フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2018-02
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「yes」創刊の波紋003●未開拓だと言ってもいい「ゲイ市場」

 この新しい雑誌の発行形態やコンセプトが、従来のゲイ向け雑誌とは異なる方向性を模索しているということは今までも触れてきましたが、この試みについて考えることは、わが国のLGBTの現状を考えることにもつながると思うので、しばらくこだわってみようと思います。
☆LGBT・・・(L=Lesbian、G=Gay、 B=Bisexual、T=Transgenderの略。)

 今回は12/11の記事highlightくんが書いてくれたコメントを話のきっかけにさせてもらいます。
ゲイやレズビアンの人たちは子供が居ないことが多くて、
消費に積極的なところがあるそうですね
これから日本でも、企業がその市場を獲得しようと
いろいろやりはるのでしょうか…良い傾向ですよね。

 ・・・そういえばそうなんですよね。子どもがいないということは、同世代の「父親たち」と比較すると自分の時間を作りやすいし、お金も自分のために使いやすいので、ゲイは(比較的)消費に積極的であるということは言えると思います。

 アメリカではこうした「ゲイ市場」に着目した企業による、新しいビジネスモデルが出来つつあるようです。「yes」に掲載されている北丸雄二さんの記事を参考に、考えてみます。
(記事中のデータは「yes」創刊号の『LGBT市場は6000億ドル規模!~活発な消費行動が特徴的な彼ら~』から引用させていただきました。)

ゲイは実はたくさんいるのだ

 アメリカの調査会社の「ゲイ・レズビアン消費者研究」によると、アメリカ人口2億8000万人のうち、カムアウトしたLGBT(人口の3~5%)は1000万人ほどいるということになるらしく、市場全体の購買力は6000億ドル(70兆円)に達するそうです。
(カムアウトしていない人も含めると更に規模は拡大します)。

 「自認しているゲイ」は、全体の平均値よりも10%は多く消費にお金を廻すことが特徴的。観劇や映画や旅行、クラブやバーに行く回数も多く、新しい家電製品や新製品の動向に詳しく、それらをいち早く購入するミーハー度も高いというわけです。新市場の開拓を目指している企業にとっては、けっこう「おいしいターゲット」なのです。

 それに気がついた企業はさっそくLGBTたちから良い印象を持たれるようなイメージ戦略を開始しています。CMや雑誌広告で「ゲイを支持することを表明する」ことが先進的であるという「トレンド」が生まれているようなのです。(画像は「yes」P83より。)

 アメリカは反面、保守的なカトリック系圧力団体からの攻撃も盛んであり、リスクを負いかねない戦略ではあるでしょう。それでも総合的に考えてみて、LGBTを味方につけた方が「イメージ的にお徳」だとソロバンを弾く企業が増えてきているのです。

 「時代に先進的である」というイメージは若年層に訴求力がありますから、その層をターゲットにする企業にとっては得策だというわけです。
 広告とは日常にあふれかえる表現媒体であり、そのビジュアル・イメージは無意識下の「本能的な感覚」に訴えかけるもの。結果として「肯定的なゲイ・イメージ」が一般社会の日常にあふれ出して行くことにつながっているようです。

日本ではまだ「タブー」時代の名残りが・・・

 それに引き換え、日本には宗教的な「縛り」があるわけではないのに、そうした動きは微々たるもの。毎夏恒例の「東京レズビアン&ゲイ映画祭」以外に、あまりその兆候を感じる事は出来ません。一般的な「ゲイ」に対する感覚としてはせいぜい、レイザーラモンHGブームで「ハードゲイ」という言葉を知ったという程度なのではないでしょうか。
 ゲイ解放運動が活発に繰り広げられてきたアメリカの場合と比較するのは無茶なことではありますが、まだまだ日本におけるゲイとは「ほんの少数の異常な人たち」であり、その話題に触れることは「タブーである」というイメージは根強く残り、拭い去れていないように思います。

イギリスでの注目すべき調査結果

 最近、イギリスでは人口の6%が同性愛者であるという調査結果が出ました。(すこたん企画Webサイトより。)この数字が本当だとすれば、日本にも500万~600万人はLGBTがいるということになります。つまり20人いたらそのうちの1人は同性を好きになる感性を持っているということ。決して「ごく少数の人たち」ではないのです。

