ジェイソン・ブッシュマン『ハリウッド・ジュテーム』(Hollywood, je t'aime)●MOVIEレビュー

●第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映→作品紹介
きらびやかなイメージの象徴であり、多くの人々を引き付ける「ハリウッド」。そこに行けば希望と夢に満ち溢れたステキなセレブ生活が待っていると信じて疑わない人たちが、この映画の主人公のように「とにかくハリウッドに」行ってみたりする。
しかし、イメージはやはりイメージでしかなく、現実の厳しさに直面する主人公。そこに暮らすトランスジェンダーやゲイたちを始めとする、市井に暮らす様々な人々との交流を通して、ままならない現実の中で夢に折り合いをつけることには、一定の覚悟と強さが必要だということを知って行く。
ゲイサウナに行って若者と肉体をむさぼり合う直前で、ふと意識が醒めてサウナを出て行ってしまう場面に象徴されているように、何処へ行っても何をしても無気力だった主人公の「瞳」は、夢の実態を知ったことで、逆に気力を取り戻していく。夢は夢であり実態など無いのだ。根拠のない夢の呪縛から醒めた時から、真の人生は始まるのかもしれない。→FC2 同性愛 Blog Ranking
●2010年7月15日、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で行われた監督とプロデューサーのトーク動画はこちら。
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