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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2024-02
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たかがテレビ。007●NNNドキュメント「解かれた封印」で語るテレビ報道②

「押さえろ押さえろ、絵を押さえろ!」
カメラマンに撮影を指示するエンジニアの声です。その数分後、彼らは亡くなりました。

16日(日)深夜0:55~放送された「解かれた封印~雲仙・大火砕流 378秒の遺言」。(概略は前回記事参照)
復元されたフィルムをもとに、14年ぶりに当時の関係者や遺族を訪ね「あれはどういうことだったのか」を検証する内容でした。
思えば、テレビ局自身が自らを批判対象としてドキュメンタリー番組にすることは滅多にありません。そういった意味で注目しました。
結果、よくも悪くも「テレビ的な」ドキュメンタリーに仕上がっていたなぁ、という感想を抱きました。

番組内での印象的な言葉と共に、だいたいの内容を紹介しようと思います。
◇◇◇
●杉本伸一氏(島原市職員)
「写真を見ると長崎の原爆とダブる。そんなに怖いものだとは思わなかった。」

●山入端満氏(日本テレビ報道カメラマン・・・当時、記者として火山灰が積もっている現場にも入り、危険な思いをしながら生々しいレポートをした映像が映し出される。)
「取材に来たんだから普賢岳の活動をきちっと皆に伝えなきゃいけないという・・・。それを、仕事として伝えるために、来たわけだ。」

1991年6月3日午後4時8分。大火砕流に呑まれ、43人もの命が失われました。そのほとんどは報道陣。そして、報道陣を見張るために配置された地元の警察官、消防団員、タクシー運転手などでした。

43人がいた場所は「定点」と呼ばれていました。
当時、マスメディアは普賢岳の火山情報や住民の避難の様子に注目し、連日のニュース番組や紙面で大きく取り上げ、激しい取材合戦を繰り広げていました。
「定点」は、そのためのいわば前線基地。

なぜそこに各社が集中したかというと、火砕流が発生した際に「正面からの絵が撮れる」絶好の撮影スポットだったからです。

それは裏を返せば「危険な場所」でもあったわけです。しかも避難勧告地域内であるにも関わらず、警察や消防団の立合いの下で、彼らは取材を続けていました。

また、避難勧告地域内には、住民の一部も出入りしていたそうです。日本テレビが留守宅の電源を無断で使用し、不安が広がったことも、その理由の一つ。住民の中には、「報道陣さえいなければ、地元の人間は巻き込まれずに済んだ」と話す人もいるそうです。

●中村洋介氏
(当時・NNN雲仙取材本部デスク)
「安全のことをまったく無視したわけではなくて、あそこから前にはもう、出ないようにしていた。それで、いざという時には逃げられるように、タクシーもちゃんとチャーターして、エンジンを駆けっぱなしにして止めておいた。」

中村デスクの指示により、小村幸司カメラマン(当時26歳)と、ビデオエンジニアの狐崎敦さん(当時30歳)は、大火砕流の2日前に島原入りします。そして「定点」に着いてからわずか18分後に、彼らは命を落としました。現場に乗せて行ったタクシー運転手や、他社の報道陣と共に。

●吉田利一氏(長崎新聞カメラマン・・・大火砕流の直前に定点を離れた。最後に撮ったのが小村カメラマンらの姿。それは大火砕流のわずか3分前だった。)
「下から見ても火砕流が起きてるのが見えるんですよね。だから、少しでも早く行って、いいのを撮ろうと思って来たんじゃないですかね。だからもう、がむしゃらに撮ってましたよ。日テレのこの方はですね。」

14年ぶりに存在が明るみになったカメラを、いよいよ解体する様子が映し出されます。
中のビデオテープは火砕流の熱で変形し、砂や石が詰まっています。しかし慎重に解体してみたら、テープ自体は溶けずに残っていました。
復元作業を経て、はじめて映し出された映像を見る技術者たちの姿。モニターに映し出されるノイズまみれの映像。

