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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-05
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レイザーラモンHGを観察せよ002●彼がノンケであるということ

前回の記事を自分で読み返してみたら・・・笑ってしまいました。たかだかお笑い芸人に対して過剰反応しすぎ(笑)。
・・・まあ、小心者のゲイにありがちな自意識過剰なショック状態とでもご理解ください。臆病なんです、基本的に。

それに僕は元々テレビをあまり見ないので、今のところHG氏を「知っている」とはとても言えません。これから意識的に見るようにしてみたら、彼のことを好きになるのかもしれないし嫌いになるのかもしれない。それもわかりません。どう変わって行くのかを自分でも楽しみにしながら、この連載を進めてみようと思います。

さて今回は、前回の記事へのコメントから「回族連邦共和国」の「大統領」(と、呼ばせてもらってます。笑)の言葉を紹介します。

HG。
 本人いわく、ゲイではないそうです。確実に。
 不肖大統領も、ちまたで騒がれるほど、オモロイとは思いませんわ。
 べしゃりがOKなわけでもない。
 みためがウリなわけでもない。←肉付きはええけど(プロレス経験者)
 あの動きだけ?
 年明けには消えるかも?(^^) ご指摘のように、気弱らしく、グラサンあるから派手なパフォーマンスができる・・・・。 
 いまのところ、ギョーカイに消費されているだけなんすかねえ。
 お笑いでも、政界でも、学界でも、

  思想性

がないと・・・・ 持続せんような気がしますわ。

 ノンケ特有の無神経さ・・・か(ええ意味での)
 ん? 大統領じゃん!(T_T)
●大統領はノンケだったんですね。
(このブログ、性別あまり意識せずにやってるもんで。笑)
前回ノンケの特徴を「いい意味での無神経さ」なんて書きましたが・・・実はうらやましいんです。男同士だからこそ醸し出せる解放感とか体育会的なノリって、僕にとっては「特に」無縁の世界でしたから(爆)。そんな僕の直感では、HG氏をテレビで見かけた時すぐに「ノンケだな」と気付きました。あの恥じらいのない身体の使い方は「男」そのもの。もし男を性的対象として意識する感性の持ち主なら、テレビという公の場であそこまで大胆なことは、出来ないのではないかと思います。

お笑い芸人は「有名になりたい」ということがまず先立つのでしょうから、HG氏があのキャラをやるようになったのも「目立ちたい」という以外に深い理由はないのでしょう。その真価が問われるのはこれから。注目を集めた後も生き残れるかどうかは「思想性の有無」によるという指摘はその通りだと思います。事実、長年活躍しているお笑いの人たちは皆、笑いに哲学を持っているし美学を持っていると思います。現在のHG氏から、その「根っこ」の部分が感じられるかというと怪しい感じがしますが、そうしたものは戦いながら自分で培って行くものなのかもしれないので、まだ結論の出ることではないかもしれません。

彼がノンケであるということ

ただ、もし彼がゲイであったならば、笑いを通してゲイや「世間のゲイ観を批評する」ことに表現者としてのモチベーションを保てるのでしょうが、ノンケであるためにそうした意識は恐らくないでしょう。
そこが、「ゲイ・アーティスト」と彼の大きな違いであり、懸念材料でもあります。当事者ではないからこそ出来る大胆なゲイ描写が笑いを取っているというのが現状。
しかしそのことは、今後彼の表現が無邪気に暴走しかねないという危険も孕んでいると思います。


「おかまキャラ」だらけのパターンを打ち破ったことは革新的

今までの日本のテレビ界や芸能界で注目されてきたゲイは、ゲイ本人による「おかまキャラ」が主流でした。女性っぽい喋り方が「パターン」であり、実際以上に誇張して笑いをとるため、結果として彼らは「ゲイ=おかま」という一面的なイメージを拡大させてきました。しかし実際に生活しているゲイは、そういう人たちばかりではありません。男っぽい喋り方や男っぽい性格の人だって、たくさんいます。なぜならパートナーに「男っぽさ」を求めるゲイの方が多数派だからです。理由は簡単なこと。ゲイは基本的に「男」が好きなんだから。

「誇張されたお笑いキャラ」という意味ではパターンどおり

HG氏のブームは結果として、今まであまり認識されていなかった「男っぽいゲイ」の存在を世の中に印象付けることには、なっているようです。しかし結局は「誇張化されたお笑いキャラ」であり、「ハードゲイ」という、ゲイの中でも滅多にお目にかかれない特殊な扮装をする人たちのことを取りあげたに過ぎません。彼の撒き散らす誇張されたゲイ・イメージが「生活者としてのリアリティのあるゲイ」の認知につながらない事は、依然として懸念材料ではあり続けるでしょう。その意味では本質的に、今までのパターンどおりではあるわけです。

