フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-05
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たかがテレビ074●自分が演じた役への責任は?~『素直になれなくて』でゲイを演じている玉山鉄二氏の『笑っていいとも!増刊号』でのトークで感じた不快感

 あ~もう。「見なきゃよかった」ってのはこういう時に思いますねぇ。

 フジテレビで現在、木曜22時に放送中の連続ドラマ『素直になれなくて』。Twitterで知り合った若者たちがユル~い仲から次第に関係が深まっていく姿を描く若者群像劇なのですが。

 登場人物の一人である編集者のリンダ役を玉山鉄二さんが演じていて、彼はゲイ(あるいはバイ)的な感性を持った人物なのか?と思わせる描写が小出しにされて、視聴者をつなぎとめるための「ネタ」の一つになっていることは以前こちらでも書きました

 玉山鉄二氏演じるリンダは上司(渡辺えり)からセクハラされて、それに応じることが出来ずに苦悩したり、瑛太演じる「ナカジ」に惹かれる気持ちに素直に向き合えず、悶々と悩みを抱えてしまったりしています。10日放送分では、ついにリンダは仕事を休むようになり、同時にナカジ(瑛太)への思いが日に日に増しつつある苦しさを女友達に相談し、「ぜんぜんおかしくないよ。人を愛する気持ちは同じ。」と言われたりする場面が放送されました。

 そして・・・リンダが仕事を休んでいることを心配して訪ねてきたナカジが、疲れて「うたた寝」をしていた隙に気持ちが抑えきれなくなって、つい寝顔に頬ずりをし、ナカジに気付かれてしまいます。そのショックで混乱して家を飛び出し、音信不通になったりした挙句、トイレで剃刀で首筋を切って自殺を図り、ナカジがそれを発見したところで「続きは次週」という展開になるところまでが放送されました。(続きの放送は17日。)

 フジテレビは90年代にも木村拓哉主演の月9ドラマ『あすなろ白書』で、ゲイバレした後に死んで行くゲイ(西島秀俊)をドラマに登場させたりしている「前科」があるので、まあここまでは(旧時代的な)悲劇的なゲイ描写の王道を行ってるなぁ~という感じではあるわけですが、僕にとって「見なきゃよかった」と思ったのは13日(日)に放送された『笑っていいとも!増刊号』

 玉山鉄二氏がゲスト出演した様子が録画放送されていたのですが、平日の生放送では放送されなかった「CM中の会話」として、このドラマでゲイを演じていることについての言及がありました。そこでタモリと話した様子が、「ちょっとそれはないだろ~」という感じで頭にきたのです。

玉山 (後ろに貼ってある『素直になれなくて』のポスターを指しながら)「実はこれで、ゲイ役やってるんです」
(会場から笑い)
玉山 「あははは。」
タモリ 「それさぁ。それ、普段、癖が出ない?その…演技の。」
玉山 「ちょっと出ます。」
タモリ 「出るだろう」
(会場から「えぇ~っ!」)
玉山 (右手の甲を左頬に当てて、ナヨッとした仕草をしながら)「こうやったりとか。」
(会場、さらに大きく「えぇ~っ!!」とどよめく)
タモリ 「あっはっは」
(会場から「いやだぁ~」の声)
玉山 「うそうそ。」
タモリ 「本当にこういうゲイがいたらもったいないよね。」
玉山 「あははは。」
(会場から「もったいなぁ~い」)
玉山 「でも。実はどっちなんですかって結構聞かれますね」
タモリ 「え?本当?」
(会場「えぇ~?」と、どよめく)
玉山 「お母さんも心配して電話かけてきてくれて、『あんたどうなの?』って」
(会場、笑い)
タモリ 「あ、そう(笑)。俺のカツラと同じか。」
(会場、笑い)

 まずさぁ。なんで「ゲイを演じてる」と言った突端に会場から笑いが起きるわけ?(それを促す言い方を玉山氏がしているからなんだけど)。あと、『素直になれなくて』で玉山氏が演じているリンダが、どこで「ナヨッ」とした仕草をしているわけ?。リンダはまったくもって「男性ジェンダー」を身にまとって生きているタイプとして演じられているわけで、「ナヨナヨしている」と感じさせる場面は一瞬たりとも出てきてませんよ。そこが画期的でもあり、「あれは本当にゲイなのか?」と視聴者にミステリアスに思わせる効果ももたらしているわけです。

