テレビの中の性的マイノリティ03●「オカマ」のダブルスタンダード

性的マイノリティを巡る様々な事柄を考えるとき。いろんな見解が衝突し合って「単純には語ることが出来ない複雑さ」にぶつかることがよくあります。「オカマ」という言葉に対するスタンスも、その一例。
三橋順子さんは今回の講演で、「オカマは差別語であり、テレビメディアでの使用は禁じるべきだ」と主張されました。
03●「オカマ」のダブルスタンダード
■テレビの中の性的マイノリティ PLAYLIST
■主催:セクシュアルマイノリティと人権を考える会 さらだ ■講師:三橋順子さん
ゲイの中でも、特に新宿二丁目界隈から発信されているゲイ雑誌を中心とした文化圏に親和性の高いタイプの人々は、いわゆる「キャムプ」の文脈で「オカマ」を肯定的な意味で使用しているケースが多いです。
一方、MtFトランスジェンダーや「女っぽい仕草や言葉遣い」が理由でいじめられた経験のあるゲイ当事者の中には、自らのトラウマに直結するということもあるのでしょう。「差別語である」という認識を持っている人が多いようです。
僕としては「オカマ」という言われ方でいじめられた経験がまったく無いため、この言葉と「個人的な感情記憶」が結びついたことがありません。ただ、テレビで明らかに「侮蔑的に使われている光景」を観た時には不快になったりします。
また、バラエティ番組をはじめとする「お笑い」での使用の場合、どこからどこまでが「侮蔑的表現」であり、どこからどこまでが「笑いによる現実批評・風刺表現」なのかの判別は難しく、受け手の主観にも関わる問題なので簡単に線が引ける問題ではないのではないかと思っています。
三橋順子さんの主張を聴いて、あなたはどう考えますか?→FC2 同性愛 Blog Ranking
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