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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-05
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工藤静香「嵐の素顔」②●名曲レビュー003

空車の赤いサイン 流れる街角
どこをどう歩いていたのか 海が見えてきたわ

見知らぬ人でもかまわないから
ふるえるこの肩どうぞ 抱きしめて欲しいの
ふいに頭上かすめ ジェットが飛ぶ
心細さを集めて 波にほうり投げた
海が割れればいいの・・・

嵐を起こして すべてを壊すの
嵐を起こして 素顔を見せるわ

「嵐の素顔」
words:三浦徳子
music,arrangement:後藤次利


●REVIEW●
前回に引き続き「嵐の素顔」。
この曲は2番の歌詞も面白い。

不意に頭上かすめ、ジェットが飛ぶ

・・・突然挿入される風景描写。
飛び去るジェットの残響音は、目の前に広がる海の大きさを強調し、主人公の孤独をさらに際立たせる。

孤独と対峙し、自らの素顔を悟った彼女は、新しい恋に向かうのだろうか。
それとも、もう一度素顔で彼と向き合うのだろうか。

ジェットの飛び去った彼方に思いを馳せる彼女には、広大な未来が拓けている。



●工藤静香さんと三浦徳子さんについて●
この二人の組み合わせは、デビュー当時から始まっています。1988年に発売された2ndシングル「Again」のカップリング曲「If」が最初です。
その後、1stアルバム「ミステリアス」では、タイトルチューンの「ミステリアス」と「パッセージ」の2曲を担当。秋元康、松井五郎、田口俊らと共にデビュー当時の彼女を支え、「歌手・工藤静香」というブランドを形成するために重要な役割を果たしました。
作詞家・三浦徳子の名は、歌謡曲に興味のある人ならばよく目にすることと思います。他にどういう曲を手がけて来た人なのか。「パノラマ歌謡曲」というサイトからピックアップしてみました。

●作詞家・三浦徳子の業績(1987年までの主なシングル)●

1978年
石川ひとみ「右向け右」
石川ひとみ「くるみ割り人形」
八神純子「みずいろの雨」

1979年
八神純子「想い出のスクリーン」
榊原郁恵「青春気流」
庄野真代「ジャングル・コング」
岩崎宏美「万華鏡」

1980年
岩崎宏美「スローな愛がいいわ」
八神純子「甘い生活」
松田聖子「裸足の季節」
河合奈保子「大きな森の小さなお家」
松田聖子「青い珊瑚礁」
多岐川裕美「酸っぱい経験」
野口五郎「愁雷」
ピンク・レディー「うたかた」
松田聖子「風は秋色」
パティ「明日…咲く」
沢田研二「おまえがパラダイス」

1981年
松田聖子「チェリーブラッサム」
松田聖子「夏の扉」
郷ひろみ「お嫁サンバ」
沢田研二「渚のラブレター」
榊原郁恵「太陽のバカンス」
郷ひろみ「もういちど思春期」
三原順子「真っすぐララバイ」
沢田研二「ス・ト・リ・ッ・パ・ー」
郷ひろみ「哀愁ヒーロー」

1982年
三原順子「氷河期」
田原俊彦「君に薔薇薔薇・・・という感じ」
郷ひろみ「純情」
柏原よしえ「恋人たちのカフェテラス」
早見優「Love Light」
小泉今日子「ひとり街角」
沢田研ニ「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」
八神純子「Touch you, tonight」
シブがき隊「ZlGZAGセプンティーン」
田原俊彦「ラブ・シュプール」

1983年
シプがき隊「処女的衝撃!」
早見優「夏色のナンシー」
田原俊彦「シャワーな気分」
中村雅俊「瞬間の愛」
早見優「渚のライオン」
杏里「CAT’S EYE」
早見優「ラッキー・リップス」

1984年
吉川晃司「モニカ」
沢田研二「渡り鳥はぐれ鳥」
杏里「気ままにREFLECTION」
高田みづえ「原宿メモリー」
堀ちえみ「東京SugarTown」
早見優「ミスターセーラーマン」
田原俊彦「顔に書いた恋愛小説[ロマンス]」
刀根麻理子「デリンジャー」
堀ちえみ「クレイジーラプ」
荻野目洋子「ディセンバー・メモリー」

1985年
MIO「Good-bye, Lonely Blue」
堀ちえみ「リ・ボ・ン」
杏里「16BEAT」
渡辺典子「野バラのレクイエム」
TUBE「ベストセラー・サマー」
富田靖子「スウィート」
志村香「星のシンフォニー」
志村香「秋風はあなた」
富田靖子「君はシンデレラ」