 なぜ僕がこのように「安易に笑いをとった」ことに腹を立てているかというと…この3日前に放送されたドラマでは、彼が演じたリンダは自殺を図っているんですよ。リンダが自殺を図った原因は様々な要因が複雑に入り組んでいるのでしょうけども、重要な要素の一つとして、思いを寄せているナカジ(瑛太)に自分の本心を知られたことによる罪悪感=自分に対するホモフォビア(同性愛嫌悪)があることは確実なのです。つまり、自殺に追い込まれた原因には、同性に思いを寄せることを「おかしなことだ」と見做す社会の風潮が確実に影響しているのです。

 自分が演じた役を精神的に追い込んでしまっている原因に、自らが加担して全国放送のテレビで再生産してしまっている。タモリも玉山鉄二氏も、会場や視聴者に同性/両性愛者は「居ないもの」であるかのような振る舞いであり、ただ「笑われるべき対象」「心配されるべき対象」としてしか扱わずに放送してしまった。その結果、ジワリジワリと第2、第3のリンダが生み出されるかもしれないわけで、その事実に無自覚すぎやしないでしょうか?。

 これだけではありません。生放送での玉山氏の出演場面が終わった後に再び「ゲイネタ」での会話が行われ、放送されました。生放送中での「100人に1人アンケート」が当たらなかったので、CMに入ってからも少し居残った玉山氏はもう一問、『ドラマを見て、俺がゲイだと確信を持って見てた人』という質問を会場に投げかけました。結果、100人中13人がボタンを押し、「ええ~っ!!」という驚嘆の声で会場が包まれたのでした。

 この日、放送された一連の「ゲイネタ」の場面に共通して言えることは、「演じている自分はゲイではないこと」を玉山鉄二氏が必死に印象付けたかったのかなぁということ。

 自分が演じている役が自殺に追い込まれた背景を、どの程度この人は受け止めたり感じたり考えながら演じたのでしょう?。同じような境遇で生きている人の「生死」にまで影響するかもしれないことだという自覚を、どの程度持った上で演じたのでしょうか?。

 なにも『ブロークバック・マウンテン』のヒース・レジャーのような発言をしてほしいなどと要求しているわけではありませんが、なぜ日本でゲイを演じた俳優は、聞かれてもいないのに「自分は違うアピール」を、やたらにしたがるのだろうかと、「この人もそうだったか」と、ガッカリしました。

 今後、彼が演じるどんな役を見たとしても「なんて薄っぺらな…」としか、僕には思えなくなることでしょう。思いたくなくても、思ってしまうことでしょう。FC2 同性愛 Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

ツイッターの返信でも書いたけど、これはフジへ抗議してもいいレベル。
あまりにも「当事者」をバカにしすぎている。

セクシャルマイノリティの存在に「気づいてない」とか、「自覚がない」とかじゃ済まされない。
アルタの観客、そして増刊号の視聴者に当事者がいる可能性とか考えないんだろうね。

(誰も聞いていなければいいかと言われたらそういう問題でも無いが)

俳優として(いや、人間として?)の底の浅さを感じてしまうよね・・・。
「彼が演じるどんな役を見たとしても~」のくだり、同感です。

「あすなろ白書」の脚本も北川なんですよね...

はじめまして。

馬鹿にしすぎだのなんだの言ってますが、過剰に反応しているだけではないでしょうか?
こういうことにいちいち抗議する人がいるから偏見が強くなるんだと思います。
まだ、世間にとっては「デブ」や「ブサイク」みたいに笑えるネタなんです。
権利の主張は権利者だけにできるものです。
残念ながらセクマイ人間は権利者にはまだなっていないんです。


だらだら書きましたが、これがこの件に関する私の思いです。
テレビなどの強者に立ち向かわないでほしいです。
これ以上偏見を強くしないでほしいんです。
テレビという情報を流すところとケンカすることで、どんどん肩身が狭くなるものもいるということだけは忘れないでください。