以下、復元されたテープに記録されていた映像の音声を、字幕スーパーを基にして文字に起こしてみました。

◇◇◇
ノイズが走る映像。火砕流発生の光景を映し出す。
田園の彼方から次第に迫る噴煙。

●狐崎エンジニア「これはでかいぞ。3時59分。・・・NIB3から中継車どうぞ」

●他局の記者「民家の近くまでせまる勢いの非常に大きな火砕流が発生しました」

●狐崎エンジニア「噴火」

●本部「NIB1からNIB3号さん。」

●孤崎エンジニア「NIB3です。え~、いま凄い土石流です。いままでで最大規模だと思われます。民家までせまる勢いです。」

●他局の記者「真っ黒な煙がもうもうと立ち上っています。非常に高い空まで・・・」

●小村カメラマン「レンズが濡れているんです」

●孤崎エンジニア「ああ、早く・・・撮れてるの、ちゃんと?」

●小村カメラマン「はい、撮れてます」

●他局の記者「真上まで来ましたねえ・・・巨大な火砕流、その巻き上げた火山灰がわれわれの頭上に」

●孤崎エンジニア「これ、来るよ。これ、火山灰、こっち来るよ、これ・・・。小村、ちょっと小村」

●他局の記者「4時6分になりました。我々の所に到着した火山灰がまわりを取り囲んでいます。非常に焦げ臭いような、土の臭いのような複雑な臭いが立ちこめています。」

●警察官(拡声器で)「え~、大変危険な状態となっております。下の方まで避難されてください。大変な、大変危険な状態となっております。下の方まで避難されてください。」

カメラは、避難する報道陣や、避難を呼びかけるパトカーの姿を映し出す。

●不明「そのまんま廻しっぱなしにしといてください。」(というふうに聴こえる)

●警察官(拡声器で)「たいへん危険な状態となっております。」

●不明「・・・じゃあ、レポートを一発撮りますんで。」(というふうに聴こえる)

車から機材を取り出し、なおも撮影を続けようとする読売新聞と毎日新聞のカメラマンの姿。
再び普賢岳の方へとカメラはパンするが、あたり一面真っ白でなにも映らない。
映像と音声激しく乱れ、途切れ途切れになって行く。

●孤崎エンジニアらしき声「撮らなくちゃ。撮ってないなおまえ。」(というふうに聴こえる)

●小村カメラマン「・・・これ。」(というふうに聴こえる)

映像途切れる。

●吉田利一氏(長崎新聞カメラマン)
「ちょうど〆切時間を逆算すると4時がギリギリだったから、現場を離れた。あとで、どこかの新聞に(火砕流の直前にたまたま現場を去ったことを)『逃げた』と書かれたが、そうではない。」

●エンジニア孤崎氏の母
「夕方の4時10分過ぎって今でもいちばん嫌ですね、今でも。結局ほら、死んだ時間でしょ。だから今でもいちばん嫌な時間です。」

●エンジニア孤崎氏の父(・・・「もう二度と九州へ足を踏み入れまい」と思っていたところ、島原の人から手紙を貰い、気持ちに変化があったという。)
「『島原へ足を踏み入れたばっかりに命を落とされて申し訳ない』っていうさ・・・。あの人たちの気持ちを知った時にね、踏んぎれたというのかな・・・。殺されたんじゃない。『死んだんだ』と。」

●カメラマン小村氏の母
「取材に行く前日、家に電話があったんです。『火砕流が発生してて僕は危険だなぁと思うんだけど』っていう電話があって。『あまり行きたくないんだけど』って。私は『気をつけて行ってらっしゃいよ』って言ってしまってね。『がんばって撮ってらっしゃい』って・・・言ったもんですから、最後の最後までカメラを廻してたんかなぁと思うと、すっごく悲しいです。もう・・・もう、すごい悲しいです私は。・・・撤退するには勇気がものすごい要るわけよ。だけどそれで、火砕流が来なかったら、笑い者になっちゃうでしょ。臆病者になっちゃうでしょ。だからそういう所でみんなまた、こう・・・行ってたんじゃないの?。すごい、いい映像が、他社で撮れるとまた大変だし。」

