こそばゆそうな映画 『ナチュラル・ウーマン2010』

★公式サイト
松浦理恵子原作『ナチュラル・ウーマン』
この映画に僕が興味を持っている理由は、こそばゆそうだからなんですね(爆)。同性愛に「美しさ」の意匠をまとわせ耽美的に描くというのは、つまりは異常視しているわけで基本的に「ヘテロ的な感性が捉えた同性愛」なわけです。小説や映画で昔から繰り返されているパターンではあるのですが、「そんなに特別視しないで、なんでもな~く描いてよ」と思う反面、「でも・・・耽美的で背徳感の漂う世界もエロティックだし、嫌いではない」と思う、もう一人の自分がいるものでして。
そんな「もう一人の自分」は結構、「ヘテロ視点」が必死になってクリエイトする「同性愛というフィクション」の、創り込まれた世界を見て感じる「こそばゆさ」が、好きだったりするんですよ。いろいろ分析できるという意味でも興味深いですし。

宣伝チラシをよく見ると、はるな愛さんや浅香唯さん、内田春菊さん、斉藤由貴さんらのコメントが載せられているのですが、山田まりやさんの以下のコメントは、すごくいいなぁと感じました。(以下抜粋)
●映画『ナチュラル・ウーマン2010』予告編(30秒後に映像スタート)「私の知ってるハズの私はまだ裸の心を知らないのかもしれない。別れを経験する度に新しい自分に出会えたなら、これからも傷つく事を恐れずに男女問わず人に恋焦がれたい。」
う~む。予告編では「まだ、誰も知らない、女の愛の秘密」とか言ってるよ。期待通りにこそばゆい~。だってさぁ・・・「まだ、誰も知らない」っていう「誰も」には、「それを知っている人たち(当事者)」のことは含まれてないんですよっ!。これってば完全にヘテロ男目線の言葉じゃねぇかっ!というツッコミを言いたくなる自分がいつつも、この仰々しい感じ、嫌いじゃないので自分が引き裂かれます(爆)。怒り心頭になるのか、それとも「耽美な美しさ」に酔えるのか。さてどっち!?→FC2 同性愛 Blog Ranking
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
トラックバック
この記事のトラックバックURL
⇒ http://akaboshi07.blog44.fc2.com/tb.php/2126-df799e17
この記事へのトラックバック