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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-12
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やっぱ愛ダホ!65●人間が自分たちで引いた境界線を見直せる日が来ますように



 「やっぱ愛ダホ!Idaho-net.」からの呼びかけで全国や海外からも寄せられたメッセージを、5月17日の新宿駅東南口で朗読する様子をお届けしてきましたが、今回が最終回です。

 

★映像では、募集したメッセージのうち「メッセージ展やWebでの公開可」と明記されていたもののみを紹介しております。
「やっぱ愛ダホ!2009」映像PLAYLIST
IDAHO2009トークin中野「社会の中で、つながるということ」PLAYLIST

【海外、または不明】
1.IDAHOネーム:アイセイ
海外/学生
バイでよかった!性や国籍など、枠組みに囚われず、人をただ人として愛することができるから。
バイで残念。どっちつかずでとにかく肩身が狭いから。

3.IDAHOネーム:ミシェル
南西部/デザイナー
「人間が自分たちで引いた境界線を見直せる日が来ますように」
「女で良かった!彼女に愛されたから。女で残念!彼女と結婚できないから。」

5.IDAHOネーム:ろうやぼう
ビルの谷間/学生
発達障害者です。
性アイデンティティ、揺らぎっぱなしで生きてきました。
どんなコミュニティでも浮く自信あります。
とてもひとことでは説明できない、私なりのやりかたで、
この人生いきるつもりです。

自分の性を名付けられなくてよかった。恋愛ひとつするにもSFのようにスリリング。
自分の性を名付けられなくて残念。振られる理由が「お前は宇宙人だから」

9.IDAHOネーム:たろー
26歳/学生
毎年こんなメッセージ発信、いつまで続ければいいのでしょう。もう疲れてしまいました。こんなアクションをしなくてもいい日は来ないのでしょうか。メガホンを置くことができる日は、私にとっても、あなたにとっても、幸せな日であるはずなのに

【近畿地区】(三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
16.IDAHOネーム:Jim
大阪府/英語教師(English teacher)
I am glad to be gay. I have met many nice gay people in my life. They are interesting and sensitive and open to different ways of thinking. Some of them are good artists. Some of them are good with people and know how to talk to others. Some are good with language and can read and write well. I think gay people have many talents. Sometimes I feel sad because I can not talk openly about my life in some situations. I would like to be more open about it.




★寄せられたメッセージで「公開可」となっていたもののうち、新宿街頭アクションでは(当日の混乱からか、原稿をめくり間違えたからか)読むことができなかったものがいくつかありますので、ここに紹介させていただきます。

【近畿地区】(三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
11.IDAHOネーム:ナナ
大阪/自営業
以前から、色々な性について理解していたつもりで、
自分では、差別はしていないと思っていました。
それが・・・
身近な方から知るようになって、
これはとても自然なことなんだと実感出来ました。
それは、今までとは違う感覚で、「差別していない」と
思っていること自体が差別をしていたんじゃないかなと
思えたのです。

早く、自然なことなんだと皆が思える世界になりますように!

15.IDAHOネーム:よれよれ
大阪府/会社員
多様な性があることに、むしろそれが当たり前なことに
もっと、早く、みんなに知ってほしい。

【四国地区】(愛媛、高知、香川、徳島)
1.IDAHOネーム:大山治彦(おおやま はるひこ)
香川県/大学教員
多様な性にYES! 多様な生き方にYES! 自分自身にYES!

2.IDAHOネーム:匿名
愛媛/33歳/ゲイ/公務員
「結婚しろって会うたびに俺に言う母親。いつもはぐらかしてごまかしてるけど、俺には大切な彼氏がいるんだよ。俺をいつも支えていてくれている人だよ。本当は俺の見つけた素敵な彼を紹介したいんだけどな。母さんが悲しくなると思って言えないんだよ・・・」

【九州地区】(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄)
5.IDAHOネーム:みんな大好き!
宮崎/自由業
「”神様からいただいた命を精一杯生きる。”それでいいのではないでしょうか。性別を超え、広くて深い愛を持てることがどんなにか幸せか。自分が好きだから自分の愛する人を誇りを持って愛することができるのです。人生いろいろありますが、今の自分が一番好き!愛する人の幸せを願い、自分らしく生きていることに悦びを感じています。あなたがいてくれるからがんばれる!生まれてくれてありがとう!」

6.IDAHOネーム:じゅん
福岡/大学生
レズビアンで良かった!大切な彼女と出会えたから。
レズビアンで残念!大切な彼女の子供を産めないから。

【海外、または不明】
6.IDAHOネーム:なす
街はずれ/大学生
お母さんは私が同性愛者だって知ったら、嫌いになりますか?レストランでゲイのカップルを見て凄く嫌な顔をしていたお母さんを今でもはっきり覚えています。凄く悲しかった。だから告白できない。お母さんに嫌われたくないよ。
でも私は私。変わる事が出来ません。私は女の子しか好きになれないんです。どうやったら分かってもらえるのかな。今まで一番近くに居たあなたに理解してもらえなくて、今すごく苦しんでいます。

女の子で良かった!女の子の友達がたくさん出来たから。
女の子で残念!大好きな想いが伝わらないから。

7.IDAHOネーム:ノスマ
アジア/イラストレーター
「多様性は可能性。まずは自らの内側の自分は○○だから××出来る/出来ないと言う、思い込みの楔を解き放とうよ!」

「マイナーなセクシュアルで良かったこと。。マスメディアで固定化したイメージを流布されたり、教科書に載る前に、ちょっと待って~!と当事者として突っ込みの余地があること。」