●中村洋介氏(当時・NNN雲仙取材本部デスク)
「まあしかし、本当に、申し訳ないことをしたと。・・・まあしかし、もう少し勉強をしてても、『あそこは危険だからやめよう』という風に言い出せたかどうか・・・。その辺になると、あんまり・・・今もって自信は持てないですけどね。やっぱり・・・なんだかんだ言いながら、各社みんなあそこに張ってましたし。でも、各社が張ってても、『もう危険だからウチはやめよう』と言うのが、本来のデスクの判断でなきゃいかんとは思うんですけどね・・・。」

●番組最後のナレーション
「43人の犠牲者を出した大火砕流。火砕流の危険を理解できなかったことが、自然の脅威を災害に変えました。そして、取材のモラル。取材のために前に出ることが、地元の人たちを巻き込む恐れがあるということも知りました。悲劇を繰り返さないために、努力し続けることが、残された者の責任。14年の時を経て、復元された映像が、問いかけます。」

◇◇◇
今日の記事は、ここまでとしておきます。
僕がなぜ「よくも悪くもテレビ的だ」という感想を持ったのかは、明日、改めて掲載しようと思います。
この番組を見た方。あるいは見ていない方も、上記に紹介した番組内の言葉から感じたことがありましたら、意見をお寄せください。

☆画像は、パソコンの液晶ディスプレーを撮影したものです。
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コメント

この記事へのコメント

赤星さんのブログは毎回毎回長いそうですね!読む時にとても難しい。やはり、自分の日本語レベルは大変だっだとおもいます。
時間もきつくて、どうすればいいかーー。
機会があれば、MSNで交流してください。私のブログにあります。

●wikaさん。
ほんっと、長くなってすみません。明日は長くならないように気をつけます(笑)。

興味のある番組だったので、akaboshiさんのブログで観れてよかった。テレビないんでありがたいです(笑)。長くて結構(笑)!
テレビというメディアがなければ、彼等が命を落とすことはなかったのだし、そうした意味で、災害報道のありかたも、問題視されるべきだと思います。
実際に映像で観ていないのでわからないのですが、この災害事故?をふまえて、何か取り組んだり、改善したり、という動きはあるのでしょうか?
こういうことがあった。だから?、それで?、それから?、というところがものすごく気になります。
そして、報道に巻き込まれて亡くなったタクシーの運転手や警察の方のことが。
これが写真のカメラマンだったら、また話が違ってくると思う。撮影中に亡くなった方はたくさんいるけれども、それは、カメラマン個人の希望というか、本望というか、、、。
テレビって、 そんなにエライの?!
・・・明日のブログ、楽しみにしてます!長文も(笑)。

中村さんのコメントって心に突き刺さりますね。
心のどこかで危険への認識はある。
しかし、目の前に利益がある。
利益は欲しい、そして、横取りされたくない。引くに引けない。
日本人に良くある行動。
最近で言えば、カネボウの等の粉飾モノもこれに近いですね。
少し格好よく書いているけど、中村さんの行動をする可能性が十二分にあるから・・・。
akaboshiさんの続きが気になりますね。

これはレポートして下さって有難い。会話の内容がとてもリアルに情景が浮かぶようです。当人も行く前日に危険で行きたくない、と言っていたんですね。仕事だとやりたくなくてもやらないといけない、というのはたくさんありますがやはり命の責任は誰も取れないことを考えるとその後の会社全体の対応が気になります(関わった人間(警察、タクシー会社など)へにも)。テレビ的っていうのも興味あります。

