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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2024-04
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たかがテレビ。009●NNNドキュメント「解かれた封印」で語るテレビ報道④

「テレビ的」ということ

NNNドキュメント「解かれた封印~雲仙・大火砕流 378秒の遺言」をもとに、僕が感じた「テレビ的」ということはどういうことなのか。考えてみようと思います。
<参照記事:
僕はこのドキュメントを見て、とても「後味の悪さ」を感じました。
内容が内容だけに、後味が良いわけはないのですが・・・それにしてもネガティブな後味の悪さなのです。

一言で言うと「生ぬるい」と思いました。
テレビ局に属している人が、自らの属する組織を批判することには限界があるだろうことはわかります。それにしても、あまりにもお行儀よく優等生的に、既存の「テレビドキュメンタリー的な文法」に則ってまとめすぎなのでないかと感じました。
制作者たちが番組作りで発見した「哲学」が提示されていないのです。
いろんな立場の人たちにバランスよく話を聴き、ただ並列して提示しているだけ。制作者達が感じた「主観」は巧妙に隠されています。これが、僕が「テレビ的」だと感じた理由です。

「公正中立」という言葉のまやかし

テレビや新聞などのマスメディアによる報道姿勢が問われる時、よく使われる言葉に「公正中立であれ」と言う言葉が使われます。最近ではNHKのETV特集「従軍慰安婦」の番組改変問題で、中川大臣らが口にしていました。

しかし僕は基本的に「公正中立」という言葉ほど曖昧で実態のない「まやかしの言葉」はないのではないかと考えます。

意見が対立するような問題を取り上げる際に、両方をバランスよく紹介する。
いろんな意見があることを提示し、視聴者に考えさせる。
・・・一見、もっともな態度であるかのように思われますが、そもそも情報を取捨選択する際に「主観」が排除されることなど、絶対にあり得ません。
「いろんな意見」を選んでいるのは、結局は番組制作者たちの「主観」です。しかも、同じ意見を取り上げるのでも「どのような言い方の発言を取り上げるのか」によって、印象はガラッと変わります。いかようにも操作できてしまうのです。

ニュースの制作者達には、それだけの「権力」が与えられています。だから「公正中立に作りました」という言葉は、その重大な事実を隠蔽する「まやかし」でしかありません。

「客観報道」はあり得ない

「客観報道」とは、あり得ない言葉です。
そもそもカメラマンは現場において、自分の周囲360度すべてを撮影できる可能性を持ちながら、ある意図と目的を持って現実の「ほんの一部」を切り取って撮影するのです。

カメラマンが切り取った映像から、編集者はさらに、ある意図と目的を持って必要な部分のみをつなぎ合わせて編集します。
さらに番組の構成者が、ある意図と目的を持ってそれらを並び替え、全体の構成を決定します。

映像というものは必ず、そうした個人の主観を通した「選択」によって成り立っています。
これでどうやって「公正」で「客観的」なものを作れというのでしょう。
人間が人間である限り、それは永遠不朽に無理な話です。

「個人」を隠すテレビ界の構造

しかもテレビは、ニュースにしてもドキュメンタリーにしても、制作する個人の名前に重きを置きません。(映画では監督名というのは大事な要素とされています。表現内容に責任を取る個人の存在が、きっちりと明確に示されます。)テレビは個人よりも、テレビ局という「組織の制作」であるかのような態度を装います。あたかも組織が「合議の上で」「冷静に判断して」「考え抜いて」映像を送り出しているかのように装っています。(そんな手間も暇もかけていないにも関わらず)

それは「報道とは公正中立・客観的でなければならない」という、本来あり得ないことをあたかも実現しているかのごとく、ポーズとして示さなければならないからです。
・・・大嘘つきですね。

バランスなんて取らなくていいんだよ

だからこの番組でも、そんなテレビ界の嘘つき体質に則って、あらゆる立場の人たちをバランスよく出演させ、各々の立場の人たちから発せられた典型的な発言を並列させています。

それらは制作者達の巧妙な計算によって選び抜かれた言葉であるにも関わらず、視聴者にそうは感じさせません。

「ドキュメンタリー」というのは、本来的には「フィクション」です。
なぜなら、制作者達の主観的によって選択された映像の集積で出来上がっているからです。しかし、この番組でも制作者達は傍観者のように姿を消し、責任を回避しました。この番組で抜け落ちてしまっている大事なことは、そういう「現在のテレビ界」の無責任体質への批判ではないでしょうか。

14年間も事件を風化させたままでおきながら、フィルムが復元されたというセンセーショナルを利用して、突然遺族を訪問して映像を見せ、「涙」の撮影を期待する無神経。
そのこと自体は責めません。そのことによって浮かび上がることもあるでしょうし、意味のある行動だとは思います。
でもどうせなら、そんな自らの卑しい体質をもまっすぐに見つめ、自虐的になることを恐れずに番組の中に取り込んで自ら攻撃する位の覚悟を持つべきだったのではないでしょうか。表現としては毒々しくなるかもしれませんが、恐れずにやればいいんです。どうせ日曜深夜で視聴率もたかが知れています。

現に、この番組について言及しているブログを検索しても片手で数えられる位しかありません。深夜は子どもも寝静まっている時間ですし、どうせ見ている人は少ないんですから冒険には適した時間帯です。
テレビがつまらない理由として、表現としての毒や鋭さを回避してしまう「自己規制」が幅を利かせているからだとも言えます。ちょっとした事で苦情の電話をする視聴者にも原因はありますが、もっと伸び伸び表現をするべき。しかもこの場合、批判対象は自分なんだからスポンサーの顔色を気にする必要もない。とことんやってしまうべきなんです。

