akaboshiコラム045●福島みずほ大臣罷免、鳩山首相退陣表明で感じた「長期的な視座」の必要性

あ~びっくりした。福島みずほさんの大臣罷免からまさか、鳩山由紀夫首相退陣そして小沢一郎氏までもが現職を退く事態に発展していくとは。今回の一連の動きの中で志を半ばにして首相や大臣という権力者が全て辞職することになったわけですから本当に、政治の世界というのは先行きの見えない落差の激しい世界なんですねぇ。取りかかっていた仕事をいきなり捨てざるを得ないなんて、ある意味とても理不尽です。

しかしその直後に社民党党首としての筋を通す必要性から大臣職を「罷免される」という事態が生じ、結果的に、福島さんが大臣として取り組もうとしていた様々な施策については中断を余儀なくされてしまいました。今後、新たな組閣が行われた際には同じ役職に誰が就くのか?。その際に、たとえばセクシュアルマイノリティに関する施策についての引き継ぎが、どのように行われるのか?等々、注目すべき点は多々あります。

また同年には、当時野党ではありましたが民主党の公認を得る形でレズビアン公表者として尾辻かな子さんが参議院議員選挙の全国比例から立候補。選挙前のNLGRにおける同性結婚式に小沢一郎氏と鳩山由紀夫氏から祝電が寄せられ、その後も小沢一郎氏からは応援コメントが映像で寄せられ、選挙期間中の街頭演説では鳩山由紀夫氏と一緒に新宿駅前を練り歩いたりすることもありました。
尾辻かな子さん街頭活動・新宿駅東南口への練り歩き●鳩山由紀夫氏スピーチ
今後、日本のセクシュアル・マイノリティ関連の法整備を推進する上で、絶対に欠けてはならない条件があるのではないかと思います。それは、あくまでも「超党派で取り組み、すべての国民にとって共通の課題・問題であること」を印象付け、訴えかけて行く必要性です。
なぜなら、法律の改正には国会議員の過半数の賛成が必要であり、この流動的な政治状況の中では「超党派で賛成者を増やしていく」ことこそが条件であると言えるからです。したがって、ある特定の政党や、ある個人のみが取り組んでいる課題であるという「突出したイメージ」が付くことは、長期的な視座から見た場合にはどうなんでしょう?。たとえば「セクシュアルマイノリティを正しく理解する週間」のような取り組みが来年以降も継続可能なのだとしたら、名称問題のほかに改善すべき点として、「特定の政党だけが取り組んでいる問題」だという印象を促さないような形での開催の可能性をこそ、模索するべきではないかと思います。ある「色」が付きすぎると、その「色」を警戒して近付かなくなる人が増えてしまうような気がしますから。
また、そのほかのイベントやパレード等に政治家との関係が生じてくる際にも、その観点は常に意識し続けるべきではないかと思います。長期的な視座に立った場合、党派の壁を超えた形での幅広い人々との関係性作りこそが求められているのですから。
■参考映像
パフ★シネマ●北丸雄二×尾辻かな子トーク05●同性愛○×と思想の関係
■パフ★シネマ●北丸雄二×尾辻かな子トーク PLAYLIST
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