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フツーに生きてるGAYの日常

やわらかくありたいなぁ。

2023-09
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LGBTの紙媒体★掲載チェック34●女の子になると決めた8歳がこじ開ける「解放」への重い扉

 長澤まさみさんが表紙のサンデー毎日6月7日号の34ページに、アメリカのトランスジェンダーに関する記事が載っています。「性同一性障害」という枠で扱われるようになった日本との違いっぷりが気になる内容です。

 『ハリウッドスターやキャスターといったVIPから一般人まで、米国では今やゲイ(同性愛者)やバイセクシュアル(両性愛者)のカミングアウトは日常茶飯事の感がある。

 しかし、生まれ持った生物学的な性に違和感を覚え、人格的には自分が別の性に属していると自認するトランスジェンダー(性同一性障害)への理解は十分とは言いがたい。そんな中、中西部ネブラスカ州に住むトランスジェンダーの8歳の男児が、晴れて女の子として生きることを両親から許され、話題になっている。

 「いつも出口のない場所に閉じ込められているような気分だった。でも、もう男の子の服なんか捨てちゃう!」肩まで伸ばし始めたセミロングの髪が自慢の「彼女」は、あどけない声で告白する。

 「ダンスもスキップの仕方も女の子。ある夜、こう言われました。『毎晩ベッドに入る前、明日こそ女の子になっていますようにって祈るけど願いはかなわない』って」 母親は一言一言かみしめるように、そう話す。

 現在、トランスジェンダーに苦しむ米国人は500人に1人。ノイローゼや重い鬱病を患う成人も多い。中には自殺未遂をする人もいるという。約35年間で何百人ものトランスジェンダーの人たちを診察したセラピストはこう言う。「彼らはありのままの自分でいることを許されない。自分が心地よく感じるジェンダーを自認して生きることが、最も自然で健康的な人生だ」

 とはいえ、偏見は依然として根強い。この男児も、女の子としての道を選んだことで、カトリック系の学校から公立校への転校を余儀なくされた。「『娘』の心の安定と自尊心を守るための決断です。違いや多様性を受け入れるよう地域社会や教会を説得するのが私の使命です」(母親)

 秋からは、女の子のファーストネームを名乗り、髪をポニーテールにして公立校に元気良く通う「彼女」の姿が見られそうだ。(肥田美佐子)』

 今の日本では週刊誌やテレビなどのマスメディアで「性同一性障害」の当事者は、タレント以外にも様々な人たちが頻繁に登場するようになっており、チェックが追い付かないほどです。

 また、この記事で取り上げられている8歳の子のように、性をトランスしたことが理由で「カトリックの学校から公立校への転校を余儀なくされ」るような事態は、日本では滅多に起こらないことでしょう。(もちろん、完全に「ない」とは言い切れませんがね。)

 また、もしそのようなケースが表面化した場合には「非道な扱い」として、社会的に問題視されるのではないでしょうか。日本においては「障害」という枠で扱われることによって、なにかトラブルがあった場合には当事者の側にではなく、「社会の側に責任がある」という文脈での訴えかけが効力を持ちやすくなっていますから。

 一方、アメリカでは、ストーンウォールやハーヴィー・ミルクの時代のムーブメントによって「GayPride」の運動が盛り上がり、「性的指向が同性に向く人たち」の方が可視化されており、州によっては同性パートナーシップの権利保障が進んでいるところも出てきています。その代わり、トランスジェンダーの認知が後回しになっている。

 これと同じことはイギリスでも言えるようです。昨年の日英LGBTユースエクスチェンジプロジェクトでは、「LGBT」という枠で行われているにもかかわらず、来日した若者たちにトランスジェンダーはいませんでしたし、来日して日本の若者と交流したことで「初めてトランスジェンダーを見た」と言った人もいたそうです。まがりなりにも「LGBTコミュニティ」と名乗って活動している人たちですら、そんな状態なのかよ!と驚きましたね、あのエピソードには。

 なんだかんだいって、日本にも「進んでいる」と言ってもいいような状況があるんですね。ただし、何が進んでいて何が遅れているのかは、社会状況や宗教など、さまざまに違う社会背景が絡んでいるので単純に比較できるものではありませんけどね。FC2 同性愛 Blog Ranking
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コメント

この記事へのコメント

akaboshiさん、こんにちは。いつもよんでいます。(いつもROMってますのが正しいか)ちょっと記事を読んで思ったことを…

僕は、このマスコミがけっこう流す「性同一性障害」というのとゲイやビアンとは違うんじゃないかと最近思います。テレビを見ていると明らかにゲイやビアンより性同一性障害の話のが出てくる回数が多いです。それは性同一性障害が結局、「男か女か」に分けられるからじゃないかと。

それにテレビに出てくるのは男→女というインパクトの大きい?方が多いですし…結局民放が「ゲイやビアン」について本当に扱っていることはほとんどない気がしますね~。
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