akaboshiコラム049●石原都知事こそ「考えよう 相手の気持ち 育てよう 思いやりの心」

まず初めは毎日新聞12月4日の都内版。PTA団体などが東京都青少年健全育成条例の成立を求める要望書を、都に提出した際に以下のような発言が載りました。
この発言がネット上で大騒ぎになり、毎日新聞にも問い合わせが寄せられたようです。そして真野森作記者は「発言の真意」を問いに石原都知事のもとに取材に行ったようで、その際に次のような発言が重ねられ、12月8日の朝刊(東京版)に掲載されました。「子供だけじゃなくて、テレビなんかにも同性愛者が平気で出るでしょ。日本は野放図になり過ぎている。使命感を持ってやります」
この記事ではさらに、米サンフランシスコでのセクシュアル・マイノリティのバレードを見たときの印象も紹介されています。「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」
「ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする」

しかも東京都人権週間のホームページを見ますと、今年の「22年度啓発活動強調事項」の一つとして「性的指向を理由とする差別をなくそう」が入っています。
さらに、その下の方に明記されている「東京都の人権施策」の項目にも「同性愛者」が入っています。都知事であれば当然、内容を把握していて然るべきことではないでしょうか?。
今回の発言は都知事という公務に就きながら新聞記者に対して堂々と発言していること自体、たいへんな問題であり謝罪と撤回を求めるに然るべき内容であると思います。また、都の関連事業である「東京都人権週間」の内容を把握していないわけですから、都知事としての職務をきちんと果たしていないのではないかという意味でも、なんらかの指導や処分があって然るべきものではないでしょうか。
そうでなければ東京都人権週間は完全なる「お役所仕事」。こんなに内実が伴わない事業に貴重な税金が投入されているだなんて到底、納得できることではありません。

都議会に提出されている条例は、さまざまに拡大解釈できる形での表現規制が可能になる危惧があり、反対運動が盛り上がっています。そのタイミングで、あえて「同性愛者蔑視発言」を意識的・自覚的に繰り返す石原都知事の真意はなんなのか?石原慎太郎都知事は三日、改正案に関連し「テレビにも同性愛者が平気で出てる。日本は野放図になり過ぎている」と述べた。改正案の真の狙いも、こうした発言の延長線上にありそうだ。
この件に関して、「経済学101」というブログに注目すべき分析が載っていました。
→都知事の反同性愛発言
この分析、かなり鋭いところを突いているようにも感じられますが、同性愛が都条例の改正に関係ないかと言うと、そうではありません。BLや少年愛描写等、「同性愛表現」についても規制が強化される恐れがあるわけですから。しかし、政治的に巧妙だという指摘は当たっている面もあるような気がします。
つまり、この分析が当たっているとするならば同性愛者蔑視発言について騒ぐ分だけ「都知事の思惑通り」になってしまうというわけですが・・・そこまで石原都知事が「策士」なのかどうかは正直わかりませんけども。あなたはどう思われます?。
ともあれ、都条例の議論が沸騰しているドサクサだからといって決して許される発言ではありません。しばらく動向に目を光らせ声を上げて行く必要性を感じています。→FC2 同性愛 Blog Ranking
■石原都知事の発言に対して、こういう声の届け方があるみたいです。
★「都民の声総合窓口」に意見を送る
→郵送 〒163-8001 東京都庁「都民の声総合窓口」
→ファクシミリ 03-5388-1233
→インターネット「都民の声総合窓口」 から入力してください。

→03-5388-2588
・・・すでに昼過ぎに電話したのですが、問い合わせは僕で2件目とのこと。「都知事のことをこちらに電話されても困る。『都民の声』に寄せてください」と言われましたが、「人権週間の真っ最中に最高責任者があのような発言をしたというのに、そちらでは何もしないのですか?」と尋ねたところ、「『都民の声』に多数の声が寄せられた場合、上と相談して何らかのことを行うかもしれない」と、電話口の人が対応してくれました。
★人権週間を担当している「法務省法務局」に電話をする。
→03-5213-1372
・・・友人が電話したとのことですが、「石原発言が差別発言と認識されれば、直接石原氏に対して指導がいく」との回答を得ているようです。国の省庁つまり「上」から指導を促す一つの方法になるようです。
★知り合いにメディア関係者やライターがいる人は知らせ、既に活字化している毎日新聞と東京新聞には追加報道を、それ以外のマスメディアにも報じたり取材をするよう促すという方法もあります。東京都の人権週間中の発言ということもあり大きく報じられて然るべき問題であり、そのように働きかければ「ニュース性がある」と判断され、報じられる可能性は高いでしょう。

セクシュアルマイノリティである主人公の日常を、その姉が丁寧に撮影しながら制作された日本のドキュメンタリー映画の上映と、監督の中川あゆみさん、主人公のリョウさんをお迎えしてトークを開催。
■12月11日(土)開場18:30/開映19:00
→詳細はこちら。

「ジャンジさんに聞く!パフォーマンスとHIV/AIDS」
女性のドラァグ・クイーンとして数々のパフォーマンスや映画等に出演し、新宿二丁目のcommunity center aktaでHIV/AIDSに関する活動をしているマダムボンジュール・ジャンジさんをゲストに迎え、Ronとakaboshiがパフォーマンスの秘密とHIV/AIDSの現状について直撃トーク!
■12月18日(土)13:30開場/14:00開始
パフスペースにて。
→詳細はこちら。
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この記事へのコメント
人権施策推進課に電話して「人権意識を都民に啓蒙する前に、まず都の職員や知事に啓蒙して欲しい」と伝えました。その課の方に「都民の声総合窓口」に書き込めば、必ず都知事に伝わるんですか?と聞いたら「え~それはその担当の課が判断して…」だそう。なので、知事に直接伝わるかはわかりませんが、書き込みました。きちんと伝わるかはわからないけれど、とにかく声をあげましょう。
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