akaboshiコラム041●僕より先に僕のことを見抜いていたのかっ!!

先日、大学時代の友人の結婚式が新潟でありまして、出席してきました。
素朴でまっすぐな性格の友人の人柄そのものであるかのような、純朴な感じの披露宴。久々に再会した友人たちとも、10年以上の歳月の経過が嘘であるかのように「あの頃のまま」な感じで話すことが出来て新鮮でした。
「新鮮でした」ってのは実は僕、これまで同窓会とか昔の仲間と会う場に出ることが苦手でして、なんだかんだ理由を付けては出ないことが多かったんです。でも最近は苦手意識が抜けてきて、「どうでもいいこと」のように感じられるようになりました。たぶん、歳をある程度重ねて「無駄な自意識」が抜けてきたんだと思います。

「男は男らしく外で働き、女は旦那を家で支える」という、いわゆる保守的かつ(旧来)オーソドックスとされてきたスタイルの家庭をこれから友人が築くことになるのだろうことは、仲人のスピーチやご両親の様子などから伺い知れたわけですが。「彼にとってはそういう生き方をすることが自然なんだし、彼と一緒になる人もそれを選んだわけだし」と、実際に目の前にそういう二人が居る以上は「そういうもんなんだろうなぁ」と思うしかないわけで、それがこの二人の人生設計なわけです。心の底から「このまま仲良く過ごしてもらいたいなぁ」と祝っている自分がいて嬉しかったです。実はもう少し「ひねくれた感情」が湧いてくるのかもしれないなぁと覚悟もしていたものですから(笑)。

一応、言いだす前には「ちょっと驚かすかも知れないけれども大丈夫?」と注釈を付けましたけどもね。すると友人たちは笑顔で「いいよいいよ。この歳になると人生経験積んできてるし、大抵のことには驚かなくなってきてるから。何でも言って!」と返してくれたので、お言葉に甘えて言わさしてもらいました(笑)。
友人1名は、言った途端に「あぁ、大学時代からそうなんじゃないかと思ってたよ」と、ケロッとした顔で返してきました。なにぃ~~っ!!自分ですら自分がゲイだと自覚していなかった時にっ!?僕より先に僕のことを見抜いていたのかっ!!と衝撃。
そしてもう一人はなんと、「あ。うちの職場の上司にもいるよ」とのこと。リアクションが軽い、軽すぎる~っ!(爆)。

ちなみにその友人は、ここではとても書けないような超~お固いマッチョの権化のような大組織で日々、我らの安全を守ってくれているので当然、保守的な職場なのかと思っていたのですが…。私的なレベルでは、そういうところでも当事者が言い出しやすい世の中になってきているのですねぇ。ホント、あの組織の中枢でそう言ってる人が居るんだったらもう、怖いものはないんじゃないかと感動すら憶えてしまうエピソードでした。

再会した友人たちとこれから、また新たな関係性が築けそうで楽しみです。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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コメント
この記事へのコメント
初めまして、かな?
ネットに居着いてるとホモフォビアでみそじにな言葉があちこちに満ち溢れてて暗澹とすることが多いのですが、こういうお話を知るとなんだかんだ言っても我々は少しづつでも前に進んでるのだなあととても嬉しくなってしまいました。ありがとうございました。
それにしてもお友達方の反応のカジュアルさにakaboshiさんが微妙にガッカリしてるのが見てとれてちょっとオカシかったです。
それにしてもお友達方の反応のカジュアルさにakaboshiさんが微妙にガッカリしてるのが見てとれてちょっとオカシかったです。
SIVA さん。
ええ。反応のカジュアルさにはガッカリです~。せめてもうちょっと驚いた顔してよ!って感じ(笑)。
自分が自分を受け入れるのにあんなにドギマギしたり、その後も毎日どれだけ「そのこと」が心から離れないのか。でもこれってやっぱり当事者にしかわかりようがない感覚なんですよね。
自分だって、自分が当事者ではないマイノリティの気持ちは「わかりようがない」と感じることが多いですし、たぶんカジュアルに流してしまっていたりもするんだろうし。
「カミングアウトは自分が楽になるためにするものだ」と知人のレズビアンが言っていたのを聞いたことがありますが、ものすごく実感を伴って頭の中に鳴り響きました。そして、「楽」になれた関係性をさらに発展させることこそが、友人たちとの本当の「出会い」なのかもしれないとも思いました。
自分が自分を受け入れるのにあんなにドギマギしたり、その後も毎日どれだけ「そのこと」が心から離れないのか。でもこれってやっぱり当事者にしかわかりようがない感覚なんですよね。
自分だって、自分が当事者ではないマイノリティの気持ちは「わかりようがない」と感じることが多いですし、たぶんカジュアルに流してしまっていたりもするんだろうし。
「カミングアウトは自分が楽になるためにするものだ」と知人のレズビアンが言っていたのを聞いたことがありますが、ものすごく実感を伴って頭の中に鳴り響きました。そして、「楽」になれた関係性をさらに発展させることこそが、友人たちとの本当の「出会い」なのかもしれないとも思いました。
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