放置されていた遺族の哀しみに責任をとる方法は、テレビ界の無反省・無責任ぶりをおもいっきり暴露して、きっちりと批判して現状に一石を投じることしかないのではないでしょうか。
「公正中立」という嘘で自分をごまかさないでほしい。表現とは結局、人間個人から発せられるものでしかないのだから。テレビ界に属している人たちは「組織」なんですか?「マシーン」なんですか?・・・一人一人の、思考能力を持った人間でしょ?
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コメント

この記事へのコメント

メディアが客観的になることはほとんど不可能に近い気がします。それぞれの主観、という感じで。噂のこの議員、映像で見たことなかったけども画像、いいの入れてくれました(笑)。このトピックにとってもあっている。”いい男”だって。最近この議員のスキャンダル(恋人の妊娠中絶強制に医者か歯医者だという父親が絡んでいる)を読んだあとだったので。それを報じるのもメディア、そんな議員を立てようとするのもメディア。ああ、疲れますね・・・

杉村議員・・・・(笑)初め、この人がテレビ出て、インタビューしてるの聞いてビックリした。野放しにしちゃダメだぞっと思ったけど、本当に大丈夫なんでしょうか?違う世間を知らないんでしょうか?前の彼氏にそっくりなんですよ、あーいうー所が。桃は、付き合っている時、何度どついたか・・・飛び蹴りしそうになった事もありますよ。杉村議員みたいに他人なら笑って見れますが、もし知った人があんな事言ったら、他人のフリするか、飛び蹴りかどっちかです。でもやっぱおもろい。

● flowfreeさん。
客観的になることが不可能なのにも関わらず
それが出来ているかの如く偽っているから、
いつの間にかマスメディアは「権威・権力」になってしまうんです。
それほどの価値のあるものではないということに我々が気付かないとですね。
僕はこの杉村議員を取り上げたニュースで印象的だったのは
「大人気」とかいいつつ、実は周囲にそれほど人だかりは出来ていなかったこと。
彼の周囲に集まっているほとんどの人間はカメラマンと音声さん(マイク持ち)です。
この光景を、引きの絵で遠くから撮影すると面白いと思います。
人々は、杉村議員がいるということよりも、
テレビカメラとマイクの人たちの人だかりに吸い寄せられて
集まっているに過ぎないのではないでしょうか。
・・・完全なる「フィクション」ですね。

●桃さん。
僕は杉村議員のことは、よく知らないし関心もないのであまり語れませんが、
慢性的にネタに困っているマスメディアの格好の餌食になり、
しかもそれを利用している所はなかなか「したたか者」だと感じています。
自民党の上層部も、メディアに連日取り上げられて人気があることがわかると
「コロッ」と優遇し始め、笑顔で「国民的人気が高いのでは!」とか言ってしまう無能ぶり。
「国民的」じゃなくて、「テレビ的人気」の言い間違いだろっ!って思います。
日本テレビの「ニュースプラス1」では
杉村議員取材コーナーを6時直前の、いわゆる「勝負時間帯」
(皆がチャンネルを移動するから、勝負ネタを流して視聴者をつかむ時間)
に持ってきておきながら、最後のナレーションで
「お騒がせな杉村議員の言動に、一度はお灸を据えたはずの自民党執行部。
人気があるとわかるや一転、この起用ぶり。これ、いかがなもの?」
・・・と、いちおうニュース番組らしくまとめています。
無邪気に取材して視聴率稼ぎに利用しておきながら
自分達のことは棚上げかよ。
結局は利用されてることへの無自覚・無反省ぶりに呆れました。

文章がなくても、画像だけで主旨が十二分に伝わります(失礼)。
会社では部下に「思考停止に陥るな」「論理を大切に」とかいっているんだけれども、国のトップや国会議員、そしてメディアが揃いも揃ってその逆なんだから(意図的かも知れないが)、教育なんてまともに出来ない世の中になりました。でも、みながそれでいい、というんだから仕方ないか。
それにしても、S議員が可愛い!、とかいって騒いでいるバカゲイがいるのはかなわない。

こんばんわ。
公正中立は言葉のまやかしはもっともです。
編成の中立を考えても、そこに意思がある以上は
中立はありえません。
だからこそ、自分をしっかりするということ。
当たり前のようだけど大変なんです。
特に日本人は、熱しやすくさめやすい国民ですから・・・。
ちなみに自民党は今回の処分への一貫性のなさはひどいもの
「公約」という言葉の意味を知らない人が総裁だからしょうがないのですが・・・。

●quinquinさん。
くっそ~、画像のインパクトに負けたか~(笑)。
国会議員とかメディアって、
国民=テレビの視聴者という発想を持っているみたいですよね。
テレビマンたちが勝手に「想定」している低レベルな視聴者像を
いつの間にか「国民の姿」だと思っている節がある。
・・・馬鹿にしないで欲しい。
・・・馬鹿にされないようにしなくては。

●LARKさん。
熱しやすく冷めやすいし、結局は「お上」に弱い体質は
そのまんま変わらずに来てますよね。
少なくともテレビのことを「お上」だと勘違いして崇め奉ることだけは
しないようにしましょう。・・・・って、もう皆、気付いてるか。そんなことくらい。
気付いてないのは制作当事者達だけかも。
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