 いざ「お金になる」ことがわかれば途端にコロッと優遇されるのが資本主義自由経済の哀しき論理。しかしアメリカのLGBTたちはその論理を巧みに利用し、「未開拓であるゲイ市場」の存在をアピールし、「トレンド」として一般企業に売り込んでいるのです。そのたくましさからは、大いに学べるものがあると思います。

 運動体としての政治的アピールももちろん大事ですが、経済面からのアピールという視点や環境が、今までの日本には足りなかったのではないでしょうか。雑誌「yes」のコンセプトは、そうした日本の現状に一石を投じてもいます。

「仮面」をかぶったままでも出来ること

 ただ現状の日本では日常的に「仮面」を被らなければ社会生活がまだまだ困難なのが実際のところ。だからこそ「yes」のような試みが起きた時、賛同するのならば積極的に投資することが大事なのではないかと思います。

 この雑誌に限らず、映画や書籍、展覧会など「ゲイがターゲット」となっていそうなものには、積極的に投資して儲けさせること。そして、次に繋げさせること。それはきっと、選挙で一票投じるのと同じくらい、あるいは運動体でアピールするのと同じくらいに、我々の存在を一般社会に対してアピール出来る方法なのではないでしょうか。FC2 同性愛Blog Ranking


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コメント

この記事へのコメント

はじめまして。 最近こちらにたどり着き、しばしばお邪魔させてもらっています。 とても興味深いです。Akabosiさんの日記。
たかがテレビの方なども一気に読ませてもらいました。
これからもちょくちょく読みにきますので、よろしくお願いします♪
LGBTという言葉、初めて聞きました。 
私はブラジルに住んでいるので、ついつい日本とブラジルの状況を比較してしまうのですが、ブラジルは世界最大級のゲイパレードが繰り広げられる国でもあるのに、普段の生活レベルでは、、特にヘテロの男性陣がゲイ男性に対して拒絶反応を示します。
あからさまにからかったりバカにするのが、私にはどうしてなのか不思議なのですが、日本だって、あからさまには拒絶しないだけで、なんとなくタブーという空気があるのかもしれないですね。
金儲け市場としてのゲイの開拓、なんか目からうろこですが、
きっかけはなんであれ、仮面なしでありのままでオッケーな社会に近づいていくといいですね。

ふと思ったんですけど、日本のLGBTのライフスタイルと欧米諸国の違いについて。
たとえばシドニーを例に取れば、ぼくらのようにパートナーと長い関係を維持して共同名義の銀行口座や不動産を持って、職場でもそれを隠す必要が無くて・・・云々という人が多いわけですけど、日本でそれをしようと思ったら社会的な下地もそうですが、LGBT本人たちの意識改革もかなり必要なんじゃないかと・・・
80年代的フェミニズム運動を展開しようとしたらまず女性の意識から変えていかなければならなかった・・・みたいなところがあると思うんですね。この雑誌がそういう意味でも、社会と直接対象読者層の双方に働きかけて行けるといいですよね。

いやはや、コメントを紹介して頂いてありがとうございます
うーんなるほど!
自分たちLGBTも、積極的に投資をして次に繋げる!
確かに皆がそれをすれば日本の企業もどんどんその市場を獲得しようと
するのでしょうね
どんどん買っちゃおう…
そうそう、僕事なんですが最近4人の友達にカミングアウトしました!
もう全然フツーのままで、
フツーにどんな感じで恋したり出会ったりしよんという話をフツーに
談笑して何も変わらずでした
若い人には偏見ってそんなに無い?とか思ったり…
どうなんでしょうか
仲良いからこそ普通でいてくれるのかな
男女半々にしたのですが、
女の子の方がより驚かないのが印象的でした
なんか同性愛者はフツーに存在してるんだよという
ことがカミングアウトをした人から広がっていけば
カミングアウトという行為は凄く意味のあることなのかもしれないな
と思いました。
現に1人は、同性愛者とか居ないもんやと思っていたと云ってたし…
普通に自分のことが隠せず話せる友達が居るというのは凄く楽しいことだなと思います

「運動だけで社会が変わった試しがない」。これはエコ・ファンドを立ち上げた女性の言葉です。
確かに奴隷解放もアパルトヘイト廃止も、経済的要求が背景にありましたね。経済合理性は時として、根強い偏見を崩すことがあります。私は憲法の問題についても、平和主義の経済効果にもっと目を向けるべきだと考えています。