映像を撮る者として、命を撮影で落とすのは馬鹿だと言わせて頂きたい。命あっての物種。しかもそこまでリアルの物をとってどうだというのでしょう?自然は圧倒的な恐ろしさと美しさを持って私たちを魅了します。TV局は我が局こそ一番数字を撮れる凄いものを撮ろうとしたのではと推察しますが、危険を冒してまで撮るものではないでしょう。他に撮るべくものが避難した人々などもっとあると思います。
レンズを通してみると目で見るのとは違って見え、なんだか距離感が増したように見えるものです。NHKなど日本のTV局は学歴だけで採用します。技術者に鍛えたとしても、そういうことが分かっていなかったのだろうと私は思います。
このドキュメンタリーを見ていないのに生意気なことを言ってごめんなさい。

●yuccapoさん。
亡くなった報道陣の中には、新聞社の方もたくさんいたので
もちろん写真のカメラマンも含まれていました。
復元されたテープの映像の後半で、ちらっと他社の人たちの姿が映るのですが
あたりは黄土色の火山灰に覆われていて警察が避難を呼びかけているのに
読売新聞と毎日新聞のカメラマンは、車から機材を取り出して
なおも撮影を続けているのです。

●LARKさん。
「日本人に良くある行動」とありますが、
おっしゃるとおり「日本人的な気質」の表れだと言うこともできますね。
自らが自立して考えない。
上司の命令には無批判に従う。
集団心理に埋没しやすい。

● flowfreeさん。
こういう地味なドキュメンタリー番組が再放送されることは
民放では、ほぼあり得ないことなので
本放送を見たり個人が録画しない限りは、映画のように後で見ることが出来ません。
放送が日曜深夜という、いちばん悪条件の枠しか確保できていないというのも
今のテレビ界の体質を物語っています。

●ephaさん。
「レンズを通してみると目で見るのとは違って見え、
なんだか距離感が増したように見えるものです。」
・・・そうですよね。
ビデオカメラとかでも撮影していると、
映しているものとの距離感が希薄になって現実認識がおかしくなりますよね。
そのために、ビデオエンジニアが「肉眼で」見ながら
そばに付き添っていたのですが・・・。
彼はひたすら「撮り続けること」をカメラマンに要求しています。

取材記者の皆さんはいつだって他社よりリアルな映像を撮りたいし、それがカメラマンとしての使命だとも思っているのでしょうね。それはきっと上の新聞社も望んでいることであって、安全と危険の境目が麻痺していると思います。まして自然相手の取材では、人間が想像しがたい事態になること前提で取材していただきたいし、それはたぶん本人達もわかってるだろうけど一種の職業病なのかなって感じました。噴火とは全然違いますが、台風の実況中継もいつか絶対取り返しのつかないことが起こりそうで...

● likelikeさん。
そうですね。
避難勧告が出ているのにも関わらず無視して居続け、
地元の人々まで巻き込んでしまったのですから完全に「人災」です。
なにか大切な感覚が全体的に麻痺しているのではないかと思います。
われわれは、本当にそんな映像、見たがっているのでしょうか。

9・11のときに、あの映像を生で見て、見たことに意味を感じた人も多いですよね。テロ事件と自然災害と、まるで違う次元のものなんですけど、視聴者心理、あるいはニュース番組制作者の意識として、そのふたつの違いは、どれほどのものなのでしょうね?時間がたってからなら、いろいろ分析も出来ると思うのですが。
この番組を見られない場所にいるものとして、akaboshiさんの記事に感謝します。

● nicoさん。
9・11の場合は、「なにが起こっているのかわからない」状態だったから
生中継されることの意義はありましたよね。
この雲仙普賢岳噴火の「定点」での取材は、
火山の噴火という「原因がわかっている」ことであり、
「なにが起ころうとしているのか」は、さんざん警告されていたことです。
避難勧告が出されて住民達はみんな避難しているにも関わらず
「報道陣である」という理由で謎の特権をふりかざし、
彼らは無人地帯に立ち入っていたわけです。
無人地帯によそ者を放置しておくと、なにをするかわかりません。
実際に日本テレビのスタッフが勝手に民家の電源を使用したことが判明し、
余計に警察は「彼らを監視」する必要があったのでしょうし、
消防も「なにかがあったら責任問題に発展するから」やむなく付き添っていたわけです。