「異常イメージ」からはいつ脱却できるのか

芸能界に実際にたくさんいるであろうゲイの俳優や歌手たちは、「ゲイである」ことを公表して活動はしていません。制作現場や仲間内では周知の事実であっても、表立ってマス・メディアに公表することは控えられています。同性愛者であるというイメージを表面化することは芸能マスコミによる「スキャンダル」に発展しかねません。ゲイに嫌悪感を持っている保守的なファン層を支持母体とする人の場合、それはかなり「リスキーな賭け」であり致命的なイメージダウンを招きかねないからです。(例外として歌手の槇原敬之さんがいますが、彼の場合は事件によって表面化したに過ぎず、本人が望んで公表したわけではありません。)

ノンケであるHG氏は、一般的なゲイ・イメージの「バリエーション」は増やしました。しかしそのことは、本質的には変わっていない芸能界の体質や一般社会のゲイ・イメージを、すぐに変化させるわけではないようです。
しかし長い目で見た時に、ひょっとしたら・・・という期待も、ほんの少しは持たせてくれるようにも感じます。
現状としてはまだ何とも言えないですね。だからこそ、意識的に見続けてみようと思っています。

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☆画像は発売中の雑誌「TV LIFE」より。来年の抱負を述べている記事です。
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コメント

この記事へのコメント

★akaboshi様
 阪神の赤星とだぶっちゃいますネ~(^^)
 なんでワシのコメントが!
 デカデカっと・・・・(T_T) 腰が抜けちゃいました。
 わたくしシャイなもので・・・・(¬_¬)
 
 芸のためのゲイ・キャラ。
 ほかでもないゲイにしかゲイについて語ることはできないとは思えへんけど、あれはなあ・・・ 仕事のためのキャラやしなあ。個人的には微妙(笑)
 ご指摘のとおり、大統領、いわゆるノンケ。
 むかしつきあっていた恋人はフェミニスト(爆)
 USAのゲイ&レズビアンについては色々教えていただきました。
 
 余談ですが、大阪駅近くのファミレスでハッテンバ帰りのオニーサマ方にえらい観察されまくった記憶が(笑) ←あくまでも体験談として・・・
 いずれにせよ、HGは微妙。
 美輪さんのような思想家なら別でしょうけどね。
 ゲイの友達がいるので、今回レッドスター様が注目んさった動向には興味があるんですわ。

 はじめまして!初カキコです!φ(..)カキカキ
なんか、芸とゲイについての論文みたいっすねw
 
俺はHGはそろ②いなくなると思いますw
チラッと聞いた話なんすけど、久本雅美さんが
芸能人になろうって思った理由は、
バブルがはじけてめっちゃ日本が沈んでるときに
町を歩いてるサラリーマンとかを見て
「この人たちを笑わせたい!」「日本を笑わせて元気にしたい」
って思ったからなんだそうですww
それ聞いて、やっぱそういう信念のある人ってすげーなーw
こういう人が成功するんだ~って思った覚えがありますw
申し訳ないですけど、HGにそういうものがあるとは思えませんw笑
てか、本音をいうと個人的にあんまり好きじゃないっていうことですね・・・(;^w^)ぷぷっ
長々とすみませんでした!!またあそびにきまーすww

深いご洞察、ついつい感心です。
ところで、最も一般的なゲイのイメージってどんな
もんだろうっていう疑問があるんです。
いわゆる「イカホモ」みたいな人たちが一番ゲイには
多いんでしょうか。個人的にイカホモファッションは大嫌いだけど。
当たり前だけど、一人一人ゲイは違うわけで、個性それぞれだから、
一般的なイメージなんてものはありえないんですがね。
それはすべてステレオタイプなんでしょうけど。
でも、自分自身、ついついゲイのイメージみたいなものを
追い求めてしまう傾向があるんです。
あるいは自分のキャラクターを、ゲイのイメージに当てはめてみようと試みたり。
やはり少数派であり、世間から特殊な人種と見られているからそうなるんでしょうか。
たくさんのオネエキャラもHGもそういう世間の需要から生まれてきたものかなあ…とか、何かようわからん話になってごめんなさい。

