フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-07
« 12345678910111213141516171819202122232425262728293031 »

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

akaboshiコラム043●誰もヒーローにせず、誰のことも善悪で評価しない

 4月14日深夜にNHKで放送された『ERシーズン13』の3話である「孤独な終幕」に同性パートナーが登場するということで観たのですが、いや~おもしろかった。

『ER緊急救命室 XIII(サーティーン・シーズン)DVDコレクターズセット』

 実を言うと『ER』自体、これまで一回も観たことがないもので最初のうちは、なんか日本のドラマの江口洋介や松島菜々子が出てるやつと似てる~とか思ってたのですが、たぶんそっちがパクリなんでしょうねぇ(そっちも見てないんでよくわかりませんが。笑)。

 いろんな医者や研修医や患者が次から次へとひっきりなしに出て来てめまぐるしくカメラも移動し続ける、常に流れ続けてるようなドラマなのですが、その中にひょっこりと「同性パートナー」のドラマも描かれてました。

 高齢の黒人ゲイ(ジミー氏)が緊急救命医療にかかることになって運び込まれ、付き添いに来た高齢の白人が最初は「仕事のパートナー」って言ってるんだけど、つまりは「同性パートナー」であるということも次第に医者にわかるわけですが。

 黒人ゲイの容体がかなり危なくなり、家族も呼ばれてきたわけですが、そこで延命措置をとるかとらないかで「白人ゲイパートナーVS家族」の対立図式が鮮明になるわけです。

 黒人ゲイは50歳を過ぎてからゲイライフに舵を切ったとのことで、それから約15年もの間、家族とは疎遠でゲイのパートナーとゲイライフを過ごしていたらしいのです。しかし、こうした最期の選択を本人が意識不明な状態でしなければならない時に、この15年間親密に過ごしてきたパートナーよりも、ずっと疎遠だった家族の選択権が優先されるという不条理。まざまざと感じましたねぇ。

 でもこのドラマのすごいところは、そんな(いわゆる)「ドラマチック」な設定があるにも関わらず、描き方がやたらクールなんですよ。情緒の入り込む隙もなく、他のエピソードも挿入されたりしながら、さっさと進んで行きます。

 つまり、物語をゲイパートナーVS家族のエピソードだけに収斂させず、担当医のプライベートやその他の人々の生活感情を同時に描くことで結果的に、「愛すること」や「生きること」について、さまざまな状況を総合的に見せたうえで、視聴者が多面的に感じられるように構成されているんですね。これはかなり高度な演出テクニック。これを毎週放送してるのかいっ!と、舌を巻いてしまいました。アメリカのテレビドラマの視聴者って、制作者から信頼されてるんだなぁ。

 誰もヒーローにせず、誰のことも善悪で評価しない。誰のエピソードも持ち上げないし、落とさない。つまり、それこそがあのお医者さんたちが過ごしている『ER』という仕事空間の現実なわけですよ。

 でも確実に毎日、さまざまな境遇や状況の人々が運び込まれ、さまざまなドラマが生まれている。その一つとして「同性パートナーの終末期医療における、法律の未整備による不条理」も描き出されたわけです。

 ただ、そうは言ってもやはりこの放送回ではその不条理に最も焦点が当てられていたのも事実であり、パートナーが急逝してしまった白人ゲイの普段の仕事である、ドラァグ・クイーンとしてのショー場面を、最後に映し出します。

 シワシワの顔にメイクをし、きらびやかな衣裳で変身していく楽屋風景からステージに至る仕事風景は、誇りと威厳に満ちており、人が「生きて行くこと」の無常感を、これまたさり気なく感じることのできる印象的な場面でした。

 同性愛者やトランスジェンダーを描くドラマや映画は、とかく物語が「可視化」や「権利獲得」のための、リブ的な方向に向かうパターンに単線的に向かいがちであり、マンネリズムに陥る傾向があると思います。

 しかしそれでは、基本的には当事者しか楽しむことが出来ないのではないかという問題意識を僕は持っています。「開いて行く表現」とはなんなのか。『ER』のこの演出スタイルに込められた思想性に、大きなヒントが隠されているように感じました。FC2 同性愛 Blog Ranking
スポンサーサイト

コメント

この記事へのコメント

いつも貴重な情報をありがとうございます。
「ER」では、少し前のシーズンで「人生半ばでレズビアンと自認した」
医師のエピソードをかなり長く扱っていました。レズビアンカップルが
子供をもつことについても。シーズン何か思い出せないので、全部
チェック(笑)してみてください~

ER

海外ドラマでは一番好きです。
2枚目の写真(青いバック)の一番上部にいる栗色の女性がレズビアンの役の人です。
一番下にいる黒人男性の弟がゲイで家族にカミングアウトする場面もシリーズにはあります。
初期のERではHIVのシリーズもあります(同性愛のHIVではないですが)。。。
ありとあらゆるアメリカの抱えている問題をERをベースに物語りは進んでゆくので、ゆっくり時間のある時に観てはどうですか?とても面白いと思いますよ。

私は好きです。

すぎ
コメントを投稿する
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL

⇒ http://akaboshi07.blog44.fc2.com/tb.php/2112-b556b554

この記事へのトラックバック

HOME |

無料ホームページ ブログ(blog)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。