●↓(続き)
そこまでして彼らが撮ることを期待されていた内容は、
火山の噴火の生々しくセンセーショナルな映像です。
・・・「なにが起ころうとしているのか」はわかっているのです。
彼らには、期待通りのショッキングな映像を撮ることが要求されていたのです。
「視聴者がそういうものを見たがっているに違いない」というデスクの判断は
「他局もみんなやっているから」という発想から来ています。
・・・これをジャーナリスト魂だとは僕には思えないし、
正常な神経を保っていたのなら十分に防げたはずの「人災」だと思いました。

続報ありがとうございます。(本日版期待しています)
この件があった以降でしょうか、台風にしても、災害の報道のありかたの最重要な位置に、「報道する側の安全」が組み込まれましたね。
それまで、報道手段の上昇と、天災、戦争の進化に追いついていなかったですから・・。
センセーショナルなモノを欲するのは人間の欲ですから、
(この前のバリテロでも死体写真を見たがる人は多いですから)
この辺はなんとも言い切れないものなので・・・。
歯切れ悪くてすみません・・・。

●LARKさん。
この件があった以降も、今夏の台風の際には相変わらず
吹き飛ばされそうになりながら絶叫するレポーターの姿を見ました(笑)。
・・・なんか、恒例行事のようですよね。
我々はあれを見ないと台風の凄まじさを実感できないように
すでになっているようにも思えます・・・(笑)
「ないと寂しい」みたいな。
その期待に、毎回応えてくれてるようですね。

 僕も番組を見ました。akaboshi07さんの詳細な報告に敬意を表します。みなさんのコメントを読ませていただき、不評を承知のうえで、私見を書かせていただきます。
 亡くなった方々には哀悼の意を表したいと思います。しかし、報道関係者について言えば、あの状況では仕方なかったと思います。人命ですから、仕方なかったで片付けられる問題ではないという意見もあるでしょう。しかし、報道の仕事を選んだ以上、危険な現場での死傷は覚悟しなければならないことだと思います。それがいやなら別の仕事を選ぶか、干されるのを覚悟で現場行きを断るべきだと思います。
 安全圏だけにいては、報道の仕事はつとまらない場合が多々あると思います。何が起きているのかを、できるだけ現場に近づいて報告することは、報道機関の大きな役割の一つだと思います。確実に命を落とすような場所は問題外ですが、グレーな現場については、そのときどきで記者やデスクらがぎりぎりの判断をするしかないと思います。そしてその判断が間違うこともあると思います。(続く)

 そうなったときには会社は最大限の補償をすべきでしょうし、管理者は責任を問われるべきでしょう。しかし、だからといって安全圏だけにとどまるというのは、報道機関としてはどうかと思います。
 普賢岳が命をかけるだけの価値があったのかという問題はあると思います。この点については僕もかなり疑問に思います。しかし、現場の報道関係者が、一生に一度あるかないかの出来事を目の前にして興奮し、避難「勧告」だったら大丈夫だろう、と踏んでいた心理は同情できます。デスクたちが冷静になって現場記者たちを引き上げさせなかった責任は問われるべきです。ただ、それは不幸な結果論であり、当時は、ぎりぎり大丈夫だろうと思われた地点に残るという判断は、やはり「あり」だったように思います。
 番組で触れていましたが、報道関係者が残ったために住民たちにも残った人々がいたことは、大いに考えさせられました。もう少し詳細がわからないと考えがまとまりませんが、報道機関としては重視すべき問題であることは間違いないと思います。(まだ続きます)

