、湯浅さんはチェーホフとか『森は生きている』のマルシャークとかの優秀な翻訳家だったんですけれども。そういう意味をこめています。

 パフスクールというところで今いちばん力を入れているのは、「再出発のための自分史」という自分史の講座です。これはワークショップ形式でやってるんですけれども、わたしたちの人生には転職とか、生き別れ、死に別れとかがありますよね。その人生の節目節目で、自分の人生を振り返ってみる。それも何人かの人たちといっしょにふり返ってみるということをやっているんです。30代から60代までの人たちが7、8人集まって、一人ひとりの話をじっくり聞かせてもらうんですよね。そうすると、男と女というセックスの違い、しぐさや服装に現われるジェンダーの違いとか、それから性指向、セクシュアリティですね、そういう違いがあってもですね、どんなに平凡そうに見える人でも、本当によく聴いていくと、一人ひとりが全く違うんです。

 ある受講生が「ここで初めて他者に会った」って言ったんですよね。わたし、それを聴いたときに、「本当にそうだな」と思った。わたし自身もセクシュアル・マイノリティで、一人の人生はたいへんだなと、自分だけがたいへんだなというふうに思いがちなんだけれども、他者が存在して、その人にもその人の人生があって、代わってあげられないんですよ。わたしの人生も代わってもらえない。代わってもらえないということが「かけがえのない」ということなんだけれども、そういうことを知って初めて「信頼」ということが生まれるんですよね。自分に対する信頼、相手に対する、他者に対する信頼、世界に対する信頼。そういうものを石原さんのあの発言はこなごなにしちゃうんです。だから許せないと思いますね。

 パフスクールは明日から「生の多様性」をテーマにした講座を開きます。みなさんのお手元にチラシがいってると思いますので、ぜひご覧になって参加できたらお願いします。それからちょっと『百合子、ダスヴィダーニヤ』について補足しますと、会場に映画のチラシを持ってきている人たちが来ていますが、浜野さんはやっぱり湯浅さんの生き方にすごく感動して映画を作ることになったのです。資金的にすごく苦労しているようですので、みなさんぜひ応援してあげてくださいと、つけ加えます。どうもありがとうございました。

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当ブログ内 沢部ひとみさん出演映像

パフナイト「カミングアウト・レターズ~編者がパフにやってくる」(2008年)
 
パフナイト「カミングアウト・レターズ~編者がパフにやってくる」PLAYLIST
砂川秀樹・RYOJI『カミングアウト・レターズ』


ドキュメンタリー映画
『しみじみと歩いてる』
 

★座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル「コンペティション部門」に入賞しました。

2月13日(日)10:00よりコンペ部門4作品連続上映。(当作品は12:30より上映)前売1000円/当日1200円。
審査委員長:田原総一朗、審査委員:吉岡忍、森達也、岩井真木子、佐藤信、橋本佳子。当日19:00よりコンペティション部門公開審査会(Ustream中継あり)。
第2回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル公式サイト

★3月に東京で自主上映会を開催します。
3月21日(祝)13:20/15:20(2回上映入替制/1200円)
会場:なかのZERO視聴覚ホール
監督:島田暁/2010年制作 77分■制作:akaboshi企画

 2006年10月から、大阪の御堂筋を性的マイノリティとその友人たちが歩く『関西レインボーパレード』に通いながら出会ったレズビアン、ゲイ、MtFトランスジェンダー、FtMトランスジェンダーそれぞれの日常生活、それぞれの違い、家族へのカミングアウト、仕事場や人間関係における葛藤、苦しみ、そして喜びを描いたドキュメンタリー。ゲイである監督の視点からまとめました。
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