LGBTの紙媒体★掲載チェック36●テレビの中の性的マイノリティ

「おすぎとはるな愛の違い」
「椿姫彩菜がいじられない理由」
「レズビアン・タレントはなぜいないのか」
・・・以上3つのテーマについて、性的マイノリティのことを詳しく知らない読者に向けて、わかりやすく説明がなされています。昨今のテレビに露出されている性的マイノリティのメジャータレントは、トランスジェンダーや同性愛者などの違いを無視して「おネエ系タレント」として一くくりにされがちで、実はかなり「違う側面がある」ことについては、なかなか視聴者の関心を喚起できていない側面があります。そこらへんの知識を補完するのに最適です。特に次の記述が印象的でした。
実は僕、これを読むまでは「べつにいいんじゃない?テレビ視聴者には、ザックリと『男女の規範から飛び出す人も居るんだ』ってことさえ印象付けば。」な~んて思っていたのですが、考えを改めようと思います(笑)。この説明はわかりやすいし説得力がありますね。これからは、こういう言葉をいかに発明できるのかが問われてくるような気がします。『少数派の中の差異を無視して、多数派の基準から外れた者を一緒くたにして済ますような考え方が、いかに横暴かは、民族問題に置き換えてみるとよくわかります。たとえば、もし米国で「東アジアの人たちは、皆似ているように見えるから、日本人も、中国人も、韓国人もみな同類で一緒くたにしてかまわない」と言われたら、多くの日本人、中国人、韓国人は怒るでしょう。それは、民族のアイデンティティを踏みにじる考え方だからです。
それと、まったく同じで、おすぎさんにはゲイとしての、はるなさんにはMtF(Male to Female)トランスジェンダーであるニューハーフとしてのアイデンティティがあるわけで、それらは尊重されるべきものだと思います。』
あ、あと。三橋順子さんの『女装と日本人 (講談社現代新書)』
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