匿名でかつだらだらと書いてしまいすみませんでした。

実はタモリってゲイなんですよ(笑)

ううむ

どーも、はじめまして。

・・・なんか、次週もヒドかったですよ。
リンダは、体調が良くなるわけなんですけど急変して最後に
死ぬわけなんですが、結局
『ナカジがハルへ『素直になるためだけ』に利用されたのかよ!!』
と北川とフジの底の浅さにマジで失望していたわけですよ。

結局、北川も玉山の役の扱いに困ったから「自殺させた」としか思えない、
なんかそういう残念さが・・・もうね・・・。

あと、そういうのは俳優そのものよりも「所属会社」が口出しするというのは
大きいと思うね。「ウチのクライアントに○○の発言するな」『疑われるような発言をするな」というのは確実にあると思う。

韓国人の扱いがド酷かったりとか、同性愛者の扱いがド酷かったりとか、正味見ていて不快なんですよね。このドラマ。
時間が時間だけにTVつけた時、偶然そういう場面がやってたりすると怖いもの見たさで偶に見ちゃいますけど。

増刊号見ました。
お気持ちはよく分かります。
私は逆に玉山鉄二ははっきり自分はゲイではないと否定しないなぁと思いました。
これは、当事者に対する配慮なのかと。
確かにお笑い番組なので笑いを狙う軽はずみさはあったかもしれませんが・・・
玉山鉄二という役者は、自分の役にのめり込み、熱心に役作りをする人だと聞いてます。
リンダに対しても、かなり深く考えて演じているはずだし、同性愛に対しても真面目に考えていると思います。
「リンダは愛してしまった人が同性だっただけ」とインタビューでも言っています。
増刊号での言動は問題であったとしても、玉山鉄二の役者としての仕事は今後も見ていただきたいと思います。

増刊号は見ましたが、玉山鉄二の発言にそこまでの悪意は感じられませんでした。
彼はまだ若手ですしバラエティ慣れしているタレントではないのですから、多少言葉が足らない部分もあるかもしれません。
しかしこの一件で彼の仕事を全否定するような人に玉山鉄二の人間性云々を批判する資格はないような気もしますが...

もし玉山がゲイの役じゃなくて女たらしの役だったら

玉山「俺って女好きなわけでもないのに女好きだと誤解されるんですよー」

会場「あはは」

となっていたと思う。

気にしないのが一番ですよ。

私はその映像を見たわけではないのではっきりとは言えませんが
見た当事者の中に、発言内容を不快に感じた人がいる。玉山を擁護している人も、その事実を認識すべきでしょう。

はじめまして

そこまでお堅く考えなくても良いのでは?
「これでも~」のくだりは「こんな男らしい役っぽいのに」って意味があるともとれなくないと思いますし
『ナヨッ』も所詮はバラエティの“ネタ”ではないでしょうか
でも確かに観客席の反応は若干酷かったですね

というかこの発言云々よりドラマの方が色々偏った感じがあるように思えます

いきなり失礼しましたm(_)m

本当にゲイである、某海外の俳優さんが以前言っていました。
「ずっと今の仕事を続けて行くために、周りに合わせて一緒に笑って行くしかなかった」と。
ゲイの方でもそういう方がいます。
いえ、常に公の場にいるこういうお仕事の方は、特にそうなってしまうと思います。
それだけこの世で堂々と生きて行くのが難しいという事。
本当の自分を常にさらけ出して行く事はとても難しく、本意でなくとも周りに流されたり、自分を隠したりせざるを得ない時もあるという事。

玉山さんはゲイかノンケかわかりませんが、何度もゲイ役をなさっています。
本当に嫌なら、何度もオファーを受けないんじゃないでしょうか?
いいともで笑った事、言った事に対して管理人様が「バカにしてる」と感じるのは、ひとつはそれを見た(聞いた)側の人が心のどこかでいつも社会の目や反応を気にしているせいで、敏感に感じてしまうというのもあると思いますよ。
玉山さんやタモリさんは、ゲイをバカにしたわけじゃないと思います。

でもそれとは別に、自分はこのドラマは好きじゃありませんでした。
ゲイの事を安易に考え、安易に描きすぎている気がしました。
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