1986年
渡辺典子「ここちE」
堀ちえみ「夏咲き娘」
湯江健幸「思い出のアニー・ローリー」

1987年
酒井法子「男のコになりたい」
真弓倫子「片想いグラフィティ」
石田ひかり「く・ち・び・る・ハート・ツー」

●こうして見てみると、各時代の「アイドル」と呼ばれた歌手を中心に幅広いタイプの楽曲を手がけてきたことがわかります。意外だったのは松田聖子のデビューから5曲目までのシングルを全て手がけていたということ。まさか「嵐の素顔」と同じ人が「♪あ~~、わたっしぃのぉぉ、こぉいわぁぁぁ~」を作っていたとは・・・守備範囲広いですね~(笑)。

●郷ひろみ「お嫁サンバ」、杏里「CAT’S EYE」、シブガキ隊「ZlGZAGセプンティーン」、吉川晃司「モニカ」など、他にもスゴイ曲がたくさんありますね。全体的に「強い・激しい・尖った・濃い」イメージの歌詞を得意としているようです。

●80年代に活躍したアイドルは職業作家に曲を依頼していたので、ヒットチャートは限られた売れっ子作家達が席捲していました。三浦徳子さんも間違いなくその一人。傾向としては、デビュー当時で路線を模索中のアイドルを手がけることが多かったようです。「嵐の素顔」もそうした流れの一つではありますが、80年代後半に不調気味だった三浦徳子さんにとっては、久々に「ヒット曲」として成功した作品であるようです。

●その後、工藤静香への楽曲提供は1993年まで続きますが、シングルとしては1991年の「Please」のみ。しかしアルバムの中で、その独特の激しい世界観は強烈なスパイスになっています。松井五郎氏と並び、セルフ・プロデュース開始までの初期の時代を支え続けた大切なブレーンであったと言えるでしょう。

7thシングル「嵐の素顔」 (1989年5月3日発売)
c/w「永遠の防波堤」
☆収録アルバム
「HARVEST」 「Unlimited」 「intimate」
「スーパーベスト」
「She Best of Best」 「Millennium Best」
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コメント

この記事へのコメント

ただただ、三浦徳子さんってすげーって思います。
彼女が書いた静香のウタって、全部好きなんですよ、俺。
確かうしろ髪にも提供してましたよね?Nice!とかhoneyとか。
うーん。2曲とも好きだ。
今回「月影」で五郎さん復活したことやし、次のアルバムは
作曲;後藤次利
作詞;三浦徳子、松井五郎、中島みゆき
で造ってほしいですね。
そうそう、ディナーショー。
初回から毎年行ってます。去年は、普通のディナーショーとTRESURE4のジュエリーショー用のディナーショーの2回行っちゃいました。
で、もちろん今年も既にチケットはゲット済みだったり。
akaboshiさんも彼と一緒に行っちゃてみては?
で、で、部屋も押さえておいて、二人で過ごすってどうですか?
うーん、羨ましい。

すみません。なんか、自分がアイドル歌謡曲を振ったばかりに。
ちなみに今、三浦徳子作品といってもさっき静香さんのはきいていたので、聖子さんの「SQUALL」デビューアルバムを聞きながら書いています。
気になった、93年の作品「Gong」でそういえば、あの三浦さん(自分にとっては♪あ~~、わたっしぃのぉぉ、こぉいわぁぁぁ~ だったんで)。
こんなハードな作品を作るんだって思ったのを思い出しました。
「Rise me」で後藤さんから卒業して、次の「Expose」でASKAさん<同じPCつながり>に移ったのも思い出しました。
工藤さんの初期=「後藤」の作詞家群の一員だったことを今回改めて勉強しました!さんくすです!

僕は歳の離れた姉がいるため、幼い頃に工藤静香さんの曲を聴いていたのと、絵が上手な事は何となく知っています(汗) 
2年位前に「ayu ready?」という浜崎あゆみの番組で「嵐の素顔」を一緒にセッションしていたのを思い出しました。トークが面白くて、自分を飾らないというか、自然な感じを受けました。

三浦徳子さんの名前はよく見かけますよね。
カラオケに行くと「これも三浦さんなんだぁ」と思うことがあります。
でも私は、やっぱり愛絵理の詞が好きです。
最近のお気に入りは《Rain》です。(アルバム“月影”の7曲目)
愛絵理らしさを感じます。聴けば聴くほど好きになっていきます。
言葉の選び方というか、遣い方が好きです。
例えば『夢 灯したまま』とか…。夢を灯すって、素敵な表現ですよね。
私も趣味で詞を書くので勉強になります。
sheちゃんはいつでも“自分”を持っている人。だから魅力的でカッコイイのだと思います。強がりなところも彼女の魅力のひとつですよね☆