「マイナーなセクシュアルで残念なこと。何ソレ?の後の質問攻めに困ることがあること。説明…本当に要りますか?と逆に訊ねたいかな。。後、性自認が女子のみ、と言うイベントなどで浮いてしまった感があることが少し寂しいですね。」

8.IDAHOネーム:渚
学生
好きだ。秘密のことだけど、好きだ。
好きだ。親や友達に言えないけど、好きだ。
好きだ。ありえないと言われるけど、好きだ。
好きだ。一万年と二千年前からじゃないけど、好きだ。
好きだ。決してかなわないとわかっているけど、好きだ。
好きだ。自分のことわからないけど、好きだ。
好きだ。「ふつう」じゃないけど、好きだ。
好きだ、好きだ、愛してる。

セクマイでよかった。自分は独りじゃないってわかったから。
セクマイで残念。「あなたは何なの?」と聞かれるから。




01の映像では朗読場面を紹介済みですが、当ブログではテキストとして掲載していなかったメッセージがありますので、載せさせていただきます。

【近畿地区】(三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)

12.IDAHOネーム:ちせ
京都/学生
誰かを好きになることも、誰も好きにならないことも、どんなアイデンティティを持つことも、誰にもとがめられないんじゃないかなぁと思います。
数が少ないからって、理解できないからって、社会から排除されたり無視されたりするのは悲しいです。
少しでも多くの人が、少しでもたくさん笑顔になれる社会の方が、きっと居心地がいいはずです!

女という認識があって良かった!いろんなマイノリティの存在に気付けたから。私の性格だと、社会的に不利な面がまだ残る、女という認識がなかったら、自分の受けている恩恵に気付けなくて、もっと自分勝手な人間になっていたと思うから。
女であるという認識があって残念!自分のことを女というくくりで考える癖がなかなか抜けないから。

14.IDAHOネーム:みっち
大阪/歯科技工士
貴方に出会うまで僕はこんなにも人を愛せるんだとは知らなかった。
二人は命尽きるまで恋人でいられると僕は思っていた。
でも貴方はゲイであることが辛かったんだね。
バイセクシュアルはゲイのことを永遠に理解できないのかもしれない。
今は貴方に出会えた事を感謝し、貴方に幸せが訪れますようにと願い、
僕は友人のレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの
それぞれの恋愛を隣で微笑ましく眺めながら生きていきます。




 「ロールモデル」にすがろうとすることの愚。
 生き方に正解なんてない。おせっかいに提示する必要もない。


 僕が「やっぱ愛ダホ!」のアクションを撮影したのは3年目だったのですが、今年は運営スタッフとして事前の企画準備段階から参加してみました。そして、メッセージの募集方法に「○○で良かった、○○で残念」という新テーマを設けることを提案しました。

 寄せられたメッセージの中には「確固たるアイデンティティ」を主語にして提示する人も居れば、「揺れているアイデンティティ」をそのまま表現する人もいました。あるいは、「アイデンティティを持つこと」そのものを疑ってみる表現も。・・・それでいいんだと思います。そこに正解なんてものは無いはずですし、「こうであらねばならない」というモデルケースなんてものは、あるはずもないのです。

 それぞれが模索して見つけて行けばいい。あるいは「見つけないこと」に楽しみを見出したり、こだわってみてもいい。どんな道を選ぼうとも、そこに貴賎は無いはずです。

 しかし、セクシュアル・マイノリティの「コミュニティ活動」的な場に居るとよく、「自分のような生き方こそが正解で、他の生き方を認めない」あるいは「軽蔑する」かのような発言を、平気でしている人に頻繁に出会います。それはもう・・・ものすご~く頻繁に。他者の生のあり方を平気で見下しているんです。

 そういう人たちを見ていて僕は疑問を抱きます。世間によって「生き方の正解」を押し付けられることが嫌だったり、居場所を見つけられなかったからと言って、なぜ今度は「セクマイの生き方」に正解を作ろうとするのだろうかと。

 世間と同じ「圧力」を、今度は自分が生み出すことのないように。まずは、生き方になんらかの普遍的な「正解」があると思ってしまう心の癖から、見直してみる必要があるのではないかと思います。

  「やっぱ愛ダホ!」に寄せられたメッセージの一つ一つの多面性や、さまざまな「主体」のあり方は、そのことの大切さを教えてくれているような気がします。FC2 同性愛 Blog Ranking

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コメント

この記事へのコメント

IDAHOの動画シリーズ公開、お疲れ様&ありがとうございました。
メッセージは一応全部読んだ(上のものも読んだ記憶がある)と思います。確か、一番最初(原稿が紙でなかったとき)に読んだような・・。

それにしても、なんだか今見返すと、今年の5月なのに結構前みたいに思えます。笑

●まめた

まめたどうも~。そうだね、とても3カ月前の出来事とは思えないね(笑)。

メッセージは僕も「あれ?これって読んでなかったっけ」と思ったものがあったので01の映像を調べてみたら、原稿が到着する前にケータイを覗きながら繋いでいたときに、2つは読んでいたようなので、上記の記事も修正しときました。

ただ、他のメッセージに関しては・・・たぶん飛ばしたんじゃないかと。映像を編集しながら「あ、1枚分飛ばしてる!?」って思う箇所が何回かあったから。当日は風がかなり強かったし、途中から暗くなったし、しょうがなかったかもね。

もし来年以降も同じようなスタイルで開催する場合には「風対策」を考えた方がいいかも~。

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