 いまの報道機関の大きな問題は、危険な現場での取材を前提にした訓練や準備をしていないことだと思ってます。地下鉄テロ現場に駆けつける消防士や警察官は訓練を受けていますが、同じように駆けつける記者たちは訓練を受けていません。では現場に行くべきではないのかというと、そうではなく、訓練を受け、準備をすべきだと思います。消防士たちが現場に駆けつける職業であるのと同様、報道関係者も現場に近づくのが仕事だと思うからです。
 最終的には、報道関係者も己の身は己で守れということになると思います。酷な意見だとは思いますが、現場に行くのがいやだったら、いやだと断るべきでしょう。そうした判断については、本来非難されるべきではないと思います。そして、現場に行くという判断をする人については、安全対策や補償について、会社はできるだけのことをすべきだと思います。
 長くてすみません。いろんな人の考えを知り、自分の意見を出せる場をつくってくださったことに感謝します。

● tmreijさん。
たくさん書いてくださってありがとうございます。嬉しいです。
「報道の仕事を選んだ以上、危険な現場での死傷は覚悟しなければならない」
↑う~ん。どうなんだろう。
たしかに安全圏にとどまっていると報道できないことがあるし、
果敢に挑んで行く姿勢は大事です。
しかし、それだけの事をする意義があることなのかどうかは、
熟慮した上で選択されるべきことだと思います。
命の危険にさらされる仕事というのは、警察官とか消防署員とか、
それ相応の訓練を何年も受けて養成された人たちならば
その覚悟は出来ていると思います。
しかしこの日犠牲になった彼らは、正確にはカメラマンとビデオエンジニアという
「技術職」です。たまたまこの事件の日は雲仙に派遣されてしまったけれども
普段は様々な現場で、様々な仕事を「技術屋」として、こなしている人たちです。

● tmreijさん(↓つづき)
番組でも取り上げられていましたが、ビデオエンジニアの方は
湾岸戦争の取材経験もあるベテランだったらしいのですが
カメラマンは26歳の、まだ経験が浅い若者です。
彼らは現場に着いたその日に、不幸にも亡くなってしまいました。
なぜ、日本テレビのみがそんな大事な時期に「人員転換」をしたのかについては
触れられていません。
しかし、別のことろのナレーションでこういう言葉がありました。
「日本テレビスタッフが無人の民家の電源を無断で使ったことが
住民の不信感を招いた」
・・・おそらくこの出来事の影響もあって人員交代が行なわれたのではないかと
僕は推測しています。
そもそも住民に非難勧告が出ているということ自体、最高レベルの警告であり
状況は「グレー」ではなかったと思う。
その発表をニュースで報道して住民を避難させている立場の者たちが
なおも現場に立ち入り続けていたら、「あ、大丈夫なんだ」と思われてしまうことに
無自覚すぎます。
普通の神経をしているデスクだったら止めさせるでしょう。

● tmreijさん(↓つづき)
「現場に行くのがいやだったら、いやだと断るべき」
との指摘ですが、・・・サラリーマン的な会社組織に属していたら、
現状では、これはなかなか言い出せないのではないでしょうか。
「卑怯者」「弱虫」のレッテルを貼られ、以後、仕事が廻ってこないかもしれません。
特に技術スタッフは、技術を武器にフリーのような立場を取る人が多く
狭い業界内で陰口を叩かれると仕事が廻って来なくなります。
それに近年、テレビ局自体が番組制作を直接する比率が少なくなってきています。
番組制作費を安く抑えるため、テレビ局よりも人員も資金も弱小の
番組制作会社に仕事を発注し、より安く請け負うところに作らせるということが
すでにまかり通っています。、
そうした制作会社は、ニュース番組の取材や特集コーナーの取材にも絡んでいます。
弱小の制作会社にとっては、仕事を発注されて断ったら
ライバル会社に持っていかれてしまうので死活問題です。
会社の存続に関わることなので、社員としてはなおさら、断りづらい状況でしょう。
テレビ界には、そういう権力構造もあるのです。
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