LGBTの紙媒体★掲載チェック33●キューバ「カストロ議長の娘」が起こす「性転換」革命

キューバの情報といえば以前、AERA2月9日号に『資本主義的退廃の象徴がいまや キューバ「性の革命」』という記事が掲載されていました。その時も少し触れられていたのですが、この動きの背後には、あの「カストロ議長の娘」が深く関与しているというのです。
このマニエラさんってすごいですよ。なんでも、キューバ国立性教育センター理事長を兼任しており、同センターの制作で、「既婚男性がゲイだと気づくテレビドラマ」を放送して高視聴率を記録したりしているのだとか。『キューバの首都ハバナが、新宿2丁目の如く妖しい雰囲気に覆われたのは、5月16日のことだった。
この日大規模なデモ行進があった。“反米集会”かと思いきや、数千人の参加者の中には、同性同士で手を繋いだり、抱き合っている姿も。同性愛者の権利を主張するデモ行進で、しかも、主催者の中には“カストロ”の名まであったのだ。
「他の社会主義国と同様、キューバも宗教と同性愛はタブー。革命直後、同性愛者は強制労働所送りの対象だった。それが今では性転換手術を合法化し、国が費用を全額負担している」(国際ジャーナリスト)
“革命の父”フィデル・カストロ氏(82)が昨年2月、弟のラウル氏(77)に国家評議会議長の座を禅譲した。だが、これが極端な“性策”転換を招いた訳ではない。
「フィデル前議長が健在だった79年に、同性愛を認めて、関連書籍の販売が自由化された。その後、“解放”は更に進み、同性愛をテーマにした映画祭まで開催している。同国は、同性愛容認の“先進国”なのです」(同)
“同性愛者”解放運動の中心人物は、ハバナ医科大学准教授のマリエラ・カストロ女史(46)。実は、彼女はラウル議長の娘で、フィデル氏の姪なのだ。』
片や、「バックラッシュ」による性教育バッシングの猛烈な嵐が吹き荒れ、「性」を教育現場や公の場でオープンに語ることさえ「タブー視」されるような揺り戻し現象の真っ只中にある某国に住んでいる僕としては・・・キューバに「国立性教育センター」なるものが存在しているという事実を知っただけでもクラクラ来てしまいます。しかも、そのセンターが国家の予算で、ゲイが主役のテレビドラマを制作だなんて・・・!
つまり、キューバでは性教育に「同性愛」や「性的少数者」の基礎知識を絡ませることが、実践できているってことですよね。思春期の若者を無用な悩みの底に沈めないためにも、本当は必要不可欠な知識である筈なのですが、某国では・・・。
気を取り直して引用を続けます。
『性転換手術の合法化も、政府高官に太いパイプを持つ彼女がいればこそだった。
「ラウル議長は、“マリエラが家庭内にペレストロイカ(改革)を持ち込んだ”と冗談をいうほど、娘の活動に理解が深い。議長の妻も女性解放運動の活動家で、マリエラ女史は母親に影響されて運動に傾倒していった。因みに、彼女はバツイチ。現在は、イタリア人カメラマンと再婚し、3人の子供の母親です」(同)
革命家の血は、間違いなく受け継がれている。』

いやぁ~・・・彼女のおかげで、キューバの性的少数者たちは性転換の費用を国に負担してもらえたり、同性愛容認の「先進国」と呼ばれる環境を享受するまでになっているとは・・・。細かい事情をもっと詳しく知りた~い!もっとレポートを頻繁に書いて~!と、キューバ在住の日本のメディア関係者にマジでお願いしときます。→FC2 同性愛 Blog Ranking
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