フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-11
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セクマイ系★紙媒体掲載チェック050●「人の死に“同性愛者”はふさわしくないのか?日本にはタブーが多すぎる」●今野雄二さんの訃報コメント変更で大橋巨泉さん注目発言

 ゲイカルチャーに造詣が深い映画評論家として知られ、様々なメディアで活躍された今野雄二さん。残念ながら8月2日に66歳でお亡くなりになってしまったわけですが、注目すべきコラムが掲載されました。

 週刊現代の9月4日号に、大橋巨泉さんの『今週の遺言』という連載コラムがあるのですが、今野さんの訃報に際してフジテレビ『スーパーニュース』からコメントを求められた巨泉さんと、フジテレビ側のやりとりが暴露されているのです。

 巨泉さんは、'60年代~'80年代にかけて日本テレビ系深夜の人気番組『11PM』の司会をしていたわけですが、今野さんは月曜日によく出演していたとのこと。そうした縁でコメントのオファーがあったわけなのですが、巨泉さんの現在の居住地であるカナダからすぐに、以下のコメントをFAXで寄せたとのこと。

 「彼の同性愛者らしい細やかなセンスを買っていただけに残念」

 コメントを送った後そのまま就寝し、翌朝目覚めた時に東京の(巨泉さんの)事務所の弟さんから、以下のようなメールが入っていたそうです。

 「もうお休みになっていると思うのでメールで失礼します。フジテレビから電話があり、“文章の中の『同性愛者』という表現が、死んだ人に対する表現としては使えないので、それを取って『彼らしい細やかなセンスを・・・』とさせていただきたいのですが”という事です。私は、兄は同性愛者に偏見を持っていないのでそう書いていて、同性愛者特有の細やかさを表現したいので困ります、と言いました。すると、“上司と相談したところ、矢張りある程度同業者の中では知られていても一般的な事ではなく、人が亡くなった時という特殊な時期なので、今回はその表現を控えさせて頂きたい”と言って来ました。既にお休みであれば仕方がないですが、もし『それなら全部載せるな!』と言うことでしたら、メール下さい」

 それに対する巨泉さんの返事。

 「もう寝た後の話でどうしようもありませんでしたね。こちらは一向にかまいません。ただこのことは週刊現代に書くつもりです」

 というわけで、こうして連載コラムで暴露されたということですね。

 今野さんの訃報に接したとき、たとえば僕のように直接交流を持ったことのない者でもぶっちゃけ「あ。著名なゲイの人が亡くなってしまった!!」とショックを受けましたし、「66歳一人暮らしでの自殺かぁ・・・。晩年どのような暮らしをしていたのか・・・」と、ものすごく気になりました。

 しかし当時、僕はこのブログではその(個人的な)思いを「書かない」ということを選択してしまいました。なぜなら彼は、いわゆる欧米のアクティビズム的な発想・思想で言うところの「カミングアウト」を、自ら社会に対してしていたのかどうかが定かではないからです。もし、それをしていなかったとしたら「アウティング」に近いことになってしまうのではないか?。当事者的な感覚では、そこは非常にナーバスなところであり、「触れないでおいた方が得策」と思ったことは事実。

 でも巨泉さんは違いました。どうやら今野さんから直接巨泉さんの方に同性愛者であるという「カミングアウト」があったわけではないようなのですが、以下のように「巨泉さんの思う生前の今野さん」について書いています。

 「今野君は'70年代後半から'80年代に、主として月曜の11PMによく出てもらった。映画の話にとどまらず、音楽やファッション、風俗など、広い範囲にわたってリベラルで、しなやかな意見をもっていて、ボクは評価していた。ボクは後述のように、藤村有弘を通じてゲイとの交遊があり、その男がゲイかどうかすぐ解る。今野君もそうだと解った。われわれは彼を「脱オトコ」と呼んでいたが(ボクは番組中も何度もそう呼んだ)、そこには敬意も入っていたのである。彼が作詞してヒットした舘ひろしの『泣かないで』を歌えば、ボクのいう“センス”が解る筈だ。合掌。」

●YouTubeより~舘ひろし - 泣かないで
 

●YouTubeより~石井明美「CHA-CHA-CHA」(訳詩)
 
Amazonで見つけた今野雄二さんの主な著作(ゲイ関連)
『ウェディングバンケット』
『グラム!―真実のベルベット・ゴールドマイン』

 上記の文中に出てくる藤村有弘氏(通称パンサ)はNHK『ひょっこりひょうたん島』のドン・ガバチョの声で有名なコメディアンで、巨泉さんによると「彼は自分がゲイである事を隠さなかったし、ボクは全く偏見がないので、本当に楽しい交遊が続いた」とのこと。藤村氏は1982年に48歳で亡くなってしまうわけですが、真っ先に葬儀に駆けつけ、以下のようなスピーチをしたそうです。

 「パンサは彼がゲイである事を隠さなかった。しかし日本にはまだ同性愛者に対する強い偏見がある。だからボクは今夜、藤村有弘を立派な同性愛者として送ってやりたい」

 会場にはゲイの人も多く参列し、「よく言ってくれた」との声も上がったそうなのですがマスコミは黙殺。翌日の夕刊紙に取り上げられただけだったそうです。こうした悔しい経験が今回の今野さんの件の「暴露」にも繋がっているのでしょう。

 三島由紀夫にしてもそうですが、近しい周囲だけでなく世間的に「そうなんだろう」と大多数の人が思っていつつも、公的な場では同性愛者だったことがタブー視されるという例は数多いわけですが、このまま今野雄二さんもその一人に加えられることになりそうなところを巨泉さんが、このコラムによって打ち破ってくれた。すなわち「語りやすく」してくれた。風通しをよくしてくれた。そのことに感謝の意を表したいと思います。

 週刊現代9月4日号のP102~103に掲載されている、かなり長文のコラムでこれ以外にもたくさんの、「同性愛者に対する日本社会のタブー意識」に対する異議が唱えられており、当事者的感覚で読んでいてすごく勇気付けられる内容でした。ぜひご一読を!FC2 同性愛 Blog Ranking


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