●huimuseum大統領
腰抜かさせてすみません。
あ~なるほど。フェミニストの方と付き合ってたことがあるんですか。
とてもフレンドリーに接してくださるその性格は、そうした経験から
培われたものなんですね、納得です~。
最近、いくつか番組を見始めてはみているのですが・・・なんだか彼は微妙です。
・・・というより、出てる番組のほとんどがマジで「くだらない空騒ぎ」なので苦痛(笑)。
彼は、いわゆる「旬の人」なので大体は、引っぱって引っぱって
番組の最後のほうに出てくるのがパターンになっているようなので
録画したデータをすっ飛ばして最後だけ見てます・・・
分析記事はおいおい書きますのでヨロシクです。

●たかやさん。はじめまして。
つい気付いたら論文調の堅苦しい文章を長々と書いてしまうのが
自分としてはコンプレックスです・・・もっと簡単に言えるはずなのに。
久本雅美さんはそういうことを言っていたのですか。
・・・人気者になるための「ツボ」を心得た頭のいい人ですよね、彼女は。
決してボロを出さないし。好かれる術を知ってます。
(有名な某支持団体も強大ですが。)
また来てください。

● kazuccine さん。
いや、「深い」だなんてとんでもない。
気になったことはその場で吐き出さないと先に進めないので
この場を使わせてもらっているだけなんです、実は。
「一般的」という言葉を僕はよく便宜的に使いますが
そんなものがあるのかどうかも、本当は怪しいもんですよね。
ただ、テレビという巨大なマスメディアの中で「人気者」として君臨するということは、
この国の多くの人々に認知されること=「一般化すること」と言っていいと思います。
僕の使う「一般化」とは、そういうニュアンスです。
オネエキャラやハードゲイは、たしかに「世間のニーズ」に応えて
イメージ通りのことをしているという感じですね。
人は、よく知らないものに対して幻想を抱きます。だから
ああしたキャラクターはテレビ制作者や視聴者から求められた
「幻想としての姿」にすぎないのではないかと思います。
もし、「幻想」が「幻想」であることに気付かないまま
「ゲイってあんな感じね~」と納得してしまう人が大多数だとしたら
このブームはゲイにとって意味はなく、ただの空しさが残るだけでしょう。
それはやだな~。

ぼくがいちばんひっかかるのは「HG」という名前です。
「レイザーラモン」だけ、だったらそれほど気にはならないと思う。他のオネエキャラは、言動がいわゆる「オネエ」の範疇にはまっても「オネエ」というコンセプトを売っているわけではないんです。まして「オネエ」という冠をかぶって自分がその代表であるかのようにふるまったりはしない。ところが、彼の場合は「ハードゲイ」というコンセプトを売り物にしている。しかも芸名にしてる。
本人が実際にハードゲイなら、明確な線引きは難しいところですが、そうでない場合、靴墨で顔を黒くした「ラッツ&スター」のようになるわけですね。(よくあんなことできたよなー、80年代)
「たかが」というのはちょっと憚られますが(^^;)お笑い芸人の影響力って大きいと思うし、たとえすぐTVからは消えるとしても、彼を見た子供たちの中には「HG」の名前とともにたぶん一生残るイメージだろうし。

●子ども達に強烈なイメージを植え付けてはいるみたいですね。
子どもって、発散系キャラにはよく反応しますから(笑)。
アニメのキャラとかと同じような感覚で捉えてるんじゃないかと思います。
最近よく見るようにしてみたら、思っていたよりも
「ハードゲイ」が前面に出ているわけではないんだなぁと
僕は感じはじめました。
たぶん第一印象としてのインパクトは「ハードゲイ」に関心が行き、
ネットで調べたりする人がたくさんいるのかもしれないけど(笑)
何回か見ているうちに、彼本人に興味が湧いてきます。

彼はノンケでゲイのフリしてんのか・・・・。なんか中途半端だぞ。まあいいか。おもしろいから。細かいこと気にしない。だって僕はO型!

だけれど僕は同性愛者の知人がいますし、自分もゲイかノンケか分かりません。でも同性愛者がキモいという人がいますが僕はそうは思いません。それはノンケもゲイも同じ人間だからです。

●mayukiさん。

はじめまして。だって僕はO型!っていうのがよくわからないけど(笑)。
HG氏は、すでに「ゲイのフリをしている」ことが最近の売りになってきてますね。
「いつまでその路線で行くの?」という感じですが。
僕にとっては、もうミステリアスな存在ではなくなってしまったので、興味がなくなりました。

本来的にはノンケとゲイの境目って、ないと思うよ。
人はいろんな可能性を持って生きているから。
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