●shizukameさん。
いつも僕の上を行くマニアっぷりで、いろいろ教わってます(笑)ありがと~。
うしろ髪ひかれ隊の時代から、すでに付き合いは始まってたのですか。
それは知らなかった。
僕、実はおニャン子とか、うしろ髪の時代のものはチェックしてないんです。
「月影」の次のアルバム、そのメンバーでの復活もして欲しいけど
本人のあの性格だと、どんどん新しい人との出会いも求めそうだよね。
その両方を織り交ぜながら進んでくれると嬉しい。
えっ、ジュエリー用のディナーショーを開いたりしてるんだ・・・。
すごい。それは知らないコア情報でした。

●LARKさん。
いえいえ。僕、けっこう歌謡曲好きなんで
「嬉々として」リストアップしてしまいました(笑)。
小さい頃、親にテレビ視聴を制限されていた時代があったんですけど
NHKの「レッツゴーヤング」だけは許可されてました。
だから・・・太川陽介と石川ひとみが司会をやっていて、
松田聖子とか田原俊彦がレギュラーで出ている頃の歌謡曲には
かなり詳しいです。
それしか見ることが出来なかったので
「飢えた子羊のように」テレビにかじりついて見てました。(こわ~。笑)
その影響もあって、その後も歌謡曲が大好きになり、
正統的に歌謡曲的な路線を継承しながら進化している工藤静香のファンになった。
・・・そんな風に自分では理解しています(笑)。
『Rise me』の「Gong」は、すさまじいですね。
行き着くところまで行ってしまった激しさに圧倒されます。

● likelikeさん。
その「ayu ready?」もちろん見ましたよ。
「恋一夜」を歌う浜崎あゆみさん、すごく上手でしたね。
あのときのトークは凄かった(笑)。ヒヤヒヤしながら見ました。
そういえばあの時、ちょこっとだけ、振りの「カクカク」をやってましたね。
デビューしてからしばらく、浜崎あゆみさんも「毒」をおもいっきり表現してましたね。
世代は違いますが、工藤さんと同じような感性を持った人が現われたことを感じ、
しばらく注目してました。

●purple-roseさん。
デビューから5年間。こうした作家の人たちに支えられながらも
「自分の言葉でもっと歌いたい」という欲求は
彼女の中でどんどん溜まって行ったんでしょうね。
だから突然、「Blue Rose」からしばらくは全曲自分で作詞をし、
作曲の後藤次利氏からも自立して新しい作家との出会いを求めた。
かなり勇気のある決断だったと思うし、「戦い」も必要だっただろうと思う。
その後、売り上げ的には安定しなくなりますが、
そうした不安定な道を選んだからこそ、彼女の「本気」が伝わってきて
僕はファンを続けようと思いました。
あのままデビュー当時からの作家陣に世話になり続けても
行き詰っていたでしょうから。

すごぉ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!
私知ってる曲ばかりでしたよ。
でもかなり前から活動なさってたんですね。
いやぁ~懐かしかった。志村香を知ってる私もマニアック?

● jyubonさんもなにげにマニアック(笑)。
僕、「知っている」と言える曲を数えてみたら14曲しかありませんでした。
いちばん三浦さんっぽくないなぁと驚いたのが
酒井法子の「男のコになりたい」。
これ、たしかデビュー曲だから強烈に憶えてる。
松田聖子さんと同じ事務所のデビューだから、
そういう戦略で売り出されたのかなぁと思ったりしました。
・・・こちらも「嵐の素顔」と、まったく結びつかない曲ではあります(笑)。
志村香・・・僕はわかりませんでした。・・・負けた(笑)。

三浦徳子はやっぱ強い女の歌のイメージがある作詞家さんですね~。
“CAT'S EYE”もそうだったんだね~・・・ちなみに初めて買ったレコードが当時むっちゃ好きだったアニメ“CAT'S EYE”のサントラでした(笑)英語の歌詞の所が妙に好きだったな~(笑)
“Please”もシングルの中ではトップ5に入るくらい好きな歌!歌詞もやけどあの次利さんのベースラインとコンガとピアノのトラックがすんごい好きですね~!!
やっぱ三浦徳子&後藤次利コンビだからできた名曲ですな☆

● SHIN'YA さん。
「CAT'S EYE」って、けっこうお色気アニメだったよね(笑)。
「Please」が好きだなんて、なんてシブイ(笑)。
アレンジがすごく格好いいよね。
詞は・・・開き直っている感じで、ある意味ものすごい(笑)。
あの曲歌ってる頃・・・歌番組でかなり茶髪だったよね。
メイクもバリバリに濃かった記憶がある。

TM Network の「8月の長い夜」というTMNの中でも比較的マイナー
な曲があるのですが、作詞者の名前で検索してこちらにたどり着いて
ビックリ!80年代の黄金期の超メジャーポップばかり手がけておられた
方だったんですね。なるほど、この「8月の長い夜」も86年発売のアルバムから収録されていることから納得です。TMNらしくない曲ではあるのですが、僕の中では一番お気に入りの曲です。
三浦徳子・・・ へぇ~そんな凄い作詞家だったんだ~。
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