やっぱ愛ダホ!33●社会の中で、つながるということ01●大江千束さん「レズビアン」とは?

5月17日のIDAHOの日に全国で開催された「やっぱ愛ダホ!」アクションの1つとして。東京・中野ではシンポジウム「社会の中で、つながるということ」が開催されました。
コーディネーターの石坂わたるさん(東京メトロポリタンゲイフォーラム)が会場として選んだのは、NPO法人カサデオリーバ。中野区で障害者の作業所として地域とマイノリティとのつながりを作っている場所であり、トークのテーマに適したロケーションでした。僕としても、ふだん使い慣れたセクマイ系コミュにティスペースから飛び出して、新たな会場で新たな人々と出会う機会にもなり、とても刺激的な体験でした。
当日、開始の1時間前に会場に着いた時には既に、先日の読売新聞での記事を見て興味を持っていらしたという地域のご夫婦が、早めに会場にいらっしゃっていました。時間が迫るにつれ人が増え、会場を訪れた方は主催側の予想を上回る51名。ふだんこうしたイベントでは見かけない顔も多く、さまざまな分野に関心をお持ちの方が幅広く来場してくださったようで、新たな出会いや繋がりをもたらす「場」にもなっていたように思います。
それではまず今回は、トークの冒頭におけるパネリスト紹介とIDAHOの日の説明。そして、中野の地で90年代からレズビアンとバイセクシュアル女性のためのセンターとして運営されてきた「LOUD」(ラウド)の代表、大江千束さんによる「レズビアン当事者の視点から」のお話の前半を御紹介します。
01●IDAHO2009トークin中野 パネリスト紹介
02●LOUD・大江千束さん01●「レズビアン」とは?
■トーク映像を続けて見るにはこちらから。

■『パートナーシップ・生活と制度―結婚、事実婚、同性婚 (プロブレムQ&A)』
■『 同性愛って何?―わかりあうことから共に生きるために(プロブレムQ&A)』
■『10代からのセイファーセックス入門―子も親も先生もこれだけは知っておこう (プロブレムQ&A)』
かつて「政治的に正しいレズビアン像」を追い求めていた世代の人たちとは、パフスペースでの活動を通して知り合うことがあり、昔話を聴いて、その過激さには驚かされたことがあります。ただ、そうした人たちはやがて行き詰まりを感じ、疲弊してしまって活動が長続きしなかった。今でも続いている人は一定期間、完全にコミュニティを離れて長く過ごしたことによって精神的に回復し、やわらかくなったからこそ復帰しているのです。
かつて、それだけ「戦闘的」にならざるを得ない社会状況があったんだろうと思いますし、パイオニアというのは必ず、過剰な位に尖っているのが常です。しかし、後続世代にも「同じような尖り方」を強いるようになってしまったら、それは自分が「権力」になってしまったということ。
ミイラ取りがミイラになってしまう前に、いかに新機軸を見つけ出し、「しなやかなやわらかさ」を得ることができるかどうかが分岐点なのかもしれません。そのためには人間的に謙虚であることが必要なのではないかと思います。
大江さんの話は次回にも続きます。セクシュアル・マイノリティのコミュニティのあり方について。かなり率直に意見を述べてくださいました。長く活動を続けている方だからこそ、堂々と言えることがある。その言葉の説得力は本物。必見ですよ!→FC2 同性愛 Blog Ranking
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