東京国際レズビアン&ゲイ映画祭33●『ハリウッド・ジュテーム』監督&プロデューサーによるQ&Aセッション

第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2010。青山スパイラルホール初日となった7月15日(木)の『ハリウッド・ジュテーム』上映後に行われたQ&Aセッションの模様をご紹介します。
来日ゲストはジェイソン・ブッシュマン監督と、チャールズ・ハーマン・ワームフェルドさん(プロデューサー)。チャールズさんの方も映画監督をなさっている有名な方であり、お二人は私生活でもパートナーなのだそうです。
『ハリウッド・ジュテーム』トーク01
『ハリウッド・ジュテーム』トーク02
『ハリウッド・ジュテーム』トーク03
『ハリウッド・ジュテーム』トーク04
『ハリウッド・ジュテーム』トーク05
■第19回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭2010 PLAYLIST
パリでの冴えない日常から抜け出したくなった中年男(ゲイ)が、ハリウッドに行ってスターになれば人生が開ける!と期待して(ある意味、やぶれかぶれで)行くわけですが、そこで味わうことになる現実の厳しさが、シビアに鋭く、でもどこか温かな視点で描き出される映画でした。ゲイのライフスタイルを、下半身方面のことまで含めてかなり丹念に描き込んでいますが、どこへ行っても結局は無気力で彷徨ってばかりの主人公の「寄る辺無さ」が強く印象に残りました。
フランス人であること、そして性的マイノリティであること。さすらう日々の中で主人公は否応無く自らの属性を意識させられるわけですが、そうした中で、ハリウッドに職を求めて同じように住み着いている性的マイノリティたちとも交流するわけですが、「際物扱い」しかされずに主流になれず、くすぶっていたりします。
現実を夢見がちに描くのではなく、ハリウッドに暮らす人々の日常性だとか生活の雰囲気を「平熱で」描きだすところに、この映画の大きな狙いがあったのではないかと感じました。ジャーナリスティックな視点を持った劇映画だと言えるでしょう。
ジェイソン・ブッシュマン監督はこれが長編デビュー作ということで、今後、パートナーの方と共にどのような作品を手がけて表現を深化させていくのか注目です。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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