フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2017-06
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パフ★シネマ004●ある一筋の道 ~『ディア・ターリ』上映を終えて



 10月31日はパフ★シネマの1日目『ディア・ターリ』の上映日でした。上映では、『ディア・ターリ』はスクリーンでは「全く違った生き物」になる映像なんだということを発見しました。家でテレビやパソコンの画面で見たときとは比べ物にならないくらいに、映像が「生き物として」感じられるんです。

 この上映はもともと、僕が図書館でビデオを見つけたことから監督と交渉し、上映が実現できたという経緯があります。家で見た時には「映像の魅力」よりも、映画を構成する理屈や理念の方に意識が向いてしまって感覚としては楽しめないのですが、「スクリーンの魔力」にかかると、まずもって映像の持つ多義的なものが、強烈なエネルギーとなって迫ってくるんです。やっぱりこれは映画としてきちんと計算されて作られた映像なんだなぁと、監督が込めた「本当のこと」の一端を、ちゃんと受け取ることが出来た上映でした。

 同じ映像制作に関わるものとして、こうした機会をきちんと設けることの大切さを痛感しましたし、スクリーンでなければ読み取ることのできない「豊かなもの」の中にこそ、映画の神髄があるのだという基本を忘れてはならないと思いました。魔物がいるんですよ、スクリーンで上映する映像の中には。

 上映後、休憩をとってから2時間ぶっ続けで行わせていただいたトークではまず、約10年前に制作された『ディア・ターリ』を現在の視点で見返すことで何を感じたのか?を監督とターリさんに語っていただき、山上監督がなぜ、90年代からターリさんを映像でたくさん記録することになったのか。また、ターリさんが何故パフォーマンスにおいて「私はレズビアンです」と表わすようになったのか等を、司会者特権をフル活用し、しつこいくらいに細かく克明に語っていただきました。

 ターリさんの「私生活で有頂天になっていたから出来たこと」という発言が印象的だったなぁ・・・。有頂天というのはつまり、当時、素敵なパートナーさんが居て精神的に安定していたから、ということらしいですよ。

 その後、山上監督とターリさんに持ってきていただいた『ディア・ターリ』以前と以後のターリさんのパフォーマンスを記録した映像を時系列に見て行くことで、ターリさんの歩みには次のような変遷があることが浮かび上がりました。

「皮膚」にこだわっていた時期
  ↓
レズビアン・カミングアウトで「自己」と「社会」との関係を問うた時期  ↓
  ↓
家族との関係、社会との関係を問うた時期
  ↓
パフスペース開設によって出会った人々からの影響で、関心が「他者」に開かれて行った時期
  ↓
「どうしても言っておかなければならないテーマ」に、真正面から取り組む時期

 ターリさんは、その時々の「今」と懸命にぶつかり、戦い、あるいは共鳴しながら歩んできたのです。そしてトークの最後に、ふと、ターリさんの口から端的な言葉で、これらすべての時期に共通して言うことが出来る「ある一本の筋」のようなものが語られました。

 その言葉を聴いたとき、バラバラに見えていたすべてのことがスーッと一つに繋がったような気がして、思わず身震いするような感覚を憶えましたし、その言葉を引き出せたというだけでも、この上映とトークを開催して良かったと感じました。

 また、ターリさんの足跡を辿るのと同時に、山上千恵子監督の歩みも浮かび上がる場になり、彼女の口からも同じように、「ある一本の筋」の存在が語られました。それはまさしく長年にわたる戦いの中で自らが探し続け、真実を選びとってきたからこそ言える言葉でした。こちらにも「ゾゾッ」とさせられました。

 両者の言葉ともに、どんな名優が発する台詞よりも、重く深く響く説得力のあるものとして、僕には感じられたのです。「大切なものは何なのか」を、期せずして教えていただく場になったことに心から感謝した瞬間でした。

 トークの様子はYouTube公開を前提で収録させていただきましたので、アンコール上映に向けて公開し、過去と現在を有機的に結びつけることが出来る「スクリーンの魔力」に今後、一人でも多くの人が触れて魅せられる機会になればと願ってます。

 パフ★シネマ次回は11月3日に開催です。

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