はじめまして、せんと申します。いつも閲覧させて頂いていました。
大変興味深い記事が多くて感心して読んでいます。
自分はビアンで今彼女がいますが、その彼女と「子ども」の話によくなります。お互いとても子ども好きで、将来的にはなんらかの方法で産んで一緒に育てたいと思っています。
今回の記事で、ゲイやビアンは子どもをもたないから経済的に余裕がある。その市場を企業が開拓する。ということですが、批判的に捉えれば、セクシュアルマイノリティーのひとたちが利用されるという面があるのではにないかと思います。自分はビアンとして生きるまで様々な苦痛がありました。企業がゲイやビアンとしての感情的な深い部分を分かってくれるのかと考えると疑問です。
ビジネスだけが先行され、ゲイやビアンの社会的認知が遅れるのは辛いです。でも何もしないよりは全然ましだとも感じます。
乱文失礼しました。

●じんじんさん。ブラジルからですか!はじめまして。
ヘテロの男性陣が拒絶する理由は、僕にはなんとなくわかるような気がします。
今度そのことについても書いてみようと思います。
ブラジルは世界最大級のゲイパレードが繰り広げられる国なんですか。
知りませんでした。
自分に関係のあることなのに、僕はまだまだ無知ですね(笑)。

● nicoさん。
本当にそうですね。本人達の問題でもあるとは思います。
ただ、やっぱり社会的なリスクを蒙るかもしれないとなると、
生活に関わることですからとても勇気が必要です。
成功例を耳にする機会もあまりないですし。
でも、最近のイギリスでの一連の動きとかこの雑誌の創刊は
「そろそろなのかもしれない」という勇気を与えてくれたことは確かです。

●highlightくん。
そうか、受け入れてもらってよかったね~。
世代によって感覚の違いはあるのかもしれないね。
今はネットの普及で、以前よりもLGBTの存在が目に付きやすくなってきてるし。
まだ頭の柔らかいうちからそういうものに接しているとずいぶんと違うと思うよ。
(その反面、醜い部分も見られてしまうけどね。笑。)
なによりも、highlightくんと、その友人達との関係がちゃんと築かれてるから
出来たことなんだと思うよ。おめでとう!(←って言うのもなんだか変だけど・笑)。

●MYPさん。
経済合理性って生活に密着したものだし、説得力を持ちやすいですよね。
「運動だけで社会が変わった試しがない」。
とても印象的な言葉ですね。

●せんさん。はじめまして。
そうですね。結果的には利用されるわけですが・・・
それは「利用させてあげる」ということでもあるわけで(笑)。
あくまでも「賛同できる場合のみ」投資をするという自覚さえあれば
踊らされることはないのではないかと思います。
これはなにもLGBTに限ったことではなく、普段の生活からそうなんですけどね。
感情的な深い部分というのは当事者にしかわからないものなので
LGBT以外の人に「わかってもらおう」と思っていると、苦しくなるような気がするんです。
LGBTに限らず、人間同士というのは究極的には「わかりあえないもの」だと
僕は思っているので。
「わかってもらう」よりも「知ってもらう」ことが、まずは大切。
今の日本では、僕を含めてLGBT達は依然として
「抑圧されている」という意識を抱えているので
その分、寄って来てくれれば食いつくエネルギーも溜まってますよと、僕は言いたい(笑)。

先日、武蔵野館のカウンターに、今上映している『僕の恋・彼の秘密』のパンフレットのサンプルに重なって『yes』があったので、読んで見ました。
飛行機の中に置いてある航空雑誌の様な雰囲気で、綺麗です。
余談ですが、『僕の恋・彼の秘密』は、台湾のゲイの話ですが、登場人物は、通行人に至るまで全てゲイだけが登場しています。ストレートな男や女性が出てくると、映画の方向性が狂ってしまうからだそうです。
(この点はすごいです。)
私はCMで何回か観ましたが、20代のイケメンばかりが出ているし、明るくて楽しそうです。『yes』が、さりげなく置いてあって、akaboshiさんの記事を思い出しました。

●seaさん。
『僕の恋・彼の秘密』・・・僕も絶対に見に行きます(笑)
「yes」の中にも紹介記事があったり、表紙が主演俳優だったりと
かなりタイアップしてるみたいですね。
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