パフ★シネマ038●『フリーヘルド』上映後・北丸雄二さん×尾辻かな子さんトーク05●マイノリティは優秀じゃなきゃ?

ちょっと刺激的なタイトルを付けてみましたが、今回から質疑応答の紹介になります。
映画『フリーヘルド』の主人公として描かれるレズビアンのローレルさんは、警察官として職場の同僚や上司たちから尊敬される、いわゆる「人格者」であることが強調されて描き出されています。だからこそ、彼女の窮地を周囲が助けたのではないか?という風にも読み取れる内容になっているわけです。
そういえば、マイノリティが「マジョリティ側に紹介される」というスタンスで創られる映像や報道においては、よくこの手の「人格者」がピックアップされるケースが多いように思います。「尊敬できるから応援するんだ」とか「人として尊敬できるから、ゲイであろうと(レズビアンであろうと)構わない」だとか・・・。
その発言の裏には差別意識が潜んでいるということに無自覚な人って結構多いようですし、無自覚なメディア従事者も多いですよね。そのことに関連する質問が尾辻かな子さんに投げかけられました。
09●マイノリティは優秀じゃなきゃ?
■パフ★シネマ●北丸雄二×尾辻かな子トーク PLAYLIST
北丸さんのお話に出てきたように、アメリカの社会運動では主人公が「社会的な人格者」でなくとも、過去の境遇をむしろ逆手にとって「売り」にして、「だからこそ社会を変えたいと思うようになったんだ」と、アピールに活用する戦略だって成功しているわけですね。
「運動論」で想定される最短距離を辿ることのみが、必ずしも正解では無いようです。人を何かの「鋳型」にはめて属性で判断するよりも、大事なのはパーソナリティ。そして、これまでのパターン通りに物事が進むように単純な世の中では既に無くなっていますから、何事も柔軟に考えて行きたいですね。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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