エフゲニー・アフィネフスキー『大変!息子がゲイなんて!』(Oy Vey! My Son Is Gay!)●MOVIEレビュー

●第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映→作品紹介
コメディタッチに仕上げたかったようだが、そうした「カッチリ感」が災いしたのか演技や演出のテンポが重たく感じられる場面が多く、映画全体のリズムが悪かったのが残念に思えた。内容的にも、描かれる一家がユダヤ系であるという「信仰の問題」と、息子がゲイであるということの「心理的葛藤」を両方描き出すという点では、中途半端ではないかと感じた。
宗教的な信仰心を全く持たない僕のような者には、制作者が(明らかに)観客を笑わせようとして制作している場面なのにも関わらず、「なにが面白いのかわからない」と感じることが多かった。2009年ニューヨーク・インディペンデント映画祭観客賞、2010年トリノGLBT映画祭観客賞を受賞したりしているようなのだが、ローカルなセンスには訴えかけるものがあるのだろう。ただ、国境や文化の違いを超えていたのかと言うと、ちょっと疑問符。→FC2 同性愛 Blog Ranking
●2010年7月9日、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で行われた監督とプロデューサーのトーク動画はこちら。
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